メルマガ:【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-
タイトル:【トランスマガジンVOLUME120】-翻訳会社が教えるプロの英語-  2004/07/20


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【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-   2004/07/20 第120号
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 株式会社トランスワード
 http://www.transwd.com
 book@transwd.com
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 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし
 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。
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■もくじ■

1. お知らせ
2. 最近の翻訳業界 
3. 翻訳しよう
4. 翻訳者日記
5. リンクしよう

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1. お知らせ 
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◆◆◆2004夏 トランスワード技術翻訳コンテスト◆◆◆
         ■締め切り迫る■
        最優秀賞金5万円(商品券)

久々ですが以下の要領で翻訳コンテストを実施します。このたびの課題は電気
部門の日英です。全ての応募に対し5段階の評価を行い、添削をして返送致
します。腕に自信のある方の積極的な応募をお待ちしています。

【詳細はこちら】 

http://www.transwd.com

◆◆◆特別販売のお知らせ◆◆◆

技術を学ぶ翻訳者養成コース(2004年8月末で終了)

終了にあたり教材のみの特別販売を行います。
長年にわたりトランスワードのメインコースでしたが、内容が少し古くなった
こと、そして他のコースで当コースの内容がカバーされているため、2004年
8月末で販売を終了します。終了にあたり、御希望の方には教材一式(ビデオ
テープ(またはDVD)18本、テキスト3冊、翻訳課題一式、課題の訳例一式)
を特別価格\52,500(税込)で販売します。
この価格には添削指導料が含まれていませんが、独学で技術翻訳を習得したい
人にはお勧めです。(先着20名様迄)

【詳細はこちら】 

http://www.transwd.com/school/k_yosei.htm

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2. 最近の翻訳業界(仲谷)
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技術翻訳では原稿に忠実に訳す

語学力は高いが翻訳の経験が少ない人や勉強中の人に共通するのが「原稿内容
が正しく訳されていない。」、または「過度の意訳」が多いことです。

たぶん本人は「上手な翻訳をしてやろう。自分の力を精一杯出してやろう。」
と思い、出来上がった訳文をいじっているうち、いつの間にか原稿に書かれて
いる内容やニュアンスから離れてしまうのでしょう。

技術翻訳で一番大切なのは内容の正確さです。そして読んで理解しやすいこと
です。過度の力を入れて翻訳するとこの2つの要素が欠けてしまい、いかにも
「学校でほめられそうな」文章になってしまいます。このような翻訳は商品に
なりません。

お金をもらって翻訳するときには
1. 原稿の内容を忠実に表現する。
2. 誰が読んでも理解しやすい文章をつくる。(分の構造を複雑にしない。)
ことを厳守してください。


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3. 翻訳しよう(荒井)
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新聞に「英語上達法 ウケる表現で生きた会話を」という記事が載っていまし
た(朝日新聞2004年3月)。英語をただ用事に使うだけでなく、気の利いた
ツッコミをすると楽しいというのです。例えばAll the seats are full today 
except the empty seats.(今日は、空いている席以外は全館満席です)などと。
これには私もニンマリしました。

翻訳や校正などコトバの仕事をしている方に2種類あります。私が、「駄じゃ
れやコトバ遊びをしよう」などと言うと、「言語の専門家たる者がなんと不謹
慎なことか」という方と、その正反対の方です。

「コトバ遊び」とは、「通常の言葉の進行にわざと変化をつけて、話を思いも
よらない方向へ強引に運ぶこと」です。反面、翻訳や校正チェックは、「話を
場違いの方向で受け取られないよう直すこと」です。つまり、方向は正反対な
のですが、気の使い方はほとんど同じだと思います。いや、もちろん、こんな
理屈の前に、面白いから遊ぶわけですが。

We are dreaming of ZD (zero defects) in our products. は、「夢を見ていま
す」は不可。「夢に見る」「夢の実現に向かう」などならまだよいか? 「夢」
は「到底実現できない」というニュアンスが強いので注意が要ります。ところ
でI was dreaming of having a calm night - one in which I could sleep 
soundly without having a dream.(夢も見ずぐっすりと眠れる静かな夜が過
ごしたいと、夢見ていました)。これはジョークでした。


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4. 翻訳者日記#10(阿久根)
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「翻訳者の勉強法 -1-」

みなさん、こんにちは。鹿児島は数日前に梅雨明けし、真夏の日射しが照りつ
けています。今回は、「翻訳者の勉強法」と題して書くことにします。

「翻訳者の人って、どんな風に勉強しているんだろう?」と思っていらっしゃ
る方も多いことと思います。私自身の学習法が他人に参考になるのか疑問です
が、普段の生活で気を付けていることをちょっと紹介します。

以前に「翻訳者の一日」で書いたように、私は一日のほとんどを自宅で過ごし
ます。おまけに、朝から夜まで翻訳していることが多いので、いわゆる「勉強」
という時間はあまり確保できないのが現状です。しかし、翻訳内容に関しては、
相当な時間を費やして調べます。半導体製造装置関連の和訳が入ったら、「は
じめての半導体製造装置」といった本をあちこち飛ばし読みしながら原文を読
みますし、英訳の仕事が入ったら、必然的に英英辞典やThesaurusを使って、
自分の英文が適切か調べます。考えてみれば、こうした時間が翻訳者の勉強に
相当するのかもしれません。翻訳者として仕事を受注するためには、ある程度
の専門知識が必要になることはご存じですよね。その点では、英語自体の学習
よりも、翻訳したい分野に関する知識を増やすことが、翻訳の精度を上げる1
つの方法だと言えます。

仕事中に「勉強」だと思って気を遣っていることがもう1つあります。原文
で使われている英語表現への注目です。和訳を依頼されるときには、当然、英
語の原稿をいただきますよね。確かに、訳してしまえば、仕事は完了したこと
にはなりますが、一日に2500から3000ワード程度の英文を読むのですから、
ただ読み流すのでは、なんとももったいない話です。翻訳原稿には、とんでも
ない英語が使われていることもありますが、思わずうなってしまうような英文
を見つけることもあります。「こんな英文を書いたらわかりやすいな」と感心
したときは、凄い発見をしたような気分になり、妙に嬉しくなるものです。仕
事をしながら、新しいことを学べるのですから、贅沢な話ですよね。

次回も、勉強法の続編です。お楽しみに。


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5.リンクしよう  
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2004年8月2日より字幕コンテストを開催します。映像翻訳に興味のある方なら
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