メルマガ:虹の向こうに妻がいる
タイトル:虹の向こうに妻がいる 7月19日号  2004/07/20


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           ■虹の向こうに妻がいる■
               
               2004/JUL/19TH  購読者625名

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 みなさんこんにちは、杜国朝です。
 暑い日が続きますね。
 うちではエアコンがフル稼働です。
 妻はハルピン郊外の出身、寒いところで育った人だからとても暑さには
弱いんです。

 だからといって寒さには強いかというと、そうでもないんですよね。
 冬は冬で、『寒い寒い!』を連発します。
 なんだ、結局は気候の変化に順応できないだけじゃないかと私は呆れ
返っているわけですが、まあそれは仕方ありませんか。

 どんなに暑い日でも、暑そうな顔ひとつしないで歩いている人もいるし、
そんな人がいるかと思えば、なんでそんなに汗をかくんだろうというような
人もいたりします。
 個人差なのでしょうが、うちの妻に限っては暑さにも寒さにも弱い。
 こりゃなんなんだよ。

 そう思って、私は妻に聞いてみました。

 『なんでそんなに暑いんや?』

 すると、

 『だって暑いんだもの。』(というような理由のない返事。)

 暑いのは暑いのですが、そのしのぎ方くらいは普通考えるものでしょう。
 猫だって、涼しいところを見つけては横になっていますわね。
 すべてはこのエアコンという文明の利器がいけないわけですが、このエ
アコンの風というのは不自然なものです。
 骨身に沁みるような風です。

 我々大人は風邪をひいてしまったで済みますが、子供にとってはどんな
ふうに感じているのかが今ひとつわかりません。
 結果でとらえていっては、大人とは違って抵抗力がありませんから、ひと
つ間違えれば大変なことになります。
 この時期によくある事件として、

 パチンコをしに行った親が、クルマのなかに子供を入れたままにして長
時間置き去りにした。
 その結果、子供は脱水症状などに陥り、最悪の場合、死亡してしまった
というもの。
 クルマのなかって、異常なくらいに温度が上昇するんですよね。

 仕事が終わってクルマに乗ろうとしたときに、『モヤン』とした熱風がクル
マのなかから溢れ出てくるのを感じたとき、その恐怖を感じるのであります。
 そんなところにいて生活しろとは私も言うつもりは毛頭ありませんか、だけ
どもう少し生活の仕方というものを考えたらいいじゃないか。
 そんなふうに思うのであります。

 私はいま家を新築しておりますが、家を建てるにはそれなりの考え方が
家の中に込められています。
 気候の変化に順応できない家族を持ってしまったならば、光熱費がなる
べくかからないような構造にする。
 具体的に挙げれば、

 エアコンをつけっぱなしにしておいても、太陽光発電で電気代はほとんど
かからないとか。
 その太陽光発電の屋根にあがっている太陽電池が、本来屋根にかかる
熱を遮断してくれ、そのぶん涼しくなるとか。

 冬の寒さ対策については、蓄熱式電気暖房機を使い、安い深夜電力を
利用することにより、電気代を節約するとか。
 いまどきのものを利用するとすれば、こんな感じになります。
 昔のものを利用するならば、窓によしずをかけて日光を遮断するとか。
 すだれも有効。

 感覚的に涼しくなりたいならば、風鈴をつけるとか。
 とにかく暑い部屋にはいないで、涼しい部屋に移る。

 寒さ対策としては、豆炭コタツを使うことにより長時間暖かさを維持させる。
 うちは昔からコタツには豆炭を使用してきましたが、これって長持ちする
んです。
 電気コタツは電気を切ればすぐに冷たくなりますが、豆炭コタツはそんな
ことがない。

 いずれにせよ、今後は私の財布からすべてが羽根を付けて飛んでいく
わけでして、よく考えて生活しないと大変なことになります。
 皆さんの奥さんはこんなことありませんか?

 妻の悪口ばかり書いてしまいましたが、ここでひとつ褒めたいこともあるに
はあります。
 それはこの時期、暑いからといって我々日本人というのは、やれビールだ
とかサイダーとかを口にしますが、うちの妻は氷を口にほおばるんです。
 それも浄水器でろ過した水を凍らせるので、カルキを抜いてあります。

 この氷を、『ガリガリッ、ガリガリッ』と噛んでいるのです。
 子供にも細かくしたものを口に含ませていて、子供もまんざら嫌いではな
いようで、おいしそうに口に含んでなくなるとまた妻に要求しています。
 炭酸飲料とか、チューチューとかを好まない私の妻と子供は、とてもから
だに優しい生活をしている。

 そして家計にも響かないこの暑さ凌ぎに、私はずっとそうしてもらいたいと
希望しているところです。
 しかし今年の夏も暑いなぁ・・・・。

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【中国人妻の日本語教育について】

 中国で結婚式・披露宴を挙げ、そしてめでたく奥さんが来日を果たした
人にとって、これからいちばん大切なことって何なんでしょうか。
 衣食住を確立すること、もちろんそれもあります。
 でもそれを日本でするためにはと考えていくと、もっと重要なことがありま
すよね。

 そうです、日本語の習得です。
 うちの両親もそうでしたが、古い人間ほど、『郷にいっては郷に従え』とい
う言葉を連発する傾向にあります。
 日本に来たら日本の生活のなかで日本語を習得するのが当たり前という
考えで何も知らずに日本に来た嫁を向かい入れます。

 それはそれでいいのですが、我々日本人が話している言葉を聞いただけ
で言葉が話せるようになるのでしょうか。
 その理屈でいくと、我々日本人がアメリカなどの英語圏に行き、何年か生
活すればペラペラになって返ってくるということがいえることになります。
 でも実際はどうなんでしょうか。

 何年かアメリカで生活をして日本に帰ってきた人で英語が堪能になったと
いう人は、もともと下地がしっかり備わっていた人で、その備わっていたもの
にさらに磨きがかかったという感じではないでしょうか。
 だから、なにも基本ができていないのにアメリカに行って生活しても、それ
なりの語学力しかついていないのではないかと考えられます。

 ご自分の意志で海外に行かれた人ならばまだしも、海外出張で仕方なく
赴任されたような人ならば、3年居ようが5年居ようが現地の人とコミュニケー
ションをろくにとっていないでしょうから、言葉が話せないで日本に帰国する
というような人は案外多いのではないでしょうか。
 私の周りではそんな人が特に多いのです。

 となると、中国から嫁に来た女性も同じことが言えるのではないでしょうか。
 何も勉強しないと、絶対に日本語を話すようにはならないでしょうし、奥さん
が独学で勉強を始めると、間違った解釈で覚えてしまうことも多々あることで
しょうし、こてこての方言のなかで育ってしまうと、覚える日本語もこてこての
方言で話すことになります。

 うちの妻も私の父や母の話す言葉を聞いていて、残念ながらそのまま覚え
てしまった言葉がいくつかあります。
 それも風情があって良いことは良いのですが、他の地に行ったときにその
言葉を使用しても理解してもらえないことがたくさんあります。
 方言を覚えて標準語も覚える。

 これはとても負担になります。
 私は、個人的には山形弁を話すあのダニエル・カールを好み、そして尊敬
しておりますが、あのような外国人がたくさんできてしまうことになります。
 ダニエル・カールさんは山形で先生をされていて、山形弁の研究家でもあ
るそうですが、普通の奥さんに方言の研究をさせる必要はないと思います。

 それともうひとつ。
 国際結婚をした旦那さんは、奥さんから日本語について聞かれることが多
々あることと思われますが、これは奥さんが日本語を習得すれば習得するほ
ど頻繁に尋ねられることになります。
 そのときに、満足な回答をしてあげられるでしょうか。

 私はいま、こんなことで悩むことがあります。
 それも簡単な表現を聞かれたときの方が、逆に答えにくいのです。
 たとえば、

 ○取扱説明書をご覧ください。
 ○取扱説明書を見てください。

 このふたつの違いを説明してください。
 中国語に堪能な旦那さんであれば、説明もできることでしょう。
 でも、普通に国際結婚をした人であれば、かなり頭を悩ませることでしょう。
 日本語を知らない中国人に、どうやって教えますか?

 もうひとつ。

 ○必要以上に近づかないでください。
 ○必要以上に寄らないでください。

 意味としてはほとんど同じですが、この違いを単なる字の違いということで
は済ませずに、中国人が納得するように説明してください。
 結構難しいですよね。
 普段何気なく使用している日本語。
 だけどその言葉の違いを説明しようとすると、これが案外できない。

 私はこれを身をもって感じました。
 『日本語は日本人から習え!』という言葉は、実は非常に無理があるのだ
ということを。
 うちの妻は現在、地元の国立大学で日本語を研究している中国人留学生
の大学院生に教わっています。

 顔を見ないで電話なんかで話をしていると、日本人なのか中国人なのか
わからないくらいに日本語が完璧に話せる人です。
 その人の教えるところを同席して聞いていると、日本語を理論的に説明し
ているのです。
 上の日本人が説明できないような言葉の違いを、こと細かく教えている。

 中国にある日本語学校の教えるレベルというのは、たいしたことがないと
いわれていますが、あれは教える先生のレベルがたいしたことないというこ
とがいえると思います。
 ゼンジー北京に毛が生えた程度の日本語しか話せないような先生が講
義をしているので、生徒が日本語をマスターできるわけがありません。

 それに中国の日本語学校では、これから日本に嫁ごうとしている人に日
本の悪いところばかりを吹き込むようなところがあるようで、これは非常によ
ろしくありません。
 日本語学校が奥さんに悪知恵を吹き込む場になっているのです。
 それを鵜呑みにして、洗脳された状態で日本に来られては堪りません。

 せっかく来日された奥さんが、きちんとした日本語で旦那さんと話ができ
ることを私は強く望んでいます。
 幸いにして、何人か周りにそのような先生が集まりまして、もし希望者がお
られるようであれば、ご紹介させていただきたいと思います。
 言葉の壁が一日もはやく打ち砕かれますように。

 http://www.asayan47.com/oshieru-nihongo.html


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【新築日記】

 各部分の仕切りがハッキリしてきて、各所の内容も実際に見えてきた。
 防火・防湿のシートを敷き詰め、壁には石膏ボードを、天井には防湿シ
ートを施した。
 もう少しでクロスを貼るところまできた。

 平日はまったく現場に顔を出せないので大工さんには申し訳ないが、親
の死に目に会えないような仕事をしている手前、これは致し方ない。
 週末にはしっかり進行状況を見ているので、もう少しの間だががんばって
もらいたい。

 しかしなんだね。
 驚いたことは、あの眼から涙が出るようなホルムアルデヒドとか有害なやつ
がこの家からはほとんど感じないのである。
 モデルハウスの時もそう感じたのであるが、やはり素晴らしい材料を使用
している。

 いまの住宅はシックハウス対策をとっているとは聞いているが、それでも
他の住宅メーカーのモデルハウスに行ったときにはかなり涙が出たし、頭
に『クゥー』っというのが来た覚えがあり、子供も泣いたので、これはあかん
と話をせずに立ち去ったこともあった。

 先週の日曜日に近くの産業会館で家具フェアがあったので行ってきたが、
その家具のなかでもいろんなものがあった。
 やはり値段の高いものはすべてにおいて素晴らしい。
 匂いが木の自然なもので、造りがカチッとしていかにももちそうだとか。
 リビングとキッチンの机については、福沢さんを惜しみなく投入した。

 いつも使うものだから、このあたりはおさえておかないと。
 食器棚などは、とりあえずは妻の気に入ったものをと考えた。
 でも、匂い関係のチェックは私が念入りにした。
 家が匂わなくても、家具で匂ってしまっては意味がないからだ。
 うん、あまり高いものをチョイスしていないので、ホッとした。

 意見の分かれたところは、ベット。
 私は腰が悪いのでできればベットを使いたくなかった。
 だから新居でも、床に布団を敷いてというのを考えていたのだが、やは
り中国人である妻は、ベットをどうしても部屋に持ち込みたかったようなの
である。

 ベットを置くと、部屋が狭くなっちゃうんだよね。
 布団ならば畳んでしまえば、部屋を広く使える。
 一日のうちで寝る時間がとても長い妻のことだから、部屋が狭くなると
いうのは深く考えていないのであろうか。
 本当の意味での寝室になりそうだ。

 ベットについては私は間違った解釈をしていたようだ。
 ベット会社の営業マンの話によれば、昔からあるようなスプリング式の
ベットでは反発が強くて背中の骨とかお尻の骨を圧迫するのでどうして
も腰にも負担がかかりやすくなるのだそうだ。

 でも今時のものだと、からだの出っ張った部分を包み込んでくれるよう
で、実際にそのようなベットに横たわってみたが負担を感じなかった。
 腰痛の沙汰もやはり金次第のようである。
 妻はベットであればどれでも良いような感じであったが、変なベットをつ
かんで腰痛に苦しむくらいならば、納得のいくものを選ぶことにした。

 妻は満足そうであった。
 さて、予算をオーバーしてしまったから、どこかで削ろうか。
 お決まりのセリフを吐き捨てて、その場を立ち去った私であった。

 それではまた、次回まで。

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