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久しぶりに言葉を紡ぎたい気持ち。 今日は亀有に『アントニーとクレオパトラ』というお芝居を観に行った。 シェイクスピア後期の作品。 戯曲をせっかく買ったというのに、 当日までに読み終えることが叶わなかった。 栗原小巻さんは出色の演技。 ワタシはただただ、圧倒されてばかりだった。 ローマ帝国の歴史の知識なんて欠片も持ち合わせていないし、 エジプトへだって行ったこともないワタシだけれど、 豪華な舞台装置、華美な衣装。 そして磨かれた演技、台詞回し、パフォーマンス。 それらはいつも、ワタシを別世界へとトリップさせてくれる。 演劇に於いて言葉はとてもとても大切なものだけれども、 逆に演劇から与えられるものは、けして言葉には表すことが出来ない。 或る人は、大切な想い出が亀有に詰まっていると言う。 昔、此処には、亀有名画座という伝説の映画館があったのだ。 其の人にとって、其処は、 本当に大切な大切な映画館だった。 ワタシは其の話を、何度となく、繰り返し耳にした。 結局ワタシが、一度も足を運ぶことが無いままに、 亀有名画座はマンションへと姿を変えてしまった。 そして実際に、ワタシが亀有という地に初めて立ったのは、 昨年の八月、筑前琵琶の音色を聴きに、 矢張りかめありリリオホールへと行ったとき、 そのときだった。 丁度、台風が東京に上陸した日で、 道行く人は次々に傘を風に飛ばされ、 皆、駅で立ち止まったまま困り果てていた。 ワタシはずぶ濡れになるのを覚悟して、その中を走り出した。 そんな記憶。 或る夏の日の記憶。 お芝居を観たあとに原宿へと向かう。 亀有から原宿へは、実は電車一本で着ける。 約40分間、お芝居の余韻に浸るのには丁度いい時間の取り具合。 ごとごとと揺れる中で、あちこちのシーンを思い返す。 様々な回想を巡らせる。 今日の舞台を、忘れない為に。 原宿に着いてから、チョコクロを買った。 たったの130円で買えるしあわせ、 サンマルクカフェのチョコクロ。 此処はチョコクロの専門店なんだ。 規定の時間内に売れずに冷めてしまった チョコクロは捨てられてしまい、 いつも出来立てほかほかのチョコクロだけを置いている。 ワタシはこれがだぁい好き。 原宿に来ると、必ず買うことにしているの。 それからAMO'S STYLEに入って下着をチェック。 来週末に、京都・大阪方面へ旅行に行く予定。 それに合わせて今、色々なものを買い揃えているところ。 京都へ行くのはこれで三度目、 大阪へはまだ二度目の旅になります。 カワイらしい下着たちを眺めていると、 本当に心がウキウキしてきます。 きっとワタシ、わぁいわぁいって、 喜んで、あちこちを走り回っているんだろうな。 そんな自分の姿が、まるで目に浮かぶようで、 何だか笑ってしまう。 このあと、ワタシたちは美味しいお夕食を頂いて、 お散歩がてらにと、渋谷まで歩いていきました。 相変わらず星の見えない空を見上げながら、 そして、排気ガスいっぱいにまみれている筈なのだけれど、 何故か、ほんの少しだけ澄んでいる空気を感じながら、 てくてくてく、てくてくてく、と。 残念ながら、観たかったラス・メイヤー特集や、 『ミトン』などのレイトショウには間に合うことが 出来ませんでしたが、 代わりに暖かい場所で、暖かい音楽に触れることが 出来たのでした。 エイラ(eila) eila@usa.co.jp ■イヴェント日記。↓ * 休止中 * ■掲示板。↓ http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00057741/ |