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タイトル:非公式情報 第98号  2004/02/14


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警察人気と報償費疑惑

By STRANGELOVE

このところ、北海道警の捜査用報償費の不正疑惑が話題になっている。が、警察の裏金に関する話は昔から指摘されているわけで、『今さら』という気もする。1980年代にも内部告発があり、一時期マスメディアも取り上げたのだが、すぐに口を閉ざしてしまった。「警察や検察は重要な情報源だから」と言い訳するメディア関係者も少なくないが、報復が怖いからという側面もありそうだ。

1980年代初頭、東大法学部で官僚を目指す学生の間で一番人気の官庁が代わったと聞いている。大蔵省に代わり、警察庁がトップに躍り出たのである。部下が多いので権力を実感できるということのほか、金回りが良いということが理由だった。転勤の時に動くカネは他の官庁に比べ、1ケタから2ケタは違うということだった。

かつて、日本の官僚は天下った先で多額の給与、退職金を貰うようになると後輩のためにカネを提供していたという。OBがカネを出し合い、プールして後輩に使わせていたようなのだ。諸外国のエリートとつきあうために贅沢も必要だということだったらしいが、いつの間にか不正な手段で裏金を捻出するようになったのだろうか。

議会が警察や検察の不正にメスを入れるとも思えない。捜査当局から常に監視され、嫌がらせをされてきた政党は別だが、多くの議員は仕返しが怖くて腰が引けている。政敵を倒すため、警察や検察とは友好関係を結んでおきたいという心理も働いていることだろう。

かつての内部告発でも指摘されていたが、警察の不正は全国的に広がっている可能性が高い。検察も似たような状況だと指摘する声もある。こうした状況をマスメディアも議員も腕を拱き、腐敗が深刻化してきたのだ。

法律に携わるものが法律を軽視する社会で一般市民が法律を守るはずがない。犯罪が増えて無政府状態になっても不思議ではない。そうした事態に備えて国民監視システムを急ピッチで整備しているのかもしれないが。

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