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タイトル:Daily Drama Express 2004/02/24 ファイアーボーイズ (8)  2004/03/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/02/24 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル ファイアーボーイズ 〜め組の大吾〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 朝比奈大吾(山田孝之)
 園田まひる(内山理名)
 近藤純(ミムラ)
 甘粕士郎(塚本高史)
 赤星みつる(葛山信吾)
 落合静香(小西真奈美)
 平茂(石黒賢)
 五味一(鹿賀丈史)
脚本  吉田智子

あらすじ め組にTV取材がやってきた。女性消防官であるまひる(内山理名)
を密着取材しに来たのだ。取材ディレクターは平(石黒賢)に、まひ
るが放水している姿を撮りたい、と言うが、平は「まひるはポンプ隊
員ではないのでできない」と断る。

機関員であるまひるの仕事は、車の運転や、放水の圧力を調整するこ
とだと知り、ディレクターはまひるに、それで満足しているのかと問
う。まひるは「いつかはポンプ隊員になれるって信じてますけど」と
答えるが、機関員の仕事を地味だと言われ、不快感をあらわにする。

事務所の中までウロウロするTVクルー達。大吾(山田孝之)は「邪
魔だ」と文句を言うが、他の隊員達はカメラに浮かれ気味。まひるは
五味(鹿賀丈史)に、朝から晩までつきまとわれ、プライベートなこ
とまで聞かれて迷惑だからやめさせてくれ、と抗議する。


そこへ出場指令が下る。現場は、権田という老人がひとりで暮らしを
する家だった。風呂の空焚きで火が出たということだったが、め組が
到着すると、近所の住民により、鎮火された後だった。TVクルーの
「これじゃ絵にならないな」という言葉にまひるは「いい加減にして
下さい!」と怒りを爆発させる。

家の主人である権田(山谷初男)は、騒ぎを起こしたことで萎縮し、
すみません、すみませんとひたすら謝る。まひるはそんな権田を優し
くなぐさめ、丁寧に防火のためのアドバイスをする。

撤収するめ組の中にまひるの姿を見て野次馬達は、女で役に立つのか、
とささやき合い、まひるは純〈ミムラ)に、「いつものことよ」と言
う。


結局、テレビ取材を断ったまひる。その夜、まひるが事務所のドアの
前を通りかかると、男性隊員達の話し声が聞こえてくる。赤星(葛山
信吾)は「女がポンプ隊員になったら足手まといになる」と言い、大
吾や甘粕(塚本高史)はまひるを擁護しようとするが、平に「もしま
ひると組んで火災現場に入った場合、まひるが怪我をしないか、顔や
手に火傷をしないか、心配せずにいられるか?あいつに自分の命を預
けられるか?」と言われ、反論することができない。まひるはドアの
前で、1人立ち尽くす。

まひるは、そのショックを振り払おうとするかのように、50キロの
人型を抱え、無茶な自主トレをする。それを見た大吾は慌ててまひる
を止めるが、「放っといてよ!」と振り払われる。そこへやってきた
平はまひるに「お前のやるべきことは機関員として与えられた任務を
全うすることだ。そんな暇があるなら1つでも多くの水利箇所を覚え
ろ。管内全ての地理を把握しろ」と告げる。
まひるは涙をこらえ、その場を走り去る。

追ってきた大吾に、まひるは「どうせ私、足手まといなんでしょ」と
言う。大吾は動揺し、口ごもるが、まひるは皆の本音が聞けて良かっ
た、同情なんてしないで、と言う。

大吾に話を聞いた純は、まひるは中学生の時に震災で祖父を亡くして
おり、祖父を助けられなかったことが悔しくて、ポンプ隊員になるこ
とを目標にしてきたのだ、と話す。


翌日、再び権田からの通報があり、大吾たちが現場に駆けつけると、
既に火は消えていた。天ぷらを揚げようとしたら火が上がったので慌
てて119番通報をし、その後消火器で消したのだという。まひるは
権田に怪我がなく、被害も少なかったことを喜んだ。権田は「女性の
消防士さんがいて良かった。あんたがいて本当に心強い」と言い、ま
ひるはその言葉に嬉しそうな笑顔を見せる。
一方、出火跡を確認していた博士(温水洋一)は、天ぷらを揚げてい
たにしては、その様子がなく、油はねの状態もおかしい、と不審を抱
く。


大吾は五味に、まひるは判断力もあるし、体力が劣る分は自分達がカ
バーすればなんとかなるのでは、と言う。しかし五味は、法律で女性
がポンプ隊員になることを禁じているのは母胎保護のためだ、と話す。
万が一有毒ガスを吸ったりなどして、将来生まれてくるかもしれない
子供に影響が出ないように、と。


大吾が純と川原を歩いていると、静香(小西真奈美)が呼び止める。
大吾は静香のデート現場を見てしまったことで傷ついていたが、無理
に笑って「こないだ彼氏と歩いてるとこ見ちゃったよ」と言う。静香
は「声かけてくれたらよかったのに」とあっさり言い、大吾と純を見
比べて「なんか2人もいい感じだね」と微笑む。


ある日、まひるは自分が非番の時に再び権田の家でボヤ騒ぎがあった
ことを大吾から聞き、驚く。権田は近所の住民に、また火事になった
らまひるが来てくれるかな、と言っていたという。平は「お前のこと、
消防士として見てたわけじゃないのかもしれないな…」と言い、まひ
るは顔をこわばらせ、「女は何をやっても所詮女としか見られないっ
てことですね」と言って立ち去った。


その後、まひるは五味に辞表を提出する。「女性消防官としての限界
がよくわかりました」と言うまひるに、五味は「そうか」とだけ言っ
て辞表を受け取る。
出て行こうとするまひるに五味は、「今のうちに有休を消化しておけ」
と言う。


泣きながらまひるが事務所を出て行こうとすると、ちょうど権田を連
れた大吾が入ってくる。「昨日の火事のとき、来てもらえなかったん
で心配になって」という権田に、まひるは「これ以上同じことを繰り
返されるなら、警察に通報します」と冷たく当たる。自分が親切にし
たのは、あくまで消防官としてであり、今後は消防官としても相談に
乗ることはできない、と。「今辞表を出してきました」というまひる
の言葉に、大吾は驚愕し、権田は「私のせいでしょうか…?」と泣き
出しそうな顔をする。

まひるは権田の手を取り、権田がやるべきことは、ケンカをして疎遠
になっている息子さんを許してあげることだ、と優しく言う。そして
自分の祖父の話をし、「親を本気で疎んでいる子供なんていません」
と、権田を励ました。


荷物をまとめるまひるに、大吾は「辞めるなんてうそだろ」と言うが、
まひるは洟をすすりながら、もう筋トレなんかやめて女らしくなるん
だ、と答える。


非番の日、大吾は純と一緒にまひるの様子を伺っていた。女性らしい
格好をしたまひるは、女友達と連れ立って合コンに出かけて行く。そ
の会場で楽しげに男性と話すまひるを見て、大吾は淋しさを覚える。


甘粕はまひるが辞表を出したこと、合コンに行っていたことを聞き、
「なんで止めねぇんだよ!」と怒る。甘粕は、まひるがポンプ隊員に
なるために頑張っていたのを応援し、ずっとまひるのことを見つめて
きたのだ。

しかし大吾は、まひるがどうしたいのかなんて自分達にはわからない、
と答える。合コンでのまひるは楽しそうだった。これからももっとお
しゃれして、彼氏を作って、そっちの方が楽しいのなら、そうした方
が良いんじゃないかと思ったんだ、と。


ある夜、大吾は男性と連れだって歩くまひるを見かける。大吾が見て
いると、まひるは歩道の消火栓の蓋の上に置かれている自転車を見つ
けては急いで移動させたり、自分の知らない場所にある消火栓を手帳
に書き込んだりして、男性を驚かせている。無意識にそんな行動をと
ってしまう自分に「もう、職業病…!」とイライラするまひる。それ
を見て大吾は「あいつ、何やってんだよ」と、つい2人の後を尾け始
める。

通り沿いの店先で2人の様子を伺う大吾に、店の人間が「あんた、何
やってんのよ!」と怒る。その声を聞いてまひるは振り返り、「大
吾?」と驚く。

その時、通りの向こうで人が騒ぎ出す。「向こうで火事だってよ!」
という声に、大吾はまひる達の横をすり抜け、駆け出して行った。そ
れを見て居ても立ってもいられないまひる。「じゃ、行こっか」との
んきに言う男性に「ごめんなさい!」と言い、男性を置いて走り出す。

自転車にぶつかって手間取る大吾の横を、まひるがすごいスピードで
走り抜けて行く。2人が現場に到着すると、そこは権田の家。家全体
が炎に包まれていた。


まひるは権田の姿を探すが、どこにも見つからない。すると野次馬の
1人が、権田は『ばあさんが中にいる』と言い、止めるのも聞かずに
中に戻っていった、と言う。権田の妻は昨年亡くなっているのに…?
と驚きつつ、まひるはどうすることもできず、ひたすら消防の到着を
待ち続ける。


その頃、め組のポンプ車は水道工事による渋滞に巻き込まれていた。
運転する高山(江畑浩規)に、平は「工事箇所を把握していなかった
のか!」と怒鳴る。


通報から数分が経過し、自分が運転していればとっくに着いているは
ずのポンプ車がまだ来ないことで、まひるは呆然とする。火の勢いが
どんどん強くなるのを見て意を固めたまひるは、消防団の防火服を奪
い取り、バケツの水を頭からかぶって、家の中に飛び込む。

一方、消防団の手伝いをしていた大吾は、権田が家の中に戻ったこと、
まひるが救出に向かったことを知り、自分も防火服を羽織り、慌てて
中に飛び込んで行く。


ようやく渋滞を抜けため組。通信で『消防官2名が中に入った模様、
うち1名は女性』と聞き、一同は「まさか…!」と驚く。


め組が現場に到着すると、家屋は燃えあがり、あちこちで爆発音がし
ていた。
甘粕達はすぐに救出に向かおうとするが、火と煙が充満していて、中
に突入することができない。まずは放水で突破口を開くことになり、
隊員達は祈るような気持ちで、必死になって玄関に向かって水をかけ
る。

なんとか突破口が開き、突入しようとしたところへ、中から権田を担
いだ大吾とまひるが姿を現した。驚きつつも皆は3人に駆け寄り、権
田はストレッチャーに乗せられる。「ばあさんが…」とうめく権田に、
大吾は息を切らせながら、「ばあちゃんなら連れてきたよ」と懐から
位牌を取り出し、権田に手渡す。

権田はそれを受け取り「ばあちゃん…」と泣き笑い。まひるが驚いて
「なんで位牌だってわかったの…?」と尋ねると、「うちのばあちゃ
んがよく位牌に話しかけてるの思い出してさ」と大吾は答え、平は
「まったくたまげた奴だよ」と言う。


事務所で大吾はまひるに、権田はわざと火をつけたのではなかった、
と話す。
まひるに言われたとおり、息子に手紙を書こうとして、やかんを火に
かけたままうとうとしてしまったのだという。「まひるに信じて欲し
いって言ってたよ」と言われ、まひるは微笑み、目には涙が溢れ出す。

まひるは泣きながら、「私、本当は怖かった。炎の中に飛び込んだ瞬
間、足が震えて動くことができなかった。でも、大吾が来てくれた。
炎の中から呼んでくれた。大吾がすごく大きく見えたよ…」と言う。

「縁の下の力持ちでいい。だって、人を守るって、1人でやることじ
ゃないから。それに、機関員はやっぱり私じゃないとね」と言って微
笑むまひる。


そこへ入ってきた五味にまひるは、今さら遅いかもしれないが、辞表
を撤回させて欲しい、と頼む。規則を破って炎の中に入ったことの処
分は覚悟している、でもやっぱり自分はめ組にいたい、と。

大吾も一緒に直訴しようとすると、五味は「勤務以外でお前らが何し
ようが、お前らの勝手だ。とっとと返って身体休めろ。明日もあるん
だから」と言う。

まひるが驚いて「あの、辞表は…?」と尋ねると、五味は穴の空いた
ポケットを見せ、「ああ…どっかに落としちまったわ」ととぼけて見
せる。

そこへ、ドアの向こうで立ち聞きをしていため組の連中がなだれ込ん
でくる。
純からまひるの辞表の話を聞き、心配していたのだ。皆まひるに「お
かえり」と言い、まひるも泣きながら笑顔を返す。


この日大吾は、誰か1人が欠けただけでも、め組はめ組でなくなるの
だ、と気づく。

──しかし、その願いにも似た想いは、やがてもろく打ち砕かれる。
閃光の中で、その1つが無残に欠け落ちた瞬間に……


寸  評 まひるが炎の中に入ったこと、五味は問題にしないようでしたが、
『女性消防官が中に入った』という通信があったということは、本部
だか何だかの通信センターには知られているのではないかと思われま
す。五味1人が見逃せば済む話でもないんじゃ…。

また、まひるがいないというだけで、工事箇所を把握していない高山
がポンプ車を運転し、渋滞に巻き込まれるって…それってどうなんで
しょう?まひるが非番の時はどうしてるんでしょうか??

…というツッコミどころは置いといて、今回の権田のおじいちゃん、
実は第4話でまひるの制服を盗んだ犯人だったとか!?などと考えま
したが、さすがにそこまでの伏線はなかったです。それもおもしろい
かと思ったのに。

なお最後の一文は、大吾のモノローグでした。何だか誰かの死(?)
を暗示するかのような終わり方。今後、どうなるのでしょう。あと
3回、その話で引っ張ったりして…。

執筆者  まめを(mico314@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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最近、映画の予告などで、宮藤官九郎さんの名前のとてもよく見かけます。
昨年末から今年にかけてだけでも、

「福耳」「木更津キャッツアイ・日本シリーズ」「アイデン&ティティ」「ド
ラッグストア・ガール」「ゼブラーマン」「69」・・・

この上さらに、ドラマの脚本、バラエティの構成作家、舞台の仕事もされてる
んですよね。あのか細い身体で大丈夫かなぁ、と心配してしまいます。

ちなみに先日「ゼブラーマン」を見ましたが、う〜ん、やっぱりドラマの脚本
を書いてほしい…と思ってしまいました。


最後に、

祝☆「LOTR・王の帰還」アカデミー賞11冠達成!!\(^▽^)/
(まめを)

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