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タイトル:素敵な暮らしをあなたに  2004/07/22


NO.55

フィリピンの家庭料理(野菜料理)


暑い国のフィリピンでも、家を建てる、または購入する時、日当たりの良し悪しは重要です。
諸事情が許す限りどこの家でも「裏庭」のスペースを考えて家を建てます。
花を植えて美しく見せる表とは対照的に、
裏には大きなフルーツの木を植え、子ども達が遊び、洗濯物を干し、
時にはホームパーティもする、日常の生活のスペースにします。
キッチンガーディンはその裏庭の一部に作られていることが多かったです。

一家の主婦は、食事の用意の前に、野菜の育ち具合を見て献立を考えることになります。
季節に関係なく誰にでも簡単に収穫できたのはオクラ、インゲン、茄子。
日本とちょっと違い、草むらにはモロヘイヤ、ほうれん草が、川辺にはカンコーンが自然に生えていましたし、
つるむらさきも竹の下からたくさん出てくるのです。
私達に馴染みのキャベツや白菜は、
避暑地として有名なバギオという高地で栽培された物が市場に並びました。


茄子の卵とじ
材料
茄子、卵、にんにく、玉ねぎ、塩、胡椒

(1)茄子を丸ごと蒸して皮をむき、水気を切る。
(2)へたのところで繋がるように、縦3本に切り、半回転させてさらに3つに切る。(3)へたの所から扇状に広げる。(4)にんにく玉ねぎをみじん切りにし、溶いた卵に混ぜ、塩、胡椒する。(5)フライパンに油をひき、卵液を敷くように流し、卵液に浸して絡めた茄子を乗せ、上に、卵液を薄くかける。焼けてきたら、裏返して上から押さえるようにして、茶色になるように焼く。
酢ににんにく、玉ねぎのスライス、塩で調味したものにつけていただく。
からし醤油をつけていただいてもおいしいです。
柔らかい長茄子を使うと、直系25センチのお皿いっぱいに広がり、見事な一品になります。


トマトの卵とじ
材料
トマト、大根(好みで)、卵、玉ねぎ、塩、胡椒
(1)玉ねぎは半分にして薄切りにし、大根は拍子切りにし、油をひいたフライパンで炒める。
ざく切りにしたトマト(できれば皮をむく)をいれ、つぶしながら炒める。
塩、コショウ、化学調味料(好みで)で調味し、卵でとじる。
ご飯のおかずになりますが、パンにもとても合います。



野菜のピーナッツバター煮(カレカレ)
材料
鶏肉(骨付き)、インゲン、なす、バナナハート(あれば)、ターツァイまたはチンゲン菜、生姜、ピーナッツバター

(1)鍋に、適当に切った全ての材料と、ヒタヒタ位の水、ピーナッツバターを入れて煮る。
具に火がとおり、ドロッとした状態になったら出来上がり。
バゴオン(アミを代用しても)と混ぜながらいただく。
バゴオンがない場合は、塩、胡椒で味付けしてもよいでしょう。
野菜はピーナッツバターが絡まると、とてもおいしくなります。

おひたし、生野菜のサラダ、野菜炒めなど、日本と同じ料理もたくさんあります。
私達はサラダにはドレッシングというのが定番ですが、
あちらでは塩、胡椒だけでいただくことも多かったです。
地物野菜はそのものの味が濃く、それだけで本当においしいのです。
日本には「夏バテ」で食欲がなくなることがありますが、
暑い国に住んでいると、暑さに慣れてしまうのですね、暑い中でも、
老若男女、皆、気持ちが良いくらい食欲旺盛でした。
もちろん、私達家族も。


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