メルマガ:組紐工芸 工房 多津蔵通信
タイトル:夢幻出版社『多津蔵物語 ”色を重ねる”』  2004/07/17


【薩摩の風が語る】
『色を重ねる』見事な表現で、組紐を語ってくれました。
デザインルームでは在りません。「薩摩の風」のスタッフなのです。
現場の意識は、机上の意識では推し量れないほどの豊かさを持っていました。
此の様な表現をする事を、誰が予測をしたことでしょうか。
一言で評価をすれば、”薩摩の風は、鮮やかな彩りをしています。”

【重なる重なり】
今日から、主宰は新しい企画に挑戦を致します。
残念なのは、わたくしどもが、お手伝いが出来ないことです。
役に立たない者が傍に居たところで、邪魔なだけなことは分かっていますが、
其れでも、力仕事ぐらいは出来ます。
でも、声は掛かりません。
当たり前といえば当たり前なのですが、其れでも、少し淋しいのです。
新しい仕掛かりに出会えることは、喜びでも在るのです。
主宰の工房への関わりを傍で見ていた、わたくしどもと致しましては、
とり残されたような気持ちになっています。
主宰は、此の新しい取り組みに、新しい人材を迎えます。
其の人達の力で、大きな夢が実現を致します。

【糸が重なる】
今回の仕事の大きな課題が、糸の重なりの異なった表現なのです。
異なった?表現とは、組むのではなく、織るのです。
糸を重ねるとは、色を重ねることだと教えられました。
此のカテゴリーで考えれば、組むも、織るも、同じ事なのです。
どのような色の表現をするのか?
其の選択として、多様な表現を獲得する事が、目的となります。
其の手段として、織りが始まるのです。

【動くのは人】
機は、既に準備が出来ています。
今日は、其の機を、動かすように段取りをする事なのです。
動くことと、動かすことの異なりを、主宰は気付く事でしょう。
機が動くには、人が要るのです。人が動かねば、機は動かないのです。
人作りが、工房の仕事だと、「徒然の夢」は語っています。
一番大切な事に、主宰が辿り着きます。
多津蔵の、新しい幕が開きました。
                
                夢幻出版社 編集長 田鶴彦乃蔵人

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