メルマガ:週刊フランスのWEB
タイトル:hebdofrance 200ter  2004/01/26


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                              Davide Yoshi TANABE
                                 vous presente

              ≪週刊フランスのWEB≫
                    第200号付属3号 200ter
                                          Tokio, le 26 janvier 2004

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Index (目次)
        1.シャンソン 「アヴィニョンの橋の上で」
        2.あとがき

フランス語のサイトの文字化けは
表示>エンコード>西ヨーロッパ言語の順で選択すれば修正することができま
す。

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1.Sur le pont d'Avignon

{Refrain:}
Sur le pont d'Avignon,
On y danse, on y danse
Sur le pont d'Avignon,
on y danse, tout en rond.

Les bell's dam's font comm' ca,
Et puis encor' comm' ca.

Les beaux messieurs font comm' ca
Et puis encor' comm' ca.

Les cordonniers font comm' ca
Et puis encor' comm' ca.

Les blanchisseuses font comm' ca,
Et puis encor' comm' ca.


Notes: Remonte sans doute au XVeme siecle.
Il existe une messe ecrite par Pierre Certon (mort en 1572)
dite "le pont d'Avignon" car elle prend comme theme cette chanson.

 僕にも大変なつかしい局である。小学校の学芸会でクラスのみんなが何らかの
役をあたえられて、橋の上を通る。上の歌詞では紳士、淑女、靴屋、洗濯女だけ
であるが、八百屋、神父、魚屋、学校の先生等々誰が橋の上を通ってもいい。な
かなか応用のきく歌になっている。注によれば、15世紀頃から歌われているらし
い。敢えて全訳を付さないが、少しだけ説明すると、en rondは「輪になっ
て」。文中「’」はE muet(発音されない文字「e」、黙字の「e」)を略したも
の。

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2.あとがき
 

 200号記念のソワレに来ていただける方々に連絡です。
 四谷三丁目(新宿舟丁)のパザパを予約しました。当日前触れなしにいらっし
ても場所はあります。
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0201/M00
13001902.html
電話03-3357-7888 最寄駅地下鉄「四谷三丁目」。

 ホーム・ページ更新進行中。
目次を5部に分けた。50部づつに分割したのである。その際、各目次のページの
頭にドロップ・ダウン・メニューをつけた。ところが、当初どうやってリンク先
である2ページ目以下の目次にアドレスを飛ばすかがわからなかった。結局
JavaScriptを使った。思うようにリンクが出来るようになったときは無性に嬉し
かった。
 さて、こうして先週に引続き校正作業に入った。次にURLをあげるので是非み
ていただきたい。かなりの追記、更新がある。
http://www.saturn.dti.ne.jp/~davidyt/log004.htm
各ページの末尾にある矢印をたどれば、校正が終わったページまで次々と頁をめ
くることが出来る。
この4年間に、多くのサイトがアドレスを変更したり廃止されていたりしてい
る。この確認作業に手間がかかる。しかし、それをしないと更新の意味がない。
恐ろしいまた恥ずかしい字の誤りも校正しているが、なお校正しきれないところ
があるやもしれぬ。気がつかれましたら、是非注意をうながしていただきたいと
存じます。

 過日、恵比寿にある日仏会館で小さなセミナーがあった。講演者はジャン=パ
スカル・バシノ(Jean-Pascal Bassino日仏会館研究員)。テーマは「明治時代
における経済的奇跡:事実と幻想」。日仏会館のページには概要として「日本が
明治時代(1868〜1912年)に大きな経済的変化を経験し、非西洋の国の中では初
の工業国となったことは疑いがない。しかしながら、通常言われているような、
農業生産の奇跡的な成長と、この時期の食糧事情の急速な改善ということの実情
については疑問の余地がある。本講演ではこれが国家的イデオロギーを成立させ
る神話であることを、その神話がいかにして形成されたか、また江戸時代末期の
1850年頃の日本人の生活水準が明治末の1912年におけるそれと同じくらいに高
かったことを明らかにしながら検証する」とあった。実際にバシノの話した内容
は興味深いものであったが、まだ研究途上と思われる。しかし、目のつけどころ
がいい。明治末の耕作面積がほとんど江戸末期と変わっていないこと、米作が増
えたが、その半面他の穀類(稗、粟、蕎麦、大麦、裸麦等)、甘藷、馬鈴薯栽培
が減った。米作が、江戸の病気であった脚気beriberiを全国的な病気になって
いった。日本の権威ある学者達(井野隆一、暉峻 衆三、重富 健一等)の明治
時代の統計解釈は「政治的」であって、たとえば米作からカロリー計算をして明
治初期の日本人一人あたりを1500、末期を2200Kcalとしているが、これは常識で
は考えられない。いかに明治初期の日本人の体格が貧弱としても、1500Kcalでは
生きていけない。ベトナムやインドネシアの19世紀の統計と比べても、日本の低
すぎる値は良識ではない。当時、米以外の作物からもエネルギーを得ていたに相
違ないとバシノはいう。魚類、鳥類等の蛋白質源も無視できなかろう。酒の消費
量も現代よりも多かった。こうしてバシノは、統計から明治初期も2100Kcal以上
と判断するのである。明治は成長の時代、いや明治ばかりではないその後も、戦
後もなにかというと「成長」があったとしなければならない背景が、学問の世界
にもあるようだ。バシノの批判はまだ途上である。
 
 こうしたバシノの論点を、いままで日本の学者が述べることが出来なかったの
は何故か。バシノは「先輩」に対する敬意からと云っていたが、そうとばかりは
云えまい。先輩教授が人事権を握っているからである。学者の世界で、論理的反
論が難しい。学会では弟子などがサクラで質問をするらしい。アホらしい。先輩
学者にたてつけば、就職口を世話してもらえない。どうも、真理の追究とは関係
のない世界であるようだ。これも過日、東京大学駒場で、佐々木力(科学史、数
学史)の著作(「デカルト」他)完成記念講演があった。主催者は湘南科学史懇
話会であったが、批判らしい批判は、主催者の意図にも拘わらず、殆ど全くな
く、「出版おめでとう」の会になってしまった。

 小林至がこれほどナショナリストに成下がっているとは思いもよらなかった。
http://itaru.3hands.net/
本誌第8号を校正して気がついた。アメリカにたてついた男が、日本をみると
き、目がくもる。
http://www.saturn.dti.ne.jp/~davidyt/log008.htm

 ムンバイのスラムの写真。
http://www.simone.bruno.name/india/Day4/index.htm
1月中旬、インドのムンバイ(ボンベイ)でWSF(世界社会フォーラム)があっ
た。

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発行者:田邊 好美(ヨシハル)
    〒 157-0073 東京都世田谷区
e-mail: davidyt@saturn.dti.ne.jp

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