メルマガ:ニューヨーク・ブラックカルチャー・トリヴィア(ハーレム)
タイトル:NYBCT#215/グラミー賞・黒人評  2004/02/09


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          New York Black Culture Trivia #215
     ニューヨーク・ブラックカルチャー・トリヴィア

            グラミー賞

            2004/02/16
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グラミー賞、日本ではどんなふうにオンエアされたのか(というより、
どの部分がカットされたのか)が分からないのですが、以下、徒然と。


50セント、怒ってたんでしょうねえ、ステージに勝手に上がってきちゃっ
たのは。彼が社会に及ぼす悪影響はさて置くとして、新人/ベテランを
問わず、昨年もっともCDを売った男ですから、新人賞をもらえなかっ
たのは、それは納得いかないでしょう。


クリスティーナ・アギレラ「世の中ではジャネット以外のことも起こっ
ているのよ」って、それはそのとおりなのですが、あんなドレスを着て
いたアナタにこれを言う資格はないでしょう。→「おっと! 気をつけ
ないとジャネットみたいに胸がポロッと出ちゃう」。胸が飛び出さずに
収まっていることが不思議なくらいのデザインでした。それにしても、
アギレラはなにを着ても下品になる人ですね。


ファンクオールスターズ(と呼ぶのかどうか)、かっこよかったですね。
単に「アタマのおかしな黒人の年寄り集団」とも言えると思いましたが。
モーリス・ホワイトは目が怖かったです。ジョージ・クリントンはアル
ツハイマーで徘徊するおじいさんみたいでした。ブーツィ・コリンズは、
なぜか大人しかったですが。かつてフィル・コリンズとのデュエットを
大ヒットさせたフィリップ・ベイリーは、太ったおばちゃんみたいになっ
ていました。ほかの人たちも全員、ヘンでした。


プリンス殿下も↑に参加してもよかったと思うのですが、あのおやじ集
団に混じるのはイヤだったんでしょうか。


アウトキャスト、というよりアンドレ3000。期待が大きかっただけに、
あの衣装とセットにはがっかり。しょぼかったです。それはそうと、あ
の曲、いちおうアウトキャスト名義なんですよ。ビッグボイにも50%の
印税が入っているんでしょうか。だとしたら、アンドレ、ココロが広い
ですね。


スヌープ・ドッグ、相変わらずの、ぬめぬめトークで登場していました
が、こちらではもうじき、彼の出演する『Soul Plane』なる映画が公開
になります。黒人航空会社ソウルプレーン。スヌープはパイロット。ア
ホなブラックムービー数々あれど、予告編を見る限り、これほどまでに
中身のない大アホ・ブラックムービーはないのではないかと思えました。
http://www.soulplane.com/


もう一本、あの『スタスキー&ハッチ』のリバイバル映画にもスヌープ
は、いつものピンプ・ファッションで出ています。スタスキー&ハッチ
を演じるのは、オーウェン・ウィルソンと、ベン・スティーラー。こち
らも予告編では、アホそうだけど、面白そうでした。


ウォーレン・ジボンとか、ジョージ・ハリソンとか、ルーサー・ヴァン
ドロスとか、死んでしまった人、病気の人になんでもかんでも賞をあげ
るのはよくないと思います。生きてる人に不公平。亡くなった人には敬
意を表して特別賞でいいのではないでしょうか。


ルーサー・ヴァンドロスと言えば、映画『バーバーショップ2』。(こ
の映画も日本では公開されないのでしょうね。ブラックヒストリー・ネ
タがふんだんなので、日本でも特定の人たちにはウケると思うのですが。)
この映画のなかで、セドリック・ザ・エンターテイナーというコメディ
アンが毒舌理髪師を演じているのですが、そのキャラクターがルーサー・
ヴァンドロスをネタにしたギャグを飛ばそうとした瞬間、主役のアイス・
キューブをはじめ、その場にいる全員が「彼は病気なんだ。ジョークの
ネタにするのはよせ」と真顔で言います。これ、黒人社会ではほんとう
にそうなんです。ルーサー・ヴァンドロスは、なんというか、美空ひば
り級の国民的スター、おばさまたちにとっては杉良的なアイドルなんで
す(黒人限定ですが)。日本の人には信じられないと思いますが。


NFLのジャネット事件で懲りたテレビ局は、今回のグラミー賞をライブ
中継ではなく、数分遅れの時差放映としました。もし不測の事態が起き
ても、そこだけカットできるからです。


当初、グラミー賞にジャネットを出すの出さないのと曖昧なことをいっ
ておきながら、こんな姑息なことをしても意味ないです。最初から「人
前でおっぱい出すような人間は出さない」とはっきり宣言するべきでし
た。そしてジャネットは、きちんとお仕置きをされるべきです。あれは
スポーツ中継で、夜8時頃でしたから、テレビを見ていたのはお父さん
とお兄さんだけではありません。お母さんやお姉さんやおばあさん、そ
して子どもたちも見ていたわけですから。


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 ハーレムウォーキングツアーを再開しました。今、ちょっと(かなり?)
寒いですけれど、それでも「リアルなハーレムを体感したい」方はぜひ!
http://www.nybct.com/11-tour.html


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 3/5号「チャイナタウン」の巻
 (親は広東語、子どもは英語)

 在米邦人向け雑誌 U.S. FrontLine 毎月5日号掲載
 ※東京の有隣堂書店・各支店でも販売開始
  http://www.nybct.com/8-profile_yurindo.html

※入手希望の方は有隣堂もしくは以下に問い合せてみてください
  U.S. FrontLine News Inc.
  http://www.usfl.com
  toiawase@usfl.com(日本語)


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●連載エッセイ「125th Street, Harlem」
 ファッション雑誌 LUIRE(ルイール)
 リットーミュージック刊 3月号(1/26発売)「冬のハーレム」
 (寒波がこようが、雪が積もろうが、ハーレムはいつでも暖かい!)


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