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タイトル:非公式情報 第109号  2004/04/29


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血生臭いネグロポンテの過去

By StrangeLove

ジョン・ネグロポンテ米国連大使がイラクへ乗り込んでくる。『主権委譲』後の駐在大使に指名されたのだが、この人選はアメリカ政府がイラクを民主化する意志がないことを示しているように思える。

ジョージ・W・ブッシュ大統領がネグロポンテを国連大使に指名したのは2001年3月始めのこと。それから約半年間、議会の承認を受けることができなかったのだが、その主因はホンジュラス駐在大使時代にあった。ホンジュラスの反体制派狩り、人権弾圧にネグロポンテがどの程度、関与していたかが問題になったのだ。

ネグロポンテが大使を務めた1981年から85年にかけて、ホンジュラスではアメリカの教会関係者を含む多くの人が『反体制派狩り』の犠牲になっていた。米国からホンジュラスへの軍事援助が400万ドルから7740万ドルにはね上がったこの時期に200名近くが行方不明になっている。

ホンジュラスの軍事政権による残虐行為をネグロポンテが知らなかったとは考えにくい。彼の前任者であるジャック・ビンズはホンジュラスの死の部隊による人権弾圧を強く批判していたのだ。少なくともネグロポンテは虐殺を黙認したことになる。

そうした犠牲者の一部と見られる15の遺体が2001年8月下旬に発見された。こうしたこともあり、議会がネグロポンテの大使就任を認めたのは『9/11』の2日後のことだ。

ところで、1980年代にアメリカ政府はニカラグアの左翼政権を潰す秘密工作を展開していた。ホンジュラスはその工作で本拠地のひとつで、1984年にはニカラグアの反体制ゲリラ『コントラ』を訓練する施設もアメリカによって建設されている。

ホンジュラスで一連の暗殺を指揮していたのはCIAに近かったグスタボ・アルバレス・マルチネス将軍やニカラグア出身で「9月15日軍」の幹部だったリカルド・ラウ。ワシントン・ポストの元記者クリストファー・リッキーによると、1980年3月にエル・サルバドルの首都で実行されたオスカル・ロメロ大司教暗殺にも9月15日軍は関係しているのだという。

国連大使就任後もネグロポンテの周辺から血生臭い話は消えない。2002年4月にベネズエラでクーデター未遂事件があったが、この黒幕としてオットー・ライクやエリオット・エイブラムズとともに名前が出てきたのである。

ライクは情報操作、マスメディアへの恫喝で名を売った人物。エイブラムズは親リクード派として有名で、現在はホワイトハウスで中東政策を仕切っている。しかも、アメリカの特殊部隊がイラクで行っている掃討作戦はイスラエル軍から伝授された戦略、戦術に基づいていると言われている。そこにネグロポンテが加わるというのだ。アメリカ政府はイラクを民主化する意志がないだけでなく、安定化させるつもりもないと思わざるをえない。

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