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タイトル:非公式情報 第95号  2004/01/24


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ホワイトハウスの同志、リクード党が揺れる

By STRANGELOVE

陸上自衛隊の先遣隊がイラク入りした。イラクを安定化させるために日本政府は自衛隊を派遣するのだと信じている日本人もいるようだが、これには驚いてしまう。イラクを攻撃すればレジスタンスで戦争は泥沼化すると見通していたからこそ、ペンタゴンの制服組幹部や石油資本は戦争に反対、開戦が半年ほど遅れたとされているのだ。占領軍に荷担するということは、混乱を助長することを意味する。

軍人や石油資本の反対を押し切ってイラク攻撃を強硬したのはストラウス主義者とキリスト教原理主義者である。イスラエルで軍事強硬路線を主張しているリクード党とストラウス主義者との緊密な関係は何度か、指摘したとおり。ジョージ・W・ブッシュ大統領も信仰しているキリスト教原理主義者もリクード党とは1970年代末から友好関係を結んでいる。

現在、イラクで展開されている『反米勢力狩り』を指揮しているウィリアム・ボイキン中将は狂信的なキリスト教原理主義者で、ユダヤ的キリスト教的な信仰がサタン(イスラム教を指している)を打ち破ることを目的に戦っていると主張している。

さて、ホワイトハウスを支配しているストラウス主義者/キリスト教原理主義者はイスラエルのリクード党と手を組んでいる。そのリクード党内が現在、揺れている。アリエル・シャロン首相の周辺が贈収賄容疑で取り調べを受け、起訴されたのだ。

ことの起こりは1999年のこと。リクード党の有力スポンサー、ダビド・アッペルがギリシャの島にリゾート施設を建設しようとしたのだが、予定通り買収することができなかったのである。そこで、アッペルは選挙費用を必要としていたシャロンに近づいて圧力をかけさせようとした。

まず、アッペルはアリエル・シャロンの息子、ギラド・シャロンをマーケティングのアドバイザーとして雇った。契約によると、仕事の報酬として40万ドルのほか、月給として2万ドル、そしてボーナスとして150万ドルが約束されていたという。実際にギラドが受け取ったのは10万ドルだったようだ。そのほか、アリエル・シャロンは自分の牧場を担保にして58万ドルの融資をアッペルから受けている。

2001年には、シャロンの側近が設立した会社がシャロンの選挙運動に122万ドルを提供したことが発覚している。これは違法行為だったため、シャロンは97万6000ドルを返済したのだが、その資金の出所が問題になる。英国生まれで南アフリカを拠点としてる実業家のシリル・カーンから150万ドルの融資、または贈与を受けた疑いが出てきたのである。
(国外からの資金提供は違法行為になる。)

ホワイトハウスでは狂信的なグループが実権を握りつつあるようにも見えるが、全体の流れを見ると彼らは孤立しつつある。イスラエルでも同志がスキャンダルで窮地に陥っている。こうしたグループに小泉政権は忠誠を誓っているのだ。

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