|
◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆ 2004/06/05 『世界自然遺産の島』 屋久島発・田舎暮らし通信(第104号) http://www.yakushimapain.co.jp/ 屋久島パイン株式会社 ◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆ このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員が 本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。 ●郵便受箱 嵐の日になくて困るものは、郵便受箱。 小さい台風みたいな風が、ビュービュー吹いている。 雨とかぜが、家の屋根だけではなく、壁をもたたきつけている。 嵐の日に、家には郵便受箱がなく、家の人が留守、しかも玄関のカギがかかって いる。 それは、最悪のパターン。 晴れの日なら、ドアの隙間にはさんだり、どうにでもなる。 嵐のような雨が降ってくると、紙はバラバラになり溶けていく。 郵便受箱に配達されるものは、郵便物以外には、集落の配り物の用紙、ガス代金 などの請求書関係などなど。 私のうちは今年、集落内の班長になった。 順番に回ってくるものなのだが、今年やっと回って来たかという感じだ。 主人が配り物をしていて気づいたことだが、郵便受箱がないと、大変不便だという。 郵便受箱を備え付けておくということは、自分のためではなくて、相手のため。 配るほうの立場になるとわかる。 郵便受箱がないと、又出直さなければならない。 そうかと思えば、中にはカギは開けっ放しで留守にしてあり、「中に入ってしばらく お待ちください。」という張り紙をしている人もいる。 なんてのどかなのだろう。 また、郵便受箱はあっても、蓋がないもの、スーパーのビニールをぶら下げて、 代用しているだけとか。 名前も書いていなくて、表札もない。 配る人も住んでいる人も、屋久島に永く住んでいる人ならば、ここは誰の家だとも わかるが。 配るほうも住んでいる人も、詳しくない人だと、やっぱり確かなものが必要。 都心に住んでいる友達は、防犯のため、表札は出さないし、郵便受箱にはしっかり カギをかけて名前を書かずにいるそうだ。 その点、屋久島のほうが、近所の人に聞いたら、ここが誰の家かなどということは、 すぐにわかるだろう。 屋久島は、本人が家にいるときは、手渡しで渡してくれ、留守のときは、郵便受箱 に入れていくよう。 そのときに、あれこれ話をしていく。 きっと、お年寄りなどの声かけにもなり、いつもと違う様子を、発見しやすくして いる。 それにしても、うちの班は範囲がとても広いので、歩いてまわるということは無理。 配り物するにも、結構時間が要る。 班長は、班の戸数が多ければ、それだけ順番がまわってくる時期が遅い。 老人の人など、班長の仕事が出来ない人は免除されるので、実質、班長が出来る人 は決まってくる。 もちろん、班長の仕事は、配り物だけではない。 年間行事を、班の先頭になってやりこなす。 これもまた考え方で、重荷に感じる人もいれば、楽しんでやっている人もいる。 働いている人にとっては、時間的に無理な部分もあるかもしれないが、主人は自営 業になってからは、時間に融通が利くので、余裕があるのでほとんど任せている。 嵐の日に、主人あてに高校の同窓会のはがきが郵便受箱の中に。 出席欠席の返事の期日が、迫っている。 「いやー懐かしいな。何十年ぶりだろう。行かないわけにはいかないな。でもお金 がかかるな。こういうとき離島は不便だ。」などといいながら、さっそく飛行機の予 約をした。 そういえば、私には同窓会のはがきなんて一度も来た事がない。 きっと、誰も私の居場所を知らないのだと思う。 主人と私の似ているところは、転居と転職が多いこと。 転居届けをすることと、もうひとつ、郵便局にも転居届けを出すことをみなさん お忘れなく。 役場への転居届けと、郵便局への転居届けとは別なもの。 郵便物に請求書しか届かないからといっている人にも、間違ってラブレターが届 くかもしれないから。 「仲良し二人組」 http://www.yakushimapain.co.jp/a2004nakayosihutarigumi.htm ★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★ 屋久島パイン株式会社 http://www.yakushimapain.co.jp/ 発行責任者 角谷和雄 kakutani@yakushimapain.co.jp 本 社 東京都千代田区麹町1丁目8番14号 屋久島支店 鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地 ★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★ |