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タイトル:Daily Drama Express 2004/01/22 異議あり (3)  2004/04/11


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/01/22 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 異議あり! 〜女弁護士 大岡法江
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜20時
キャスト 大岡法江(高島礼子)
 遠山国士(伊東四朗)
 外園律子(戸田恵子)
 村上環希(新山千春)
 岡原文雄(小泉孝太郎)
 藤林防人(金田明夫)
 服部厚実(青田典子)
脚本  戸田山雅司

あらすじ  生徒が、学校の屋上から落ちる。
 その直後、屋上から顔を覗かせる先生。
 落ちた生徒は、まだ生きている。
 屋上の先生を陰から見る生徒。


 村上環希(新山千春)が、国選案件をまわしてくれるように頼んで
きたという。一回で結審しても8万円。もつれれば15万円。確実に
お金になるので、この事務所の赤字・800万円弱を補填するために。

 岡原文雄(小泉孝太郎)が主判事を務めることになる。
 藤林防人(金田明夫)がなにやら忙しそう。なんと、所長杯の卓球
大会を成功させて、所長の覚えを目出度くして、高裁へ行こうとして
いるのだ。

 大岡法江(高島礼子)の国選の案件は、岡原が任された案件と同じ。
有名進学校の私立啓心学園という男子校の体育教師・栗原(高杉亘)
が、三年生の生徒・高梨寛生(那智博)を突き落としたというのだ。
マスコミもこの事件を大きく扱っている。罪状、殺人未遂。殺意がな
ければ傷害。

 法江は接見に行く。

 栗原が殺人未遂になったのは、常日頃から栗原が生徒に体罰を加え
ていたとの証言が集まったから。
 そして決定打は、高梨自身が栗原に突き落とされたと言っているこ
と。
 高梨の身を案じる栗原に法江は、高梨は植え込みがクッションとな
り、右足の単純骨折。全治二ヶ月と教える。
 「それはよかった」と栗原。

 そして法江は、「栗原さん、わたしの目を見て下さい。そして真実
を包み隠さず話して下さい」と言い、栗原の供述は、コロコロ変わっ
ているが、真実は何か聞く。
 だが栗原は言いよどんでいる。

 藤林は卓球大会を盛り上げようと、第49部の一団にいそいそとラ
ケットを配り、遠山国士(伊東四朗)の、「盛り上げて高裁に行きた
いんでしょ」という嫌味を聞こえないふりをする。

 第49部和解室。
 岡林は、法江と三好検察官を呼び、あらかじめ双方の基本方針を聞
きたいという。

 だが、法江と三好はいきなり険悪な言い合い。岡原の「まずは座り
ましょう」の言葉も聞き入れられない。双方徹底的に争うことに。


 法江と環希は、啓心学園に取材に行く。
 だが、対応した教師に、栗原をかばう気がないどころか、早晩辞め
て貰うつもり、と言う。私立学校には組合もないし、理事会の決定が
最優先、と。

 法江と環希は、現場の屋上を検分。
 高梨が呼び出された休憩コーナーから、落ちた場所までは、かなり
の距離があり、雨が降ると、水たまりができる。
 もし、高梨が自分で走ってすべって落ちたとしたら、事件そのもの
がなくなる!?
 でも、環希は、その走ったとが、恐怖のあまりなら?と言う。


 被告人質問。
 栗山は、三好の体罰の質問に対して、体罰は与えていないと言う。
 栗原は身長185センチ、対して高梨は164センチ。体格でも立
場でも圧倒的な差がある、と三好は迫るが、法江は「異議有り!」と
遮る。
 遠山は法江の異議を却下しながらも、三好に、質問意図を明らかに
するよう言う。

 三好は、屋上で体罰を加えたのでは?と栗原に尋問するが、栗原は
していないと答えるだけ。


 環希は、越前法律事務所の屋上で食事しながら、法江に、最近の裁
判では、複数の同一の証言は、時に物証に勝ることもある、と言うが、
法江は、百人が黒と言っても、自分が見たものが白であれば、自分を
信じるという。
 「自分で見ていないのに、何を信じるんですか?」と環希。
 法江は高梨の怪我が軽微と知った時、「それはよかった」と言った
栗原を思い出していた。

 法江は、啓心学園に行き食い下がるが、無視される。
 そこに、「そんなにしつこくすると、威力業務妨害で訴えるわよ」
と声がした。外園律子(戸田恵子)弁護士だった。
 律子は啓心学園の顧問弁護士。息子もいずれここに入れようと思っ
ているという。
 法江は、顧問弁護士なら、なぜ栗山を弁護しないのか聞くが、「当
たり前でしょ。わたしが守るのは、この学園の名誉と品位。なんで暴
力教師の弁護しなければならないの?」と律子は2人を追い出す。

 法江は栗原に話を聞きに行く。
 生徒の1人が、栗原が「死んでいいよ」と高梨に言ったと証言して
いる、と法江。これをもって裁判所は殺意有りとするだろう、と。栗
原は、「覚えていません」と答える。

 生徒達はチャットで、「暴力教師追放記念日」、「栗原死刑確定」
と書き合う。

 岡原が生徒に話を聞きに行く。
 だが、なかなか話しかけられないでいると、1人の生徒・百瀬佳彦
(一條俊)が話をする。
 百瀬は、栗原は高梨に暴力などふるっていない。だが、1人が栗原
を辞めさせようと言いだし、みんなそれに同調した。百瀬もその一端
を担ってあの「死んでいいよ」との栗原を証言したのだった。

 岡原は、自分は判事なので、当事者に肩入れすることができないが、
百瀬自身が気にしているならば、法廷で証言すべきだと勧める。

 岡原から環希に電話があり、百瀬を明日の法廷に証人喚問するとい
う。電話を代わった法江は、明日までに用意すると答える。
 法江は学校に行った理由を聞き、岡原は、事前打ち合わせの時、法
江が「紙の上では真実はわからない。現場も見ないで、人を裁くって
言うのが間違っているっていうの!」と言った言葉に打たれたからだ
と答える。


 証人尋問。証人・百瀬佳彦。
 百瀬は、高梨とは一年の時からのクラスメイト。栗原は一年の時か
らの体育教師、と答える。
 栗原の「死んでもいい」発言が事実かと問われ、「はい」と百瀬は
答える。そして、吐き捨てるように冷たく言ったと付け加える。

 三好検事の尋問が終わると百瀬は、「こう言うつもりはなかった」
と言い出す。でも、こう言うように言われた、と。
 「誰にですか?」と遠山に問われ、百瀬は、岡原を指さす。

 遠山は事実関係を整理するため、閉廷する。

 遠山は岡原に確かめる。
 百瀬から接触してきただけと岡原。岡原は宣誓してもいいと言う。
 病欠して下さいという藤林に、その必要はないと遠山。

 遠山と法江が幌馬車で飲んでいる。
 遠山は判事が現場に行っても、それは当人の自由だ。だが、岡原の
間違いは、判事席から見ただけでは真実が見えないと思いこんだこと、
と言う。


 法江は百瀬に会いに行くが、百瀬は、触ったら証言次第では暴行罪
になる。弁護士なら、それくらい知っているでしょ、と不敵な笑み。

 啓心学園で法江は財部憲男(畑山隆則)に会う。財部の取材目的は、
啓心学園の生徒が書店で大掛かりな集団万引きをしているが、未だに
証拠が見つかっていない。この万引きグループのリーダーがおそらく
百瀬。

 法江は環希に事務所で、栗原に暴行を受けたと証言している生徒達
は、おそらく百瀬の万引きグループのメンバーだろう、と言う。

 百瀬は仲間に、「女弁護士に何か聞かれたら、『検察で証言したと
おり』と答えろ」とメールで指示する。
 法江は栗原が集団万引きを知っていたから、学園から追い出そうと
したのだろう。そして、岡原を血祭りに上げたのは、これ以上調べる
な、という警告。
 「うわっー、頭いい分陰湿」と環希。
 そして環希は、事実を掘り起こそうといる法江に、20人も口裏を
合わせているのに、どうするのか問う。
 法江は、狙いは1人だけいる、と言う。

 証人尋問。被害者・高梨寛生。
 法江が尋問。
 休憩コーナーで、栗原と何を話したのか聞く。
 「何も話さなかった」と高梨。
 「先生もそう言ったわ。先生あなたをかばってたのね。あなたが落
ちた後、ある人に、『栗原先生に突き落とされた』と言えと強制され
たのね」と法江。
 三好検事が異議を申し立てるが、遠山は却下。高梨の答えを聞きた
いから。

 高梨は法江の問いに肯定すると、あの時あったことを話し始める。
 栗原に呼び出され、本屋で高梨を見かけたと言われ、もうやめろと
言われたが、高梨は自分で逃げ出し、足を滑らせて、屋上から落ちた。
 だが、栗原が高梨を止める。

 法江は栗原への尋問を申請し、遠山は異例だが認める。
 法江が栗原が万引きのことを証言しなかったのは、学園の名誉のた
めか、それとも高梨のことを思ってかと問う。
 栗原は万引きが犯罪だとわかっていたが、そのことが明らかになれ
ば、高梨の慶応への推薦は取り消しになる。教師の言葉で生徒の人生
を狂わせたくなかったと答える。

 法江は高梨にウソを付くように言ったのは誰かと問い、高梨は傍聴
席に座っていた百瀬を指さす。
 百瀬は、「ウソだ!」と騒ぐが、遠山は静かにするよう言った後、
偽証罪、虚偽告訴罪は、未成年でも罪になると言う。
 三好検事も「この公判が終わり次第、適用します」と言う。

 三好検事の反対尋問もなく、次回言い渡しとなる。

 ご迷惑をおかけしましたと謝る岡原に、「次回公判までに判決書け
ますね」と遠山。
 だが岡原は、自分は判事失格だから書く資格が無いという。
 「困ったな。君はなぜわたしが『岡原さん』と呼んでいるか、わか
らないのかね。普通の会社では、新入社員は呼び捨てか、せいぜい君
付けだ。だが、合議制では、キャリア20年でも、任官ホヤホヤでも
その発言の重さはかわりません」と遠山。
 「でも.....」と岡原。
 「では、こう言えばいいかな。君がいないと、卓球で我が部は勝て
ないのです」と遠山。
 岡原は判決を書き始める。


 判決言い渡し。
 主文「被告人は無罪」。
 遠山が一言栗原に対して加える。
 「教え子をかばうために罪を隠したのは間違っている。被害者、そ
してこれから家裁に呼ばれる生徒達とどう向かい合うか。他の何でも
ない、ただ一教師として」と遠山。
 「わかりました」と栗原。

 百瀬は法江に、「万引きがばれるの、怖かったの?」と聞かれ、
「怖くないです。でも、栗原は僕らより、はるかに頭の悪い落ちこぼ
れでしょ。そのコンプレックスのはけ口に出席簿で僕らの頭を叩いて
たんです。極刑に処してもいい。司法試験に受かるぐらい頭のいい弁
護士さんなら、わかってたでしょ」と百瀬。
 振り上げた法江の拳をつかむ者がいる。律子だった。

 百瀬が、「つまんないの」と言って行ってしまうと、「止めるんじ
ゃなかった。わたしの仕事、1つ増えたのに」と律子は言うと、最高
裁に用事、と行ってしまう。
 「ケッ!」と法江。


寸  評  弁護士となってからは10年以上のキャリアがあるが、法廷は初
めて、という弁護士の設定には新鮮味がありますが、事件そのものは
平凡ですね。
 偏差値の高い私立学校でのいじめが陰湿、というのは、いつ頃から
のことでしょうか?
 編集子は、公立の中学、として高校と通いましたが、近所の中学の
時より、受験して進学した高校の方がいじめはなかったように感じま
す。
 最近は変わってしまったのでしょうか?

執筆者  鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 遠山が岡原に「さん」付けで呼ぶ理由を説明していましたが、編集子の会社
でも、理由は違うかも知れませんが、「さん」付けです。
 それは新入社員をさん付けするだけでなく、社長であっても、肩書きではな
く、さん付けで呼ぶということです。(鈴木)

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