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NO.54 フィリピンの家庭料理(肉料理) 市場では冷凍された生鮮食品は売られていませんでした。 全てその日の未明に食肉用に処理されたものです。 店頭で、何を何グラムというように塊で買い求め、その上で、ひき肉にしてもらったりします。 鶏肉は特別な注文以外は一羽まるごとでした。 人々は、新鮮な物を求めて、朝のうちに買出しに出かけます。 家に持ち帰ってから、自分で用途に合わせて切り分け、調理、または冷凍保存するのです。 そんなわけで、あちらの人達はどんな部位でもおいしく食べる調理方法を本当によく知っていました。 醤油煮 材料 鶏肉(骨付き)、醤油、酢、生姜、にんにく、玉ねぎ、月桂樹の葉、胡椒 (1)鍋に材料全部とひたひたになる位の水をいれる。 酢と醤油の割合は好みで。生姜、にんにく、玉ねぎなどは香り付けです。 15〜20分程煮る。 (2)煮汁が少なくなってきたら味の素、塩(あればPATISで)で濃い目に調味する。 カレカレ 材料 牛のテール(または牛肉でも、豚肉でも)、茄子、いんげん、バナナハート(あれば) にんにく、玉ねぎ、バゴオン(小さな海老の塩辛のようなもので、アミで代用)、ピーナッツバター (1)お肉を柔らかくなるまで茹でたあと、取り出して適当な大きさに切る。 (2)茄子は縦に四つ切にし、インゲンは筋をとる。(3)お湯を沸かし、インゲン、茄子、バナナハートを順番に茹でて取り出す。(4)別な鍋で、玉ねぎ、にんにくのスライスを茶色になるまで炒め、バゴオンを入れ、水を加えて5分ほど煮る。(5)市販のピーナッツバターをドロドロ状になる程度に入れる。肉、野菜を入れて、味の素、塩で味付けする。 出来上がりは、ドロッとした状態です。 あちらではバナナハート(バナナの花の芯)が必ずはいりますが、日本では難しいですね。 外国人向けのスーパーマーケットやストアにはあるのかもしれませんが。 ビーフのトマト煮 材料 牛肉(出来れば骨付き)、玉ねぎ、トマトソース、人参、ジャガイモ、グリーンピース、ピーマン (1)鍋に、牛肉、玉ねぎ、トマトソース、水を入れて、牛肉が柔らかくなるまで煮る。 (2)一口大に切った野菜を入れ、さらに煮る。(3)全部が煮えたら、塩、味の素で味を調える。私は鶏肉でよく作りますが、トマトケチャップも加えたりして、我が家流の味付けです。 暑い国の家々は窓を開け放し、内も外も同じ感覚で開放的で、人々はとても陽気です。 連日豪雨の雨季にはテラスで、 一滴のお湿りもない乾季には木の下にテーブルを出し、バーベキューを楽しみます。 塀の向こうを顔見知りが通りかかると、すぐに招きいれるのが習慣で、 いつの間にかちょっとしたパーティになっているなんてことがよくありました。 ★ http://sheshe.hp.infoseek.co.jp |