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『週刊文春』出版差し止めにあたり、いま「表現の自由」について考えよう!! 『週刊文春』3月25日号に出版差し止めの仮処分がなされたことが、大きな 社会問題になっている。同誌は発行部数77万部を誇る、名門中の名門雑誌 であり、また、申立側がが田中真紀子の長女であり、それゆえにこれだけ 取り沙汰されている、という見方もできる。 「出版差し止め仮処分」「事前差し止め」については、われわれ鹿砦社はその 危険性を長きに渡って訴えてきた。なぜなら、鹿砦社は過去に5度に渡って 差し止めの仮処分を受けており、現在も審議中のものが1点と、つねにその問題に 直面しているからだ。『SMAP大研究』『ジャニーズ・ゴールド・マップ』 『ジャニーズおっかけマップ・スペシャル』『タカラヅカおっかけマップ』 『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』がそれである。 また、『アルゼ王国の崩壊』(2月刊)が、現在審議中だ。 ところで、5回の差し止めの経験から言って、一つ不可解なことがある。 普通、差し止めの申し立てには担保が必要だ。鹿砦社の案件ですら、各々数百万円と いう金が申立側から出されている。77万部という『週刊文春』ならば、数千万は 下らないはず……と思われたのだが、われわれが入手した仮処分決定書によれば、 なんと「担保なし」ということであった。「特別扱い」の理由は何なのか? この事件にはさらに「裏」があることを想像させる……。 なお、「出版差し止め」や「表現の自由」については、皮肉にも豊富に蓄積された 経験から、いくつかの本にまとめている。以下に紹介させていただくので、 是非ご一読いただきたい。 ※本家『鹿砦社通信』もご一読を! 鹿砦社HP(http://www.rokusaisha.com/) ===================================== 鹿砦社好評書籍ラインナップ(発売中!!) 『「表現の自由」とは何か? 〜プライバシーと出版差し止め〜』 定価:本体800円+税 A5判ブックレット/176頁/並製 相次ぐ出版差し止めは、はたして「表現の自由」とは無関係なのか? プライバシーの保護と「表現の自由」の比較衡量は? 「表現の自由」に無感覚に なったマスコミ出版界に警鐘を鳴らす! 【内容】 三島由紀夫との「同性愛」を告白した『剣と寒紅』が丸ごと発禁処分に/三島由紀夫 『宴のあと』裁判とプライバシー裁判の来歴/芥川賞作家・柳美里の処女作『石に泳 ぐ魚』浮沈の危機/「『幼稚園児』虐殺犯人の起臥をめぐる高裁判決”逆転無罪”の 重み/19歳の虐殺犯と私を相対させたものは何かー高山文彦インタビュー/またも 「パブリシティー権」サッカーの中田英寿選手が出版差し止めを要求/徹底批評・発 禁文書を読む/鹿砦社の出版差し止め訴訟/ジャニーズ裁判に寄せられた意見書/ 『鹿砦社通信』にみる「表現の自由」についての叙述 『芸能人とプライバシー』 定価:本体1600円+税 A5判/360頁/並製 1995年以来、鹿砦社に相次いで出版差し止め訴訟が起こされたのをきっかけに、 「暴露本出版社」が「芸能人とプライバシー」の関係について、本質的な問題の 解明に乗り出した! 一連の出版差し止め訴訟は一種の「出版弾圧」ではないのか? 果たして芸能人にプライバシーはあるのか? 本の内容もわからずに、事前の 出版差し止めは可能なのか? などなど、マスコミ、出版に携わる諸氏にぜひ読んで ほしい一冊! 東西要注意人物、『噂の真相』岡留安則編集長と鹿砦社社長・松岡利康の 対談も見逃せない。 【これが、いま出版差し止めを申し立てられている本だ!(現在審議中)】 『アルゼ王国の崩壊』 定価:本体1400円+税 四六判/224頁/上製 かつて、わが国のパチスロのシェア50%を誇り、有力政治家や「K−1」などの スポンサーとして名高い社会的問題企業「アルゼ」の断末魔の実態を暴く!! 初めて明かされる名門「松竹」との訴訟沙汰、新年早々完敗した大型著作権訴訟、 死活を賭けたラスベガス・カジノ構想など、力による報復をはねのけ、地を這う 取材を元にみたび世に問う執念の社会問題書!! |