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◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆ 2004/04/10 『世界自然遺産の島』 屋久島発・田舎暮らし通信(第100号) http://www.yakushimapain.co.jp/ 屋久島パイン株式会社 ◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆ このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員が 本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。 ●標準語? 「安房の町外れの、観光地でもなんでもないけど、川と海が合流しているきれいな ところ知っている?犬の散歩行くのに、一人で哀愁に浸れる、とっておきの場所。」 と、私が聞いたら「わからへんし、行ったことあらへん。」とAさん。 http://www.yakushimapain.co.jp/anboukawara.htm [安房川原] 「標準語でしゃべてよー。」と、冗談で言ったら、「関西弁は全国の標準語やんかー。 外国人もじゃべっとるやん。何でそんなことがわからへんの?」と、半分真顔の関 西から移住したAさんに言われた。 移住者で関西方面からこられている方が、私の周りには多いかな。 あなたも関西、わたしも関西というふうに。 旅行客も、関西方面からの方がめだつように思うのは、どうしてだろう。 観光地でも、関西弁が聞こえてくる。 本人は普通に話しているつもりでも、「あなたは、関西の人ですね。」と、すぐにわ かる。 私の周りには、関西人が結構いらっしゃるので、関西方面に行ったことがないのに、 関西に住んでいる錯覚にとらわれる。 関西弁は、親しみを感じるが、ボケと突っ込み役が存在しなければ、話がリズミカ ルに続かない。 関西弁と聞くと、私は漫才師を思い浮かべる。 関西の人は、みんな漫才師みたいに面白い人であふれているのだろうと、勝手に思 い込んでいた。 屋久島の若者が、就職先として行かれるのも、関西方面が人気。 長い間、関西方面に住まわれた後、再び、屋久島にUターンしてこられた方も、関 西弁交じりに話す。 「あほちゃうかー。」「どあほー、どあつかましいー。」も、悪口ではなく、親しみを 込めた言い方らしい。 慣れないと本気に受け取ってしまい、喧嘩になってしまいそう。 でも相手の人柄がわかれば、きつい言葉も気にならなくなるから不思議。 こちらの受け取り方ひとつで、意味がぜんぜん違ってくる。 私は仕事柄、いろんな地方の方と話す。 その中でも、関西からこられた方と話したり、こっちに住んでいる関西人と話すこ とが日常的なため、関西弁につられてしまいそう。 この前、うっかり独り言で「ほんまやー。」という言葉が出てしまった。 関西弁は話しやすいというか、移りやすいのかもしれない。 普段どこの地方の人と話していても、相手の方言は移らないのに。 関西弁の魅力というか、Aさんが、「関西弁は、標準語やんかー。」と、いうのがち ょっとわかる気がした。 「なんでやー、関西弁、は標準語やんかー。関西弁でしゃべりなはれ、関西はおも ろいこと言いはる人が偉いんやー。」と、冗談がきついAさん。 「じゃあ、関西弁講座を開いてください。」と、わたしが言い出したため、一日関西 弁講座を受けることになった。 その結果、「食べられへん。」と言う言葉が印象に残った。 なぜなら、Aさんが作った料理がたべられへんくらいたくさんあったから、ではな くて、本当にたべられへんものだったから。 Aさんだって、稀に失敗はするのだ。 石みたいに堅くなった蒸しパンを差し出して、「たべられへん。」と、へのへのもへ じのような表情になった。 「今の発音上出来、上出来。」と、Aさんに褒められたりすると、「このボケあほち ゃうかー。」といわれても、うれしい気持ちになるから、言葉って不思議なものだと つくづく思った。 ★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★ 屋久島パイン株式会社 http://www.yakushimapain.co.jp/ 発行責任者 角谷和雄 kakutani@yakushimapain.co.jp 本 社 東京都千代田区麹町1丁目8番14号 屋久島支店 鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地 ★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★ |