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▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ 南米旅行記No.41(2004年7月10日 Sat.) ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ Index 1.今週のコラム 2. 株 3.インカ皇帝継承戦争 4.メキシコ旅行記XIII 5.南米旅行記LXXV 6.あとがき □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 今週のコラム ちょっと堅い話なので選挙や政治に興味のない方は、スキップし てください。 選挙がいよいよ明日になりました。小泉首相は、厚生年金疑惑の 答弁で「人それぞれ、社長もそれそれぞれ」発言し、年金法を ゴリ押しで通した影響で支持率を大幅に失い、藁を掴む思いで 曾我さん家族の再開、社会保険庁の民間人登用、高速道路の値 下げ、オームの国松元警察庁長官狙撃犯逮捕などを切り札に有 権者の関心を引こうとしています。 曾我さん家族をインドネシアで再会させ、一ヶ月滞在させるため にいったいいくらのお金が必要なのでしょうか。日刊現代による と3千万円ともいう国税を使うようです。一家族のために一ヶ月、 3千万円ですよ。 一週間前、大阪の旧淀川沿いの公園を歩いているとホームレスの 多いこと、一家族のためにうん千万円を使うなら、これらのホーム レスのために使ったほうがより多くの人を助けることができると 思うのですが。それに彼らは日本に何十年と住んでいて、もともと 税金を払っていた人々なのです。定まった住所がないというだけ で生活保護すら貰えないのです。要するに、自分達が長年納めて きた税金の割戻しを受けることができず、そのお金は曾我さん一 家、日本で一回も税金を納めたことのない家族に何千万、何億( 日本政府はいままで彼らのために使っている)というお金が流れ ているといことです。 小泉政権になってから毎年3万人の自殺者が出ています。もちろん ホームレスはその何十倍でしょう。その政権はホームレスが貰う はずだったお金を横取りして、与党の得票ために日本に全然貢献 していない人々にお金を使っているのです。自民党与党の政 治下では、旅行者が外国で身ぐるみを剥がされたしても、一週間 バナナを食べるほどのお金しか貸してくれないのです。その政 党が、得票のため拉致家族に何十億、いや何千億のお金を使 っているのです。拉致家族のためではなく、自分達のためにで す。拉致家族が選挙に役立たないなら、1銭も使わないでしょ う。 こういう売国奴的政権をぜひ倒して、民主党を二大政党の片割れ にして、自民党を監視させようではないですか。アメリカやイ ギリスでも二大政党です。何故かというと、一党独裁が何十年も 続くと、汚職が蔓延るからです。日本も江戸時代、汚職させな いために江戸(南北奉行所)や大阪(東西奉行所)には、奉行所 を二つ置き月交代で治安にあたらせていました。 我々のDNAにも勢力を二つにして牽制させるという知恵は受け 継がれているはずなので、ぜひ、自民党に一泡吹かせて、二大政 党の足がかりにこの選挙をしようではありませんか。 エドワルド □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 株 7月に入ってから日経平均が4.8%下がりました。この数字を 見ると、選挙結果がもう織り込まれたなと思うのですが、どうも そうでないような感じもします。 ここ最近の4回の選挙を調べてみると、98年の参院選が−6.8 %、00年の衆院選が−8.7%、01年の参院選が−7.8% 03年の衆院選が−9.7%と大暴落しているのです。 前回に衆院選の前に株価が少し下がって、織り込んだなと思って いたところがど〜すんと9.7%下がったわけです。私も頭を抱えて しまいました。当時は信用をしていなかったので損失は250万 ほどで済みましたが、信用をしている今はそんな数字ではすまない でしょう。 私の友達はそんなに下がらないと言って売らなかったようですが 私は持ち株の3分の1を売りました。リスクヘッジです。 前回の衆院選のときは選挙の後、株価が下がると盛んにテレビで コメントしていた人が多かったのですが、今回はあまりそのよう なコメントをしている人はいないようです。これは何を意味して いるのでしょうか。 政府の株価を選挙が終わるまで維持したいという思惑が動いてい るのでしょうか。いずれにしても4.8%の株価がすでに下がっ ていますが。 さあ、株価がどちらに動くやら。答えはいよいよ来週でます。 私は下がる方に賭けました。 エドワルド □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ インカ皇帝継承戦争 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ メキシコ旅行記XIII 大統領宮殿の中に入ろうとするとバックパックの中を調べられたが、 無事入ることが出来た。無料である。 中央にはパティオがあり、その周りに建物が立てられている典型 的なスペイン建築だ。他の建物との違いは階段の側壁に描かれて いるディエゴ リベラの壁画である。 この壁画はメキシコの歴史を題材にしておりリベラ最大の壁画だ そうで、見ているとメキシコの歴史が戦いの歴史だったことがわ かる。 「なに、どこの歴史も戦いの歴史だって」 「すみません」 アステカの繁栄、スペインによる征服、インディオへの抑圧、独 立戦争、支配層(白人)による人民抑圧、メキシコ革命、新しい メキシコ社会の建設と壁画は綴っていく。そして左にソビエトの 要人(レーニンなど)、右にアメリカの要人がその壮大な歴史を見 守っている。まさに「凄い壁画だ」の一言に尽きる。 政府宮殿を出てカテドラルへ行くと、入り口に老婆の物乞いがキ リスト教の聖人の葉書を売っている。 「物を売っているんだから物乞いじゃないって」 「でも、汚い服を着ているよ」 鉄の柵の前にはキリスト教グッズを売る屋台が数軒出ていて、地 元の人間が買っている。 内部に入ると、なんと広大な事か。祭壇の前の人が点に見える。 さすがにラテンアメリカにおける最も重要な植民地の大聖堂だっ たことはある。黄金に輝いている祭壇が中央にあり、サイドにカ ピヤ(祠)が10室近くある。ヨーロッパの大聖堂と比べても引 けを取らない。 カテドラルを出て東に少し歩くとインディオのグループが円にな って踊っている。その横がテンプロ マヨールと呼ばれるアステ カの遺跡だ。傍には博物館が併設されておいり、アステカカレン ダー(テンポロ マヨールの改修のおり東南の角に埋まっていた カレンダーが発見された。現在は国立人類学博物館にある)のコ ピーがあるが、国立人類学博物館に比べれば雀の涙ほどの規模だ。 テンプロ マヨールと政府宮殿を挟んで反対側(道売りが多く、T シャツやらおもちゃなどのガラクタを売っている)の通りを東にさ らに進むと工具を売っている店が多い通りに出る。店と少し間隔 を空けて屋台が並び人々が狭くなった歩道を行きかっている。急 いでいるとイライラするほど狭い。 工具街を抜けて、繊維街をどんどん進み、500メートル程いっ た辺りにタコスや揚げ物を売っている屋台が右側にあり、傍の路 地を右に折れると女性たちが楕円形に歩いている。メキシコ名物 女の回転寿司である。ドラム缶のように太ったのやら、ギスギス のやら、白いの、黒いのや色とりどりの女性が歩いている。着て いる服は安物のセクシイーなワンピースだ。通常の精神の持ち主 なら化け物の巣窟のように思えるだろう。でも、たまに綺麗な女 性がいるんだな。 また、元の通りに戻って東に進み大通りを越えると靴屋が並んで いる。野菜市場があるところが十字路になっていてその角にも女 性たちが立っていた。客を見つけては掘っ立て小屋のような家に 入っていく。女性の一人はお腹が膨れ上がっており、妊娠してい るようだ。お金のためには、無理しなければならないのだろう。 歩き過ぎたので疲れてしまった。タクシーに乗るのも運転手と交 渉しなければならないので大変だ。メーター付きのタクシーもあ るのだが、あまり多くない。仕方がないので、来た道(一キロほ どあるだろう)を政府宮殿まで戻る。疲れた。 広場では国旗を仕舞う儀式が始まるところだった。メキシコ国歌 とともに、おそらく佐官級の隊長が軍楽隊とライフルを持った兵 隊、約30人〜40人を引き連れて国旗を掲揚している場所へ行 進していく。多くの人が見守る中、国旗をポールから降ろして畳 んでいく。間違ったら怒られるのかなと思った瞬間、サラリーマ ン時代の上司の顔がちらついた。嫌な顔だ。 疲れた体を鞭打っち、歩いてホテルへナへ戻ると夕食も食べずに寝 てしまった。バス旅行で疲れているにも係わらず、標高2,20 0メートルの市街を歩き過ぎたようだ。 つづく・・・・・ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 南米旅行記XLII 昼間、シャワーを浴びようとするとお湯がでない。オーナーの花田氏 に聞くと、数人がシャワーを浴びるとお湯がなくなり、お湯が太陽によ って暖まるまで待たなければならないという。このクスコは、標高33 60mあり、昼間でも太陽の光りが差さないところは寒く、水シャワー を浴びることは困難である。お湯が沸くまで待っていると、一日が潰れ てしゃまった。 夜、ペンションにいると、門のところが騒がしいので、門前が見える 部屋に行くと、パックパックを担いだ日本人旅行者が地元の人間数人に 襲われている。窓から見ている日本人が「こら、何をやっているんだ。 あっち行け」と声を出すのだが、ペルー人は気にも留めず襲い掛かり、 一人が首を羽交い締めにして、数人がバックパックを引きむしっている。 事件が起こっている場所がすぐ目の前なのだが、中庭に出なければなら ないので、ここから門まで30mはある。助けに行ったとしても、門前 へ俺たちが着いたときには、襲撃犯達はすでにいないだろう。目の前 で襲われている人間を救えないもどかしさが、地団太を踏ます。 「くそ、俺は助けに行くぞ」と走り出そうとする。 「危ないですよ。彼らはナイフを持っているかもしれない」 「でも、彼が」 「荷物を盗られるだけですよ。命までは盗られやしない」 門を開ければ、バックパックを持たない日本人が立っていた。 「ここに、着いた瞬間に襲われました」と泣きそうに顔をしている。 「大丈夫だったか。怪我はないかい」 「大丈夫です」 「ペルーは今、経済が混乱して、泥棒が多いし、ペルー中の泥棒が 観光客目当てに、ここに集まってきているから、気をつけないといけ ないよ。この前でも旅行者が強盗に襲われるから、日本人宿にたどり 着いたからといって、中に入るまでは安心しない方がいいよ。お金は 取られなかったかい」 「腹巻ベルトにいれているから大丈夫です。これから、僕はどうすれ ばいいんでしょうね。警察へ行かなければならないんでしょうか。あ のバックパックは戻ってくるでしょうか」 「警察と泥棒の区別のできない国で、戻ってくるはずないじゃないの。」 「まあ、盗難保険に入っていれば、警察に盗難証明書を発行してもらい、 保険会社に盗られたもののリストを作って申請すればいいよ。お金をく れるのは、すこし時間がかかるけどね」 「どのくらいですか」 「そのときによって違うけどね。保険会社も悪い旅行者が多いからチェ ックを入念にするんだ。まあ、早くて一ヶ月はかかるな」 「それは、お前じゃないのか」と横合いから誰かが言う。 「黙ってろ」 「そんなにですか」 「仕方ないな」 彼が食堂で数人の旅行者と保険会社に提出するリストを作っている横で、 管理人の三浦君とピスコ(ブドウ焼酎)を飲む。彼は、某大学の山岳部 出身で、ここに流れてきてガイドをしている。山男だけあって、指が普 通の人の二倍ほどあり、こんな指を今まで見たことがないと驚くほど大 きかった。 「インカの脳外科手術は進んでいたんですよ。500〜600年前の頭 蓋骨に手術した痕があるんですよ」 「なんで、そんな手術が進でたんでしょうね」 「戦いの時に、打撲器を使ったからですよ。棒の先に石を付けて殴りあ ったんです。だから頭蓋骨の陥没骨折が多かったんですね」 「ということは、槍や刀は使われていなかったんですか」 「インカには、鉄がなかったですからね。だから、硬い留め金が作れな かったので、車輪も使われなかったと言われているよ」 「僕は、インカは太陽を崇拝していたから、同じ円形である車輪を汚い 地面につける発想がなかったと聞いていますが」 「そういう説もあるね」 「話は変わりますが、ここで管理人をしていれば、日本女性とよく知り 合えるでしょう」 「そうだね。女性と酒飲んでほのぼのと会話するのが好きなんですよ。 よく朝まで飲んだりしますよ」素朴に答えた。 「糞、管理人なんかしやがって、羨ましいな。 本当は、いろいろな 女とやっているんじゃないのか」と頭の中で別のことを考えていた。 つづく・・・・ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ あとがき 先々週号で、頑張って毎週配信すると書いたのですが、ま た、チョンボしてしまいまい、すいませんでした。 最近、毎日毎日暑いですね。みなさんも健康に気を付けてお過ごし でしょうか。 さて、ここでプロ野球のことを書かせていただきますが、パ・リーグ の球団、近鉄とオリックスが合併すると決まったとこなのに、西武と ロッテが合併するとか、ダイエーとロッテとかのニュースが入ってき てました。 ニュースを読んでみると、生き残るために1リーグ制にすると書い てあるけども、プロ野球が本当の意味で日本に定着させるためには 球団の地域性を強め、もっと、球団数を増やしてプレーオフなどの お祭りを増やさないといけないと思うのですが。野球の本場アメリ カでもアメラグ、バスケット、アイスホッケーより人気の落ちて いた野球を盛り返すための手段が、球団数を増やしてお祭りを多 くすることだったとか。施策は的中して、野球人気は戻ってきま した。 日本のプロ野球は、生き残りを賭けるといってアメリカで成功し た例と180度違う事をやっているわけです。このことから見て も、日本の球団の経営者がまったく野球の事を知らないというこ とがわかるわけです。おそらく、適当にやっているのでしょう。 だから、球団経営も赤字のままだし、野球選手に対して「無礼者 とか、アホ」という言葉も出てくるのでしょう。野球が好きな人 間が経営者なら赤字も出していないだろし、野球選手にたいしの 酷い発言もなかったでしょう。 ライブドアーのようなこれからの企業が球団を買いたいと名乗り を上げているのに、一流企業として扱わないし、売却の交渉すら しない。これはもう野球の事を考えていないというより、球団を 本社の犠牲にしてしまうエゴとしかいいようがない。ろくに経営 も知らないくせに20%だけ球団経営に携わるという、諦めの悪 さも大阪の企業として情けない限りです。 最後に読売の渡辺オーナーも、ろくに野球の事を知らないくせに 口出す厚かましさ、たまらないです。マラソンの高橋選手が五輪 代表に洩れたのも選出委員で衆議院議長でもある河野洋平の意向 とか。スポーツのスの字も知らないお偉方どもが口を出す限り この国のスポーツの未来はないと言えるでしょう。 エドワルド ////////////////////////////////// ★ このメールマガジンについてのご意見、ご感想について質問等、 ございましたら cubajapo@m3.kcn.ne.jp までメールして下さい。 ////////////////////////////////// ★ 登録/解除の方法 http://www3.kcn.ne.jp/~cubajapo/melmaga.html 「南米旅行記」は、上記のURLよりいつでも登録/解除可能です。 ★ホームページ http://www3.kcn.ne.jp/~cubajapo/ &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& ★ 「南米旅行記」(週二回) 発行責任者 :エドワルド ★ 発行システム Mailax http://www.mailux.com/index.php E‐magazine http://www.emaga.com/ メルマガ天国 http://melten.com/ 「南米旅行記」は、本サービスを介した情報により発生あるいは 誘発された損害,情報の利用により得た成果、または、その情報自体の 合法性や道徳性、著作権の許諾、正確さについての責任を負いかねます。 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