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********************************************************************************** ---| 非公式情報 :マスコミが報道しない事実|---- <http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3D384F43742FA> アメリカが恐れる本当の脅威とは? By STRANGELOVE イラクでは、年明け後も抵抗運動が続いている。開戦前から統合参謀本部の多数派、そして巨大石油資本が懸念した通り、混乱が収まる気配はない。反米グループ、反米グループの支援者、反米グループの支援者と思われる人々を摘発する作戦をアメリカの特殊部隊は開始、一定の地域を鉄条網などで囲って『強制収容所化』している。 ベトナム戦争中、CIAは軍特殊部隊のメンバーを使って反米勢力狩り『フェニックス・プログラム』を実行して数万人の一般市民、農民を殺害した。これを連想させる作戦がイラクでも展開されているわけだが、最近になってイスラエルのインティファーダ(パレスチナ人による抵抗運動)対策をアメリカの特殊部隊が取り入れていると欧米のメディアが報道している。アメリカや日本の一部エリートは、恐怖によって人々を支配できると単純に考えているようだ。 恐怖の使い方には2種類ある。自分自身が支配のために暴力を使って人々を支配する方法と、一般市民に『敵のテロ』を恐怖させて支配システムを強化する方法である。後者の場合、自らが『敵』を演じることが少なくない。その典型例が1950年代から1980年頃まで続いたイタリア情報機関による『緊張戦術』だろう。 サダム・フセイン拘束後、アメリカ政府はテロの警戒レベルを引き上げた。イラク攻撃によって中東には反米、反イスラエル感情が高まっていることを考えれば、不思議でも何でもないが、ホワイトハウスも『テロの脅威』を望んでいる可能性がある。 自分たちの利害が多くの人々の利害と対立している人間やグループにとって、民主主義は危険な存在である。その究極的な対策が『ファシズム化』であり、そうした方向へ国民を進ませるためにメディア支配(プロパガンダ)やテロが必要となる。 そうした状況の中、アメリカでは新しい『恐怖』が姿を現した。BSE(狂牛病)である。アメリカに狂牛病は存在しないとしてきた人々にとってはショックであろうが、その危険性は以前から指摘されていた。例えば、1997年に『Mad Cow U.S.A.』という本が出版されている。 狂牛病の広がりを早い段階から警告していたひとりが、ウイルス学者のカールトン・ガイデュシェック。1950年代からニューギニアで『クールー』と呼ばれる脳の病気を研究していたのだが、1990年代半ばに狂牛病が問題になるといち早くクールーとの類似性を指摘、病気は牛から豚や鶏、そして人間にも感染する可能性があると主張、鶏の排泄物を肥料に使っている野菜も安全ではないとしていた。 狂牛病が発見されたイギリスからは多くの国に牛が輸出されていたため、輸出先の国々にも病気は広がっていることが懸念されたのだが、多くの国は実態を隠した。そのため、2次感染が広がったと危惧されている。アメリカも例外ではない。 1990年代初め、アメリカの家畜に狂牛病が忍び込んでいる可能性を指摘した米ウィスコンシン大学マジソン校のリチャード・マーシュ教授は感染性ミンク脳症の専門家。1985年に起きたミンク脳症流行の原因はミンクに死んだ牛の肉を与えたことにあると考えている。 確認されているミンク脳症の流行で最も古いのは1947年にミネソタ州の農場で発生したもので、この時は125匹が死んだ。その14年後、1961年にはウィスコン州の農場で、1963年にはアイダホ州、ウィスコン州、そしてカナダで感染が確認され、その後も流行は断続的に続いている。なお、1963年のミンク脳症と狂牛病を結びつける実験が1990年に行われ、両者の関係は確かめられている。つまり、国外からの狂牛病侵入を防げたとしても、「アメリカは安全」と言えないわけだ。 クールーとミンク脳症との共通点は『共食い』にある。ニューギニアでは人間の死体を直接食べていたのに対し、ミンクの場合は人為的、工業的なものだが、『共食い』という点で両者に基本的な差はない。 ミンクはともかく、牛や豚、鶏、さらに野菜までが安全だと言い切れない状況になっているとするならば、その脅威は『テロリスト』どころではない。が、アメリカ政府は狂牛病対策に本腰を入れようとしていないようだ。 ---| Website開設 |------------------------------- Kassiopeias Report <http://members.aol.com/Kassiopeias> |