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**************************************************** ------------------| 非公式情報 |--------------------- 【マスコミが報道しない事実を伝える無料メールマガジン】 <http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3D384F43742FA> 国際的に孤立しはじめた日本 By StrangeLove 日本人は何を考えているのかわからないと少なからぬ外国人は口にする。今回のイラクにおける人質事件は、そうした人々への回答になったかもしれない。 本心がどうであれ、政府高官が絶対、口にしてはならない発言を小泉政権の構成員はしてしまった。ひと言で表現するならば、教養がないということ。人質とその家族をバッシングすることで国民の目をそらそうとしたのだろうが、少なからぬ欧米人は日本政府の言動に反発、あるいは驚いている。外交面で大きなダメージを受けたということだ。 小泉政権は何から国民の目をそらそうとしたのかと言えば、イラク情勢と自衛隊の置かれた状況ということになる。イラク情勢は昨年春の開戦前から予想された通り、ペンタゴンの制服組幹部が1997年の頃から想定していた通りの展開、つまり不正規戦の泥沼にアメリカは足を突っ込んでしまった。抜け出すのは至難の業である。 泥沼化することがわかりながら、統合参謀本部の反対を押し切る形でアメリカ政府はイラク開戦に踏み切った。軍需産業が窮地に追いつめられていたという事情もあるが、あるグループは泥沼化自体を望んでいた節がある。 イスラエルの対アラブ強硬派、リクード党は湾岸地域が不安定化すれば、アメリカが自分たちに接近すると考えていたとされている。ホワイトハウス内でリクードを支持している人々、例えばポール・ウォルフォウィッツ、リチャード・パール、ダグラス・フェイスたちは中東を不安定化するべきだと考えていたのではないだろうか? いや、彼らが叩こうとしていたのはイラクなどイスラム諸国や中国など社会主義国だけではない。1992年にウォルフォウィッツたちがまとめ、チェイニー国防長官(当時)に提出した文書の中には、競争で叩きのめすべき相手としてドイツや日本も含まれていたのである。 クリントン時代に封印されたこの計画に基づく青写真が2000年にまとめられ、アメリカの現政権に大きな影響力を及ぼしている。それも当然で、2000年の報告をまとめた中心グループにはリチャード・チェイニー、ドナルド・ラムズフェルド、現大統領の弟でフロリダ州知事のジェブ・ブッシュ、そして勿論、ウォルフォウィッツもいた。 注意しなければならないのは、こうしたグループが決してアメリカの主流派エリートではないということ。彼らは『9/11』を利用して主導権を握っただけのことなのである。 軍制服組の幹部と同様、石油産業もイラク攻撃には反対していた。ジェイ・ロックフェラー上院議員や投機家のジョージ・ソロスのブッシュ批判もそうした流れの中でのこと。相次ぐ元政府高官の内幕暴露も同じことだ。主流派は本当に怒り始めている。 『国際貢献』とか『日米同盟』を自衛隊派遣の根拠にしている人もいるようだが、その『国際』とか『米』はストラウス主義者(親リクード派)/キリスト教原理主義者を指しているにすぎない。アメリカで主流派エリートが主導権を奪い返したとき、日本は世界で孤立することになる。 **************************************************** |