メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 2月8日号  2004/02/09


<<広告>>
◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★
      私にはやらなければならない理由(わけ)がありました。
     毎月赤字の家計簿から苦しい支払いに四苦八苦の生活。
     精神的も健康面も疲れ切った状況で将来が不安でした。

      家族の笑い声が聞きたい!笑顔を取り戻したい!
       私の願いはHPでチャンスをつかむことが出来ました!

     http://www11.ocn.ne.jp/~ureshii/indexf.htm

     出会えてよかった!自分でも驚く人生の好転!
 ★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆★◆

----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan----

                     運ちゃんのひとりごと

  2004/FEB/8TH 第154回(mag2は-100回)、melten79回、e-mag57回
              購読者数 758名    posbeeは第23回

          今日現在までの走行距離19,330km
----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan----


 皆さんこんにちは、あさやんです。
 今年の1月は、少しばかり雪に悩まされていました。
 まあそれでも、ドカ雪が降って身動きがとれないくらいのものでもないので、
なんとかやり過ごしていましたが、うーんちょっと15t車の雪の弱さというもの
を痛感させられる冬となりました。

 以前の10トン車であれば、荷物を定量積んでいれば、たいていのところは
走破できていたのですが、今回の15t車は定量を積んでいても、

 『カッ、カッ、カッ、カッ』

 とスリップして動かなくなるんですよ。
 当然スタッドレスを履いていてそうなるわけですから、もう情けないやらなん
やらで恥ずかしい思いをさせられました。
 この15t車というのは、どれくらい積んでいれば雪道でも満足に走ることが
できるのでしょうかね。

 そういえば、今年の冬はなにか去年の冬とは違って、進歩というものを感じ
ましたね。
 なにがかといいますと、名古屋とか大阪とか雪の降らないところのトラックが
結構スタッドレスを履いて走っているというのを見かけていることです。

 ようやく会社の経営者も、タイヤの重要性に目を向けはじめてきたというの
か、雪国に行かないまでも峠あたりには雪があるということで、安全重視で履
かせるようになったということなのでしょう。

 購読者の方のなかには、雪国に住んでいるわけでもないのにスタッドレス
なんか履く必要があるのかと言われる方もおられるかもしれませんが、営業用
トラックというのは、お客さんがそういうところに荷物を運んでくれと言えば、行
かなくてはなりませんから、やっぱり履くべきものであると私は思いますね。

 荷物の配達先を聞いて、雪国には行けないからと一方的に断りを入れる運
送会社であれば話は別ですが、いまどきそんなふうにして仕事を選べる時代
ではありませんから。
 で、その雪の降らないところの運ちゃんがスタッドレスを履いて走っているの
を見ていると、ある共通したものが見受けられるのです。

 それは、スタッドレスを履いたということで、まさに鬼の首を取ったような仁王
立ち走行になっているということ。
 我々雪の降るところの運ちゃんと肩を並べたということで、まさに勝ち誇った
ような走りをしているのです。
 でも違うんだよなぁ。

 スタッドレスもかなり改良されて、良くはなっているのですが、完璧なタイヤ
でもないんです。
 そういえば、前に神戸のお客さんのところだったかなぁ。

 『これが魔法のタイヤか!』

 ってね。
 魔法のタイヤというのは、解するにどんな路面でもトラクションを与えて走行
することができるということなのでしょうか。
 その発想を真にうけていると、どんな雪道でも走破することができる完全な
るタイヤであるということになりますかね。

 このことに対して、ひとつアドバイスさせていただくことにしましょうか。
 実は私も、当初はそのような感じにこのスタッドレスというものをとらえていま
した。
 そんな考えで走っていましたから、もし信号待ちをしているクルマがいたら
突っ込んでいたかもしれないといえるような危ない思いをしているのです。

 夜明け前の、まだ交差点の信号が点滅しているような時間帯でした。
 私は黄色点滅の優先道路から左折する際に、何気なくハンドルを左に切
って曲がっていきました。
 すると、

 『あれっ!?』

 どうしたことか、自分の思うような軌道を描いてトラックが曲がっていかない
んですよ。
 ずるずると遠心力なのでしょうか、右側に膨らんでいき、おまけに後ろのタ
イヤが流れていきました。
 半スピン状態です。

 交差点のど真ん中で、このようなことを演じました。
 交差点一帯がテカテカで、スケートリンク状態だったのです。
 トラックから降りると、立ってはいられないくらいにツルツルなんですよ。

 不幸中の幸いとやらで、なんとか近くの電柱に接触することなく、対向車
などもたまたまいなくて、最悪の状態だけは回避できましたが、あれはまさに
しょんべんのちびる思いをした忘れられない出来事でした。

 では、雪国の運ちゃんがスタッドレスを常用しているなかで、どういった点に
注意をして運転をしているのか。
 まずは路面の状態。
 おなじ圧雪路であっても、道路の状態はまるで違います。

 真っ白い雪でそれが踏み固められた圧雪路というのは、ハンドルをまっすぐ
にして普通に走っているぶんには、特に滑ることはないんです。
 スタッドレスというのは縦方向には強いので、タイヤのブロック面が雪に噛ん
でくれれば、そうはめったに滑ることはありません。
 もっともこれは、荷物を積んでいるという条件付きですが。

 我々がいちばん恐れている路面状態というのは、雪が積もっているわけで
はないのだが、一見して道路が濡れているように見えて、それが実際には
凍結しているという状態の道です。
 そのような道路を見ると、黒光りしています。

 殿方の立派なモノには黒光りしたカリというものがありますが、これにはそ
のようなものはありません。
 これは蛇足の部分なのですが、こういった道路の状態のときに迂闊にハン
ドルを切ったり、ブレーキを踏んだりすれば、どうなるかわからないです。
 行き先はトラックに聞いてねということになりますかね。

 いまもむかしも、峠を越えるということはひとつの難所のように考えられてい
ますが、ほんとシビアな峠超えもあるんです。
 その峠を通過する時間帯を考えて、大丈夫かなぁと心配しなければならな
いところが随所にあります。
 あれは長野だったかなぁ。

 とある峠において、道路から足を踏み外してはまっているトラックを救援し
ようとしたクレーン車がはまってしまって、にっちもさっちもいかなくなってしま
ったということがありました。
 こうなると、どうしようもないです。

 この峠を越えることはまさに命懸けになりますから、引き返すトラックなどで
まさにパニック状態になります。
 坂の上の方から降りてくる運ちゃんが、私達に上の情報を伝えてくれます。
 普段は言葉も交わさない者どうしが、このときばかりはなんの恥ずかしさも
感じすに情報交換ができるのです。

 道路という同じ職場を利用している者どうしが、一種の連帯感をかたち作
る瞬間です。
 こういうのがあるからこそ、日本の物流というものが支えられているのです。

 どんなに現代の情報量が豊富であっても、テレビやラジオではこのような
情報は流れてはいませんから、みなさんもこのようなときには自分のため相
手のために必要な情報交換をおこなうようにしてください。
 これは運ちゃんだとか、レジャッコだとかといった区別はありません。
 未知の道路情報を伝えてあげるのです。

 雪道のいやらしい時期はこれからです。
 この2月を無事に事故もなく過ごせるよう、がんばりましょう。
  
-------------◆---------------◇---------------◆-------------

 購読者の方からはこのようなメールをいただいております。
 ninojmlさんのものを紹介します。

-------------------------------
ninojmlです。毎回楽しく拝見しています。
私は昭和56年初期登録の、赤いスバルレオーネスイングバックを使っています。

22年目に入ります。

一般的には3〜4台目をお使いでしょう。エンジン・ミッション快調です。

使い込むほどに愛着が湧きます。

モノつくりを長くやってきた者として、使えるものは使う、その考えだけで今後も

愛用するつもりです。

まだ14万キロですから40万キロまでは使うつもりです。

日本は資源小国。今リサイクル・リユース・リなんとかの3Rと言いますが大事な

ことです。

昨年運行前点検についてドライバーアンケートを行い、キャビンの上げ方を知

らない、チエーンの脱着が出来ないと正直に答えた人がなんと2割に達してい

ました。

今のトラックは30万キロ程度ではびくともしません。

しかし、配送途中でエンストしたり不具合が生じても手も足も出ないドライバーを

抱えていたのです。

採用側の責任です。

モノを大切にする心は戦後の喰うに困った時代を経験していない世代には「そ

の位のことをなんでうるさく言うの?」という感じです。

GMやVWを販売するヤナセの簗瀬次郎さんの随筆を何冊か読みました。

その中で簗瀬さんはこのままでは日本は滅びると言っています。

孫たちが平気で使っている、テイッシュペーパーの使い方まで神経にさわると

嘆いていました。

アヤサンにはその気持ちがお解かりになると思います。

ninojmel

-------------------------------

 ninojmelさん、どうもありがとうございます。

 長く使うほどに愛着が湧いてくるというもの、つまりはそれがいちばんよい物
なんですよね。
 しかしながら現代の日本は、使い捨てという文化がなんの疑いもなく定着し
てしまい、国民のほとんどがこれでもかというくらいに無駄遣い(浪費)を繰り返
してきました。

 私もその世代にスッポリとはまってきたわけではありますが、いまninojmelさん
のメールの中に書かれている、ティッシュペーパーの使い方については目を
覆いたくなるくらいの気持ちはあります。
 なにをするにも、ティッシュペーパーを2回ずつ引き出して使用する人。
 毎回毎回2回ずつ引き出して、どうしようというのでしょうか。

 テーブルの上で水をこぼしたら、ティッシュペーパーに手をやってこれでもか
というくらいに、その水を吸わせているとか。
 こんなのは、雑巾でふき取れば済むことなんですよ。
 ティッシュペーパーに限らず、デパートなどのトイレでも思うことがあります。
 ペーパータオルをお決まりの二回取りで引きずり出し、手を乾燥させる。

 あれって、一枚でもじゅうぶんに拭き取れるんですよね。
 手を洗って、そのあとで手をはたいて水分を飛ばし、そのあとでペーパータ
オルを取り出して拭けば、じゅうぶんです。
 二枚取りをしている人というのは、自宅においてもそのようにしているのでし
ょうか。

 昔はよく、『こんなこと外ではやっているが、うちではやらないだろう。』と言わ
れていたことが、なんの恥ずかしさもなく、『うちでもやってますよ!』と明るく答
えられる人が増えたんじゃないでしょうか。
 紙というものがいかに高くて貴重なものであるのかというのを、身をもって味わ
ってきた世代の人には、理解できないことでしょうね。

 最近では、デパートでもサービスエリアなどでも、ペーパータオルを設置して
いるところが減ってきましたね。
 その代わりに、ジェットタオルとでもいうのでしょうか、温風で水分を吹き飛ば
して乾燥させるものが増えてきています。
 あれは現代の省エネの考えに合致していると考えられますね。

 電気こそ使用しますが、紙は一切使わないし、しかも紫外線により手を消毒し
てくれ、とても衛生的にしてくれるものなんです。(温風だけのタイプもある。)
 トイレのなかでもうひとつ、小便でも大便でもした後に水を流しますが、あれも
その人の普段の姿が出てきますね。

 出す前に一回流し、出した後にももう一回流すとか、入ってから出るまでの間
すっと水を流しっぱなしにしているとか。
 まあいろんな人がいることでしょうから、他のパターンの人もいるのでしょうが、
いずれにしてもそこまでやらなくてもというのを結構目にすることかありますね。
 だけどトイレについては、その逆というのもありますね。

 した後に、水を流さずに出るという人。
 あれも困ったものです。
 何食ったんだよと言わんばかりに、その人の生活臭のある便の匂いが充満し
ていますからね。
 流さない人というのは、どうして流さないのでしょうかね。

 周囲に感動と希望を与えることが目的なのでしょうか。
 そういう人は、もっと便学に励んでもらいたいものですね。
 今回はだいぶ話が逸れてしまいました。
 でも、自分の思ったことを好き勝手にかけたので、スッキリしました。

 あっ、そうそう。
 こんなことだけ書いてバイバイしてしまうと、なんだあさやんはと言われそう
なので、軌道修正しましょうか。
 運行前点検のことについて。

 いやぁ、うちの会社にもいますよ。
 何年もトラックに乗っていて、こんなことも知らないのかというようなことが。
 たとえば、雪国では必須のタイヤチェーンのはめ方がわからないとか。
 ガス欠をおこしたときの対処の仕方とか。
 バックミラーの合わせ方とか。

 例を挙げればきりがありません。
 タイヤチェーンなんて一冬に最低でも一度くらいは履くものなんですよ。
 道路に雪がなくても、納品先とかの構内には雪がある場合があり、出られ
なくなることがあるので、一時的にチェーンを巻いて出ることがあります。

 荷物を下ろしてしまうと、トラックというものは本当に走破性が弱いので、積
んでいるときにあらかじめチェーンを巻かせておくのです。
 スタッドレス神話に魅了されている仁王立ち走行の運ちゃんには、ぜひ頭
に入れておいていただきたいものです。
 それとチェーンについてもうひとつ。

 私の会社は高速道路では80km/h以上は出さないことになっているのです
が、先日すごいトラックを目にしました。
 チェーンを巻いた状態で、私をまくっていきました。
 この文章を見て、笑える人は雪道に対して良識のある人です。
 チェーンを巻いた時って、90も100も出して走るものではないんですよ。

 全路面圧雪でその上を走るのであれば話は別ですが、普通のアスファル
トの路面とか、薄く路面が白くなっているようなところでこんなことをやったら
すぐにチェーンを切ってしまいますよ。
 それとタイヤハウス内の部品に損傷を与えることがたぶんに考えられます。
 あんなに重いチェーンが切れて暴れだすわけですから、怖いですよ。

 ガス欠をおこしたときの対処の仕方ですが、まず皆さんが知らないのは、
 燃料がなくなってしまい、燃料タンクからエンジンの噴射ポンプまでの間に
エアーが入り込んでしまうと、エンジンがかからなくなります。
 それでそのガス抜きをしなければならないわけですが、これを知らない人が
案外多いんですよ。

 エアーを出すために燃料エレメントあたりのボルトを緩めて、ポンプで油を
送っていくわけですが、こんなの10年以上もトラックに乗っているベテランで
さえ知らない人がいるんですから、驚きです。
 まあでも人間な訳ですから、これは知っているがこれは知らないということ
は誰にでもあてはまるわけでして、私自身まだまだ知らないことは多いです。

 バックミラーの合わせ方ですが、こんなのも知らない人って多いんです。
 古いトラックを会社からもらって、ミラーの位置も直さずにそのまま乗ってい
る人って多いんじゃないでしょうか。

 右側はともかくとして、左側は大型車の場合、上のミラーと下のミラーがあり
ますが、どこを見るためのものなのかということがいまいち理解できていない
ような気がします。でも、それはなぜわかるのか。
 普段走っていると、とんでもないところにミラーを向けて走っているトラックが
います。

 ミラーってトラックにとってはとても重要なもので、これがないとまず怖くて走
れないといえるくらいに重要なものなんです。
 これは、普段からミラーで後方を定期的に見ながら走っている運ちゃんほど
、ミラーが無いと怖いんじゃないですかね。

 右のミラーがないぶんには、自分の目で直接見ることはできますが、左の
ミラーがないと完全なメクラ状態です。
 もしそのようなトラックが前に走っていましたら、なるべく左側を走らないよう
にしてください。
 これは自分のためにです。

 それとこれは蛇足の部分にもなりますが、よくおばちゃんがドアミラーをたた
んだまま走っていますが、あれも似たような状態です。
 つまりは、左右の状態は乗用車であるので目視でじゅうぶんではあるが、も
ともと周囲に気を遣って走っている人ではないので、いつ車線変更をするか
わからない。

 だからこういったクルマも要注意なんですね。
 まわりのクルマの状態を観察して、自分から危険な要素を排除するというこ
とは、とても大切なことなんですね。
 おかしな挙動をしているクルマには、極力近づかないことです。
 
 ninojmelさん、どうもありがとうございました。
 
 それではまた、次回ということに。

  ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★

 【発行者】

 あさやん owner@asayan47.com

 サイト http://www.asayan47.com/unchan.html

       -----(ここに広告を載せることができます。)-----

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。