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===================================================== 発行部数 12 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2004/03/01 (Mon) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.月曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 月曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 乱歩R 局 名 日本テレビ系 放映日時 曜2時 キャスト 明智小五郎(藤井隆) 堀越学(筧利夫) 帆音ユキ(本上まなみ) 雷道所長(岸部一徳)、 小林芳雄(大滝秀治) 大河原由美子(葉月里緒奈) 大河原義明(布施明) 姫田吾郎(津田寛治) 村岡 (石橋祐) 庄司 (小橋賢児) 脚 本 横田理恵 長川千佳子 あらすじ ひき逃げされた男が 最後の言葉を呟く。 男性 「…由美子…。」 その場所に花を手向ける喪服の美しい女性。 屋上から転落死した男 性。 そこにも花を手にした喪服の女性が、たたずむ。 明智探偵事務所を 小説家の姫田が訪ねてくる。 自分に送りつけ られた『白い羽』が、コナンドイルの小説を模倣した殺人予告ではな いかと 恐れているのだ。 大御所の作家 大河原の伊豆の別荘に招 かれている姫田は、明智に同行し極秘の身辺警護をして欲しいと依頼 する。 休暇をとる予定だった明智は、所長 雷道の指示で 休暇を 兼ねた仕事に出かける事になる。 別荘を訪ねた姫田と明智を 大河原と結婚5周年を迎えた妻・由美 子 若き秘書の庄司が迎える。 大河原と年の離れた由美子の美しさ に 明智はドキリとする。 遅れてきた編集者の村岡が、由美子と親 しげに話すのに嫉妬した姫田は 村岡と言い争いになる。 姫田の口 ぶりに 由美子への熱い思いが隠されているのを 明智は感じる。 使用人も帰した ごく少人数のパーティーで、招かれたのは 姫田 と村岡の2人だけ。 大河原は由美子を溺愛し頼り 別荘に縛り付け ている。 大河原のスケジュール管理・口述筆記など 身の回りの世 話をして尽くす由美子。 しかし、大河原が日課の昼寝をしている隙 に 由美子は村岡と逢引の約束をする。 由美子の心はどこにあるの か? テラスから 双眼鏡で周囲を観察する大河原。 別荘から見える海 に浮かぶ島を 由美子に見るよう勧める。 嫌々ながら双眼鏡を手に した由美子は南光岬の崖の上に村岡が立っているのを目にする。 そ れを知らせた後、村岡が転落した。 引き上げられた村岡の死体は、白い羽を握っていた。 姫田は 白 い羽が本物の殺人予告だと知り、次は自分だと恐れる。 明智は逗留を延長し、調査を開始する。 残された村岡の手荷物の 中の手帳に たびたび出てくるYの文字に気付く。 姫田はその文 字が由美子を示し、由美子と村岡が付き合っていたという。 明智は 道ならぬ恋に絶望した自殺と考えるが、村岡はそんな繊細な人物で はないらしい。 村岡は自殺なのか他殺なのか? 職業柄現場を見たいという大河原に誘われ 崖壁に出向く明智。 もし他殺なら 誰かに突き落とされた事になるが、そんな人影は見ら れなかった。 自慢の妻由美子が 他人の目にどう映っているのか 気になる大河原。 一生私の傍に置くと公言してはばからない。 由美子に対する強い 独占欲にただならぬものを 明智は感じる。 大河原の留守に 姫田が由美子を抱きしめているのを 一足先に戻 った明智が目撃する。 姫田も由美子と交際していたのだ。 村岡が江戸川区在住の為、呼び出された堀越刑事が到着する。 堀 越は 明智が由美子に恋心を持っているのかと 勘ぐる。 しかし、 明智の心中にあるのは 幼い日の母の姿だった。 由美子は 明智の 亡くなった母に似ているのだ。 村岡の死で仕事にアイデアを得られた姫田は、由美子の弾くピアノ の調べを聴きながら自室で過ごしていた。 窓辺に近づいた姫田は、 何者かに突落され 窓の下の柵に胸を貫かれる。 明智たちが駆けつ けた時には 絶命していた。 堀越たちの検証で、またしても事故と自殺の両方が疑われる。 自 分を責める明智だが、どうしても 大河原への疑いが拭いきれない。 眠れないという由美子と語り合う明智。 昔から自分の周りでは 不吉な事が起き、最初の夫は交通事故、次の夫はビルからの飛び降り で死んだ。 でも、大事な人がいなくなっても 引き裂かれる思いを しても 泣けないという由美子は、明智に守ってほしいと訴える。 事務所のユキが 情報を持ってやってくる。 由美子が3回も結婚 している事実や、前夫 前々夫の事故死について。 しかし、すでに 明智は直接由美子から聞かされていた。 そして、村岡・姫田とも関 係がある事も知っている。 由美子がまるでカマキリのメスのようだ と ユキが話す。 それを注意する明智が 由美子に恋情を抱いてい ると ユキは疑う。 しかし、明智が由美子に持っている気持ちは 母への憧れだった。 由美子は亡くなった母に似ているのだ。 由美子は 庄司とも交際していた。 ピアノを弾く由美子の背後か ら抱きしめる庄司。 由美子が一人になりたい時にくるという ワイン倉に誘われる明智。 大河原が出かける日に 別荘から出られないささやかな抵抗として 村岡と会っていたと告白する。 しかし、大河原を作家として尊敬 し 愛しているという。 由美子「明智さん、私を守って。」 由美子を守ると約束した明智は、犯人が大河原ではないかと口にする。 その言葉を唇で塞ぐ由美子。 由美子「言わないで、大事な人なの。」 寝室で 由美子に十分楽しんだかと聞く大河原。 大河原は 由美 子の密会を知っていたのだ。 大河原「私が言った通り、お前に近づいた男は破滅する。 お前が 愛した男はみんな不幸になる。 しかし私はお前を放さない、絶対 に。」 村岡殺害現場で、マネキンが発見されたと 堀越が知らせる。 明 智は、村岡殺害のトリックにマネキンが使われていたと推理する。 村岡と同じ服を着せたマネキンを利用して転落を発見させ、村岡は発 見以前に殺されていた。 崖から落としたのは 秘書の庄司ではない のか。 大河原に口封じされる 共犯の庄司が危ない。 ワイン倉で、大河原がピストル自殺し、庄司も撃ちぬかれているの が見つかった。 傍らに残された大河原の遺書。 『今、最後の作品 が終わる。 目をかけた相手は私を裏切った。 私は 偶然を装って 妻を殺人の目撃者にした。 全ては愛する妻のため。 嫉妬に苛ま れた私が 三枚の羽を送った。 自分の作品の中で 最も稚拙なミス テリーが幕を閉じる。』 犯人死亡で、事件は解決したかと思われた。 そこで 瞳を閉じる明智。 ワイン倉にたたずむ由美子に、今夜東京に帰るという明智が話しか ける。 由美子「ごめんなさい、旦那様が亡くなったばかりなのに。 東京 まで会いに行ったら 会って下さる?」 明智は切り出し難かった事を言う。 村岡の転落を由美子が発見した 時、大河原は「島を見ろ」と言った。 なのに、双眼鏡を覗く事を嫌 がっていた由美子が 島と反対側にある崖を見たのは何故? 村岡転 落のトリックは 前の推理と同じ。 だが違うのは 犯人が由美子だ という事。 大河原の口述筆記をしてきた由美子なら、大河原の遺書が書けたは ず。 姫田殺害の時、由美子はピアノを弾いていた筈だった。 由美 子の部屋で見つけた録音テープを 由美子に示す。 由美子「あなたのためにやったの。」 言い渋っていた由美子が、重い口を開いた。 明智が救ってくれると 思ったから、別荘の暮らしから逃れる為だった。 男たちを騙したの ではないと。 由美子「わからない。 もし、理由があるとすれば、愛していたか ら。 子供の頃から 誰にも渡したくないと思ったら殺してしまう。 それが私の愛し方。」 由美子は極限まで行ったら殺すしかないと 思い込むのだと言う。 明智に拒絶された由美子は ナイフを手にする。 堀越が駆けつけた。 明智は 携帯電話を通話にし 2人の会話を 堀越に聞かせていたのだ。 由美子「後悔はしていない。 旦那様も青年たちの事も あなたの 事も本気で愛したの。 さようなら。」 警察に連行される由美子。 事務所 『恋多き殺人鬼』と由美子の記事が 新聞に書かれている。 由美子が哀れだと 思いにふける明智。 事務所では 明智が恋を していたと噂する。 明智 「殺人は罪。 でも恋に一途に生きたあの人をとめられない。 例えそれが悲劇を生んだとしても。」 小林 「あの人はボンのお母さんにそっくりだ。 ボン、気付いと ったか。」 明智の由美子への思いは 恋ではなく 亡くなった母への思慕だった。 寸 評 葉月理央菜さんは 本当に綺麗で、ずっと見とれてしまいました。 でも、今回のお話し 殺害動機が最も難解でした。 わかるような わからないような 手に入れたらもうおしまいって事? 次の標的 明智が現れたので 他の人たちを清算したっていう事なのでしょう か? 執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 新聞に 餓死させられたり虐待されたりした子供たちに関する記事がありま した。 よく加害者の側を『鬼のような』と表現しますが、実際には被害者の 子供の方が『鬼のような』顔をしているそうです。 虐待される自分を愛せず、 その状況に身を任せるしかない子供たちは 自然とそんな顔になってしまうそ うです。 事が起こった後、その子たちの顔を見た周囲は 愛されなくても仕 方ないと 思ってしまう事もあるそうです。 学校にも どこにも助けを求められない子供たち。 愛される自分を信じ、 周囲の大人に助けを求められるようにするには、その子たち自身に 自分を愛 すきっかけを作ってやる事だそうです。 それは、きっとささやかな事で、私 自身にもできる事があるように思いました。 今自分が動けば・・・、これか ら先には・・・。 記事も、家庭という聖域に踏み込むよりも 易しい事では ないかと 締め括っていました。 (飯塚) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |