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タイトル:Daily Drama Express 2004/02/10 ファイアーボーイズ (6)  2004/02/17


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/02/10 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル ファイアーボーイズ 〜め組の大吾〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 朝比奈大吾(山田孝之)
 園田まひる(内山理名)
 近藤純(ミムラ)
 甘粕士郎(塚本高史)
 赤星みつる(葛山信吾)
 落合静香(小西真奈美)
 平茂(石黒賢)
 五味一(鹿賀丈史)
脚本  吉田智子

あらすじ ある朝、大吾(山田孝之)が出勤すると、事務所では消防服を着た
子供たちが騒いでいる。平(石黒賢)の長男の勇気(須賀健太)が小
学校の自由研究で「働く消防士さん」を取り上げるため、班の皆で来
たのだという。礼儀正しい勇気のことを、平は「よくできた子だろ!」
と言って自慢し、親バカぶりを見せつける。

放水訓練を見学した子供たちは、「かっこいい!」と大喜び。大吾に
まとわりつく子供たちを見て、平が勇気に「大吾とお父さん、どっち
がかっこいい?」と尋ねると、勇気は「お父さん!」と答え、平は顔
をほころばせる。

勇気が「お父さん、今度の土曜日、僕の誕生日…」と言いかけている
ところへ、出場指令が入る。平は瞬時に厳しい顔になり、勇気を押し
のけてポンプ車に飛び乗る。尻もちをついた勇気を大吾は気にかける
が、平に「早くしろ!」と言われ、勇気に「ゴメンな」と言い、自分
もポンプ車に乗り込んだ。歓声を上げて見送る子供たちの中、勇気は
1人、思いつめた顔をする。

鎮火を終えた後処理の最中、大吾はあの態度は酷いんじゃないか、と
平を責めるが、平は「家族には日頃から、消防士の家族の心構えをよ
く話してある」と意に介さない。

出張所に戻ると、純(ミムラ)が大吾に駆け寄り、大吾の祖母のハツ
(花原照子)が救急車で病院に運ばれた、と言う。朝、ハツが胸が痛
いと言っていたことを思い出した大吾は、慌ててそのまま早退し、病
院に駆け込む。

消防服で病院に入ってきた大吾を見て、患者や看護士たちは驚いて騒
ぎ出す。それに気付かず、大吾が病室に飛び込むと、ハツは母の都子
(大島蓉子)と妹のミキ(小出早織)が見守る中、のんきにベッドの
上でまんじゅうを食べていた。散歩中に転んで足を怪我しただけだっ
たのだ。

大吾の姿を見た同室の入院患者の老人達は、「お孫さん、消防士なん
ですか」と言い、スゴイ、スゴイと大吾を持てはやす。その後大吾は
他の患者や看護士達が集まってきた病室で、これまでの現場での経験
を語る。「人命を守るために自分の命を投げ捨てる、それが俺達の仕
事です!」と言う大吾の言葉に拍手が起こる中、ハツはもくもくとま
んじゅうを食べ続けていた。

病院の出口で看護士達に「また来てくださいね」と囲まれ、嬉しそう
にする大吾に、搬送を終えて偶然通りかかった純が「何鼻の下伸ばし
てんの?」と話しかける。慌てる大吾に「静香先生にまひるさんに看
護士さん、大吾君って結構気が多いのね」と言い置いて純は行ってし
まう。

翌日、出張所で祖母の件を報告する大吾に、五味(鹿賀丈史)は「孝
行はできるうちにしておけよ」と言う。夕食の準備をしながら大吾が
まひる(内山理名)に五味の言葉はどういう意味だろう、と言うと、
まひるは「大吾はそういうこと考えたことないの?」と尋ねるが、大
吾には意味がわからない。

そこにやって来た平が大吾に「今度の土曜、半ドンだろ」と話しかけ
る。勤務で行けない自分の代わりに勇気の誕生日を祝ってやってくれ、
と頼む平に大吾が反論しようとすると、平の妻の美紗子(西牟田恵)
から平の携帯に電話が入り、勇気が釣りに行ったまま帰ってこない、
と言う。そこに出場指令が下り、平は美紗子に「勇気の事はお前に任
せた」と言って電話を切る。

現場に向かう車の中で、大吾は「戻った方が良いんじゃないですか」
と言うが、平は「俺には隊長としての責任がある」と取り合わない。
更に大吾が、消防士の代わりはいくらでもいるが、勇気の父親は平し
かいない。自分の家族も守れない人間に、他人を守ることができるの
か、と言い募ると、平は怒り、大吾の襟首を掴んで「ガキが知ったよ
うな口を聞くな」と大吾を睨みつけた。

出場を終え、事務所に大吾達が戻ると、五味の姿が見えない。平は赤
星(葛山信吾)に「早く家に帰った方が…」と言われ、うなずいてす
ぐさま駆け出して行った。大吾、甘粕(塚本高史)、まひる、純は自
分たちも行って良いか、と植木(モロ師岡)に言い、急いで平の後に
続く。

夜の川原では警察や消防団が勇気の捜索を続けていた。大吾らは、そ
こで指揮をとる五味の姿を見つけて驚く。川原の捜索に平たちも加わ
るが、大吾は「事故や道に迷っただけとは限らんだろう」と言う五味
の指示で、1人公園へ向かう。

そこで遊具の中に隠れている勇気を見つけた大吾は、「なんでこんな
ことしたんだよ」と優しく尋ねる。お父さんは自分のことを心配なん
てしてない、運動会も学芸会も来たことがなく、誕生日には毎年代理
の人間を寄越すのだと言い、「今年はお兄ちゃんが来るの?」と寂し
そうに聞く勇気に、大吾はかける言葉が見つからない。

勇気が見つかったと聞き、自宅に駆け付けた平は、勇気を見るなり
「馬鹿野郎!」と言って勇気の頬をひっぱたき、「消防士の家族が人
様に迷惑かけてどうするんだ!」と怒鳴りつける。たまりかねた大吾
は「なんで勇気がこんな騒ぎ起こしたのかわかんないんですか!隊長
を困らせたかったからですよ!勇気はお父さんに誕生日を祝ってもら
いたいだけなんですよ!そんなこともわかんねぇなんて、父親として
も隊長としても失格なんだよ!」と言い、平は絶句して勇気を見つめ
る。

出張所に戻り、まひるは大吾に9年前の阪神大震災の時、自分は神戸
にいた、と話す。あの時神戸の消防士たちは、自分の家族の安否もわ
からない中、まひる達を必死になって助けようとしたのだ、と。「大
吾の家族も、隊長の家族も、きっと覚悟してる。消防が、家族よりも
使命を優先する仕事だってこと。勇気もきっといつかわかってくれる
よ」と言ってまひるは微笑む。

翌朝、平は大吾に夕べの礼を言った後、「その、あの、今度の土曜の
午後、俺と非番替わってもらえるか?」と言いづらそうに頼み、大吾
は喜んで快諾する。

土曜日、病院ではハツと同室の老人達が、急に勤務になったために大
吾が来れなくなったことを残念がっていた。ハツの見舞いに来た静香
(小西真奈美)は廊下のベンチに腰を掛け、背後の壁に触れて「あれ
?あったかい…。ここ日当たりが良いからかな」と呟く。

一方、出張所では平が勇気と一緒に帰ろうとしていた。平は「今日は
ずっとお前と一緒にいるからな」と勇気の頭をなでる。そこへ、出場
指令が下る。現場は市立太田病院、ハツが入院している病院だった。
大吾らは駆け出し、平もつられそうになるが、勇気を見て思いとどま
る。ためらう平に五味は「まだ状況はわからないし、あいつらに任せ
ておけ」と言う。

病院に到着し、「火元はどこですか!」と大吾らが駆け込むと、婦長
が「何の騒ぎですか!」と止めにやって来る。火事なんて起こってい
ない、と言われ、赤星が「じゃあ誰が通報を…?」と呟くと、背後か
ら「あたしだよ」と声がする。振り返るとロビーの椅子にハツが座っ
ていた。

大吾が驚いて「どっかで火が出てんのか!?」と聞くと、ハツは「そ
う思っただけだよ」と答える。大吾が怒ってハツを怒鳴りつけると、
ハツと一緒にいた老人達が、自分達が大吾は来ないのかとしつこく聞
いたせいでハツはそんなことをしたのだろう、と謝る。ハツは『変な
臭いがする』と言っていたが、たぶんそれも嘘だろう、と。

大吾達は念のため、病院内をチェックして回ることになり、出張所で
は誤報の可能性あり、との連絡を受けた五味が、ホッとする平に早く
帰るように言う。

院内全てのチェックを終え、異常なしと判断した大吾達は、引き上げ
ることにする。ハツは「やっぱり嫌な臭いがするねぇ…」と言うが、
大吾は取り合わない。

撤収する大吾達を見つけ、母とミキ、静香が驚いて駆け寄ってくる。
そこで大吾は、壁が妙に温かかった、と言う静香の言葉を聞き、皆で
調べに向かう。

静香の言う壁が確かに温かいことを確認し、博士(温水洋一)は、電
気系統の配線がショートして炎が起こり、その炎が配管を伝って火災
になることもある、と言う。この病院の配管は、改装前の古い配電室
に繋がっている、と聞き、大吾らが配電室に向かうと、配電盤がショ
ートし、炎が発生していた。配管を伝わる火や煙は、いつどこに出没
するかわからない。病院中が火災になる可能性もあるため、患者全員
を避難させることになる。

レストランで一家揃って勇気を祝っていた平は、目の前の道路を何台
ものポンプ車がサイレンを鳴らして走って行くのを目にし、落ち着き
をなくす。無理をして誕生会を続けようとする平に、勇気はしばらく
逡巡した後、「早く行きなよ」と言う。「だって、僕のお父さんは消
防士だから」と勇気は言い、平は「…すまん」と言って立ちあがり、
勇気は「いってらっしゃい」と平を送り出す。

煙が充満する病院内で、ハツの病室に駆け込んだ大吾は、この体じゃ
避難は無理だ、と言う老人を背負い、更にもう1人老人を支えて歩き
出す。ハツは杖をついて大吾に続くが、廊下を走って逃げる患者にぶ
つかり、転んで立ち上がれなくなる。

背中の老人は「あんたのばあさんを先に運んでやってくれ」と言い、
選択を迫られた大吾は苦しむ。ハツは「あたしは最後でいい。あんた
が消防士になった時から覚悟はできてるよ」と言い、大吾は「…待っ
てろよ!必ず戻ってくるからな!」と言って、ハツを置いて歩き出す。

外で避難者達を誘導するまひるに2人の老人を託し、大吾はハツのい
る廊下に駆け戻る。ハツは煙の充満する廊下に倒れていた。「あたし
は最後だ…」と呟くハツを負ぶい、大吾は涙をこぼしながらフラフラ
と歩き出す。背後に炎が迫り、目の前で防火シャッターが閉まり始め
た。煙で意識がもうろうとする中、必死でシャッターに向かうが、間
に合わない。完全に閉まる直前、シャッターの下に手が差し入れられ
る。無理やりシャッターを押し上げたのは、私服姿の平だった。驚く
大吾に「何やってんだ、早く来い!」と平が言い、大吾は何とかシャ
ッターをくぐり抜ける。

病院の外で皆が見守る中、ハツを背負った平と大吾が出てくる。ハツ
はストレッチャ―に乗せられ、大吾と平はその場に座り込む。「隊長
…」と笑いかける大吾に、平はバツの悪そうな顔をし、「何も言うな」
と言う。

全員避難を終え、病院内に向かうめ組の隊員達。後に続こうとする平
に、五味が「その服で行くつもりか?」と言い、背後を指差す。する
とそこには平の消防服を抱えた勇気が立っていた。「ハイ、お父さん」
と言って笑う勇気に平は涙ぐみ、受け取った服を着て病院に駆け出す。

大吾はハツに「ゴメンな、後回しにして…」と言い、ハツは「なんの
ことかね」ととぼけて見せる。母とミキも顔を見合わせて微笑み、こ
の日、大吾の家族は普通の家族から、消防士の家族になった。


寸  評 これだけ毎回大団円で収まると、なんだか物足りないような気がし
ます。丸く収まるに越したことはないのですが、どうしてもストーリ
ーに重みを感じられないのは私だけでしょうか。

大吾は相変わらず毎回誰かとぶつかっていますが、それを見てると平
じゃないけど「オマエみたいななんも知らんガキンチョに何がわかる
んじゃ!」と言いたくなってしまいます。私も大人になり、心が汚れ
ちまったかな…。

執筆者  まめを(mico314@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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正直『ファイアーボーイズ』にはちっともハマれない私ですが、この冬ドラマ
でおもしろいと思うものは2つあります。

ひとつは『彼女が死んじゃった。』。自殺した女性の携帯メモリに登録されて
いる人々を巡っていく、というある意味ロードムービーのようなスタイルや、
毎回登場するゲストが面白いです。また、レギュラーの香川照之も最高に味が
あり、非常に好きなドラマです。視聴率は低いようですが…。

もうひとつは『エースをねらえ!』。原作、アニメともに全く見たことがない
のですが、王道を行くスポ根モノもおもしろいなぁとあらためて感じました。
先日電車で向かいに座っていた初老の男性が、『エースをねらえ!』のコンビ
ニマンガを読んでいて、妙に微笑ましかったです。

でも前回の放送、30分時間がずれていることを知らず、いつも通り録画して
しまったため、後半30分を見ることができませんでした…。くやすぃ!前々
回の放送中にでも、注意喚起して欲しかった…。(まめを)

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発行元:ドラマ研究会
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