メルマガ:40歳からのリタイアメント・プラン
タイトル:40歳からのリタイアメント・プラン [創刊号]  2004/05/06


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                  40歳からのリタイアメント・プラン
                     創刊号 2004年5月6日発行

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こんにちは、道田佳之です。

「40歳からのリタイアメント・プラン」をご購読ありがとうございます。
このメールマガジンでは、定年後にゆとりのある幸せな生活を送ることをテー
マに、一緒にリタイアメント・プランを考えていきたいと思っています。

「定年退職後の生活が不安だ」 漠然とそう思っている人が多いのではないで
しょうか。また一方で、不安だ不安だと思いながら、何も手を打たずにいる人
も多いのではないでしょうか。いや、実際には漠然とした将来的不安に対して
何をしていいのか分からない、というのが正直なところかもしれません。
しかし心配してばかりでは何も始まりません。今からじっくり考えておくこと
で何らかの手を打てるはずです。一緒にリタイアメント・プランを考えてみま
せんか。

◆自己紹介

39才、某IT関連企業に勤める技術系サラリーマンです。会社ではほとんど
パソコンの前に座って仕事をしています。今の仕事には満足しています。転職
経験2回あり。趣味は、走ること、スキー、読書、旅行など。血液型はO型。

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★★連載コラム★★
〜〜 リタイアメント・プランを考えてみませんか? 〜〜
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■ 何をプランニングしておくべきか。

メルマガのタイトルとして、大胆にも「リタイアメント・プラン」などと言う
言葉を使ってしまいましたが、そもそも何をプランニングしておくべきでしょ
うか。私が今からしておきたいと思っているのは、「老後に困らないために、
将来を予測してできることは手を打っておきましょう」ということです。そし
てそれはリタイアする前までに40歳くらいから考えていきませんか、というこ
となのです。

「定年までにプランニングしておくべきこと」という意味では、私はお金のこ
とだけではなくもっと幅広く考える必要があるのではないかと思っています。
自分なりに今考えているのは、以下の4つです。

  (1) お金に関すること (年金/保険/貯金 など)

  (2) 定年後に何をするか? (仕事/趣味、生きがい)

  (3) 自分(家族)の健康

  (4) 親のこと(介護、他)

細かく言えばもっとたくさんあると思いますし、個人的な事情などによって上
記以外でもっと大きな問題を抱えていらっしゃる方もいるでしょう。では、簡
単に一つ一つみていきましょう。

(1) お金に関すること (年金/保険/貯金 など)

最も気になるのが、やはりお金に関することではないかと思います。我々の世
代の場合、年金をもらえる年齢も現時点で65歳ですし、少子化の影響でもらえ
る額もさらに減っていく傾向にあります。老後を年金だけに頼れるのか? ま
た、頼れない場合どうするのか? 定年退職後にお金をどうしようか、と考え
ても遅すぎます。リタイアメント後のプランを真剣に今から考えておく最も大
きな理由はそこにあります。

(2) 定年後に何をするか? (仕事/趣味、生きがい)

定年後仕事をしないとすれば当然自由な時間がずっと続きます。仕事だけに真
剣に打ち込んできた人ほど、仕事がなくなると魂を抜かれたようになってしま
うと言います。リタイアメント後、仕事は続けるのか、また何を生きがいにし
ていくか、は生きていく上で根本に関わってきますので、とても重要なことだ
と思います。また、定年後は仕事と離れてのんびり暮らしたいと思っている方
もいらっしゃいますが、ほとんどの人は60歳をすぎても体は元気なわけですか
ら、引き続き何らかの仕事に携わるという選択肢も考えていいのではないかと
思います。もちろんそのためにはやはり準備(プラン)が必要となってきます。

(3) 自分(家族)の健康

40代くらいだとまだ若いのでそれほど神経質になる必要はないかもしれません
が、やはり20〜30代と比べると気にする必要はあると思います。サラリーマン
の方ですと、35歳くらいから人間ドックなど一部会社負担で安く受けられると
ころもありますが、健康に気をつける年齢にきているということでしょう。人
間誰しも老いていきます。自分の親を見ていてつくづくそう感じます。30代ま
でであれば少々不摂生をしても何とかなるかもしれませんが、40代以降は体に
悪いことは止めつつ、何か体にいいことも始める必要があるかもしれません。

(4) 親のこと(介護、他)

(1)〜(3)は主に自分自身に関することになりますが、もう一つ、親とどう接し
ていくかということも無視できない問題だと思います。結婚すれば親元を離れ
て暮らす方がほとんどだと思いますが、そうなると最終的には親だけが一つの
家の中で暮らすことになります。親が病気などで倒れた場合なども考える必要
がありますが、昨今では高齢者を狙った悪質な犯罪も増えています。誰しも高
齢になれば体力・思考力・判断力が衰えてきます。子供がどのように親を支援
していくのかは、いつかは考えないといけない問題だと思います。

■ 何からプランニングを始めるべきか。

上記のように考えるべきことはたくさんあるのですが、何から始めればよいの
でしょうか。実際には人によって事情が異なるので、それぞれ優先順位も違っ
てくるでしょう。また分かってはいても、人間なかなかせっぱつまらないと始
められないものです。

このメルマガでは主に(1)のお金に関する部分について考えていきたいと思っ
ています。その理由は、お金を貯めるということに関しては時間をかけること
がとても重要になってくるからです。
例えば、60歳までに2000万を貯める場合を考えると、30歳から貯め始めるのと
40歳から貯め始めるのでは、貯めるために必要な投入額が全然違ってきます。
利息分をさらに投資額にまわせるので、10年間の差というのは予想以上に開い
てくるというわけです。

もちろん(2)〜(4)に関しても並行して考えていくつもりです。(1)に比べると
ある程度せっぱつまって考えても何とかなるかもしれませんが、将来考えるべ
き重要な問題であることに変わりはありません。

「賢者は最悪の事態を想定し、楽観的に行動する」という言葉があります。私
は賢者ではないのでとても最悪の事態まで想定できませんが、ある程度リスク
を想定した上で未来予想図を描き対策を立てながら生きていく必要はあるよう
に思います。ただ、最初にも述べましたように悲観ばかりしていても仕方があ
りません。私は基本的に楽観的な人間ですが、やはり楽しく生きる、というこ
とを忘れずにやっていきたいと思っています。

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★★まめ知識★★
〜〜 ペイオフ制度(1) 〜〜
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ペイオフ制度自体は皆さんご存知ですよね。金融機関が破綻した場合、1金融
機関につき定期預金は元本1000万円とその利息までしか保護されないという制
度です。ただし、普通預金、当座預金等については、平成17年3月末まで全額
保護されます。つまり、来年4月には普通預金にも適用されるということにな
ります。

ここで問題です。1000万円ずつ2つの銀行に預けていたとします。その銀行同
士が合併して一つになった場合はどうなるでしょう。

[答え]
1年間だけは2000万円まで保護されます。なので、1年以内に再度別の銀行に預
け替える必要があります。

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★★私の本棚から★★
〜〜 「50歳からの定年予備校」 田中真澄著 〜〜
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田中氏は、43歳で日経を辞めてその後は自営業という自立した道に進まれた
方です。人生後半戦に向けての生き方の指針が書かれていてとても参考になり
ます。「はじめに」のところに書いてある言葉がとてもしっくりきたのでその
まま引用します。

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サラリーマンには、定年か、あるいはリストラによって、勤め先を去らねばな
らない運命が待っています。しかも退職後の人生が長くなってきているだけに
、そのときの準備は、誰もが早くからしておくべきです。「成功の女神は、準
備のない人を助けない」といいます。すべての成功は準備次第です。幸せな老
後を迎えるためにも、その準備の仕方を早く知り、実践したいものです。
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★★編集後記★★
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最初から言い訳がましいことを言うのも何ですが、自己紹介でも述べましたよ
うに私は一介のサラリーマン(しかも技術系)ですし、ましてやPFの資格を持っ
ているわけでもありません。ですので、いわゆる専門家の言う「リタイアメン
ト・プラン」とは違う話もいろいろ出てくるかと思います。しかし、専門家で
ないが故に、より切実に当事者意識を持って考えられることというのもあるか
と思っています。もちろん自分なりに勉強していくつもりですが、多少くどかっ
たりピントがずれている可能性もあるかと思いますので、気付かれた点があり
ましたら、ご遠慮なくご指摘いただけばと思います。
何卒よろしくお願い致します。

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●タイトル:40歳からのリタイアメント・プラン
○発行人  :道田 佳之
■WEB  :http://retirement.fc2web.com/
□メール  :michita@xvg.biglobe.ne.jp
            みなさんのご感想をお待ちしています。
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