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タイトル:非公式情報 第107号  2004/04/15


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イラクの混乱を望む人々

By StrangeLove

約1年前、イラクの都市ファルージャでアメリカ軍はデモ隊を銃撃、13名のイラク人を射殺、20名以上が負傷している。数日の内に負傷者の何人かは死亡しているようだ。この事件の後、住民は報復を誓い、それが今につながっている。

現在、アメリカ軍は4名の『民間人』が虐殺されたことを理由にして、そのファルージャに攻撃を仕掛けている。無差別攻撃と言って良いだろう。その攻撃がイラク全域での反米闘争に火をつけてしまった。

この民間人、ブラックウォーターという『私兵』会社で働いていた。殺された4名のうち2名は陸軍の元兵士で、2名は海軍特殊部隊SEALの元隊員だった。民間のセキュリティ会社は企業の施設を警備したり、要人のボディ・ガードをするだけでなく、正規の軍隊にはできないダーティーな仕事も行っているとされている。

アメリカはイラクの安定を望んでいると解説する『専門家』もいるようだが、イラクの安定を望むアメリカ人は1年以上前からイラク攻撃に反対していたのである。例えば、アメリカの石油産業もそうしたグループに入る。

これに対してイラク攻撃を主張していたのが『ネオコン』、つまりキリスト教原理主義者(聖書根本主義派)とストラウス主義者(親リクード)の連合体。キリスト教原理主義者のバックには軍需産業も蠢いている。

1980年代、レーガン/ブッシュ政権の時代にアメリカやイギリスの主流派はサダム・フセインを支援、反イラクのイスラエルとテーブルの下で互いに蹴り合っていた。ウォルフォウィッツのような親リクード派の発言力は今ほど強くはなかった。『9/11』で力関係が劇的に変化してしまったのである。

イスラエルは中東の湾岸地域が混乱し、アメリカが袋小路に入る込むことを望んでいるとする分析が1990年に公表されている。湾岸(油田地帯)の混乱はアメリカをイスラエルに接近させるということだった。

現在、アメリカ軍で掃討作戦を指揮しているのは狂信的なキリスト教原理主義者と言われている人物。しかも、掃討作戦に参加する兵士を訓練していたのはイスラエル軍だと報道されている。イラクの安定化を真剣に考えているとは思えないのだ。

イラクで反米感情を持っているのは少数派だと主張する人物が日本のメディアには登場しているが、一般民衆の支持がなければゲリラ戦を続けることは不可能である。戦争を起こすことも難しい。だからこそ、アメリカでもイラク攻撃には理由が必要で、偽情報をまき散らして国民を納得させたのである。

大量破壊兵器がなくても、解放や民主化といったキャッチフレーズが色あせてもイラク攻撃を支持する人が日米で少なくないのも事実である。未だに政府の嘘を信じている人もいるかもしれないが、大多数は自分も儲けの一部を手にできると思っているからではないだろうか。

日露戦争後、償金がなかったことや、獲得した領土や権益が少なかったことに少なからぬ国民が怒り、日比谷焼き打ち事件に発展したことを思い出す。

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