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タイトル:Daily Drama Express 2004/03/04 エースをねらえ! (8)  2004/03/10


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/03/04 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル エースをねらえ!
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 岡ひろみ(上戸彩)
 藤堂貴之(吉沢悠)
 竜崎麗香(松本莉緒)
 緑川蘭子(酒井彩名)
 尾崎勇(石垣佑麿)
 千葉鷹志(柏原収史)
 音羽京子(金子さやか)
 愛川牧(森田彩華)
 宗方仁(内野聖陽)
脚  本 瀧川晃代
 高山直也
 金杉弘子

あらすじ  テニス協会理事・竜崎総一郎(夏八木勲)は、16人の選手のプ
ロフィールを、全米テニス協会の役員に説明。
 来年のInternational Youth Cupの出場枠は、男子1人、女子1人。

 「アメリカ。ここまで来たんだ。やるだけやろう」と岡ひろみ(上
戸彩)は思う。

 宗方仁(内野聖陽)コーチのひろみに対する特訓が続く。

 藤堂貴之(吉沢悠)と尾崎勇(石垣佑麿)は、2人で練習していて、
対立する。
 「余裕だな。オレかお前か、1人だけなんだぞ」と尾崎。
 「今のお前じゃ、オレには勝てない」と藤堂。
 「勝ってやる!」と尾崎は藤堂の胸ぐらをつかむが、すぐ、「ごめ
ん」と謝る。
 「オレも悪かった」と藤堂。


 前田理沙にひろみは、まず一勝。
 お蝶夫人・竜崎麗香(松本莉緒)も一勝。
 加賀のお蘭・緑川蘭子(酒井彩名)も一勝。
 藤堂も、尾崎も一勝。

 宗方が鳴った電話を取ると、お蘭の母親からだった。宗方はお蘭に
受話器を渡す。
 電話の内容は、お蘭の父親が事故に遭った、ということだった。

 お蘭は、お見舞いに駆け付けることより、試合を選ぶ。
 宗方は、母親が亡くなった時、「お父さんのせいだ。ボクはあいつ
を絶対許さない」と誓ったことを思い出す。

 「いいのか?お前にとっても、たった1人の父親だろ」と太田健作
(甲本雅裕)。

 お蝶夫人対お蘭の試合。
 サービスを前に、お蘭はボーッとし、打てない。
 「棄権.....します」とお蘭。

 「行くのね」とお蝶夫人。
 「ええ」とお蘭。
 「そう。お大事に」とお蝶夫人。
 「わたし、仁のためにテニスをやってきたの。テニスが仁とのたっ
た1つのつながりだった。勝ち続ければ仁が振り向いてくれると思っ
ていたけど、そうじゃないって、岡さんに気付かされたの。だから、
こんな気持ちのまま、あなたと戦いたくないの」とお蘭。


 片山美和にひろみが勝ち、遂に決勝戦は、お蝶夫人と。
 「ひろみ、遂にこの時が来たのね」とお蝶夫人。
 「お蝶夫人.....」とひろみ。
 「楽しみにしているわ」とお蝶夫人。
 「よろしくお願いします」とひろみ。

 「岡、竜崎という壁を乗り越えるんだ。お前ならできる」と練習す
るひろみを見て宗方は思う。

 男子の決勝戦は、藤堂対尾崎。
 「早くボクはある人を支えられるような男になりたい」と練習を頑
張る藤堂に、太田は若い頃の宗方に似ていると言う。

 熱の入る尾崎に、「お蝶夫人のためにも、か」と西高新聞部の千葉
鷹志(柏原収史)。
 尾崎は千葉に、藤堂と尾崎とどっちに勝って欲しいかと問うが、
「強い方が勝つ。それがテニスだ」と千葉。

 「とうとう、お蝶夫人とだね」と言う愛川牧(森田彩華)に、勝ち
たいのかどうか、わからない、とひろみ。この先もずーっとお蝶夫人
は、自分の憧れ、と。

 明るい牧に、父・岡修造(高橋克美)は、「これからもずっと、ひ
ろみと友達でいて下さい」と言う。ひろみはこのところずっと気が張
っているから、と。

 竜崎会長は娘・お蝶夫人に、自分が麗香を外しても、ひろみを残し
たいと言ったことを明かす。


 宗方は、藤堂とひろみを呼び出して、試合をさせる。藤堂に本気で
やるよう、指示。
 藤堂のサーブは速く、ひろみは付いていけない。

 2人の試合をお蝶夫人が見ている。

 倒れたひろみに、藤堂は、「岡君、ここはコートだ。立つんだ!!」
と言う。
 ひろみは立ち上がり、サーブを打つ。
 「藤堂さん、本気で相手してくれている。だから、一球でも多く返
さなければ」とひろみは思う。
 それからのひろみは、ネットに引っかかるもボールを返せるように
なる。
 そして遂にエースを取る!

 お蝶夫人が強くなりたいと思ったのは、父・竜崎が宗方の怪我を知
って、「日本のテニス界の夜明けはどれだけ遅くなったのか」とつぶ
やいたのを聞いてしまった時だった。父親のために強くなりたいと願
った。

 二人の試合は藤堂の勝ちで終わり。
 藤堂が差し出した手にひろみは握手し、「ありがとうございます」
と挨拶。
 「よく頑張った」とだけ言うと、藤堂はコートを去っていく。

 「今日の試合、お前は何を考えていた?」と宗方。
 「ただ、夢中で」とひろみ。
 「それでいい。お前は相手が藤堂であることを忘れていた。竜崎と
のことも同じだ。お前は無意識に勝つことから逃げている。人間、誰
しも目標を越えるのを避けたがる。なぜなら、目標を越えてしまうと、
何を目指していいかわからなくなるからだ。何からも逃げるな」と宗
方。

 帰り際、肩を冷やすな、とマフラーを掛けてくれた宗方に、「コー
チと会えて嬉しいです。ありがとうございました」とひろみは言う。


 宗方は、藤堂とひろみを試合させたことを太田に話し、藤堂はひろ
みを包める男になった、と言う。
 そして、このごろ宗方は、よく、母親の夢を見るという。
 命日まであと少しだが、亡くなった当初、夢に見る母親は泣いてい
たが、最近は笑っている、と宗方。
 「そろそろいいのかもしれないな」と宗方はつぶやく。

 宗方が母親の母参りにいくと、母の好きだった花が活けてある。
 そこにあか桶を下げてやってきたお蘭に花を活けてくれたのか?と
聞くと、お蘭はいつもは父親だと答える。今年は事故の後遺症で歩け
ないので、自分が代わりに活けた、と。
 事故だと聞いて、「行ってやらなくていいのか?」と聞いてくれた
宗方に対して、父親は自分は宗方に何もしてやれなかったと言ってい
たと、お蘭。

 宗方は、もう恨んでいないから、お蘭も自分を責めるな、と言う。
自分が生まれたことで宗方親子が不幸になったなどと考えるな。命が
けで愛せる人と出会った母はそれだけで幸せだったのだ、と宗方。
 お蘭は、「仁.....お兄様!お兄様.....」と宗方にすがりつく。

 夕方、1人境内を歩いていた仁が倒れる。

 宗方が倒れたと聞いて駆けつけたひろみに宗方は、太田が大げさに
しただけで、疲れがたまって倒れただけ。ただの検査入院だから、自
分のことより、明日の試合をがんばれ。竜崎に立ち向かっていけ、と
宗方。
 立ち去り難そうにしているひろみを藤堂が促す。

 お蘭が、宗方の身の回りの物を持ってくる。
 「案外、きちんとしているのね」とお蘭。
 「すまんな、蘭子」と宗方。
 「お兄さん」と蘭子。

 蘭子が出て行くのと入れ違いに、花束を抱えた音羽京子(金子さや
か)が来る。
 最初、試合に出られないことで宗方を恨んだが、今は、どれだけ自
分がテニスを愛しているかがわかったから、と言う。
 「音羽、子供達にテニス教えているんだってな」と宗方。
 「ご存じだったんですね」と京子。
 「いいコーチになれよ」と宗方。

 帰り道、藤堂は、昨日ひろみと試合出来て、嬉しかったという。ボ
ールを打つと、自分の心がボールに込められる。相手のボールを打つ
と、それに相手の心がこもっているのがわかる。宗方は、ひろみが心
配してくれることより、明日の試合を頑張ることの方を望んでいる、
と言う。
 「一緒にアメリカへ行こう」と藤堂。

 ハイヤーの中で、お蝶夫人は、父親の言葉をかみしめる。
 そしてお蝶夫人は父・竜崎の執務室に入ると、竜崎に後ろを向いた
ままでいてと頼み、International Youth Cupは、世界へ出るための
登竜門。それによりふさわしいのは、自分よりもひろみ。今は自分の
方が技術的に勝っているかもしれないが、いずれその差は歴然となる。
だから、棄権する、と。
 「お前は何か勘違いしている。ひろみを育てたのは宗方コーチかも
しれないが、ひろみを見いだしたのは麗香、お前だ。岡君を生み出し
た1人として、ちゃんと向き合いなさい」と竜崎は言い、続けて、
「勝っても負けても、お前はたった1人のわたしのかわいい娘だ」と
言う。

 花束を抱えたお蝶夫人は、宗方の病室の前まで行くが、中へは入ら
ない。
 「竜崎か?」と病室の中から宗方の声。
 「わたし、明日、全力で岡さんと試合します」とお蝶夫人。
 「お前ほど、潔いテニスプレーヤーはみたことがない」と宗方。
 お蝶夫人は、バラの花束を病室の前に置いて、去っていく。

 お蝶夫人の家の前で、尾崎が待っている。
 車で帰ってきたお蝶夫人に、「オレの明日の試合、見ていてくださ
い」と尾崎。


 いよいよ、藤堂対尾崎の決勝戦。
 息詰まるような緊迫の瞬間の連続。

 藤堂が勝つ。

 ロビーで肩を落とす尾崎に、お蝶夫人が近づく。
 「アメリカ行きのチケット、取り損ないました。あれだけ偉そうな
こと言って、いつも藤堂に負ける。オレは何一つ手に入れられない...
..」と言うと去ろうとする尾崎。
 お蝶夫人が尾崎を呼び止める。「尾崎さん、わたくしの試合、見て
いてください。あなたに、見ていて欲しいのです」

 ひろみは、お蝶夫人と戦う決意を固める。
 「ひろみ、最後よ。どれだけ力が付いたか、わたくしに見せてご覧
なさい。来なさい、すべてをかけて」とお蝶夫人。
 「あなたに向かっていくことは、あなたに背くことではないのです
ね。感謝します。ベストを尽くします」とひろみ。


寸  評  いよいよ、ひろみとお蝶夫人の頂上対決。
 でも、男子も女子も決勝戦に残った選手がすべて西高の生徒なんて、
現実には、ありえない!
 原作ではオーストラリアへ行って他流試合、とかありましたが、ド
ラマでは全部すっとんでます。
 原作の当時では、多分まだ1ドル360円時代だったでしょうから、
アメリカにしろオーストラリアにしろ、海外に行くのはたいへんだっ
たでしょうね。今なら、海外留学も庶民のものとなってしまっていま
すけど。
 このドラマ、お蝶夫人の家の豪壮さが強調されていますが、ひろみ
の家も藤堂の家も、それなりに裕福そうなんですよね。テニスをやれ
るぐらいだから、というのもあったんでしょうね。
 それにしても、ひろみ、スランプなさ過ぎ。技術的には、ずっと伸
び続けています。悩みは、お蝶夫人に背いた時と、藤堂との恋を止め
られただけ。でも、お蝶夫人から嫌われもしなかったし、藤堂を他の
人に取られもしていないし.....

 来週で最終回です。今回の中盤当たりから、次々に宗方の病室にお
見舞いに現れ、もう、終わりっぽい雰囲気になってしまっていました。

 とろこで、藤堂の「失敬」という挨拶が着声になっているらしいの
ですが、中学生の頃、男子高校生が、「失敬」とか、「xxし給え」
とか言うシーンに憧れていました。もっとも、実際に高校生になって
しまうと、そんな言葉を使う人はいなかったんですけどね。あくまで
も小説の中止まりですが、憧れました。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今週当たりから、最終回を迎えるドラマが出始めますが、今回わたしが一押
しするのは、「奥様は魔女」。
 最初、アメリカのホームドラマの翻案か.....とちょっとバカにした目で見
ていたのですが、これがなかなか。米倉涼子のはまり役だと思います。夏木マ
リもいいし。また、原田泰造も今まで、まあ、コメディアンだから.....と割
り引いていましたが、今回、結構とけ込んでいます。
 また、設備や衣装にしても、隣にそういう人が住んでいたらちょっとびっく
りしますが、今の日本の東京でなら、それほどの違和感がありません。
 きっと、アメリカ版の「奥様は魔女」が放映されていた頃は、夢の生活だっ
たのでしょうが、今では当たり前になってきている、というところでしょうか。

 この「エースをねらえ!」も担当しておきながら、「アニメの焼き直しだし.
....」と軽く見ていました。冷静に見ればそうなのかもしれませんが、それな
りにはまると、真剣に見てしまいます。
 王道を行く、「白い巨塔」や、「プライド」、「砂の器」もいいですが、今
期は、これらや、「乱歩R」などのような一種際物も、いい味を出していたの
ではないでしょうか。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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