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============================== 7,031発行 【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語- 2003/01/07 第107号 =================================== 株式会社トランスワード http://www.transwd.com book@transwd.com =================================== 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。 =================================== ■もくじ■ 1. お知らせ 2. 最近の翻訳業界 3. 翻訳しよう 4. SOHOしよう 5. リンクしよう  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1. お知らせ ___________________________________ ■【大阪会場決定】英語と翻訳の学習者サロンへのお誘い■ トランスワードでは英語と翻訳を真剣に勉強している人向けに、互いの情報交 換とアドバイスの場として翻訳サロンを開催しています。サロンには私(仲谷) とそのつどゲストが参加して、皆さんと情報交換ならびに交流をしたいと考え ています。英語の学習に興味がある人、翻訳家を目指している人、実際に翻訳 の仕事を獲得したい方の参加をお待ちしています。 第3回翻訳サロン(関西地区)定員まであと僅か! 日時:2004年1月10日 (土) 14:00〜17:00 会場:新大阪丸ビル本館4F会議室(401号室) 〒533-0033大阪府大阪市東淀川区東中島1-18-5 http://www.japan-life.co.jp/jp/conference/map.html ゲスト:荒井邦彦氏(フリー翻訳者、トランスマガジン「翻訳しよう」連載中) 吉持みお(チェッカー、トランスワードスクール講師) 申し込みはbook@transwd.comまで、お早めに。 翻訳サロン詳細はこちら http://www.transwd.com/salon.htm ■【更新情報】おすすめ書籍が充実しました!■ トランスワードが翻訳者向けにおすすめする書籍を更新しました。 今回は自動車関連の書籍を追加しています。 詳細はこちら http://www.transwd.com/syoseki/syoseki.htm  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2. 最近の翻訳業界(仲谷) ___________________________________ 翻訳業界の今後 私は新年が来ると「これからの翻訳業界はどうなるのだろう」と毎年考えま す。 世の中はデフレの状態が続いているし、日本の翻訳業界にも中国を始め海外の 安い労働力が入りつつあります。特殊な日本語を扱う翻訳だからといって安心 してはいられません。全体的に翻訳料金はさらに安くなっていくでしょう。 このような状況で日本人の翻訳者としてやっていくためには2つの方法しかあ りません。 1つは徹底的なコストダウンをすることです。これは翻訳者としての収入が下 がることも含まれます。もう1つは絶対的な付加価値を付け、他では出来ない 翻訳をして高く売る事です。付加価値には品質や短納期が含まれます。 変化する世の中をうまく生きていくには人より先に行動することが大切です。 私は翻訳サービスに絶対的な付加価値を付けて提供し、収入を増やす方を選択 します。 皆さんは将来に向けて何か手を打ちつつありますか?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 3. 翻訳しよう(荒井) ___________________________________ チョコ停 「A氏は、チョコ停対策を行う能力があります」。企業が自社の人材につい て、その技能を説明する文書です。英訳してください。 ここで「チョコ停」とは、工場の生産ラインに問題が発生して「チョコっと (短時間)」あるいは「チョコチョコ(繰り返し)」停止すること。私が言う 「専門用語かつ俗語」に入ります。ある工業辞書にshort stopと出ていました し(ただ、この語がどれだけ正しいかどうかは不明ですが)、ともかく、言わ んとするところは受け取れます。 Mr. A is capable of taking efficient countermeasures for sporadical short down times in production line operation.という英語が書けました。 ですが、ちょっと待ってください。今仮に、「彼は、軽修理ができます」いう と、「大きな修理は無理」だから「それほどベテランではない」という含意に なると思います。上の英語を読むと、shortの語がバカに効いて「チョコ停対 策はできるが、それ以上のことはできない」と受け取られると思います。文書 全体を示せないので恐縮ですが、結論だけ言いますと、この日本文はこういう ネガティブなニュアンスではなく、生産ライン担当としてはA氏が最高級と 言っているのです。 すると私の職場で、「製造ラインの緊急停止は、何が原因で起きるか分からな い。どんな事態になっても原因が追求でき対策が打てるのだから、大ベテラン ということだ」と教えてくれました。この話を敷衍すると、そもそも世の中に 「チョコ停」というものが初めから存在するのではないのだと思います。上の A氏推奨文の意図は、「生産ラインに、原因のいかんを問わずどのような問題 が発生しても、ベテランA氏の手にかかるとたちどころに解消し、いつもチョ コ停に留めている」ということではないでしょうか。 したがって、この内容にしました。 Whenever the production [assembly] line stops due to any cause or situation, Mr. A analyzes the problem and institutes necessary measures to limit the length of the down time and bring operations back to normal. 別案:Mr. A is capable of taking necessary steps to return operations back to normal in minimum time in the event of a production line stoppage. もっとも、少ししつこすぎるでしょうかネ・・・  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 4. SOHOしよう(神垣) ___________________________________ 「読書の効用」 読書の効用としては、語彙を増やす、知識を得る、表現力を養うなどが挙げら れます。でも、それだけではありません。もっと大切なのは「想像力、イマジ ネーションを鍛える」ことだと、私は思います。 たとえば、小説を読んでいるとその情景や景色が思い浮かんできませんか? 専門書に書かれていることも頭の中で図やイメージで捉えると理解しやすくな ります。この「想像する」という行為の積み重ねが感性を磨き、人の心の動き を読み取る洞察力を養います。 相手の言葉の向こうにある真意をくむ想像力は、仕事をするうえで実はとても 重要。相手が何を求めているのか、何を言いたいのか、何を聞きたいのか──。 お取引先や上司と相対する時、相手の気持ちを素早く察知できる人はよく声が かかり、評価も高いようです。 こういう行動をとったら相手が不快な思いをする、こんなメールを送ったら失 礼になる、と相手の立場でものを考えるのもやはり想像力。自分の言動が相手 にもたらす影響を想像できれば、感情的な対応にブレーキがかかり、適切な対 処の方法が判断できるようになります。 読書とは、心を動かし働かせる訓練。若いうちから読書を習慣づけることをお すすめします。「仕事のために」とか「読まなければ」という義務感からでは なく、自分の好きな分野とか興味の向く本から手をつけるほうが長続きするよ うです。メールマガジンやサイトからでも情報は仕入れられますが、知識や理 解を深めるにはやはり書籍。繰り返し読めるのも本の利点ではないでしょうか。 ※神垣の2003年・TOP1書籍は、松浦元男氏の「百万分の一の歯車!」でした。 あなたのTOP1も教えてください。 kamigaki@transwd.com  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 5.リンクしよう ___________________________________ [ノートパソコン用スタンド:これはいるか] http://www.crushegg.com/ ノートパソコンで翻訳中の皆さん、背中が丸くなっていませんか?悪い姿勢で ディスプレイを見続けると神経や筋肉に緊張が強いられ、眼精疲労や肩こりな どの原因に。ノートパソコン用スタンド「これはいるか」を使うと、姿勢が良 くなり、翻訳効率化にもつながるでしょう。 ※トランスワードでは、このスペースに載せる広告(リンク付き)を募集してい ます。発行部数は約7000部で、1回の掲載料金が7000円です。ご希望の方は、 book@transwd.comまでお問い合わせください。 −■発行■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | |株式会社 トランスワード | 〒732-0823 広島市南区猿猴橋町1-8スミヒロビル5F | Tel:082-506-3233 Fax:082-506-3234 | URL: http://www.transwd.com | e-mail: book@transwd.com | −■配信解除■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | |配信解除等は、登録した配信サイトでお願いします。 | |代表的な配信サイト | まぐまぐ http://www.mag2.com/ | −■お問い合わせ・投稿先■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | book@transwd.com | −■免責事項■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | |掲載情報により生じたいかなる事象も当方では責任を負いかねますので、ご |了承ください。配信解除は読者様において手続きください。当方では解除手 |続きの代行は請け負っておりません。どうしてもわからない時は、メールで |ご相談ください。 | |