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**************************************************** ---| 非公式情報 :マスコミが報道しない事実|---- <http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3D384F43742FA> ハイチの政変とブッシュ政権の思惑 By STRANGELOVE 約1カ月前から軍事反乱が続いていたカリブ海の国、ハイチでヘアン−ベルトランド・アリスティド大統領が政権の座を追われた。『辞任した』ということになっているが、アリステッド本人は米軍に拉致されたと主張、アメリカ主導のクーデターだったとしている。 ともかく、アリステッドが大統領の座を追われたのは、これで2度目になる。1991年にハイチの陸軍司令官だったジョセフ・マイケル・フランコをリーダーとするグループがクーデターを成功させて軍事政権を樹立しているのだが、この体制は3年後に崩壊する。1992年のアメリカ大統領選挙で現職のジョージ・H・W・ブッシュを破ったビル・クリントンが1993年からアリステッドを大統領に復帰させるように圧力を加えた結果だった。 アメリカへ逃亡したフランコの名前が再びマス・メディアに登場したのは1997年。コロンビアの麻薬カルテルと手を組み、9年間に33トンのコカインとヘロインをアメリカに持ち込んだとされ、マイアミで起訴されたのである。アリステッドを追い出したクーデターを実行したときには『麻薬業者』だったことになる。 さて、今回のアリステッド追放劇の主役だとされているガイ・フィリップは『ピノチェトの信奉者』と自称している。1973年9月11日にチリでクーデターがあり、合法的に選ばれたサルバドール・アジェンデ政権を軍事クーデターで倒したオーグスト・ピノチェト将軍を信奉しているというのだ。ピノチェトのクーデターを裏から仕組んだのはヘンリー・キッシンジャーを中心とするグループだった。 今回のハイチにおける騒動は2002年春、ベネズエラで起こった騒動と似ていると指摘する人もいる。アメリカに対して反抗的なウゴ・チャベス大統領を追い落とすためにベネズエラ陸軍のエフライン・バスケス最高司令官やラミレス・ポベダ将軍が蜂起、同国商工会議所の会長を暫定大統領として失敗した事件だ。 このふたり、アメリカの軍事訓練施設『SOA(南北アメリカ軍事訓練所)』を卒業している。ここでは破壊工作、暗殺、拷問といったことが教え、少なからぬ卒業生が帰国後に『死の部隊』を編成して反体制派狩りを実行したこともあり、『テロリスト養成所』とも陰口をたたかれていた。 ベネズエラのクーデター計画を影から操っていたとされているのがジョン・ネグロポンテ(現在の国連大使)、エリオット・エイブラムズ(現ブッシュ政権の中東政策に大きな影響力を持つ親リクード派)、そしてオットー・ライク(国務省の特別顧問を経てベネズエラ駐在大使を務めたが、偽情報を流すことに長けていることでも有名)たちである。いずれもイラン・コントラ事件の重要人物として知られている。 アリステッドに関する良くない話も流れているが、アメリカが経済戦でハイチを追いつめていたことも忘れてはならないだろう。 ベネズエラのチャベス政権をアメリカは未だに倒せないでいる。こうした中、ハイチでアリステッド追放に成功したわけだが、次は何をするつもりなのか・・・。当然、キューバも防衛体制を強化していることだろう。 ---| Website開設 |------------------------------- Kassiopeias Report <http://members.aol.com/Kassiopeias> **************************************************** |