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タイトル:Daily Drama Express 2004/04/25 オレンジデイズ (3)  2004/05/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/04/25 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル オレンジデイズ
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 結城櫂 (妻夫木聡)
 萩尾沙絵(柴咲コウ)
 相田翔平(成宮寛貴)
 小沢茜 (白石美帆)
 矢嶋啓太(瑛太)
 高木真帆(小西真奈美)
 堺田教授(小日向文世)
 萩尾ゆり子(風吹ジュン)
脚本  北川悦吏子

あらすじ  櫂(妻夫木聡)を心配してレストランに戻ってきた沙絵(柴咲コ
ウ)。
 店の前で櫂と真帆(小西真奈美)が一緒にいるところに鉢合わせし
てしまい、とっさに店に財布を忘れた、と嘘をつく。
 続いて店から出てきた翔平(成宮寛貴)はすぐに状況を察し、沙絵
は自分が送って行くから、と櫂と真帆を先に帰らせ、沙絵は2人が車
で去って行くのを淋しげに見送る。

 翔平と駅まで歩いていく途中、沙絵は櫂と真帆はいつからつきあっ
ているのかを筆談で尋ね、翔平は「もう3年かな」と答える。
 翔平と別れた後、沙絵は心の中で「3年か…」と呟く。

 翌朝、教室で啓太(瑛太)は茜(白石美帆)へのラブレターを書い
ていた。
 一緒に食事をした時にサラダを取り分けてくれた茜に、単純な啓太
はすっかり参ってしまったのだった。
 茜のことを「可愛くて、優しくて、女神様みたいだった…」とうっ
とりしながら話す啓太を、翔平は呆れ顔で眺める。

 中庭では、櫂が沙絵に上機嫌で話し掛けていた。セミプロの学生ば
かりで構成された『リベルテ』という有名なオーケストラの部長が、
沙絵のバイオリンを聴いてみたいと言っており、よければ入団させて
くれるというのだ。
 それを聞いて『ホントに!?』と喜ぶ沙絵だったが、ふと表情を曇
らせ、耳が聞こえないのに一緒に演奏ができるかな…と自信なさげな
顔をする。
 櫂は『やってみようよ』と沙絵を元気づけ、そんな2人の姿を見か
けた真帆は、思わず物陰に隠れてしまう。

 その夜、真帆は学生の頃にゼミで一緒だった佐野(柏原崇)を飲み
に誘い、櫂とうまくいっていない、と打ち明けていた。
 沙絵の話をし、真帆は「私もあの子みたいに、泣いたり怒ったりし
たいな」と呟く。
 ずっと年上のお姉さん役をしてきたので、そういうことができなく
なってしまった、と。
 佐野は「俺の前だったら、泣いたり怒ったりしていいからな」と言
い、真帆がふざけて「好きになっちゃうよ」と言うと、「歓迎する」
と答える。
 真帆が驚いて困った顔をすると、佐野は「友達でもいいよ。愚痴聞
く役でも」と笑ってみせた。

 家で熱心にバイオリンを弾く沙絵を見て、母親のゆり子(風吹ジュ
ン)は沙絵がまたやる気になったことを喜び、「オーケストラの人に
聴いてもらおうなんて勇気が出たの、誰のせい?」と笑いながら沙絵
に問い掛ける。

 同じ頃、茜は大学で翔平とそよ子(山田優)が真っ暗な教室から出
てくるのを偶然見かける。
 無視して行こうとする茜だったが、そよ子が立ち去った後、翔平は
茜を引き止めて話しかける。
 そよ子とは身体が合うんだ、と言う翔平に、茜はよくわからない、
と答え、からかうように翔平が「試してみる?」と言うと、茜は「私
は好きな人としかそういうことはしない。自分が磨り減るようなこと
はしないの」と冷たく言い返す。
 翌日、リベルテのメンバーと櫂が見守る前で沙絵はバイオリンを演
奏し、聴き終わるとリベルテの部長は、次の練習から沙絵に参加して
もらう、とメンバーに向かって言う。
 何を言われたのかわからず、沙絵が助けを求めるように櫂を見ると、
櫂は手で大きく丸を作ってみせた。
 それを見て沙絵は笑顔になる。

 中庭を歩きながら、沙絵は櫂に『ありがとう。私、すっごく嬉しい』
と言い、櫂も『こっちも嬉しいよ』と笑う。
 すると沙絵は『できたら、抱きついていいかな?嬉しいから』と言
い出し、櫂が戸惑っていると、沙絵は櫂に抱きつき、飛び跳ねて喜ぶ。
 芝生に寝転がっていた啓太と翔平はそれを見て「えぇ!?」と顔を
見合わせる。

 その後おもしろ半分に問い詰めてくる啓太と翔平に、櫂は「恋愛と
か、そういうんじゃないよ。なんていうか、サリバン先生とヘレンケ
ラーみたいな…」と説明する。
 沙絵のことを、昔エサをやっていた、誰の手にも負えなかった獰猛
な野良犬に似てる、と言う櫂。
 そこへ沙絵がやって来、啓太と翔平に、『私とこの人は何でもない。
第一タイプじゃない。いい人だけど、普通すぎてつまんない』と櫂を
通じて手話で伝える。
 櫂は自分の悪口を通訳しながら、「新種の拷問みたい」と嘆く。

 翔平は沙絵に「バイオリン、また始めたんだってね」と言い、啓太
も「すごいよリベルテなんて、俺だって知ってるもん」と言う。
 沙絵は笑顔で『これから練習』と言い、去って行く。

 ぐったりしている櫂に、翔平は「獰猛でも、あんな可愛い野良犬だ
ったらいいな、俺」と言い、櫂は真剣な顔になって「やめろよな、あ
いつには手ェ出すなよ」と言う。
 そして翔平のノートを借りて、櫂も席を立つ。

 櫂が廊下の窓から中庭を見ると、沙絵が手を振って櫂を呼び、手話
で『さっき言うの忘れた。危険な香りがない、フェロモンもない、男
としての魅力に欠ける…』と、櫂の悪口を連ねる。
 櫂は沙絵の毒舌手話を見ないように目を閉じ、それに気付いた沙絵
は、ショックを受けたような顔をして、手を止める。

 目を閉じて何も見えない中、櫂は沙絵の孤独を身をもって感じる。
 そして櫂は目を開け、固まっている沙絵に笑いかけて『もう時間だ
ぞ。がんばれ』と言う。
 沙絵が頷くのを見て櫂は去って行き、その背中に沙絵は、『…でも
私、あなたのこと好きだよ』と語りかける。

 ある日、櫂はリベルテの部長に呼び出され、沙絵と一緒に2回、
3回と練習を続けるうちに、音程が微妙にずれることがわかった、と
言われる。
 バイオリンは自分で弦を抑えて音程を作るものなので、耳が聞こえ
ないと正しい音程を作ることができない、と。
 櫂が「沙絵は、クビってことですか?」と言うと、部長は「申し訳
ない」と頭を下げる。

 バイオリンの練習をしている沙絵に、櫂はリベルテの件を話そうと
するが、沙絵が『夏に定期演奏会があるんだって。聴きたかったら来
てもいいよ』と嬉しそうに話すのを見て、言い出すことができない。

 何も知らない沙絵はその日もリベルテの練習に参加するが、1人音
が合っておらず、みなうんざりした顔をして演奏を止めてしまう。
 部長は休憩を言い渡し、周りの雰囲気を察した沙絵は、部長に『私
のせい?』と尋ねる。
 部長は音のずれを沙絵に説明し、沙絵の参加をOKしたのは、正直
沙絵の名前の知名度に惹かれたところがあったからだ、と告白し、謝
罪する。

 沙絵が中庭で落ち込んでいると、真帆がやって来て声をかける。
 自分にもできることがないか考えた、と言い、真帆は沙絵に喋って
みてはどうか、と提案する。
 4年前までは喋ってたんだから、と。
 しかし沙絵は『私のことはほっといてください。今までありがとう
ございました』と言って去って行き、取り残された真帆は呆然とする。

 櫂は茜と真帆に会い、真帆が沙絵に喋るように勧めたことを聞く。
 沙絵は以前喋ろうとした時、喋り方が変だと笑われて傷ついたこと
がある、と茜は言い、櫂は「なんでそんなこと言ったんだよ」と真帆
を責める。

 真帆が「皆最初は笑われるのよ。でも皆そうして喋っていくのよ、
聾の人は」と言うと、櫂は「あいつのこと聾の人とか言うなよ」と怒
る。
 沙絵のところに行って来る、と言う櫂に、「なんであなたが行くの
?なんで何かあればあなたが行くの?!行かないでよ!」と真帆は言
うが、櫂はそれを無視し、自分の代わりに翔平にノートを返してきて
ほしい、と茜に頼む。

 翔平はアパートで妹のあゆみ(上野樹里)と一緒に、櫂が来ると思
ってすき焼きの準備をしていた。
 チャイムが鳴り、ドアを開けると茜が立っており、翔平は驚いて固
まってしまう。

 真帆は1人になりたくないからつきあって欲しい、と佐野を呼び出
し、「私のやること、間違ってばっかりなのかな。…自信なくなっち
ゃった」と佐野に弱音をみせていた。

 一方、櫂は沙絵の家を訪ねていた。
 リビングで沙絵と向かい合い、櫂が『事情聞いたよ。今、お母さん
にも話したんだけど、リベルテの部長に、音程を作らなくてすむ打楽
器だったらいいんじゃないかって言われた』と言うと、沙絵は怒った
顔で『私にシンバル叩けっていうの?』と言い返す。

 そして沙絵は突然ゆり子に向かい、『この人、櫂君ていうの。すご
くいい人なの。ルックスだって悪くないでしょ?ステキでしょ?でも
私、この人の声がわからないの。この人の声が聞こえないの。私の母
親でしょ?だったら教えてよ!聞かせてよ!この人、どんな声してる
の?!』と迫る。
 沙絵の悲痛な叫びにゆり子は泣き出し、櫂は『やめろよ!』と沙絵
を止め、『教えてやるよ!カエルよりはマシで、ケミストリーほどい
い声じゃない、そんな声だよ、平凡な声だよ!』と怒鳴る。
 沙絵は『じゃあ、これはどんな音?!』とフォークでテーブルを叩
き、ケーキの乗った皿を床に投げつける。

 泣きながら『なんで?なんで私ばっかりこんな目に会うのよ!』と
言う沙絵に、櫂は『それ、こないだも聞いたよ。一生そうやって、な
んで私ばっかりこんな目に会うんだって、そう言いながら生きてくつ
もりか?』と言い、沙絵のことをわがまますぎる、と言う。
 『真帆だって君のためを思うから、喋ってみたら、とか言うんだよ。
怒る君の気持ちもわかるけど、君はいつも自分の気持ちばっかりだ。
相手にだって気持ちはあるし、事情もあるし、悩みもある。生きるの
が苦しいのは君だけじゃない。それ、君のために買ってきてくれたん
だ。お母さんに謝れ』と櫂は床に落ちたケーキを指す。
 ゆり子は「いいの、この子がこんな風になったの、きっと私のせい
もあるし…」と言い、櫂が「違います、お母さんのせいじゃないです
よ。…誰のせいでもないでしょう」と答えると、沙絵は櫂に、『もう
私のことはほっといて!』と言って部屋を出て行く。

 しばらく経ち、沙絵がリビングに戻ってくると、櫂は割れた皿を片
付けており、ゆり子は疲れたから、と席を外していた。
 冷静さを取り戻した沙絵は『さっきはゴメン』と謝り、櫂も『こっ
ちこそ、言いすぎた』と言う。

 沙絵は片付けを手伝いながら、『さっきあなた言ったよね。私がこ
んな風になったのは誰のせいでもないって。だとしたら、私をこんな
風にした、神様のメッセージは何?』と櫂に尋ねる。
 櫂は『神様にメッセージはない。ただ、不幸がやって来た。でも僕
にはプランがある。君を、音の闇の中から救う。僕が君を、音の闇の
中から救う』と言って沙絵を見つめる。

 櫂の言葉に、沙絵は櫂の胸に顔を埋めて泣き出す。
 泣きながら『私、変な声で泣いてる?』と沙絵。
 『そんなことないよ』と櫂が言うと、沙絵は『カエルよりはマシで、
浜崎あゆみよりはひどいって、そんな感じ?』と言い、櫂は笑う。
 『泣いてていい?』と言う沙絵に、櫂は『いいよ』と答え、沙絵を
そっと抱きしめた。


寸  評  櫂が目を閉じてしまったら、もう自分の声は届かない…と、急に
孤独の淵に立たされる沙絵が痛々しかったです。
 明るい話のようで安心していたら、突然そういうシーンがあり、
「ああ、そうか」と沙絵の置かれた孤独を思い出してしまいます。

 前回の寸評で、沙絵はなんで喋らないんだろう…と書きましたが、
理由があったのですね。
 でも真帆の言うとおり、それでも喋ることをやめなければ、コミュ
ニケーションはもっとスムーズになると思うのですが…。
 その考えは間違っているのでしょうか。

 ちょっと、いやかなり、真帆が可哀想に思えてしまいました。

執筆者  まめを(mico314@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 ゴールデンウィークは終わってしまいましたが、みなさんはどこかに行かれ
たでしょうか?海外や国内旅行に行かれた方もいるのでしょうね。いーなぁ…。

 私の唯一のお出かけは、電車で数十分の旅でしたが、京都の非公開文化財特
別拝観巡りでした。
 知恩院の国宝三門、法観寺の重文五重塔、六道珍皇寺の閻魔堂などなど。
 六道珍皇寺には、小野篁(おののたかむら)があの世とこの世を行き来した
という伝説の井戸がありましたが、ついつい「おじゃる丸」の満月ロードを想
像してしまい、文化財に申し訳なく思ってしまいました。反省…。(まめを)

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発行元:ドラマ研究会
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