No.038 【テーマパークが私の学校】　2003.12.19 2003/12/19

メルマガ：『テーマパークは私の学校』
タイトル：No.038 【テーマパークが私の学校】　2003.12.19 2003/12/19

■ ■ ◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　テーマパークが私の学校 ■ ■ ■　　　　　　　　　　　　　「そうか!! 教育って、そういう事だったんだ」 ■ ■ ■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . . .2003.12.19　No,038 ----------------------------------------------------- http://www.shuu.co.jp/ ==[▼ご挨拶]================================================================ 　お待たせしました～ぁ!!　皆さんこんにちは!!香取です。　昨日、京セラ名誉会長、稲盛和夫氏の講演を聴きに行ってきました。現在71歳と　は思えないくらいに力強く、そして淡々とした話の中に、奥深さを感じることが　できました。　印象的だったのは、「因果の法則」ってのがあって、人間「良きことを思い、良　き行いをすることで、良い結果を得ることができる」そして、その反対も「悪い　ことを思って、悪い行いをすれば、悪い結果になってしまう」ということをご自　身の体験をもとにお話してくれたことです。　確かに、自分自身を振り返っても、やんちゃをしていたころは、悪い結果ばかり　自分の周りに起こり、結局何でもかんでも悪いほうへ考え、そのままに行動する　ことで、いつでも悪い結果だったんだなぁって思いました。　講演後、会員の人たちが集まって稲盛さんを囲み、明け方まで経営や人生につい　て熱く語り明かしたそうです。恐るべし７１歳!! 　　やはり最初は１人の想いから何でもスタートするだなぁって感じます。　今回のお話は、今ではテーマパークの定番となった清掃業務!!徹底したこだわり　で文化を変えた、テーマパークでのお掃除のお話です。　　それでは、第３８話行ってみよう!! ================================================================[▲ご挨拶]== ---------------------------------------------------------------------------- 第３８話：「この仕事を通して文化を変えるんだよ!!」 ---------------------------------------------------------------------------- 今回のお話は、以前九州のテーマパークで私が体験した「本当のサービス」を学んだお掃除のお話の中で、作業が中心となり本当にゲストに快適に使ってもらうことを忘れて自信を失い、生まれて初めて年下の人に相談をしたエピソードのその後に聞いたお話です。いつの間にか作業になってしまった私ですが、年下だったトレーナーに助けられ、立ち直りお掃除のセクションもあと少しと言うころでした。ちょうど私の様子を見に来てくれた当事上司だった内藤さんが私に話しかけてきました。「よぅっ香取、ちゃんとやってんなぁ!!」「あっ内藤さん!!」「一時はどうなるかと思ったよ。『もう俺にはこの仕事できません』とか弱音吐きや　がってよぉ!!」「あぁ、すみませんでした。でも、もう大丈夫っすよ!! 　心配かけてすみませんでした!!」「まぁ俺も舞浜の巨大テーマパークの時、同じ経験したからなぁ……」「へぇ～、内藤さんもへこんだんですか？」「そりゃぁ、へこむだろ!! 　だって、大学卒業して就職したと思ったら全員半年間掃除だろ!!それに、俺の時は　まだパークがオープンする前でゲストが入らないから綺麗だろ、だから表安駅のト　イレとか従業員用のトイレとかで練習したんだぜ!!そんで半年経ってやっと配属だ　って思ったら、そのまま掃除のセクションだろ、もういつも辞めようって思ってた　よ!!」「へ～ぇ、初耳ですねぇ(笑)」「だから同じだったよ、お前よりへこんだよ!!」「でもなんで、続けたんですか？」「あぁ、それはねぇ……。　アメリカのトレーナーから、本国のパークで初めてこのセクションができた時のこ　とを聞いたときかなぁ、やっぱこの仕事って大切なんだって誇りがもてたのはなぁ　……」実はこの内藤さん、舞浜の巨大テーマパークができたときの最初の一期生でした。それが円で町丸さんの紹介で私がこの会社に入社したわけです。そして内藤さんを本気にさせた、このセクションがはじめて作られたときのエピソードを聴いてみました。「当事はアメリカからたくさんのトレーナーが来ていてね、その中に本国でこのセク　ションを最初に立ち上げたチェックさんというおじいさんも来てたんだ。そのおじ　いさんは、本国でパークができた時に、あの創立者と一緒に仕事をしてた人なんだ　よ。ほんとに凄い人だったんだよなぁ!!」「マジですか？ほんとにそんな凄い人が来てたんだ!!」「でね、ある時やっぱり掃除の仕事するために社員になったんじゃないって思ってさ　ぁ、なんで俺たち社員がお掃除をしなきゃなんないんだって、このセクションを作　ったチェックさんに聴いてみたんだよ!!あの時代はまだ、日本でもお掃除をするの　はブルーワーカーの仕事みたいに下に見てたからね。そんなのアルバイトとか業者　に任せればいいって勘違いしていてね……」「う～ん、そしたらなんて言ってたんですか？」「チェックさんは、僕たちがやっているのは掃除じゃない!!パークの環境演出をして　いる妖精なんだって!!でも、そんなこと言われてもさぁ、やってることは掃除じゃ　ない、だから全然言ってることがわかんないって食ってかかったんだよ。　そしたらチェックさんがこのセクションを創った時のことを話してくれたんだ。　当事本国のロサンゼルスでオープンしたこのパークは、初年度予算の都合でお掃除　は業者に委託してたんだって、でもオープンして１年経った時に、パークの現状が　あまりにも理想とかけ離れてたんだ。　想像できないかもしれないけど、パークの中はゴミが落ちているまんまだし、ゴミ　箱からゴミは溢れているし、トイレは汚いしで、さすがにあの創立者が、これじゃ　ぁ自分たちが目指している夢と魔法にはならないって思って、自社でやろうって決　めたんだよ!! 　そんで、自社でやるためにって、当時アニメーターだったチェックさんを呼んで話　をしたんだ!!」「う～ん……。なんでアニメーターに？」「そこなんだよね!!創立者に呼ばれたチェックさんは二人でパークの中を回りながら　話をしたんだって。　『チェックこのパークの現状を見て君はどう思う？』って、チェックさんは創立者　が何を言いたいかがわかったから、『ゴミだらけで汚いよねって』応えたんだよ。　そして、２人が事務所に戻って創立者が話をし始めたんだ。　『あれでは、せっかくの夢と魔法が台無しだよね。もう業者に頼むのはやめようと　思うんだよ。そこで、チェックに頼みがあるんだ』　『頼み？』　『これからあのお仕事はチェックにやってもらいたいんだ』ってね。それを聴いて　チェックさんはあぁもう自分はクビってことだなぁって思ったんだって」「えっ何でですか？」「それまでアニメーターだったチェックさんのお仕事は、アニメーターって言っても　主役を描くことはなくて、いつも背景画を担当していたんだよ。だから、チェック　さんは、自分の才能がないからこっちをやれって言われたと思ってクビになると思　ったんだって。　それならそうで、なんで正直に言ってくれないって怒鳴ったんだって。　『なんでそんなに遠まわしに言うんだ!!俺はアニメーターの才能がないならないっ　てはっきり言ったらどうだ!!』ってね。　そしたら『チェック何を勘違いしているんだ!!私が何故、君に頼んだか判らないの　かい、これは君にしかできないんだよ。チェックは背景画を描くセンスはナンバー　ワンだろ、だから君にたのんでいるんだ。　いつも君は背景画を描いているからあのパークの風景が映画と同じだとしたら、主　人公のゲストが気持ちよくその映画に入っていけるように環境演出を維持できる目　を持っているのは、チェックしかいないんだよ』ってね」「う～んなるほど～」「そして創立者は『映画はいつ見ても同じでなきゃならないんだよ。数年前に見た映　画をもう一度見たときに背景が古びていたり、汚れていたりすることはありえない　だろう、だからチェックにしかできないんだよ!! 　人は汚れているところは平気で汚すけど、いつも清潔で整理整頓されているところ　は絶対に汚さないし、それが信用を創るんだ!!そしてその一番大切なことは自社で　やるべきなんだよ』　『でも、掃除をやるのに人が集まるのかなぁ。掃除は僕らがやる仕事ではないんじ　ゃないか？』　『そう、そこなんだよ。我々がこれからやろうとすることは、決して掃除なんかじ　ゃない、パークの環境を演出する妖精なんだよ。だから、このプロジェクトを通し　て、今みんなの中にある考え方を変えるんだよ、言って見てば新しい文化をつくる　ことなんだよ』　それで、チェックさんは必死に考え、今の形にしたんだって」「へぇ～」「でね、それが本気なんだってわかったのが、グランドオープンの当日だったんだ。　それがきっかけで、今までは誇りなんかもてっこねーよって思っていた自分の考え　方が変わったんだよ」「どうしてですか？」「うん、舞浜のグランドオープンの日って雨が降っていたでしょう。だから俺たちは　オープン前にゲストが転ばないようにって水切りをしに行こうとゲートの前に行っ　たんだ。　そしたら、本当はテープカットの式典に出て、一緒にテープカットするはずだった　チェックさんが、俺たちと同じコスチュームを着て、誰よりも早く雨の中ひとりで黙々と水切り作業をしてたんだよ。　だからパークの中は大変だよ。テープカットするはずの人がいないし、見つけたら　コスチューム着て水切りしてんだからさぁ。そしたらチェックさんは、『ＯＫ!!心　配要らないよ!!僕のミッションは、ゲストに最高の演出をしてあげることだから』　ってニコッと笑って、その日からアメリカに帰る日まで、いつもコスチュームで一　緒にやってくれたんだよ。　きっと本国で創った文化をそのまま体で俺たちに教えようとしてくれたんだよね」その話を聴いた時、何故この九州のテーマパークでも自社のスタッフがこのセクションを行うのかがよくわかりました。そして同時に、創立者の言っていた「人は汚れているところは平気で汚すけど、いつも清潔で整理整頓されているところは絶対に汚さないし、それが信用を創るんだ!!」ということが現実になっていることに驚きます。 ■編集後記****************************************************************■ 　先週北海道へ行ってきました。　そこでまた新しい出逢いに感動をしてきたばかりです。　そして本日、忘年会です。東京非凡塾実行委員が主催ですから、そこで何を残　せるのかをテーマに考えました。　そして私たちの行き着いた答えが、チャリティーです。私も現在の本を５０冊　そしてこう書房からはなんと、来年１月１０日発売の「Ⅱ」を５０冊協賛して　もらいました。こう書房さんありがとう!! 　また、友人佐賀屋のコレクションや、武沢さんの新しい本なども協賛として預　かり、本日会場にて販売を行います。そしてその売り上げを全額「日中合作映　画：我愛イ尓」に寄付をして、映画が公開されたその収益で、中国に学校をつ　くるというプロジェクトに参加します。　この映画、監督から出演者、そして全ての日中のスタッフが、みんな寄付をし　て作ることになったそうです。そしてこの作品で中国と日本がお互いに「ごめ　んなさい」の関係から「ありがとう」といえる関係になることを目指します。　もしお時間のあるかたは是非、非凡なる忘年会へお越しくださいませ!! 　 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 東京非凡塾 http://www.expl2.jp/hibon/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ひとりで見る夢は、ただの夢に過ぎないが、みんなで見る夢は現実。』オノ・ヨーコ（ミュージシャン） ■「がんばれ社長！非凡なる大忘年会2003」 ★東京非凡塾主催　「がんばれ社長！」読者、「百式」読者、シンマさんの「２１　時から倶楽部」との合同忘年会!!　いよいよ本日です。　皆さんと一緒に忘れられない楽しい夜を過ごしたいと思っています。　お申し込みお待ちしてます！（１次会） 19：00 ～　22：00 CLUB COMPLEX CODE 7，000円 http://www.clubcomplexcode.com/info/ （２次会） 23:00 ～　24：30 村さ来新宿靖国通り店 3，500円 http://r.gnavi.co.jp/g696700/ ▼『非凡なる忘年会』ホームページ　http://plaza.rakuten.co.jp/1219bounenkai/ ▼お申込み　http://www.minoyakinet.com/formmail_h.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 　　　　　　　　参加者募集中！おもしろメンバーが続々集結　　　　　　　 http://plaza.rakuten.co.jp/1219bounenkai/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆【テーマパークが私の学校】が単行本第二弾決定!!*************************◆ 　第二弾の名前決定「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わ　ったⅡ（熱い情熱編）」発売は1月10日に発売決定しました!! 　　そこで、現在アマゾン瞬間１位奪取を企画してます(笑) 　日にちを決定し、アマゾンでいっせいに購入してもらい、１位をGETしようとい　う企画です。参加してくれた方には、中部日本放送で１１月２９日にオンエアさ　れた朗読「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」ＣＤ　をプレゼントしようと思います。　　またまた、詳細が決定しだいまた、お伝えいたすます!! ◆【テーマパークが私の学校】が単行本になりました*************************◆ 　おかげ様で１０万部!! 　『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』　　　　　　　　　　　　　　香取貴信・著　定価：本体1200円＋税　こう書房 ◆SHUU研究所の発行しているMailMagazineです*******************************◆ 　隔週　金曜日発行　【テーマパークが私の学校】　　メールマガジン紹介とバックナンバーはこちらです。　http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/MailMagazine_frame.htm ■このメールマガジンの楽しみ方********************************************■ 　筆者である私は、恥ずかしいのですが、中学・高校時代は「ヤンキー」でした。　そんな私でも、テーマパークでアルバイトをするようになり、そこでの教育や指導　をとおして、現在レジャーサービス業で教育や運営などのお手伝いをしている株式　会社SHUU研究所に勤務することが出来ました。　　現在の自分がこうしていられるのも、その時の上司や先輩から受けた教育や指導、　時には愛の鉄拳（笑）が私を育ててくれたからだと思います。　　現在お仕事などで部下を持つ上司の方や、これから部下を持つ方、また、教育のご　担当の方やお子さんをお持ちの方などに、教育といってもたくさんのアプローチが　あることが紹介できたらと思います。　ちなみに本メルマガに登場する人物の名前はすべて仮名です。　（似てるけど……笑） ■このメールマガジンの配信システムは*************************************■ 　まぐまぐ　　　http://www.mag2.com/　　　　マガジンＩＤ　0000062571 　melma!　　　 http://www.melma.com/ 　　　　マガジンＩＤ　m00034226 　メルマガ天国　http://melten.com/　　　　　　マガジンＩＤ　4684 　Macky!　　　　http://macky.nifty.com/　　　　マガジンＩＤ　shuu MailuX　　　　http://www.mailux.com/index.phpマガジンＩＤ　MM3E2D1F6B8A6C3 　Posbee　　　　http://www.posbee.com/user/　　マガジンＩＤ　0000001216 　　ご購読と、購読解除は以下のページよりお願いします。　URL　http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/watasi/TOP_frame.htm ■*************************************************************************■ このメルマガの文章を転載したり、営利目的で利用することを禁じます。 ■*************************************************************************■

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