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■ ■ ◇ テーマパークが私の学校 ■ ■ ■ 「そうか!! 教育って、そういう事だったんだ」 ■ ■ ■ . . .2004.3.31 No,0 ----------------------------------------------------- http://www.shuu.co.jp/ ==[▼ご挨拶]================================================================ お待たせしました〜ぁ!! 皆さんこんにちは!! 【テーマパークが私の学校】の香取です。 今回お送りするのは、私がシュウ研究所として配信する最後のメルマガです。 実は4月1日より自分で起業した会社「有限会社 香取感動マネジメント」に席 を移します。そこで今まで自分を育ててくれたシュウ研究所に対しての想いをメ ルマガという形で表現したいと思いました。 本来、こういったお話をメルマガにするのはいけないのかも知れません。でも最 後の感謝をしたくて書きました。今こうして原稿を書いているのですが、涙が止 まりません……。舞浜のテーマパークを卒業した時には、涙ひとつ流すことが無 かったのですが、なぜか同じ期間(8年間)働いた今の方が涙が止まらない……。 今回のメルマガが最後と言うわけではないのですが、自分を育ててくれた会社を 卒業するけじめを想いに書いていきます。 ================================================================[▲ご挨拶]== ---------------------------------------------------------------------------- 第43話:「シュウ研究所卒業……」 ---------------------------------------------------------------------------- 私が現在のシュウ研究所に入社したのは、今から8年前の1995年の3月3日でし た!!当時、私より先に卒業していた町丸さんから、「舞浜のテーマパーク以外でも仕 事して見る気はあるか?」という誘いで面接を受けることになりました。 最初は、あまり興味の無かった私でしたが町丸さんから誘われ、断るわけにも行かず に言われたとおり面接へ向かいました。予め町丸さんが面接の時に一緒に居てくれる と言う条件のもと、舞浜駅で待ち合わせることに……。 「おう、30分前に来てるな!!OK!!」 「はい」 「んっ、お前なんでスーツ着てこねぇんだよ?」 「えっだって、スーツなんて言ってなかったじゃないっすか?」 「お前常識だろ、今から家行って着替えて来い バカ!!」 そして慌てて家にもどると、私の母ちゃんが凄い形相でスーツを用意して待っていま した。実は、私が家にスーツを取りに帰ることを町丸さんが母ちゃんに連絡を入れて いたのです……。 母ちゃんに怒鳴られながらも、すぐに着替え何とか待ち合わせの時間5分遅れで到着 ……。そして、シュウ研究所での私の上司になる内藤さんと町丸さんの3名で食事を しながら、これから行う仕事の話を説明してくれました。 「最初に香取くんにしてもらいたいと思っているお仕事は、4月1日から九州のテー マパークで一緒に常駐してもらって、そこで従業員の教育のお仕事をしてほしいん だ!!」 「おぉ、教育ですかぁ!!」 「うん、教育って言っても一緒に働きながら、問題点や改善点を見つけて、それをひ とつひとつ改善していって、お客さまに喜ばれるような従業員を育ててほしいんだ !!」 「なるほど……」 場所がいきなり九州と言うこともあり、返事に戸惑いながも会食が終了。 その後、町丸さんと二人になりました。 「まぁこういう話は、すぐに返事することが大事だからな!! 内藤さんも、香取がダメだったら、他に当たらなきゃなんないからさ!! だから、次の休みの日に九州行って見て来い!!そんで返事を翌日にしろ!!」 「えっ!! って言っても、次の休みって明後日ですよ!! いきなり九州にいけっていっても、準備とか……」 「そんなもん、飛行機に乗ったらすぐだろ、明日飛行機会社に電話して自分で予約と って、明後日必ず現地へ行けよ!!いいな!!」 「えぇ!?」 こうして、急遽九州に行くことになり、修学旅行いらいはじめての飛行機に乗り、現 地を見に行くことに……。 誰にも連絡したはずが無かったのに、到着した空港ロビーには、内藤さんと常駐先の スタッフが数名待っていてくれたのです。多分、町丸さんが連絡していたのでしょう !! 内藤さんの車に乗り込み、常駐先の施設を見て回ることに、そこで私を対応して くれたスタッフ全員が私の名前を知っていて、驚きを隠せませんでした。 みんなで食事をして、ホテルに帰ろうと道を歩いていると、そこには昼間施設内で私 を対応してくれたスタッフが私服に着替え待っているではありませんか!! 「今晩は、香 取 さ ん ですよね?実は質問があるんですが、今ちょっと質問しても 良いですか?」 「……はぁ、はい……」 こんな調子で、ホテルに帰るまでに数名のスタッフから質問を受けることになります 。普段こんな体験をしたことのない私にとって、これほど勉強熱心で一生懸命なスタ ッフと接することで、自分の持っているものが必要とされるなら、就職してみるのも おもしろいかなぁって軽く考えはじめました。 しかし、ホテルに帰って改めて今日のことを思い出した時、あんなに一生懸命なスタ ッフがここには居て、そのスタッフに対して教育をするって……。本当に俺で良いの か?そして、俺はいったい何がしたいのか?どう生きていきたいのかを、生まれては じめて考えました……。 『俺は将来何がしたいんだ?』 『俺の夢って、何なんだ?』 そんなことを一晩寝ずに考えていたら、ふとなんとなく自分のしたいことが見えてき ました。『世の中全部が舞浜の巨大テーマパークのように、イキイキ働けたり、感動 できるようなもんだったら楽しいなぁ……』 そして翌日九州の飛行場で見送ってくれる現地のスタッフに必ず戻ってくると約束を して東京に帰ってきました。そして町丸さんへ電話をしてシュウ研究所に入社するこ とを告げると、一言、「わかった!! 頑張ってこい!!」と言ってくれました。 その後舞浜の巨大テーマパークの退職日を2月28日にして、3月の後半には入社し たいことを内藤さんに伝えます。そして翌日家に帰ると町丸さんからの電話が……。 「おい、何で2月末に退職して、3月末に入社なんだよ」 「……えっ、って言うか色々準備がありまして……」 「本当か!! お前準備とか言って、本当は就職前に遊ぼうとか考えてんだろ!!」 「ギクッ」 実は何故、退職してから3週間も間を空けたのかと言うと、その間にバリに行って思 いっきり波乗りしてから、入社しようと考えていたのです。町丸さんにはしっかりば れていました(笑)。 そんなこんなで、入社日をそのまま3月3日にすることにして、いよいよ入社当日を 迎えます。初出勤をしてびっくりしたのは、その数日後に九州に行ってしまう私なの に、会社にはわたし用の真新しいデスクと、パソコンが準備されていました。 シュウ研究所の社員のみんなに迎えられ、はじめて手にする自分の机とパソコン…… 。そしてなにより嬉しかったのが、机に置かれていた私の名前の入った名刺の束…… 。 どれも自分が今までに手にしたことのないものばかりです。 舞浜のテーマパークでバイトをしていた私にとって、責任者と言っても自分用の机や パソコンなんて無く、ましてや自分の氏名の入った名刺がなによりも嬉しかったので す。 人によっては、新しく社員を雇用したのだから机とパソコンと名刺があるのは当たり 前だと言う人もいます。でも、えたいの知れない私に、わたし用の机と、パソコンな んか使ったこともないのに、専用のパソコンがないと覚えないからと、用意してくれ たことが、どれだけ期待をしてくれていたのかを私自身が良くわかります。 「社長、友達とか後輩とか呼んで良いっすか?」 「うん、なんで?」 「だって、俺の机とかパソコンとか、みんなに見せたいんですよ!!」 「うっうん、まぁいいか(笑)」 こうして、連日会社に友達や後輩を呼び、みんなに「これが俺の机で、専用のパソコ ンだぜ!!良いだろう!!」って仕事もせずに、自慢ばかりしていました。当時は会社に 友達や後輩を呼ぶのことが常識ではありえないことだっていうのを知らなかったんで す。本当にすみません(笑) でも、私の友達や後輩が来るたびに快く迎えてくれた、高橋さん!! 今でも感謝しています。あの時自分専用のパソコンが無ければ、今こうしてメルマガ を書くことも無く、私が本を出すことも無かったと思います。本当にありがとうござ いました。 そして、社会に出て右も左もわからない私に「毎日業務日誌を書け!!A4用紙2枚が ノルマだぞ!!」って最初はいやいやだった私に根気強く指導してくれた、シュウ研究 所の元上司の斉藤さん(本名)。こうして文章を書けるようになった時、メルマガ書 けばと言ってくれたのも斉藤さんでした。 振り返ってみれば、私がシュウ研究所に入社した時には、全部で10数名の社員が居 ました。そしてそれぞれが卒業をして会社を起したり、自分のお店を開いたり、新し い会社に転職したりして、昨年の7月から社員は私1人となりました。 高橋さんはいつも「早くシュウ研究所を卒業して一人で飯が食えるようになれよ」っ て、「それが俺にとって一番嬉しいことだから」って……。 明日いよいよ私も卒業をします。 今ままで、会社の経営としては決して好調な時ばかりではなかったと思います。しか し、どんなに厳しい状況の中でも、社員の給与だけは遅延しないと踏ん張ってくれた 高橋さんに感謝をしています。 読者の皆さんの中でも、働いているのだから給料が出るのは当たり前だと考えている 昔の私のような方もいらっしゃるかも知れませんが、確かに当たり前なのだと思いま す。でも、その当たり前のことを継続するために、経営者である社長は本当に大変な 思いをしながらがんばっているのも事実です。 だからこそ、私たち社員は感謝を忘れず、謙虚な気持ちで働くことが大事なのだと思 います。このメルマガを読んで、もし「社長ありがとっ!!」って想ってくれたら幸せ です。 長くなりましたが、できの悪い私でしたが、最後まで見守ってくれて本当にありがと うございました。明日から自分が創った会社で、感動をテーマに挑戦して行きます。 今まで、できの悪い私に指導・応援してくださった皆さん本当にありがとうございま した。シュウ研究所・香取感動マネジメントともども、よろしくお願いします。 来月からこのメルマガは、香取感動マネジメントから発行いたします。 今後ともよろしくお願いします。 ■編集後記****************************************************************■ 実は昨日大分のマリーンパレスという水族館に行ってきました。 40年も前から民間でがんばってきたこの施設が、4月1日からリニュアルをし て「うみたまご」という名前でオープンします。 館長や社長の想いから、なるべく魚や海獣とお客さまの距離が近い水族館にした いと創ってきました。 中でも印象的だったのは、セイウチがお客さまの居る目の前まできて、触れたり するんです。結構びっくりでした。だって、500キロを超える巨体で、私のす ぐに目の前に出てくるんですから(笑) 飼育の仕方もおもしろく、芸を教え込ませるのではなく、人間と仲良くできるよ うにと小さな時から、人間になれてくれるようにと飼育しています。ですから、 写真を撮ろうと水槽の前でポーズをとると、必ず寄ってきて一緒に写るんですね ぇ……。可愛いですよ!! しかし、それだけお客さまとの距離が近いわけですから、安全には今まで以上に 気を配らないといけないため、スタッフの視野は必然的に広がります。相手が生 き物ですから、予想通りではありません。緊張感を持ちつつも、お客さまの笑顔 のために頑張っていました!! 是非、九州の大分に行った時には、湯布院の近くにある「うみたまご」に行って 見て下さい。水族館ではなかった、水槽を前にしたホールに流れるクラッシクの BGMで癒されますから!! 先週の土曜日に週刊誌アエラの取材を受けました。 ディズニーランドでアルバイトする人たちがどのように変わったのかを特集する そうです。現役の従業員も取材を受けるそうです。またOB代表として、私や町 丸さん、そして内藤さんなどがインタビューで載る予定です。またチェックして みてくださーい!! 4月10日のBusinessSeminarConteきてねぇ!! 香取貴信 ==[▼お知らせ]============================================================== 4月10日のセミナーのチラシできました!! 結構おもしろく創りましたので、もし、ほしい、一緒に宣伝したい!!記念にとって おきたいという方は、ほしい枚数と送付先の住所・氏名をメールでお願いします。 webmaster@e-storybank.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4月10日(SAT) BusinessSeminarConte2004!!【挑戦】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ もしかして、セミナー史上初(?) 香取貴信&加賀屋克美ジョイント「踊るセミナーコント!!」 ------------------------------------------------------------------ 10万部のロングセラー『社会人として大切なことはみんなディズニーラ ンドで教わった』の香取貴信がお贈りする新しい形の舞台型セミナー!! アルバイトから学んだエピソードを元にメッセージのあるコントに仕上 げます。思いっきり笑って、泣いて、丸ごと盗んでください!! ------------------------------------------------------------------ 徹底的なこだわりを持ち、夢を実現する男!! 加賀屋克美君!! 彼の情 熱はいったいどこから来るのか?そして夢を実現できる「Good Business Policy」がTalkLiveに!! 見た目であきらめてはダメ!! ゲームセット はいつでも自分なんだから!! ------------------------------------------------------------------ 「涙あり」「笑いあり」「感動あり」そして学びと気づきをこめた楽し い2時間のショータイム!! 2004年4月10日(土)18:00開場・19:00出発!! 詳細・お申込は→ http://www.e-storybank.com/Event/Eventframe.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本日3月31日(WED)「香取学級課外授業」 今回のゲストは町丸さんです!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日時:3月31日(水) 19時30〜21時00 開催場所:江東区亀戸文化センター内「第3会議室」 〒136-0071 東京都江東区亀戸2−19−1カメリアプラザ 電話03-5626-2121 シュウ研究所:03(3866)0145 会費:一般3000円(税込)学生・アルバイトの方2000円(税込) 定員:30名(定員になり次第終了します) 授業内容:課外授業 登場人物と語る【部下育成のポイント】 このメルマガで登場する香取君の上司や先輩たちがコメンテーターと なり、育成というキーワードで、語り合えればと思います。 【詳細はこちらへ!!】 http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/OffMeeting_frame.htm 会場までの交通アクセスは亀戸文化センターのHome Pageでお確かめください。 ●亀戸文化センターHP http://www.baynet.ne.jp/~l-koto/sisetu/sisetu_kameido080/sisetu_kameido080.html ●亀戸文化センター地図 http://www.baynet.ne.jp/~l-koto/map/kameido_map.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4月4日起業家応援セミナー 私が講師になっちゃった】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 早くも第3回!★起業家応援セミナー4/4(日)★講師:香取 貴信氏 -------------------------------------------------------------------- 【ビジネスで重要なことも みんなディズニーランドから教わった!】 ◆キャストとゲストのドラマに学ぶ、ビジネス成功の最強ノウハウとは?◆ -------------------------------------------------------------------- 10万部ベストセラー『社会人として大切なことは みんなディズニー ランドで教わった』の香取 貴信氏が、8年間の勤務中に体験した数々の エピソードを例にとり、顧客を虜にする最高のノウハウをお伝えします! 詳細・お申込は→ http://www.kigyou55.com/seminer3f21.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ===============================================================[▲お知らせ]== ◆【テーマパークが私の学校】が単行本になりました*************************◆ 1月10日発売 『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった2』 熱い気持ち編 香取貴信・著 定価:本体1200円+税 こう書房 おかげ様で10万部!! 『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』 香取貴信・著 定価:本体1200円+税 こう書房 ◆SHUU研究所の発行しているMailMagazineです*******************************◆ 隔週 金曜日発行 【テーマパークが私の学校】 メールマガジン紹介とバックナンバーはこちらです。 http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/MailMagazine_frame.htm ■このメールマガジンの楽しみ方********************************************■ 筆者である私は、恥ずかしいのですが、中学・高校時代は「ヤンキー」でした。 そんな私でも、テーマパークでアルバイトをするようになり、そこでの教育や指導 をとおして、現在レジャーサービス業で教育や運営などのお手伝いをしている株式 会社SHUU研究所に勤務することが出来ました。 現在の自分がこうしていられるのも、その時の上司や先輩から受けた教育や指導、 時には愛の鉄拳(笑)が私を育ててくれたからだと思います。 現在お仕事などで部下を持つ上司の方や、これから部下を持つ方、また、教育のご 担当の方やお子さんをお持ちの方などに、教育といってもたくさんのアプローチが あることが紹介できたらと思います。 ちなみに本メルマガに登場する人物の名前はすべて仮名です。 (似てるけど……笑) ■このメールマガジンの配信システムは*************************************■ まぐまぐ http://www.mag2.com/ マガジンID 0000062571 melma! 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