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タイトル:Daily Drama Express 2004/05/06 離婚弁護士 (4)  2004/05/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/05/06 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 離婚弁護士
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 間宮貴子(天海祐希)
 本多大介(玉山鉄二)
 吉田香織(ミムラ)
 柳田俊文(佐々木蔵之介)
 村井奈津子(久我陽子)
 山岡哲治(陣内孝則)
 井上紀三郎(津川雅彦)
脚  本 田渕久美子

あらすじ  第四回 16才と18才の離婚

 間宮貴子(天海祐希)は、相談者を送り出し、本多大介(玉山鉄二)
に、離婚訴訟の手続きをするよう言われるが、本多にはわからない。
 貴子は、民事訴訟の本を持って来て、勉強するよう本多に言う。


 何も法律のことをわかっていなくて、貴子に半人前扱いされた本多
は、ふてて、喫茶店で、イライラと本を読んでいて、コーヒーをそば
にいた犬の服にこぼしてしまう。
 本多は慌てて犬の服を洗濯すると、
 「損害賠償義務がありますので」と犬の飼い主に頭を下げる。

 犬の飼い主の婦人・白河亜希子(キムラ緑子)は本多に、「あなた、
法律家?お若いのに偉いわねぇ.....それに対して、うちの息子は
.....」と愚痴る。
 本多は、「ボク、まだ、みな.....いえ、助手ですけれども、そこ
らへんの弁護士より、よっぽど知識あります!」とアピール。

 事務所で本多は、貴子に内緒でこっそりと柳田俊文(佐々木蔵之介)
に、いくつから結婚できるか聞く。
 「相談料高いよ.....出世払いでもいいけど.....出世しなさそうだ
ね.....」と柳田は前置きして、「男、18。女、16。ただし、未
成年の場合は、親の同意がいるけどね」と答える。

 本多は、柳田に聞いた答えを亜希子に言う。
 亜希子の息子・雅人(斉藤祥太)は18歳で、相手の女性・夏樹
(邑野未亜)は、16歳。
 未成年の婚姻には、親(父母のどちらか一方だけでもよい)の同意
が必要。亜希子の夫はすでに亡くなっているので、雅人は亜希子の同
意を得られなければ、この婚姻は成立しない.....

 その頃、雅人と夏樹は、それぞれの親の同意の署名が揃っている婚
姻届を役所に提出し、受理されていた。

 雅人と夏樹は揃って白河家にやってきて、婚姻届の受理書を見せる。

 亜希子は本多に電話で、「どういうこと!?」とどなる。

 本多は泣く亜希子に、同意の署名を偽造したのだから、婚姻届は無
効ですよ、と力強く言い、亜希子はすがるような目で、本多を見る。

 本多は、柳田から、間違って受理された婚姻届でも、本人達に結婚
の意思があるなら、有効。最高裁の判例でも、そう出ていると聞かさ
れ、大ショックを受ける。
 柳田は解説する。本件の場合、役所の故意・過失は認められない。
親に電話してまで、署名の真実性を確かめる義務は無い。
 どうしても別れさせたければ、離婚させるしかない、と言うと、
「あまり変なことに首、突っ込むなよ」と柳田は釘を刺し、「丸の内、
ノーリタン」と吉田香織(ミムラ)に言って、出かける。

 本多から、離婚させるしかないと聞いた亜希子は、「18でバツイ
チなんて.....」と更に泣く。

 亜希子は居間で、「お母さん」と呼ぶ、嫁・夏樹に、「あなたから、
『お母さん』と呼ばれる覚えはありません。古いかも知れませんが、
家風というものがあります。あなたには、玉の輿かも知れませんが、
あなたがこの家でやっていけるとは、思えません」と言う。
 雅人はいつもの亜希子の小言と聞き流し、2人ともバイトしている
から、自分たちで独立できると言うと、夏樹を連れて出ていく。

 雅人と夏樹は、不動産屋で、家賃10万程度の物件を探していたが、
2人が新婚だと聞いたセールスマン原田(相島一之)は、頭金
100万円が用意できれば、400万円で、都心の築20年の
1LDKのマンションがあると、紹介される。
 室内はリフォームもされていて、6階で見晴らしもいい。
 「買うなんて.....」と夏樹は尻込みするが、雅人は、「こいつ
(夏樹)を早く、ポロアパートから、出したくて」と乗り気。
 400万円なんて安すぎると言う夏樹に、原田は、本来690万円
の物件だが、雅人の熱意に負けて、400万円にした、と説明。

 柳田は本多に、未成年がマンションなんて買っても、法定代理人の
同意がなければ、いつでも取り消せる。そんな契約をする不動産屋が
あるか、と一笑に付す。

 貴子は香織に、本多に何が起きているのか聞き、香織は今までの話
を総合すると、本多は16歳の女のこと結婚したけど、その母親とも
できていて、無理矢理、離婚させられた。その上、慰藉料に、マンシ
ョンまで買わされていると説明。
 「この2,3日のうちに、そんな昼メロのような展開.....」とあ
きれる貴子と香織。

 雅人は、さっさと契約書に署名捺印。
 夏樹は渡された重要事項説明書を読もうとするが、さっぱりわから
ないまま、原田に取り上げられてしまう。

 マンションの売買契約成立。

 本多は電話を受けて、「できちゃった!?」と叫ぶ。
 そして亜希子に、自分が責任を持って取り消してくると言い、本多
は不動産屋に乗り込むと、未成年相手の売買契約は.....と怒鳴り込
む。
 それに対して原田は、未成年でも結婚しているでしょ、とかわす。

 本多は井上紀三郎(津川雅彦)に、民法753条『婚姻による成年
擬制』だと教えられる。勿論、不動産契約も法定代理人の同意無くし
て行える。
 本多は真っ青になって、頭を抱える。

 「バカだ、バカだと思ってたけど、ここまでとは」とあきれる貴子
と香織。

 マンションの窓から下を見ていた夏樹は、「このマンション、様子、
変なんだけど」と言う。
 黒装束のいかつい男達が、黒塗りの車から数人降りてくる.....

 それを、様子を見に来た亜希子も目撃する。

 「無効にしたんでしょ」と言う亜希子に、青くなって詫びる本多。

 雅人と夏樹は、原田に、暴力団が住んでいるなんて、言わなかった
だろ、と詰め寄るが、原田は、重要事項説明書に書いてあったでしょ、
と言い、更に、契約書があるのだから、出るところに出ても言い、と
すごむ。

 雅人は夏樹に、訴えよう、と言うが、夏樹は弁護士雇うにも、お金
がいるのよ、と諫める。

 亜希子は、戻ってきた雅人と夏樹に、大人の世界に首を突っ込むか
ら悪い。弁護士は亜希子が探すし、お金も出す。その代わり、離婚し
なさい、と亜希子は申し渡す。

 夏樹が本多に電話し、飛んできた本多に、夏樹は泣きつくが、本多
にはどうしようもなく、頭を垂れるだけ。

 離婚届を書く夏樹に、雅人は意地でもここに住んでやる、と頑張ろ
うとするが、
 「無理しすぎたんじゃない?わたしたち」と言う夏樹の言葉にキレ
た雅人は、自分も署名捺印する。


 意気消沈して貴子に声を掛ける本多。
 「何?認知問題?」と貴子。
 本多は貴子に、今までのいきさつを話す。
 「どうにか、助けられませんか?」と本多。
 「なんでわたしが?あなたの依頼人でしょ。あなたがどうにかしな
さい。話は終わりね」と、貴子は帰ってしまう。
 途方に暮れる本多。

 夜、夏樹が白河家を訪ね、離婚届を差しだし、これで雅人のお金を
取り返して欲しいと頼む。
 「わかりました。後はこちらで何とかします」と亜希子。
 そして、「随分、物わかりがいいのね」と亜希子は夏樹に声を掛け
る。
 「家の中が揉めるのがイヤなんです。自分の家がそうだったから」
と答え、夏樹は肩を落として出ていく。

 遅くまで本を読む本多に、井上は、疲れている時は、飴が効果的、
と差し出す。

 本多が1人残っている事務所に、山岡哲治(陣内孝則)が訪ねてく
る。

 山岡と本多は、ダイニングバーに並んで座る。
 帰ってしまった貴子を、少し冷たい、とバーのオーナーの村井奈津
子(久我陽子)。
 だが山岡は、当然だと答える。
 依頼を引き受けるということは、とてつもなく重い責任を引き受け
ると言うこと。その代わり、引き受けた仕事は、やり遂げる。良くて
も悪くても、すべて自分の責任で。
 貴子はプロだから、いつもそうしている、と山岡。

 雅人と夏樹の離婚成立。
 2人はそっぽを向いている。


 亜希子は、雅人と夏樹を伴って、事務所を訪ねてくる。
 本多は、「うちの先生は、受けてくれるかどうか.....」と言うが、
貴子は、自分を訪ねてきたのだから、引き受ける、と貴子。

 亜希子は300万を貴子に差しだし、これでけりを付けて欲しい、
と頼む。
 だが、貴子は、この契約には、いろいろな問題がある。みすみす全
額払うことはない。自分に任せて欲しい、と言う。

 「そうとうなワルですよ。成年擬制知ってて契約したんだから」と
本多。
 「大丈夫かな?ヤバイよ」と雅人。

 そんな2人を貴子はにらみつけ、「黙ってて!ここからは、大人の
出番」と、ピシッと言う。


 貴子は、本多をお供に、不動産屋を訪ねる。
 「被害者は、暴力団が入居しているなんて、聞いていないというん
ですけど」と貴子。
 「説明しましたよ」と原田。
 「証拠は?」と貴子。

 原田は重要事項説明書を見せる。
 その特記事項欄に、暴力団が入居していることが書かれている。
 貴子は原田の了解を得て、重要事項説明書をコピーする。

 夏樹は荷物をまとめ、雅人と写した写真を机の上に置くと、出てい
く。
 雅人は一言も口を利かない。

 貴子は重要事項説明書を熟読。
 そして、これを全部読むのに要する時間は13分。説明を受けなが
らなら、20分はかかるだろう。
 原田がすぐに取り上げたと言うことは、重大な違反。
 だが、それだけでは、所詮、言った、言わないの水掛け論。裁判所
も、免許を持っている不動産業者と雅人達では、不動産業者を信じる
だろう.....


 貴子は本多を連れて、雅人を訪ねるが、雅人も重要事項説明書の内
容を全く覚えていない。

 その間、何気なく夏樹が置いていった写真を見ていた本多が、数葉
の写真に気付く.....
 それを見た貴子の顔色も、興奮の色に染まる。


 貴子は不動産屋を訪ね、本件の売買契約は、詐欺により無効。賠償
金100万円を求める。詐欺罪の刑事告訴と、宅建業の免許取消につ
いては、依頼者の事情もあり、目をつぶる、と言う。

 「証拠は?」と開き直る原田に貴子は、夏樹がデジカメで撮った書
類の写真には、暴力団入居の記載がない、と言う。

 「そんなもので、証拠になりますか?」となおも居直る原田。
 「出るとこ、出てもいいんですよ。うちは徹底的にやります。オタ
クの他の取引についても調査します」と貴子は宣言。

 貴子と本多は、亜希子、雅人、夏樹を伴って、不動産屋を訪ねる。
 原田は100万円の賠償金と、登記の移転書類を貴子に渡し、
 「子供はいいね。泣きつけば何とかしてくれる。ちょっと考えれば、
わかるでしょ。400万で、都心のマンションが買えるわけ、ないじ
ゃない」と原田は負け惜しみを言う。

 貴子が原田に、「あなたねぇ」と言った時、いち早く夏樹が、手元
の雑誌を、原田に投げつける。
 「何言ってるんだよ。そのお金が、どういうお金か知ってんのかよ。
マー君が、あたしをポロアパートから出してくれるために、必死で貯
めてくれたお金なんだよ」と、夏樹は言い、更に原田につかみかかろ
うといる。
 そんな夏樹を雅人が必死で押さえる。

 雅人は荷物を取りに行く。

 亜希子は夏樹に、「結婚っていうのは、家と家との結びつきなの。
ウチのような家に嫁ぐのは、本当に大変なの」と言う。
 「わかってます。もういいんです。ごめんなさい」と夏樹。
 「結婚は、家と家の結びつき.....でも、本当に大切なのは、本人
同士なの。さっきはありがとう。雅人をよろしく」と亜希子は頭を下
げる。

 雅人と夏樹が、本多を訪ねてきて、結婚を許して貰ったという。
 女性は離婚してから半年は再婚できないと、本多。
 そこに通りかかった貴子が、「それは違う相手と結婚する時。同じ
相手となら、今すぐでも、できます」と言う。
 同意、貰って来なくちゃ、と言う2人に、
 「もう、いらないの。成年擬制は続いているから」と貴子。そして、
今度はしっかりやりなさい、と付け加える。

 亜希子は仏壇から、自分と夫の昔の写真を出しながら、「雅人、あ
んな子を好きになるなんて。血は争えないわね」と語りかける。
 その写真に写っている若き日の亜希子は、バーのホステスで、ピー
スサインで、夏樹と同じように夫と一緒に写真に写っている。

 雅人と夏樹の結婚届は受理される。

 柳田は本多に、「これから勉強したら」と入門書を渡す。
 本多は、猛勉強を始める。


寸  評  今回のストーリーは、伏線が巧みに張られていましたね。
 まさか、若き日の亜希子が、夏樹そっくりだったとは。
 白河家に嫁いで苦労したのは、亜希子自身なのですね。
 それに、夏樹が置いていった写真が、単なる写真好きな1シーンか
と思ったら、重大な証拠でもあって.....

 ところで、「成年擬制」は、法学部出身者にはなじみのある規定で
すが、一般の人に知らせてしまっていいものでしょうか?
 悪用する人も出てきたりして。特に、親の署名が偽造でも、役所で
受理されてしまえばいいとか。(ただし、告発されれば、公文書偽造
罪に問われますがね)

 また、本多の行為は一歩間違えば、弁護士業法違反です。
 弁護士資格が無い人が、他人の法律事務に口をはさめません。
 たんなる世間話で済んでいるうちはいいんですがね。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 「光とともに・・・」の光君役の子、すごいな、と思いながら、毎回見てい
ます。
 子役をこなせるぐらいの子たちですから、いい子の役が上手にこなせても、
そのことでは驚かないのですが、光君のような役は、もう一段、難しいと思え
ます。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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