メルマガ:stigma 〜女子高生の事件簿〜
タイトル:stigma 〜女子高生の事件簿〜  2004/01/12


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         stigma ―聖痕―
      ††女子高生の性ファイル††

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今日和。初めまして。アイと申します。
このメルマガでは、私の歩んできた人生を赤裸々に語っていきたいと思います。


――――――――――【stigma】――――――――――

1 汚名、汚辱、恥辱、あるいはその印。穢れ。
2 欠点:規格外、標準外などの表示《印や符号など》。
3 【古】奴隷や罪人に押した焼印、烙印。
4 【植物】柱頭。
5 【動物】a昆虫類・クモ類などの気孔、気門。
     b緑紋:翼の径脈にある不透明斑。
6 【生物】眼点。下等無脊椎動物・下等藻類などの小型光覚器官。
7 一定時、または精神的な刺激を受けて出血する紅斑、出血斑。
8 スチグマ、徴候。身体的特徴。精神的特徴。
9 社会集団との関係でマイナスイメージとなって現れる人間の属性。
10【カトリック】聖痕。
 St.Francis of Assissiなどの体に現れたというキリストの傷と同一形状の痕跡。


―――――――――【MM名の由来】―――――――――

 単にこの単語が好きだったから…というのもあるのですが、10の意味が強いです。
スティグマというのはカトリックで、キリストが十字架刑で受けた傷が
聖者の体にあらわれるという超自然的現象のことです。
このMMに出てくるもう一人の少女、Rちゃんと私。
同じ時期に同じ傷を受けいた…という偶然がこのメルマガの由来です。
私たちがやってきた事を聖なる傷…と言っている訳ではありません。


―――――――――-【過去(1)】――――――――――

 1985年、長女として生を受ける。

 私の人生の一番最初の記憶は、幼稚園だった。
友達のおもちゃを間違えて持って帰ってしまって親に叱られるんじゃないかと怯えていた。
この頃から既に『いい子でないと見捨てられる』と思っていた。
幼児教育等は全くされず、幼稚園でクラスで唯一字が書けなかった。

 小学校に入って、私は『優秀である事』を求められた。
具体的な順位が出ないだけまだマシだったもののテストは100点で当たり前。
100点以外は認められない。
私は必死で頑張った。100点を取ればお母さんが愛してくれるから…。

 小学校5年の2学期。小学校を転校。
Rも同じ学校だったがクラスが違うので面識がなかった。
前の学校と全く違った小学校。
『子供らしい子供』の溢れる学校から転校したので、ショックは大きかった。
既にSEXをしている子も何人かいた。

 男子からいじめにあう。『いじめられた』とは敢えて言わない。
私にもムカつかれる理由はあったから…。
女友達は居たので最悪の事態ではなかったが、性格は一気に暗くなった。
男性への不信感の芽生え。

 中学校。中間・期末と定期テストがあり、テストの順位が出ることが何より苦痛だった。
死に物狂いだった。優秀でなければ私は見捨てられてしまうから…。

 中学1年の時に友達を通じてRと出会う。
段々紹介した友達よりもRと話すようになり、昼休みには毎日図書室で溜まっていた。
あの頃は辛かったけど、一番キラキラした思い出。

 中学3年の時に始めて手首を切った。
泣きながら。少しだけココロが軽くなったような気がした。

 中学3年の終わり、後に彼氏となるMと4年ぶりに連絡が取れる。
甘酸っぱい初恋の続き。夢見心地だった。

 高校生。志望校に無事合格。
しかし、高校生活は予想以上にハードだった。
頭の良い子ばかりが集まり一気に成績は下がった。
精神もどんどん崩壊していった。

 Mと付き合いだす。
私を『愛してくれる人』の存在は大きかった。
しかし、愛情は依存に変わり、Mは私を支えきれずに共倒れしていった。

 リストカット再開。
以前よりも深く深く切るようになった。

 高校入学祝に買ってもらったPCのチャットで孝に出会う。
大人の彼に段々惹かれていって、Mと別れて孝と付き合う。
そしてクリスマスに初めて会ってその日のうちに初体験。

 過去は長くなるので2回に分けます。


――――――――――【元彼M】――――――――――

 元彼Mとの恋愛。綺麗なようで醜かった。私の初めての恋愛。
1通の手紙から初恋の続きは始まった。

 彼の事はぼんやりとした思い出しかなかった。
思い出はいくつも覚えていたんだけど。
顔はぼんやりとした靄がかかったみたいに思い出せなかった。
私は甘美な思い出に酔い、顔も思い出せない彼に再び恋心を抱き始めた。

 彼と再会した。彼の顔は思い出の中の顔とは違っていた。
思い出は美化されていて。少し酔いが醒めた気がした。
でも。結局、Mと私は付き合いだした。

 私はこの頃、性についての知識が全くと言ってなかった。
少女漫画じゃキスまでで終わりだし、そういう雑誌も見なかったから。
ホモのやり方は同人誌で知っていたけど。男女のやり方は漠然としか知らなかった。
今から思えば変な話だとは思うけど。

 Mと付き合い始めて私もいつかはMとSEXするようになるのかな。と思った。
それでも良いかなって思った。
Mは男の子だから任せとけば大丈夫だろう。見たいな感じ。

 そんな私の思いとは裏腹に、本当に付き合っているのか?と言うほどMとは進展が無かった。
キスはおろか、手さえも握ってこなかった。
私は何もしてこないMに苛立ちを募らせていった。

 性格の面でも、何か私は物足りなさを感じていた。
親に叱られて泣いている時に、私は『私の何処が好き?』とよく訊いた。
彼はいつも答えに困った。そして『全部』と言い逃れをするかのように答えた。

 『私の事好きだってちゃんと言って』
と言っても『そんなの恥ずかしいから言えない』と言うだけだった。
私が泣きながら頼んでいるのに。だ。

 私は自分の存在意義が段々分からなくなっていった。

  ねえ、誰か私を好きって言ってよ。
  私が必要とされている理由を喋り続けてよ。
  誰でも良いから…愛してるって言ってよ…!!

 そして、リストカットが再開した。
見せつけの意味もあったのだと思う。
計算高くてズルイ行為に思えて、私は私をもっと嫌いになっていった…

 そして、そんな時、チャットで年上でちゃんと愛情表現もしてくれる孝と出会ったのだった…


―――――――――【編集後記】―――――――――

 初回から内容が少なくて申し訳ありません。
次回からはもっと締め切りに余裕をもって行動いたします。。
では次回をお楽しみに。


                      アイ。

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