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===================================================== 発行部数 13 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/03/22 (Mon) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.月曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 月曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル プライド 局 名 フジ系 放映日時 月曜21時 キャスト 里中ハル（木村拓哉） 村瀬亜樹（竹内結子） 堀田大和（坂口憲二） 池上友則（市川染五郎） 兵頭雄一郎（佐藤浩市） 安西容子（石田ゆり子） 相澤百合（中越典子） 島村真琴（佐藤隆太） 脚 本 野島伸司 あらすじ 安西容子（石田ゆり子）は里中ハル（木村拓哉）に、出所できた のは、村瀬亜樹（竹内結子）のおかげと言い、ハルは夏川啓介（谷原 章介）がそうでなければ許すわけがないから、わかっていたという。 容子は、女の子は好きな人に無意識に合わせようとしてしまう。亜 樹は、『待っている女』に。 「本当はそうじゃないのに？」とハル。 堀田大和（坂口憲二）は亜樹と食事して、ハルがＮＨＬに挑戦する ため、カナダに行くと言う。 「すぐ泣いて戻ってくるんじゃない？」と亜樹。 「そんな玉じゃないですよ」と大和。 「なら、せいせいするわね」と亜樹。 池上友則（市川染五郎）と石川知佳（MEGUMI）が啓介に会いに行く。 啓介は待たせた自分が悪い。自分も忘れる。自分も忘れる、でいい じゃないか、と言う。 友則は、亜樹をそんなに放っておけたのは、自分によっぽど自信が あるか、彼女を大した女とは思っていなかったかだ。思っていなかっ たから、放っておいたが、帰ってきてみたら、自分とは正反対のムシ が付いていた。だから猛烈な執着心が湧いた。でも、ハルのことをど う思っているか、怖くて聞けなかった。 このまま結婚して子供でも生まれれば、彼女は自分を愛してくれる だろう。でも、どこかで疑っている。だが、もう聞けない。聞いたら 家庭崩壊だからだ。 啓介は頭も良くかっこいい。似合う女はいくらでもいる。でも、ハ ルに合う女は、亜樹しかいない。だから亜樹を譲ってくれ、と友則。 啓介は、バカバカしいと席を立つ。 知佳は友則に、亜樹は啓介と結婚した方が幸せになれるかも、と言 う。 １人酒を飲んでいる兵頭雄一郎（佐藤浩市）にハルが声を掛ける。 「辞表を出したそうですね」とハル。 「こんなクズチーム、一期だけで辞めるつもりだった」と兵頭。 「目、悪くなってますよね。チームのみんなが知ってます」とハル。 「完全に見えなくなるまでにはまだ間がある」と兵頭。 「目が見えなくて１人で生きてくの、つらくないですか？」とハル。 「大丈夫だ。オレには、誰もいない」と兵頭。 「容子さんが」とハル。 「ハハ、何を言ってるんだ。お前が言ったんじゃないか、安西だけ 見ててくれって」と兵頭。 「介護は別ですから」とハル。 「オレは老人じゃない」と兵頭。 「老人並みに頑固じゃないですか。もうかっこ付けるの、やめまし ょう。オレも同じだけど」とハル。 「早く帰って、寝ろ。明日試合だ」と兵頭。 「興奮して、眠れそうにない」とハル。 「本でも読んでやろうか」と兵頭。 「いいっすね。『赤ずきんちゃん』」とハル。 「告訴を取り下げさせたのはオレだ。赤ずきんちゃんは彼女」と兵 頭。 「彼女は結婚して、オオカミはカナダへ行って、誰かさんの代わり に氷の女神に会いましたとさ」とハル。 「まだ、チケットは渡していない」と兵頭。 「早く渡してくださいよ」とハル。 「明日の試合に勝ったらな」と兵頭。 「オーケー、ボス」とハル。 友則がメンバーに、ハルが退部して、ＮＨＬにトライすると発表。 ハルは来期を心配していない、と挨拶。友則も、大和も島村真琴 （佐藤隆太）もいるから、と。 そして何よりも、兵頭コーチがいる。例え直接指示を出せなくても、 ベンチにどかっと座っていてくれることが大切だ！と、ハル。 兵頭は、１点を取られてからが勝負だ、と、グリーンモンスター （グリモン）との戦い方を指示。 「絶対、オレが緑色の亀の甲羅を割ってみせる」とハル。 みんなも、ハルを信じてついていくと、気合いを入れる。 相澤百合（中越典子）もブルースコーピオンズを応援。冷やかす知 佳に、「一応会社の人間だから」と照れ隠し。 兵頭は、最後の１秒まであきらめるな。負けて得られるものなど、 何もない、とカツを入れる。 亜樹は啓介に会いに行く途中で、立ち止まる。亜樹の左手薬指には、 婚約指輪。 試合が始まる。 早々にグリモンは１点を先取。 「かっこいい」と百合。 「むかつく！この女」と知佳。 兵頭は大和を出場させる。まだ、杖をついてようやく歩けるぐらい なのに..... 亜樹は、啓介とウェディングドレスを選びに行っていた。 亜樹のウェディングドレス姿を見た啓介は、「ボクは君の何を見て きたのかな」とつぶやく。 ハルの動きは、完全にセンターフォワード・山本玲志（山下徹大） に読まれている。 兵頭が真琴を呼び、指示を出す。 亜樹と啓介は教会を見に行く。 「亜樹、済まない。ボク達、別れよう」と啓介。びっくりする亜樹。 グリモンの選手達は、１人ずつブルースコーピオンズの選手を押さ えていて、ゴールまでのリンクが完全に空になる。 中央のパックにゆっくりと近づいた大和が、パックを打つ。 パックはまっすぐにグリモンのゴールへ向かい、気が付いたグリモ ンのキーパーが戻ってきた時には、もう間に合わず、１点入る。 大和はそのまま倒れ、みんな、大和を助ける。 啓介は、向こうで恋人がいた。ファッションを勉強しに来ていた大 学生。だから、亜樹を責める資格はない。 亜樹のことは高をくくっていた。亜樹が動くはずがない、と。 それが、亜樹が別の男に、と知った瞬間、失いたくなくなった。愛 ではなく、執着で。 「そんなことない！」と亜樹。 「愛してはいないんだ！君のこともほとんど知らない。結婚はでき ないんだ」と啓介。 そして啓介は、遅すぎたが、今頃になって亜樹のことでわかったこ とがある。それは、亜樹は寂しさから流されそうになったのではなく、 その人を心から愛していたからだった。なぜなら、その人のために一 生を投げ出そうとしたのだから、と言う。 「さあ、行っておいで。愛しい人の所へ」と言うと、啓介は、呆然 としている亜樹を１人残して、教会を出て行く。 控え室で、テレビを見て応援している大和に、百合が声を掛ける。 「行かなくていいのかよ」と大和。 「あいつ、婚約者いたの、大金持ちの。あいつのこと、問いつめた の。そうしたら、『気にしないでくれ。結婚と恋愛は別だから』って。 わたしに、愛人になれって言うの？わたし、そこまでお金の亡者じゃ ない！」と百合。 「そこまでって、どれくらいかなって.....でも、いい。笑うから」 と大和。 「言ってみて」と百合。 「笑うでしょ」と大和。 「面白ければ」と百合。 「オレ、今月から給料上がったんだ」と大和。 「いくら？」と百合。 「２千円.....笑わないんだ」と大和。 「その代わり、証明して見せて。お金が無くても、幸せになれるっ て」と百合。 「それなら、お安いご用だ」と大和。 「また、『安い』って」と百合。 ハルがリンクで倒れる。頭を打ったらしい。 亜樹が観客席に駆け込んできて、最前列に来て、様子を見る。 ハルは白い世界をさまよっていて、白い妖精のような人影 を見る..... ハルがゆっくりと立ち上がる。 「ハル！ハル！！」と亜樹は叫ぶ。 「大丈夫なのか？」と兵頭。 「多分」と園田冴子（滝沢沙織）マネージャー。 「多分？」と兵頭。 「様子がおかしいんです」と冴子。 ハルはグリモンの選手を月々と華麗にかわしていく。 「お前、見たのか？里中。もう、あいつは誰にも止められない」と 兵頭はつぶやく。 玲志は慌てて、「戻れ！」と指示。 グリモンの選手たちは、ピタッとゴール前に並ぶ。 その前で、ハルと友則は、ゆっくりとパスを出し合う。 しびれを切らして飛び出した玲志を、ハルは投げ飛ばし、その後も 次々とグリモンの選手たちをかわしていく。 「ハル！！」と亜樹が叫ぶ。 遂にハルがゴールを決める。 兵頭の顔が明るくなる。 投げ飛ばされたままの玲志が、天を仰ぐ。 グローブを脱ぎ捨てたハルは、氷に両手をつき、氷をなでて、そし て氷に顔を近づけて微笑むと、ゆっくりと氷にキスをする。 そして、そのまま横向きに倒れている。 亜樹の頬を涙が伝う。 ハルは軽い脳震盪を起こしていたため、ハルは入院し、兵頭が１人 付きそい、他のメンバーはみんな祝勝会。 「点を決めた奴、誰もいないじゃないですか」とハルは立ち上がろ うとする。 「行くなよ」と兵頭。 「冗談ですよ。これがオレ達流ですから。コーチが現役の時からそ うでした？」とハル。 「そうだな」と兵頭。 「約束のチケット、ください」とハル。 兵頭は懐からチケットを取り出すと、ハルに渡す。 そこに誰かが入ってきて、ハルは、「看護婦さん、いいです。熱、 ないみたいなんで」と言う。 でも、入ってきたのは容子。容子はハルの意図に気付いて、立ち止 まる。 ハルは容子に気付いていない兵頭に、氷の女神について話す前に、 安西健吾（時任三郎）からの手紙で、ハルについて以外で書いてあっ たことを、先に話して欲しいという。 兵頭は、容子親子の支えになって欲しいと書いてあったという。 ハルは飲み物を買ってくると立ち上がり、容子に声を掛け、「氷の 女神についてですけど、あれが氷の女神なら、人によって、見えるも の、違うんじゃないですか？」と言い、部屋を出て行く。 容子は兵頭に近づき、「安西は、１つだけ間違っていたわ。あなた に、わたしは支えられないわ」と言う。 「目が、ほとんど見えないからか？」と兵頭。 「ううん、わたしがあなたの支えになってあげる」と容子は兵頭の 肩に手を置く。 待合室でハルがチケットを見ていると、亜樹がやってくる。ハルは 亜樹から小銭を借りると、ジュースを２つ買い、亜樹と乾杯して、 「優勝おめでとう」と言う。 「おめでとう」と慌てて言う亜樹。そしてハルに「頑張って」と言 う。 ハルは亜樹に手を差しだし、亜樹がその手を握ると、引き寄せる。 びっくりする亜樹に、「行ってくる」とハル。 ハルが部屋をきれいにして出ていく日、ハルは大和だけに来るのを 許していた。他のみんなが来るのは断って。 ハルは友則から聞いて、亜樹の結婚がなくなったことを知っていた。 だが、ハルは亜樹に待っていてくれるようには言わなかった。今年が ダメでも、来年でも向こうで頑張るつもりだし、もしかしたら、金髪 の彼女ができるかもしれないし、亜樹がそうなってもいいように、と。 ハルの部屋には、亜樹の贈ったオレンジ色のランプだけが残ってい る。でも、電球はない..... 百合と知佳は、亜樹がハルに、待っていると言わなかったことにび っくりする。ハルをなんの約束もなく、カナダに行かせたことを。 でも、亜樹は、待つとか待たせるとかでなく、普通に仕事して、普 通にお酒飲んで、そういう生活がしたい、と言う。 ハルは自分の背番号『９』を真琴に譲る。 ハルは、真琴が酒もタバコもやめ、１人夜中、自主トレをやってい たのを知っていたからだった。 真琴は、感激の余り、泣き出す。 空港でハルは立ち上がると、「オレ、大和がいたから、ここまでや れました、まる」と言う。 「里中ハル、万歳！万歳！！」と大和。 ハルに、「うるせーから、やめろ」と言われても、大和は続け、杖 をスティックに見立てて、打つまねをし、「決めて来いよ！」と言う。 ハルは拳を突き立てたまま、エスカレーターで下りる。 最後に、ハルの拳が大和の視界から消える。 ハルの乗った飛行機は、カナダへと向けて飛び立つ。 ハルはトライアウトに勝ち、ＮＨＬで背番号『１１』を得る。 『勝ち続けるために』とコピーが書かれたハルのポスター。 ハルのニュースが次々と流れる。ハルがＮＨＬの初ゴールを決める。 真琴が、なぜハルは『１１』なのか、兵頭に聞く。 「さあな」と言った後、兵頭は１人、「３年か.....」とつぶやく。 兵頭を、容子の息子が迎えに来て、目の見えなくなった兵頭を先導 する。 『１１』番は、兵頭がブルースコーピオンズで付けていた背番号だ った。 ハルが帰国する。すごい人だかり。 ハルがバー『フェイスオフ』にやってきて、「ただいま！」と言う。 あの留置所で一緒になった若者は、自分の息子に『ハル』という名 を付けていた。結婚して、油まみれになって、まじめに働いている。 ハルはインタビューに答えて、１人で戦うのは、失うものがないの で、突き進んでいける。でも、一緒に喜んでくれて、一緒に悲しんで くれる人がたいら、もっと力が出ると言う。 インタビュアーは、向こうにいい人がいて、その人の写真をロッカ ーに貼っているらしいですね、と言い、ハルは、いつも持ち歩いてい ると、取り出そうとする。 そこで亜樹はテレビを消してしまう。 そして、いつも持ち歩いている袋を下げて、外出する。 亜樹の袋の中には、スケート靴が入っていた。 亜樹はスケート靴を履くと、滑り始める。 「今日はカップルばかり」と亜樹は１人つぶやく。 亜樹が花火の音に驚いていると、まわりに誰もいなくなっている。 そして、足元に、パックが滑ってくる。 「上手くなったね」とハル。 「ＮＨＬ目指しているから」と亜樹。 「それは困る。ポジション、とられちゃうから」とハル。 「すごい偶然！」と亜樹。 でも、そこにブルースコーピオンズのメンバー、そして、大和に手 を引かれた百合、友則に手を引かれた知佳が現れる。 「どっかの金持ちが、ここ借り切ってくれて」とハル。 「ゲームみたいにしたいからって。まったく、照れ屋なんだから、 花火もね」と友則。 ハルは、今日も写真を持っていると取り出す。それは亜樹のウェデ ィングドレス姿の写真。 「この顔、面白いよね。すっげーうけてた.....オレに合う女はい ない.....世界中のどこにも.....亜樹以外には」とハルは言い、「よ かったら、契約書にはんこ押そう」と言う。 「みんなにも（同じこと言ってたの）？」と亜樹。 「イヤ。オレのプライドにかけて、誓うよ」とハル。 そしてハルは、一々充電しに帰ってくるのもかったるいから、向こ うに来てくれ、とも言う。 「Maybe?」と亜樹。 「Must be」とハル。 そして２人はキスをし、花火が２人を彩る。 亜樹もスティックを握り、ハルと向かい合い、プレーオフ！！ 寸 評 「え？」という感じの最終回でした。 ストーリーは調子よく、強引に都合良く展開され、目出度し、目出 度しで終わりです。 野島伸司らしい、ちょっと悲しい、でも余韻を残したラストを期待 していたのですが、今回は、そういう要素がありません。 しいて考えれば、啓介の真実はどちらだったのでしょうか？本当に アメリカで遊んでいた？それとも、亜樹を楽にしてあげるために、あ あ言った？編集子には、後者のような気がします。 次に野島伸司のドラマを見る時には、もっと毎回胸を締め付けられ るような、いつまでも余韻に浸っていたいようなドラマになってくれ ることを期待します。今回のドラマは、終わった後、あっさりとした 気分で、「乱歩Ｒ」の怪奇の世界に身を浸すことができましたから。 執 筆 者 鈴木（sumire_@anet.ne.jp） ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 最終回までお付き合い下さいまして、ありがとうございます。 最終回だからと気を抜いたら、４月になってしまいました。済みません。 東京では、街中桜が満開です。会社の脇の大島桜は、満開って、こういうも のかな、と思うほど見事でした。つぼみもなく、さりとて、散ってしまった花 もなく.....という状態に見えました。感激したのですが、あいにくその時は 携帯を持っていなかったので、撮影することはできなかったのが、残念です。 （鈴木） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv/ url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |