メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2004/04/21 光とともに・・・ (2)  2004/05/07


===================================================== 発行部数   12 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/04/21 (Wed) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 水曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 光とともに・・・〜自閉症児を抱えて〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 東幸子 (篠原涼子)
 里緒秀美(小林聡美)
 東雅人 (山口達也)
 桜俊也 (武田真治)
 相良薫 (鈴木杏樹)
  川見 純  (市川 実日子)
 藪下めぐ美(井川遥)
 東光  (斎藤隆成)
  藪下 檜冶 (大倉 孝二)
  東 貴子  (高橋 惠子)  
  矢吹 一  (渡辺 いっけい)
脚  本 水橋文美江

あらすじ  『朝日とともに生まれた我が子。私達の初めての子供、光は、自
閉症という名の私達とは少し違った世界に生きています。』
  
 七月小学校の入学式。式の間は里緒先生(小林聡美)の付き添いも
あり光(斎藤隆成)はおとなしく座っていた。そして記念撮影。光の目
はカメラマンの胸に付いているキラキラ光るイギリスの国旗の模様に
くぎ付け。
「さあ皆さん、ここを見てください」カメラマンがその国旗を指差し
た時、光はその国旗めがけて飛びついていった。一同騒然となる。

 1年1組の教室。児童と父兄の前に、担任である桜(武田真治)、里
緒、幸子(篠原涼子)、里緒と幸子に手をつながれた光が立つ。光は里
緒の手の甲に描かれたイギリスの国旗を見つめていた。
 桜が、このクラスは交流学級になり、光が音楽・体育・給食の時間
や運動会・発表会を一緒に過ごす事を説明する。「よろしくお願いし
ます」幸子が頭を下げる。父兄の間がざわつき始めた。
さらに桜が、光は自閉症で人と上手く関わるのが苦手で上手く会話す
ることができない、と話すと一人の子供が「ばか?」と声を上げた。
「ばかじゃないよ、そういうこと言っちゃいけないよ」桜がたしなめ
る。
今度は里緒が説明する。光は目も見えて耳も聞こえているけれど、光
の中でそれが上手く伝わらない。光自身もそのことを皆に伝えること
ができない。また新しい環境・初めての場所も苦手で今こうしている
ことも光にとってはとても大変なことだという事。

「だったら一緒に学ぶのは難しいんじゃないですか?」薫(鈴木杏樹)
が質問する。薫の娘・萌(小林愛里香)も同じクラスなのである。
さらに今度は別の父兄から「乱暴された場合はどうするんです?」と
質問が出る。
「先程はカメラマンの胸の国旗が気になりさわろうとしただけで、強
いこだわりが出たんだと思います。それも自閉症の症状の一つで、理
由もなく乱暴したりすることはありません…」里緒が説明するが父兄
は口々に不安を漏らしていた。
 父兄のざわざわした声が気になって耳を塞いでいた光は耐え切れな
くなり、教室を飛び出す。慌てて幸子や里緒が追いかける。
 その様子を薫は訝しげな表情で見ていた。

 あさがお教室。机の下にもぐり、校長のジャージを手にする光。ジ
ャージに付いたちゅうりっぷのアップリケを見ながら、光は少し落ち
着いた様子。「気に入ってくれたみたいだねえ」と校長の矢吹(渡辺 
いっけい)は嬉しそう。

「なんかやっかいな子引き受けちゃいましたね。」と音楽担当の川見
(市川 実日子)。
里緒は教室内の風景や先生たちを写した写真を整理していた。
朝や下校時などに、これからどこへ行こうとしているのか光に理解さ
せるためだと言う。自閉症児には耳よりも目からの働きかけの方がよ
り効果的と言われているからだ。
「先生一人で手に負えるんですか?」と川見。
「大丈夫、里緒先生は自閉症児の扱いに慣れてらっしゃるから」と矢
吹。
すると里緒は、軽い自閉傾向のある子は担当した事あるが、光みたい
なタイプは初めてだと言う。
「じゃあやっぱ大変じゃん」という川見に里緒は答える。「大変だか
ら楽しみなんです。初めてだから一体どんな子なのかなあって」

「お母さんに付き添ってもらうわけにはいかないんですか?」と川見。
幸子と桜が教室の前までやってくるが、里緒達は気付かず続ける。
「お母さんが一緒にいたからって必ずしも落ち着いて授業を受けると
は限りません。光君の中ではお母さんはまだお母さんとは認識されて
いないみたいですから。…一番身近にいる便利な人?そこまでまだ至
ってないかなぁ。」
幸子は複雑な表情で聞く。

 川見が幸子に気づく。幸子は「確かに私の事母親だとわかってない
んだと思います。」と話す。
電車やジュースのような短い言葉は口にするが自分のことを呼んだこ
とはなく、一度もママと呼ばれたことがない、と。

「それはジュースはジュースとわかっていてもママのことはママだと
はまだ解っていないという事ですよね?」と里緒。
「いつか呼んでくれるんですか?私をママと呼ぶ日が来るんですか?」
一瞬考えた後 里緒は「来ますよ。あなたのことをママと呼ぶ日は来
ます。なぜなら光君のママはあなた以外にいませんから」ときっぱり
答えた。
幸子は笑顔で「はい」とうなずいた。

 雅人は仕事の合間に母・貴子(高橋 惠子)と会っていた。
今度の休みにでも光に会いにくれば?と雅人に言われるが、貴子の脳
裏には光が自閉症と知り思わず幸子を責めてしまった法事での出来事
が蘇る。
「光が自閉症なのは幸子のせいじゃないよ。これ読んでみてくれ
よ…。」
と雅人は【自閉症の手引き】を貴子に差し出すが貴子は受け取らない。
「光が自閉症だという事実を受け止めてくれよ。」という雅人に「あ
なただって入学式出なかったんでしょ」と貴子は言う。
雅人は「俺は…仕事だから」と口ごもる。
「光の自閉症が治ったら会いに行くわ」と言い残して貴子は立ち去っ
た。その目には涙が浮かんでいた。

「どこ行ってたんですか、会議始まっちゃいますよ。」と言う後輩の
谷川は、雅人が持っていた【自閉症の手引き】に目をとめる。雅人は
慌てて机の中にしまう。

 その日の夜。「今日はこのパジャマよ。」幸子が着せようとすると
光はその手を払いのける。
お気に入りのくるまのパジャマじゃないと嫌なのだ。光は「くるまく
るま」と言いながら畳んである洗濯物をひっくり返しタンスの中から
次々服を引っ張り出す。「やめなさい!光!」

 玄関の前では「やっぱり警察呼んだほうがいいんじゃない?」と人
だかりができていた。虐待しているのではと疑われているのだ。
 そこへ雅人が帰ってくる。薫が回覧板を渡しながら言う。「光君、
障害児だったんですね。今日始めて聞きました。」
「障害児だからって虐待していいってわけじゃなかろう」と管理人
(甲本雅裕)が雅人に詰め寄る。
「違いますよ!心配かけてすみませんでした。」雅人は慌てて家の中
に入る。

 家の中では幸子が光に必死で説得を続けていたが、光は耳を塞ぎ
「あーっ!」と叫ぶばかり。
雅人はマンション中で噂にもなっているから静かにするよう言うが
「仕方ないじゃない。一生隠し通そうとでも思ってたの?あなたは光
が自閉症だってまだ認めてないから…」と幸子に言われてしまう。
「そんな事ないよ」
「だったらあなたも何とかしてよ。あたしにばっかり押し付けないで。
あなたは光の父親でもあるんだから。」そういって再び光を追いかけ
る幸子の背に向かって雅人は言う。
「俺が苦しんでないとでも思ってるのか!」

 その頃。里緒は幸子の写真に「ママ」と書き入れていた。いつか光
がそう呼んでくれるように…思いをこめて。

 朝。幸子は里緒が用意してくれた写真をめくりながら光に「“がっ
こう”“あさがおきょうしつ”“りおせんせい”“さくらせんせい”
“らんどせる”光、行きます。」と呼び掛ける。
何度か繰り返すと、光が写真に目線を向けた。もう一度繰り返す。す
ると光が立ち上がった。慌ててランドセルを背負わせる幸子。その様
子を雅人はじっと見つめていた。

 幸子と光は手をつなぎながら、学校までの道のりを歩く。
「無事来ましたね。光君おはよう」里緒が話しかけるやいなや、光は
机の下にもぐりこんだ。

「いい天気だねえ。」と言いながら里緒は窓を開ける。
「ねえ、こっちへおいでよ。そんなとこもぐってないでさあ」話しか
けると光は机の下にもぐったまま耳を塞ぐ。里緒は自分も教卓の下に
もぐって耳を塞いでみた。

 里緒がダンボールを切って何やら作り始めた。光がその様子を見る
が里緒と目が合うと視線をそらせてしまう。さらにガムテープで貼っ
たり、絵の具を塗ったりする里緒。やがて光もその様子をじっと見つ
めていた。
最後に屋根が付き“ひかるのへや”が完成する。壁には新幹線や国旗
が描かれていた。

 光はその部屋をじっと見つめていた。里緒はその様子を少し離れた
ところで見ている。やがて、光は“ひかるのへや”に飛び込んでいっ
た。

「今日は一日“ひかるのへや”で過ごしました。」連絡帳を渡しなが
ら里緒は幸子に言った。
「?」幸子が覗き込むと光はその中で寝転び、空のペットボトルを回
しそれを眺めていた。

「今日も一日ひかるのへやで過ごしました。」…来る日も来る日も言
われ幸子は次第に不安になる。

 ひかるのへやで過ごす光の写真と“きょうも一日…”と書かれた連
絡帳を見てため息をつきながら歩く幸子。
「おーい。自閉症ー!」土手の上から誰かが声をかける。療育センタ
ーで会っためぐ美(井川遥)だ。
めぐ美の娘・琴美(小林愛里香)はおもらしが原因で一日で学校をやめ
たという。臭いと騒がれた事に腹を立てためぐ美が暴れ、校長にみん
なの迷惑だから出て行ってくれと言われたらしい。
「学校なんて必要ない。琴美には私がいれば十分。琴美の自閉症は私
が治すんだ。」とめぐ美。最近目が合うようになってきたし、ママと
言うようになったと言う。
「他人のことなんてあてにしない方がいいよ。」 と言い残しめぐ美
は去っていった。幸子は考え込んでしまう。

 翌朝、教室につくなり一目散にひかるのへやに駆け込む光を見て
「いつになったら部屋から出てくるんでしょうか」と幸子は不満を漏
らす。
「光君次第です」と里緒。
「いつになったらママと呼ぶんですか?先生はその日がくるって言っ
たじゃないですか。」

「ママって言葉を口にすればそれでいいってもんじゃないでしょう?
意味もわからずただ単にママって言葉を言われても嬉しくないでしょ
う?」という里緒に、母親じゃないから私の気持ちがわからないのだ、
と幸子は言う。
「先生は人を好きになったことがありますか?好きで好きでたまらな
い人に自分の名前を呼んで欲しいと思ったことはありませんか?ただ
単に名前を呼んだだけでも飛び上がるくらいに嬉しい気持ちわからな
いんですか?」

 通りかかった桜が「光君にたいしてもう少し積極的に働きかけてい
きましょう。あまりほったらかしにせず」と間に入る。
里緒はほったらかしてはいない、呼びかけたり、話しかけたり、光の
気に入った教材を渡して教えたりもしていると話す。
ただ、机の下やひかるのへやから無理やり引っ張り出すことはしたく
ないし、ママっていう言葉を無理に教え込む事もしたくない。
学校が光にとって苦痛の場になることが嫌なのだと。
「まず学校は楽しいところなんだよっていう事を教えてあげたいんで
す。全てはそれからです。」

 幸子は母の裕子(金沢碧)に会い、自分が初めて「おかあさん」と呼
んだ時どんな気持ちだったか聞いてみた。
嬉しかったのはもちろんだが、それ以上にそこまで成長してくれたと
いう喜びの方が大きかった、という母の言葉を「そっか…そうだよね
ぇ…」と幸子は聞いていた。
「光ねぇ…手つないで歩けるようになったの。一年間療育に通って、
幼稚園に通って、やっと私と手つないで歩けるようになったの。」
そう話す幸子を裕子は優しく見つめていた。

 その日の下校時。水溜りの前にしゃがみ、投げた石の波紋を見つめ
る光。その光を見ながら里緒は幸子に「小学生の頃ひでぶうと呼ばれ
ていました。」と話し出す。
当時好きだった人から初めて名前を呼ばれた時とても嬉しかった、現
在好きな人はいないがもし好きな人に名前を呼ばれたら嬉しいと思う、
と。
「“ひでぶう”でも?」幸子が笑う。
「私もあれから考えたんですが私にはやっぱり先生しかいません。先
生を信じます。」
「信じる相手を間違えてます。あなたが信じるのは私ではなくて…光
君でしょ?光君を信じて待ちましょう。」
 二人は互いの顔を見て頷き合う。そんな二人の姿を桜は教室の窓か
ら安堵の表情で見つめる。

 朝。「“がっこう”“りおせんせい”…」いつものように幸子が光
に話している。テーブルの上の“連絡帳”を手に取り、中を見た雅人
の顔がみるみる曇る。
「何しに学校行ってんだ。何のために学校行ってるんだよ!」

 雅人は思い余って学校へ行く。
 あさがお教室では里緒が写真を色画用紙に貼りながら「春〜のおが
わは さらさらいくよ〜♪」と歌っている。
 光は“ひかるのへや”の中でその歌に合わせて体を揺らしている。

 里緒が幸子の写真を手にした時、光がへやから出てきた。里緒は素
知らぬふりをしながら幸子の写真を光のほうに向けた。光が近づいて
いく。
里緒は写真を指差しながら「ママ。マ・マ…」と教える。光が視線を
落とし今度は里緒の写真を見つめる。
里緒は自分の写真を手にし、写真と自分の顔を交互に指しながら「り
おせんせい」「り・お・せ・ん・せ・い」と繰り返した。
じっと見つめる光。
とそこへ、ガラガラと戸が開き雅人が入ってきた。光はさっとひかる
のへやに入る。

「ちょうどお父さんの写真が欲しいと思ってたところだったんです。
よろしいですか?」カメラを向けるが雅人の顔は硬いままだ。
「こんな事にどういう意味があるんですか。」と雅人。そして光を無
理やり部屋から出そうとする。
無理やり引きずり出すとこの場所に強い恐怖心を持ってしまうから、
と止める里緒。
「学校に入ったからには規律を学ばせてください。机に座らせて何で
も思い通りにならないという事を教えてください。」
「光君には光君のペースがありますから。」
「先生は光が手に負えないから光と向き合うことから逃げてるんじゃ
ないですか!」
「…それはあなたでしょ?」
里緒に言われ、雅人の顔が強張った。そして再び光を部屋から引きず
り出す。「あーっ!あーっ!」
激しく抵抗する光。雅人は今度は机に無理やり座らせようとする。光
は逃げる。幸子の写真を手に「ママだよ、ママって言ってごらん。」
と雅人。光は耳を塞ぎ「あーーっ!」と絶叫する。駆けつけた桜が雅
人を止めた。

 そしてその帰り、雅人はショックと過労で校庭で倒れてしまう。

 病院に駆けつけた幸子が心配そうに雅人の顔を覗き込む。
 目を覚ました雅人は打ち合わせがあるから会社へ戻らなければと、
幸子が止めるのも聞かず支度を始める。
「あなたの仕事をする代わりの人はいる、でも私の夫は、光の父親は、
あなただけなの。」
幸子のその言葉に一瞬動きを止めた雅人だが、やはり会社へ向かって
しまった。

「今日はママは来ません。“せんせい”と“いえ”帰ります。」
昇降口で里緒が光に話しているところへ矢吹がやってきて雅人の忘れ
物、と手帳を渡す。里緒は手帳に何か挟まっているのに気づく。
光が生まれた時のものだろう、光を真ん中にして幸せそうに笑う雅人
と幸子の写真。
 写真の裏には「愛しい我が子 光 」と書いてあった。

 雅人が会社に戻ると、光が自閉症だという事が課長にも伝わってい
た。「谷川から聞いたよ。いろいろ大変みたいじゃない。」
そして「君は今回のチームから抜けた方がいいな。」と言われてしま
う。

 里緒は、さっきの写真を見せ、指差しながら「パパ」「ママ」
「…パパもママも光君のこと大好きなんだよ」と光に教える。
光はじっとその写真を見つめていた。

 東家。幸子は里緒と桜から雅人の忘れ物を受け取り、写真を見て雅
人の思いを知った。
そこへ会社からしばらく休むよう言われた雅人が帰ってくる。

 里緒が家でも使って欲しいと、教室や先生、そして幸子や光の写真
が貼ってあるボードを取り出す。

「私は父親には父親のやり方があると思います。それを否定するつも
りはありません。ただ自閉症はとても難しい障害です。光君にとって
どうする事がいいのか一緒に考えていけたら…」
そこで里緒の言葉が止まった。
光が、向こうからじっとボードを見つめている。
そして近づいてきた光は幸子の写真をしばらく見つめたのち、幸子の
顔を見て「…マ・マ」と呟いた。
幸子の目から涙がぽろぽろこぼれ落ちる。
「…次はパパですね」里緒の言葉に、雅人は大きく泣き崩れるのだっ
た。

「光君本当にわかってママって言ったんですかね?」
「どうでしょうね、ただ単に口にしただけかもしれません。」
東家からの帰り道、里緒と桜が話す。

「でもそういうの奇跡っていうんですよね。」
と少し興奮気味に話す桜に、里緒は
「そんなあまいもんじゃありません。自閉症はそんなに簡単なもんじ
ゃありませんよ。一度言ったからといって、これからもママと言うと
は限りません。」とぴしゃりと言う。

「でも…」里緒は続けた。「ママって言う言葉、聞き慣れた何でもな
い言葉なのに何かものすごい言葉のように聞こえました。あの瞬間は
奇跡と言っても構いません。」

「今日音楽あるんでしょ?」
と娘の萌に忘れ物のリコーダーを手渡す薫。
「光君も一緒?」と聞く萌に、薫は、萌と光は違うから関係ない、そ
っとしてあげた方がいいと話す。
「わかる?関わらない方がいいのよ」萌は頷く。

 藪下家。めぐ美は携帯に夢中、琴美は画用紙に向かっていた。
そこにめぐ美の夫の檜冶(大倉孝二)が帰ってくる。
檜冶は「学校行かせろよ。いつまで放っておく気だ。」
とめぐ美にランドセルを投げつける。
「家ん中でウジウジうっとうしいんだよ」とめぐ美を何度も蹴り、め
ぐ美も「知らねえよ!」と反発する。 
そんな二人の様子はお構い無しに、琴美は夢中で画用紙にクレヨンで
色を塗り続けていた。

 里緒と川見が、どうやって光に音楽の授業を受けさせるか話し合っ
ている。落ち着く場所があった方がいいから“ひかるのへや”を運ん
だ方がいい、という里緒に
「結構落ち着いてるじゃないですか。大丈夫でしょ?」と川見。
 光は、今日はひかるのへやではなく、いすの上に膝立ちし窓の外を
眺めている。
 結局、光にとって音楽室は初めての場所だからという事で、里緒が
“ひかるのへや”を運ぶことになり、川見が光を見ていることになっ
た。

 光は、みんなが校庭で遊ぶ様子を眺めていたが、そのうちフラフー
プが回る様子に目を奪われる。
 川見が目を離した隙にフラフラと教室を出て行く光。

 萌が遊具入れの倉庫にフラフープを片付けていると光がやってきた。
「休み時間終わったよ」という先生の声に、萌は、光を気にしつつも
そのまま行ってしまう。
 やがて倉庫は、光を中に入れたまま施錠されてしまった。


寸  評  前回、幼稚園の時の友達が大勢入るこの小学校に入れたい、と幸
子は言っていたはずですが、一見したところ光を解ってくれている友
達の姿がないような…?
 
 重いテーマのこのドラマの中で、先生同士のやりとりは一息つける
場面ですね。(あらすじ上は省く事が多くなってしまうのですが)
里緒先生はもとより、矢吹先生や川見先生のキャラクターはポイント
かも。
桜先生は第1話を見た時は、光をあまり快く思ってないのかと感じま
したが、そうではなかったみたいですね。
光や、里緒、幸子達を気にかけているのが伝わってきます。でも、大
事な場面でよく現れるけど、授業は?1年1組の子供達は大丈夫〜?

執 筆 者 浅沼(himawari_dance@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
大倉孝二が出てきた時は「伊藤英明も出てきたら(そんな訳はないけど)“ぼく
の魔法使い”だなぁと思ってみたり、小林聡美と市川実日子がいると「もたい
まさこが現れるのでは(だからそんな訳ないけど)と期待(?)してみたり。
そんな共通点を見つけるのは密かな楽しみだったりしませんか?
そして今回井川遥と井川遥に何度も蹴りを入れていた大倉孝二の夫婦は、翌日
“アフリカのツメ”で旅館の女将と従業員…。見ていてちょっと変な感じでし
た。(浅沼)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。