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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆いいオトコ研究会(いい男とは?)◆ 04年3月10日 第102号 ---------------------------------------------------------- それは、自立成長型の男、自分人生の経営者である男 http://members.tripod.co.jp/fineguy/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 読者数;12,641人 (姉妹紙含む) ▼▼お薦めメルマガ▼▼ ∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0 ●「煌きの言葉」 4300年前のギリシャに実在し、西洋文明の源流を創った愛の英雄 ヘルメスの生涯を描く真実の物語。 ギリシャの愛の神話が4300年の時を越えて今、甦ります。 ヘルメスとアフロディーテの愛と美と叡智が復活します。 【登録】→ http://www.mag2.com/m/0000115225.htm ∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0∞0 ▼▼今号のテーマ▼▼ >> 自分の「財務分析」 見えない資産を重視した余りに、借金漬けとなってしまった。 それでは元も子もありません。 今号は、「自分という会社」の財務分析についてです。 ▼財務分析 自立している企業ほど、「明日のCash」に多大なる注意を払い、 いわゆる「自社の安全性分析」をしています。 成長している企業ほど、「成長の中身」に最大の関心を払い、 いわゆる「自社の成長性分析」をしています。 そして優良な企業ほど、「自社の姿」を多面的に把握しており、 いわゆる「自社の財務分析」をしています。 いいオトコ、自立成長型の男、自分人生の経営者も同様。 自分を「会社」と見たてて、 明日のCash、自社の成長、そして自社(自分)の財務分析を 常日頃行っています。 ▼何を分析 では、「自分の財務分析」って、何を分析するのでしょうか? 主に次の3つに分かれます。 1 個別分析 不動産や株への投資という「お金の投資」や、 時間という資源を使って給料を貰う「時間の投資」など、 具体的な投資に関しての分析です。 2 安全性分析 世の中、金が全てではないこと、言うまでもありませんが、 お金が足りなくなって、自分倒産(いわゆる自己破産)は避けたいもの。 そのために行うのが「安全性分析」です。 3 成長分析 自分という資産の価値を高めていくのが自立成長型の証となるが、 どのくらい成長したのか、その内容や成長速度を分析する。 そのために行うのが「成長分析」です。 では、これら3つの「自分財務分析」を以下解説してまいります。 ▼個別分析 アパート経営とか不動産小口化商品など、不動産投資がブームです。 また、株や債券、ファンドへの投資も、その熱は高まる一方。 自分という会社(資産)を経営するに際し、 見えない資産を増やすことが最も重要だ、とは申しましたが、 それでも「見える資産」の代表であるCashも、 それなりに増やしていきたいというのが、多くの人々の本音では? ここで挙げる「個別分析」とは、そんな「お金や時間」を投資する際に、 必ず身に着けておきたい分析手法です。 ▼ネットで計算 まず、お金の投資で大切なのが、収益をネットで計算すること。 ネットとは、「収益から経費を差し引いた、純利益」という意味。 よく、「高利回り8%」なんていう投資商品を目にしますが、 中身をジックリ読んでみて下さい。 不動産などの場合、利回り8%と言いながら、 実際にはそこから税金や修繕費、管理費などが別途かかり、 それら経費を控除すると、ネット利回りが5%にも満たないものがあります。 ネット利回り5%と言っても、投資した不動産に賃貸人が入らなかった場合、 収入はゼロ=利回りはゼロ、となります。 いや、税金等の経費は賃貸人がいなくてもかかるので、 利回りマイナスですね。 このように賃貸人が入らないという「期待した収入が入らない」リスクも 勘案して、その投資は得なのか損なのか、考えるべきですね。 場合によっては、そのリスクを勘案すると、 0.01%の銀行預金の方が、得な投資、となるかもしれません。 同じように、いろんなファンドが世の中に出回っていますが、 ファンドには、必ず「ファンド運営者」の手数料がかかります。 当然、利回り計算は、これら手数料を控除したネット利回りで行うべき。 ▼時間投資も同様 お金の投資と同様に、「時間」という投資も、ネットでの分析が必要です。 時給いくら、年収いくら、というのはあくまで表面上のこと。 社会保険負担費などどらくらいを企業側が負担しているのか。 交通費は、住宅費は、その他福利厚生費は。 など、プラスマイナスを総合したネットでの収入を計算し、 投資すべき(投資した)時間で割ったもの。 これが、時間投資に対する金銭的利回りとなります。 これは、金銭的な利回りだけに用いられるのではありません。 何かプロジェクトを行うとき。 実際に得られる成果を、かけた時間で除する(割る)という、 時間当たりの成果という「成果利回り」もあります。 何週かにわたって「投資」に関するメルマガを配信しましたが、 自立成長するのは、日々の投資の積み重ね。 それだけ投資という概念や、その分析は、 自分人生経営に重要だということなので、 是非、自分投資の個別分析を、心がけてください。 そして個別分析では、ネットの利回りで比較すること。 お金の投資も時間の投資も、それが基本となります。 また、最近の女性は「お金」の運用についてもシビア。 それなりに分析し運用することを男性に求めるケースも増えている。 これが現実です。 ▼安全性分析 次に「安全性分析」について述べてみます。 「宵越しの金は持たねえ!」 っていう江戸っ子気分も、男らしくていい。 でも、現実問題、明日のCashくらいは心配したいもの。 企業でよく見られるのが「黒字倒産」。 そう、利益をあげている(黒字)なのに倒産する、という不思議な現象です。 黒字倒産は、「明日のCash」をしっかりと分析・把握していなかったことが 主な要因です。 企業では、そうならないために安全性分析というのを行います。 これは、返さなくてはならない借金と、 その原資となる資産(あるいはCash)と比較するというもの。 具体的には、資産を負債(借金)で割り(資産/負債)、単位は%です。 そしてこれを、「自分人生の経営」にも当てはめてみましょう。 ▼流動比率 預貯金や、いつでも売却できる上場株式など、 「一両日中に現金に変えられる資産」を、流動資産といいます。 住宅ローンの今年の支払額とか、友人から借金したお金など、 「1年以内の返済義務のある負債」を、流動負債といいます。 そして、流動資産を分子に、流動負債を分母に(資産/負債)計算し、 その%を算出して下さい。 それが「”自分”という会社の流動比率」となります。 200%以上、少なくとも150%以上になっていれば、まあ安全でしょう。 借金とは、「必ず返さなくてはならないもの」だし、 返さないでいると、銀行の場合、個人破産に追い込まれ、 友人だと、信用を失ってしまう。 一方、現預金や株式などの資産は、いつ目減りするかわからない。 なぜなら、銀行の倒産、株式の下落などがあり、 今日100万円だと思っても、明日10万円になるリスクがある。 以上より、1年以内の返済義務の額の2倍、200%程度は、 一両日中に現金に変えられる資産として、持っていたいものです。 ▼カバレッジ・レシオ 流動比率と並んで「短期の安全性」を分析するのが、 カバレッジ・レシオです。 これは、分子に「この1年間で得られる見込みの現金」を置いてください。 給料、投資した先からの配当などがメインでしょうか。 分母には前述同様に、この1年以内に返済義務のある借金です。 (得られる見込みの現金/1年以内の返済義務借金) 150%以上、少なくとも100%以上であれば、まあ安心ですね。 ▼固定比率 住宅や自動車など、長期使用(保有)するものを固定資産といいます。 来年以降に返済する住宅ローンや自動車ローンの残高など、 返済義務が長期に渡るものを固定負債といいます。 そして、固定資産を分子に、固定負債を分母に(資産/負債)計算し、 その%を算出して下さい。 それが「”自分”という会社の固定比率」となります。 150%以上に、少なくとも100%以上であれば、不安がる必要は ありません。 借金(負債)のうち、長期に渡るものは、 「将来の収入」を返済に充てようとしている人が多いのでは。 その際、万が一、将来の収入が得られなくなっても、 きちんと返済できるだけの「固定資産」を持っていたい、ということです。 尚、固定資産の計算は、いわゆる「時価評価」して下さい。 時価評価とは、「もし今売るとしたら、いくらになるのか」です。 例えば住宅の場合。 Yahooなどの不動産ポータルで同様の不動産を選んでもいいし、 駅前不動産屋に言えば、5分で概算を教えてくれます。 自動車、オーディオなども同様。 中古として売られている同式同型の金額の5掛けくらいで計算。 わからなければ、これも買った値段の2掛けくらいで算出しましょう。 ▼安心して生活、積極的な攻め 以上、自分という会社の安全性を分析しました。 借金が返済できずに個人破産することを避ける。 それは、結婚するにも女性が最も心配することの1つ。 もちろん「宵越しの金は持たねえ!」的な男性を好む女性もいますが。 いずれにせよ、安全性分析の目的はこれだけではありません。 いや、どちらかと言うと、次のことが目的です。それは、 1 日々のCashに関心を寄せずに生活するため 2 積極的に人生を攻める時のため です。 人間、日々のCashやその他の義務に振り回されると、 本来、やるべきこと、やりたいことが出来なくなります。 つまり、自分人生の経営において、やるべきことが出来ずに、 返済やその労苦のために時間が取られてしまうということ。 これは是が非でも避けたいですね。 また、自立成長するためには、ある機会・時期に、 冒険というのが必要になるかもしれません。 ところが、Cashの心配をする余り、冒険を回避せざるを得なくなる、 あるいは冒険心が萎縮してしまう恐れがあります。 安全性分析はこのように、倒産を避ける目的のみならず、 自分経営、自立成長のためにも必要だということですね。 ▼成長分析 自分財務分析の最後が、成長分析です。 要は、「どれだけ自分が成長したか」を分析するもの。 前々号で、自分という資産の価値を、昨日現在で100と置き、 いろんな項目にそれを細分化しました。 成長分析とは、細分化した各々の項目が、 前年と比べどれだけ増えたのかという「項目分析」と、 自分資産の価値100が、 総合でどれくらいの割合増えたのかの「総合分析」に分かれます。 項目分析は簡単ですね。 100という自分資産の中に占める「見えない資産」は85。 85のうち、人脈という資産は30。 これが、前号のやり方で36になったとすると、増えたのは6。 よって、6/30=20%が増加率となります。 人脈という資産を含め、自分資産が10増えたとします。 すると、10/100=10%が、自分資産総合計の増加率。 これが総合分析となります。 ここまでであれば、成長分析もあまり意味がありませんが、 翌年から意味を成します。 つまり、同じ増加率で自分成長するには、 100が110に増えた翌年、10の増加ではダメです。 分母の「自分資産」の総量が増えているので、 同じ増加率を達成するには、増加する量も増やす必要があります。 こうやって、自分資産の総額が増えていくに従い、 毎年増やそうとする自分資産の量も、 前年と同じでは満足しなくなる、この循環が望ましい姿となります。 要は、今年は10増えただけで満足なのが、 来年は10だけでは不満足、もっと増やそうという意識になる。 ▼最後に 自分という「会社」が投資する個別の分析。 自分という「会社」の安全性の分析。 自分という「会社」の成長性の分析。 実際には、あまり数字に拘る必要はないでしょう。 ただ、少なくとも一度、数字化してみて、 「安全や成長」を漠然と望むのではなく、 もう少し明確に意識して生活すること。 これが何よりも大切ですね。 --------------------------------------------- ▼▼上原貴志の「編集後記」▼▼ 過去、私の「安全性分析」は、一桁%の時がありました。 カードローンの支払い額が、ネットの受け取り給料よりも多い、 そんな月もあったくらいです。 「個別分析」もしていませんでした。 なんとなく値上がりするのでは、程度で、 投資を行っていたもの。 「成長分析」なんて、念頭にすらなかった。 だからいつまで経っても、自分が成長しているのか否か、 わからない状態でした。 なんとも悲惨な、情けない時代が、随分と長かったのだなー っていうのが、今の実感です。 --------------------------------------------- ▼▼次号のテーマ▼▼ >> 自分人生経営のおさらい 昨年4月から連載している「自分人生の経営」。 戦略、マーケティング、人、ファイナンス。 各主要項目が今号で完了。 ついては、4月から始まる「新シリーズ」を前に、 3週に渡り、そのおさらいをお送りします。 次週、3月17日をお楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆いいオトコ研究会(いい男とは?)◆ 04年3月10日 第102号 ---------------------------------------------------------- 登録解除 http://members.tripod.co.jp/fineguy/melmaga.html バックナンバー http://members.tripod.co.jp/fineguy/backnumber.html サイト http://members.tripod.co.jp/fineguy/ 発行人 上原 貴志 (いいオトコ研究会 代表) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 読者数;12,641人 (姉妹紙含む) . . |