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タイトル:「すまいや倶楽部」通信 32号  2003/12/17


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◎◎◎◎◎◎◎       No.151 03/12/17
    ◎◎◎     新世紀建築住宅マガジン「すまいや倶楽部」通信 
  ◎ ◎     「家は叶う 建つべし! 建つべし!」
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理容室(床屋さん)で散髪中にマスターから伺いました。
日本の床屋の発祥は横浜で時代は明治維新頃だとのこと。
しかも始めた人は外科医。
はさみを使って髪を切り、ナイフで髭を剃ることを考えるとなるほど納得しました。
そういえば昔の床屋さんのタオル蒸し器などはステンレス製を使っていたり、
薬品の匂いがしていたりと何処と無く病院のテイストが感じられたような気がします。
床屋さんのお馴染みの白、赤、青の回転サインは最初は白と赤だけで
白が包帯で赤は鮮血だったそうです。
ふむふむ。
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「地震力」

建物をどのようにつくるかは建築基準法,建築基準法施行例,建設省告示などによって
定められています。
地震に対して建物をどのようにつくるかもこれらの法律などによって定められ,
それらをまとめて「耐震基準」と呼ぴます。
現在の耐震基準は,1981年6月にできたもので,以前の耐震基準と区別するために
「新耐震基準」と呼ばれていて,現在建物はこの新耐震基準にそって建てられています。
(現実にはその後建築が開始して建物が竣工するので該当する建物は1982年以降の
物件が該当します。)

 この新耐震基準では二段階に分けて構造計算をします。
まず,よく起こる強さの地震に対しては建物の被害は軽くて
すむことを目標にする1次設計。 
イメージとしては建物の耐用年限中に 2〜3回発生する地震 
で想定震度は震度5弱。その際の建物のダメージは健  全 
で建物本体で揺れを吸収する弾性範囲。 
次に建物の寿命の内に一度起こるかどうかという強さの地震に対しては建物にある程度
の被害がでてもいいが,建物の中もしくは周辺にいる人に被害がでないよう目標とする
2次設計。イメージとしては建物の耐用年限中に1回発生するかもしれない大地震で 
想定震度は震度6強から7。その際の建物ダメージは多少崩れはするが 倒壊しない程度です。 

2次設計を読むと「すこし怖い基準だな」と考えられそうですが全てをクリアするとな
ると建築費が膨大になってしまいます。
100年間に一度来るか来ないかの地震で全くこわれないほど強く建物
を設計することは,不経済とも考えられます。

ジャンボジェット機が墜落したときのことを考えて乗客すべてに脱出用パラシュートを
用意するようなものかもしれません。

新耐震基準では,ねじれが,起こらないように建物のバランスをとって
設計するという配慮もとられています。

具体的にはコンクリートの柱に入れて補強する鉄筋の間隔をさらに短くする事を規程す
しています。阪神の震災でもこれ以後のマンションの被害は少なかったとのことでした。 

アトシエシゲ一級建築士事務所
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