Daily Drama Express 2004/02/24 僕と彼女と彼女の生きる道 (8) 2004/02/29

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タイトル：Daily Drama Express 2004/02/24 僕と彼女と彼女の生きる道 (8) 2004/02/29

===================================================== 発行部数 11 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ 　　　　　　　　　　　 ☆☆ 2004/02/23 (Tue) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 　　1.火曜日の連続ドラマ　　2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1.　火曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル　僕と彼女と彼女の生きる道局　　名　フジテレビ放映日時　火曜22時キャスト　小柳徹朗（草なぎ剛）　北島ゆら（小雪）　小柳可奈子（りょう）　宮林功二（東幹久）　坪井マミ（山口紗弥加）　岸本肇（要潤）　小柳義朗（大杉漣）　大山美奈子（長山藍子）脚　　本　橋部敦子あらすじ　　ゆら（小雪）と英語の勉強をしている凛（美山加恋）。突然かかってきた電話――結局は間違い電話だったが――に出るのをためらった凛を見て、「誰からだと思ったのだろう」とゆらは不思議に思う。　ちょうどそこに徹朗（草彅剛）が帰宅する。ゆらは徹朗の背広姿を見て、「会社を辞めたのにどうして背広？」と尋ねる。　「ハローワーク、行ってたから」　驚くゆらに、信用金庫への転職話が御破算になったいきさつを説明する。　「しょうがないよ。とにかく一日も早く仕事見つけないと」　前にかかってきた電話は、このことを相談したかったのだとゆらは気付く。　「どうしようって、ちょっとパニックになって、つい北島さんに電話しちゃったけど、出なくてよかったよ。そんな電話、北島さんだって困るだろうし」　帰りがけに、ゆらは徹朗に言う。　「――いいですよ、かけてくれて。パニックの時、かけて下さい、電話…」　毎日ハローワークに通うが、なかなか条件――９時５時、残業なし ――に合った仕事が見つからない。徹朗は転職の厳しさを改めて知り、焦り始める。　景色のよいレストランで、ゆらは亮太（大森南朋）と待ち合わせ。　「私、好きな人がいる…」　真剣なまなざしで見つめるゆらから、思わず目をそらせる亮太。　「…俺、じゃないよ、な？」　ゆらは亮太に「ごめんなさい」と頭を下げる。亮太は「まだ、下りる気ないから」と何でもなかったかのようにミックスサンドを２人前注文する。　「凛！」　学校帰りの凛に声をかけたのは可奈子（りょう）だった。久しぶりに見る母の姿は以前よりきれいに見えた。凛は可奈子に駆け寄る。可奈子はしゃがんで、凛の体を抱きとめた。　「ほんとにごめんね。黙っていなくなったりして…」　レストランでフルーツパフェに大喜びの凛の頭を撫でる可奈子。　「お父さんは、お弁当買って来たり出前とったり？そんなことだろうと思ったけど…。出来るだけ早く凛がお母さんと暮らせるようにするからネ」　凛の顔が急にこわばる。　夕方、ハローワークから帰ってきた徹朗。今日も収穫はなく、出前をとるのに「ソバ屋でいい？」と凛に尋ねる。　「お父さん、ご飯作らないの？料理するって言ったのに…」　今はそれどころじゃない、まず仕事を探さないと。しかし凛はそんな徹朗の都合など分かるはずもなく、しつこく食い下がる。　「ご飯作ってよ。いつ？明日は？あさっては？」　「無理なものは無理なんだよ！」　小さくなる凛に、徹朗は「つい大きな声を出した」と謝る。　その夜、スーパーでゆらはマミ（山口紗弥加）とばったり。マミのカートの中には、鍋の食材がたっぷり入っている。これから、宮林（東幹久）と岸本（要潤）の３人で、徹朗を訪ねることになっているのだ。　「また、お会いするかもしれませんね」　マミは意味深にそう言って、ゆらと自己紹介し合う。　徹朗の家で鍋を食べた後、岸本とマミは眠ってしまった宮林を置いて、先に帰宅することに。岸本にマミがぼやく。　「凛ちゃんには絶対勝てないのよね。いちばん愛されるのは凛ちゃん。どんなにがんばっても２番にしかなれない。私は１番がいいなあ…」　ソファで寝ていた宮林が目を覚ます。　「いい話だよな、娘のために出世をあきらめて転職だなんて。お前善人、俺は極悪人…」　宮林は徹朗の退職後、課長に昇進した。　「俺、お前と違って井上部長と合わなかった。だから、もっと俺を評価してくれる部長に代わって欲しいなあと思ってた。そしたら死んじゃった――俺、悲しむより先に、ちょっとほっとしたんだよ…極悪人だろ？」　「本当の極悪人は、そういうこと黙ってますよ」　彼が出世には興味がないとずっと思っていただけに、徹朗は驚いている。何故宮林が、今になってこんなことを言うのか…。　「お前が俺のライバルじゃなくなったから。お前が先に課長になったら、たまんねえなあーって思ってた……小さい人間だろ？」　宮林が帰った後も、凛は眠れないでいた。　「お父さん、凛の家はここだよね？」　徹朗には何のことだか分からない。　今日も徹朗は背広姿でハローワークに通う。職員と面接中にケータイが鳴り、出てみると義朗（大杉漣）だった。　「みどり銀行辞めたこと、ちゃんと話してくれよ！」　徹朗は「今そんなこと話してる時間がない」と義朗が話し続けるのも構わず、電話を切ってしまうが、その直後、またケータイが鳴る。　「今、忙しいんだよ！」　「…じゃあ、出なきゃいいのに」　――義朗ではなく、可奈子だった。都内のホテルにいると言う可奈子は「凛に何も聞いてない？」と尋ねるが、徹朗には何のことやら分からなかった。　その夜ゆらは、凛が徹朗のことを「元気がない」と言うのを聞く。　「今度一緒に、遊園地行く？」　以前徹朗に誘われたのを思い出し、ゆらが尋ねる。　「凛とお父さんとお母さんと、３人で一緒に住みたい。どうして３人一緒はダメなの？」　パリから帰ってきた母親が、凛を迎えに来ると聞き、ゆらは愕然とする。凛は母親の代わりに貼った『ラッキースタンプ』を広げて見せる。　「これ見せれば、３人一緒でいいって言うかな？」　戸惑うゆら。　同じ頃、徹朗は可奈子と会っていた。美術品の鑑定や買い付けの仕事が順調だと可奈子。徹朗はそれを聞いて「可奈子が？」と驚いてしまう。　「これからは、私が凛と暮らす。あなただってその方がいいでしょ？」　「よくないよ。凛は、渡せない！」　離婚の時、「凛を愛してない」とあれほどはっきり言ったはずだったのに、その同じ口で「凛を愛してる」と徹朗は言い出す。　「あの時はそう言うしかなかったのよ！気持ちが不安定で、一日も早くあの生活から抜け出したかった。新しい人生を踏み出そうと思ったら、凛を捨てるくらいの覚悟が必要だった…」　「可奈子は凛を捨てたんだ！」　「落ち着いたら、凛を迎えに来るつもりだった」　「とにかく、凛は渡せない。それから、勝手に会うのはもう止めてくれ」　厳しい口調の徹朗に、可奈子は「凛の気持ちはどうかしら」と言う。　徹朗は帰宅するなり凛に問い詰める。　「お母さんに会ったんだってな。どうして話さなかったんだ？」　「凛、３人一緒がいい！！」　そう言って、自分の部屋のドアを閉めてしまう。　「言ってました。お父さんとお母さんと３人で暮らしたいって」　とゆら。ゆらは徹朗から話を聞いて「凛にちゃんと今の状況を話しては」と提案する。　「小さくて理解できなくても、理由をちゃんと話してもらったことで安心すると思います」　「どうして凛は、可奈子に会ったこと俺に話さなかったと思う？凛は母親の方がいいのかな？可奈子が家を出てから、凛をみてきたのは俺だぞ？」　「でも、その前はずっとお母さんが…」　思わず徹朗はゆらに詰め寄る。　「母親と一緒にいた方がいいって言うのか？」　「違います…凛ちゃん、お父さんとお母さんのどっちかを選ぶなんて出来ないんだと思う」　ゆらは帰っていった。　徹朗は布団にもぐってうとうとしていた凛を起こし、話をしようとするが、凛は全く口をきかない。仕方なく徹朗は「話が分かったらピース（Ⅴサイン）だ」と言って、凛と向き合ってベッドの上に座る。　「まず仕事のことだけど、信用金庫で働けなくなったんだ――」　徹朗はお金を稼がないと生活できないこと、そのために今仕事を探すのに大変なこと、仕事が見つかったら料理も出来るようになることを凛に懸命に伝えた。凛は黙ってピースを見せる。　「それから離婚のことだけど、お母さんとお父さんは夫婦じゃなくなったんだ。もう仲良く出来ないんだ。ごめんな。凛は何も悪くないんだからな。悲しいけど、もう３人一緒に住むことは出来ない」　凛は今度はピースを出さなかった。黙ったまま拳を握り締めている。　朝になっても凛は口をきいてくれなかった。徹朗はりんごジュースを張り切って作るが、学校へ行く道でも、一言も話してはくれなかった。　可奈子のホテルの部屋へ、美奈子（長山藍子）が訪ねてくる。美奈子は部屋へ通されると、可奈子の頬をパシリと叩く。　「自分が何をしたか、分かってるの？！」　可奈子は凛のことを謝り、「でも今は凛と暮らしたい」と言う。　「またいつか自分の都合で手放す時が来るんじゃない？」　「二度と手放さない！自分の人生を取り戻したら、凛を迎えに来るつもりだった。家を出る前の私は壊れそうだった、だから家を出た。自分を何とかしたかった――自立できるように必死でがんばったわよ！苦しかったけど、わずかの間だけだからって。――でも私、間違ってた。たとえわずかの間でも、凛と離れちゃいけなかったのよ！今頃気付くなんて、母親失格って分かってる！」　可奈子は泣き出す。　「本当は、凛に会いに来ちゃ、いけなかったのかも知れない…」　美奈子は、可奈子に「家に帰ってらっしゃい」と優しく手を握る。　企業の面接を受けたが、条件が合わず落ち込む徹朗に、凛の担任の石田（浅野和之）から連絡が入る。友達の母親お手製の手提げ袋を、凛が突然床に投げつけたと言うのだ。徹朗は急いで学校に向かう。　石田によると、凛は謝らないのだそうだ。凛がこんなことをした事情――母親が戻ってきていること――を、徹朗は石田に説明する。　「今日のところは叱らないで、そっとしておいてはどうですか？」　石田の話に、徹朗はうなずく。　学校からの帰り道、二人は土手に並んで座って、空に泳ぐタコを見ていた。　買ってきた肉まんにも口をつけず、視線を落としている凛を心配して見ていると、肉まんを持った方とは反対の手が、こっそりピースをしているのが、徹朗の目に留まる。　「――もしかして、昨日の話分かってくれたってコト？」　凛はうなずくが、そのピースはちょっぴり力なく見える。　「ごめんな、凛」　　　――人は何故、愛する人を傷つけてしまうのだろう。　　　　　何故、ただ愛することだけ出来ないのだろう。　その夜、徹朗は一人、ゆらの家を訪ねた。　「あのさ、俺、変わったかな？」　ゆらは「初めて会った時に比べたら、すごく変わった」と答える。　「…思ったんだ、凛のためにやり直せないかって。今の俺なら、可奈子とやり直せるんじゃないかって。…どう、思う？」　微笑んでいたゆらの顔色が変わる。　「私に、聞かないで下さい…」　ゆらはココアのカップを置いて、気を取り直して話し始める。　「やり直せるなら、それがいちばんいいと思います。小柳さん本当に変わりましたから…。最初は何よりも仕事や自分のメンツが大切な人にしか見えなかったけど、少しずつ凛ちゃんと心が触れ合うようになって…。凛ちゃんが初めて逆上がりが出来て、感動して泣いた時は笑っちゃいましたけど。いじめられた時も、最初はのんきだったのに、いつの間にか先生と真剣に話し出したり…。でも、一番驚いたのは、みどり銀行辞めたときかな？…とにかく今の小柳さんは、何よりも凛ちゃんを大切にしていると思います」　「俺が変われたのは、凛のおかげ。それから、北島さんのおかげだから」　徹朗が「ありがとう」と言うのを、ゆらは涙をこらえて微笑んでいる。　――徹朗が帰ってしまうと、ゆらはもう涙をこらえることが出来なかった。拭っても拭いてもあふれ出てくる涙、どうしようもないこの想いを、ゆらは何とか整理しなくてはと思う。　翌日、可奈子が訪ねて来た。凛は公園に行っていない。可奈子はじろじろと家の中を見回し「変わってない」と言う。　「紅茶でいい？」　徹朗に「淹れてくれるの？」と驚く可奈子。　「本当に凛とこのまま暮らすつもり？」　「…可奈子、俺、変わったんだ」　それを聞いて「どういうふうに？」と可奈子は笑って尋ねる。　「それは、可奈子の目で確かめて欲しいんだ。そうすれば必ず考えを変えてくれると思う――もう一度ここで３人で暮らさないか？やり直そう、俺と可奈子と凛と、３人で…」　徹朗の意外な言葉に、可奈子は驚いて声も出ない。徹朗は可奈子を見つめる。寸　　評　　全国２千万人（推定？）の草彅ファンの皆様には失礼ですが、私はＳＭＡＰの５人を見ていて、草彅クンだけが「何か違う」と思うことがありました。何というか、その…“アイドルではない顔つき”だと思ったのです。ガイコツのようで（ごめんなさーい！）、時々怖いとさえ感じたものです……ただし全て過去形です！！　回を重ねるにつれて、草彅クンがかっこよく見えるところが増えてきています。印象的だったのは、前々回の終わりに「何で来てくれたの？」とゆらをじっと見つめて尋ねるシーン。今回も最後に可奈子を見つめていますが、「おおっ！」と思わせます。ゆらがぐらっと来てしまうのも無理はないかな？　それにしても、ゆらってけなげー！何てかわいい女性なんだろ。ゆらの恋心はどうなるのでしょうか。徹朗もちょっぴり引かれていたはずですが、凛のことを考えると復縁が正解なのかも知れない。けれど、絶対に夫婦は完全な元通りには戻れない……私もどうしていいか分からないよぉ。執筆者　三森(anponhana@mail.goo.ne.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2.　編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 　草彅クンとユースケ・サンタマリアが出ている「ぷっすま」が、この放送の後あるのですが（別チャンネル）、この企画がおもしろくて、翌日の寝不足も気にせずに見てしまいます。とにかく『素の草彅剛』が見られて、このドラマとのギャップがまた面白いところです。　最近ユースケさんの方が“体調不良”とかで出演しないことが多く、心配しています。まあ、ヘンな食べ物食べさせられるわ（草彅クンはこの間“セミ” を食べてました…アイドルなのに…）、量がとんでもないわ、その上自腹切らされるわ、そりゃ体も壊れるでしょうけど。（三森） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。（http://www.mailux.com/) ======================================================================

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