メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2003/11/04 あなたの隣に誰かいる (5)  2003/11/22


===================================================== 発行部数  10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/11/04 (Tue) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 火曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル あなたの隣に誰かいる
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 澤村数馬(北村一輝)
     澤村愛子(白石美帆)
          草間五郎(いかりや長介)
          松本梓 (夏川結衣)
          松本欧太郎(ユースケ・サンタマリア)
          柏木里美(佐藤藍子)
脚  本 坂元裕二

あらすじ  「幽霊になってみたいよねー、幽霊になって復讐するの」 樹里
(戸田奈穂)のインタビューに応えていた高校生たちは終了後インタ
ビューの内容について話し出す。それを聞いた樹里は「私だったら生
きてるうちに復讐するな」笑顔で言うが高校生たちの顔色をみて「冗
談」とつけ加える。

 ホテルカリフォルニアの208号室から梓(夏川結衣)は樹里へ電
話をする。繋がらなく電話を切った後、ベットに横になり昨夜のこと
を思い返す…
 ベットから出て、着替えを終えた澤村数馬(北村一輝)は「もう家
には帰れないよね。僕と一緒にどこかに暮らそう」という。梓は数馬
が本当は誰なのか?聞くがそれには応えず、梓に一人で帰れますね?
と確認し、先にホテルから出て行く。
 「ごめんねさっき電話に出られなくて。どうかした?  そう…」
梓へ電話をかけ直した樹里は状況を把握する。


 夜、ホテルカリフォルニアに樹里は梓を迎えに来る。欧太郎(ユー
スケ・サンタマリア)には樹里の家に泊まると伝えておくからと梓を
安心させる。ホテルから車を走らせようとすると、「蟲の女め、蟲と
交わりし女め、おまえはもう死ぬのだぞーー」ゴミ屋敷のサキ(森康
子)が車に向って来る。振りきって車を出す。残されたサキの前には
誰かの影が・・


 「もう大丈夫遠慮しないで」樹里のマンションに招かれた梓は、や
っぱり帰ろうかなと悩む。樹里はそれを止め、それとなく欧太郎には
話しておくから、しばらくこのマンションに居ることを薦める。樹里
は梓と欧太郎を引き合せたのは自分だから責任を感じているし、二人
には幸せになってほしい。と言う。梓は素直にお礼をいう。

 梓が寝静まった後、机の上の学生時代のアルバムをひろげ、樹里と
欧太郎が仲良く写っている写真をみて笑顔を浮かべる。バーベキュー
をしている写真には“変わらぬ二人の友情に 欧太郎”の文字が。次
のページには、どこかのパーティ会場で、欧太郎・樹里・梓と並んで
写っている。机の上にあったボールペンを握り、樹里は梓の顔をめが
けて何度も何度もボールペンで突き刺す。


 もやのかかる朝方、作業服を来た市の職員が“石鍋市貯水場”に大
きなゴミが浮かんでいるのをみつけ、「まったくこんなところに捨て
るなよねー」と文句を言いながらそのゴミを引き上げる。乳母車らし
きものと一緒に死んだサキが引き上げられる。


 松本邸では欧太郎がエプロンをつけて家の仕事をしている。そんな
欧太郎に向って志摩子(梶芽衣子)は暗に梓との離婚を欧太郎に勧め
る。欧太郎は梓が出て行ったのは自分が悪い。と志摩子の意見を聞き
入れない。志摩子は寝室にあった梓が使った香水を手に、「これはフ
ランスでしかまだ売っていないものよ」と梓が浮気をしているかも?
ということを言うが、欧太郎はそれを聞き入れず、逆に志摩子に勝手
に人のものを触るなと怒る。欧太郎は志摩子の前に座り「前から言お
うと思っていたけど、しょっちゅう家のなかごそごそと何を探してる
のさ」と聞くが「べつにぃー」と志摩子はしらをきる。


 町内会長(鷲尾真知子)を囲み、ゴミ屋敷のサキがゴミを集めてい
て謝って池に落ちたことを噂している。「気持ち悪くて水道の水飲め
ないわ」と噂しているのを、車田行生(火野正平)が聞き、「奥さん
それはですね、まごころが失われているからですよ。これ読んでみて
下さい」と“まごころの泉の会”のパンフレットを配る。

 ゴミを出しに来た欧太郎にもパンフレットを渡そうとし、あわびの
養殖で失敗したからこれで当てないと一家心中なんだと泣き付く。

 家にいた欧太郎の元に車田が“まごころの泉の会”の水を持って来
る。一本だけの約束なのに、6本も持って来て代金12,000円。


 朝の朝礼でぼーとしているのを数馬に諭され欧太郎は我にかえる。

 休憩時間に屋上に来た欧太郎は後から来た数馬にお礼をいう。会社
が助かったのも君のおかげ「命の恩人だ。ありがとう」


 「取材があるから行って来るね」樹里は梓を残し会社へ向う。マン
ションを出ると、今日の取材体調が悪いから変わってほしいと同僚に
電話をする。その足で、本屋に立ちより、料理研究家 松本志摩子の
エッセイを立ち読むし、“私のお気に入り・・ワイン・・”とかかれ
ているページを読む。 公園に座り、まるで一人アヤトリをしている
かのように何度も何度も手を動かして瞑想する。バスを降りて、松本
邸のチャイムを押す。

 「まぁ樹里ちゃん」家にいた志摩子が樹里を笑顔で迎え入れる。学
生の頃、よく仲間と欧太郎の家に遊びに来ていたことを志摩子は覚え
ていて、それを知った樹里も大喜びする。食事の支度をしたらすぐ帰
りますという樹里が持って来たお土産のワインを見て、志摩子が「私
これ好きなのよ」というと、私もです。と樹里は応える。部屋にいる
鈴(山田夏海)を訪ねた樹里は、「お母さん鈴ちゃんのお世話をして
いたら疲れちゃったんだって、お咳のこともあるし、いっつもくっつ
いてくるからちょっと面倒だって、これから甘えないようにしなくち
ゃね」と梓が樹里の家にいる理由を鈴へ説明する。そのかわり、お姉
ちゃんが遊んであげるといい、手に隠していたアヤトリを出す。アヤ
トリで“東京タワー“をやってみたい鈴は大喜びで樹里にアヤトリを
教えてもらう。

 「もしもし澤村です。今どちらに?この間の返事が聞きたいんです。
あなたのこと真剣に・・」しかし梓は、もう二度と会うことはありま
せん。二度と電話をかけてこないでほしいと伝える。しかし、「僕は
あなたの隣に住んでいるんですよ・・」と応える。

 欧太郎は、寝室に落ちていた耳の欠けたおもちゃの犬を拾う。樹里
に呼ばれ下に降りて行く。食後、樹里と食器を片付けていた欧太郎は
5年前に梓が好きになった男のことを樹里に聞く。半信半疑だったが、
樹里の顔色でそれが本当のことだったことを知る。
 樹里は梓の夜食を駅前で買って、梓の待つマンションへ戻って来る。


 町内会長の睦子が野菜を洗おうと蛇口を捻ると緑色の水が・・
 三好夫婦(木下ほうか)(山口香緒里)がシャワーを浴び始めると
緑色のシャワーが出て来る。
 鈴がコップに緑色の水を入れて「お水腐っちゃった」と寝ている欧
太郎に見せに来る。
 近所や幼稚園では呪いだって、呪いの水だって・・とまことしやか
にささやかれる。

 欧太郎が家を出ると車田邸の前には“まごころの泉の会の水”を求
めて長蛇の列が作られていた。欧太郎は出かけようとすると「もっと
売らないと儲からないシステムになっているんだ」と車田はたくさん
水が売れているにもかかわらず、欧太郎に買ってもらおうと土下座ま
でする。


 草間五郎(いかりや長介)と、柏木里美(佐藤藍子)は30年前に
町で起こった一家惨殺事件のことを聞きに、当時から町長だった井伏
次郎(児玉謙次)の家へやって来る。杖をついた井伏がやって来て、
犯人の秋月は家族に暴力を奮う男だった。小さな村だから村中の噂だ
った。しかし草間は「姿の見えない人間がそこにいたとしか・・」と
言い出す。井伏は「良い病院を知っとる。今度連れてって差し上げな
さい」と里美の方をむいて言う。


 お昼を藤城(高知東生)と一緒に食べていた欧太郎は会社のこと、
琴音のこと、梓のことと問題がたくさんありすぎて、何から手をつけ
ていいのかわからないと藤城に相談する。藤城は「決まってるだろ」
と梓を迎えに行くことが先だ。と促す。

 梓が樹里の部屋を掃除しているとチャイムが鳴る。モニターには花
束をかかえた欧太郎が・・

 公園で、欧太郎の横に座った梓は鈴のことを心配する。欧太郎は大
人に通信簿があったら、俺はオール1だ。社長業も近所付合いも、夫
も。会社が持ち直したのも自分の力じゃないし、近所付合いも上手く
いかない。夫としても、梓が必死で向き合おうとしたのに、昔のこと
で動揺したりして、、しかし、梓は欧太郎にはいつも支えてもらって
いた、欧太郎がいたから今までやってこれた。欧太郎に通信簿をつけ
ると5億。と言う。
 「久しぶりに話したら新鮮だ。2日めのカレーってとこだ」時計を
みて「こんな時間だ」欧太郎が言うと、別れようとする梓に「どこ行
くんだよ。おまえの家はそっちじゃない」と久しぶりに手をつないで
松本邸に一緒に帰って行く。

 「ただいまー」梓が帰って来ると鈴が嬉しそうに出て来る。「おね
えちゃん、お母さんが帰って来た」樹里がいることに梓は少し驚く。
樹里が謝るのを志摩子が止める。志摩子に冷たくあしらわれ、梓は鈴
の相手をする。しかし鈴は一人で遊べるとアヤトリは樹里に教えても
らう。志摩子は樹里に「今日泊まって行くでしょ?」と、遠慮する樹
里は梓の顔をみる。梓も「そうして」と志摩子に同意し、鈴も樹里に
本を読みながら寝ようかと泊まって行くことになる。

 そんな明るい松本邸を数馬が外から見つめていた。


 寝室で欧太郎と梓が寝ようとしていると、梓の携帯が鳴り出す。数
馬からだったが「間違い電話」と梓は電源を切ってしまう。欧太郎は
その着メロが、一番初めのデートで一緒にみた映画のテーマ曲と気づ
く。そんな寝室の楽しそうな会話を樹里が聞いていた。階下で物音が
して樹里が一階を覗くと、志摩子が懐中電灯で地図をみながら何かを
探している。
 
 ホテルカリフォルニア209号室。寝ていた草間はまた、鏡台の前
に震えて座っていた男がおもむろに立ち上がり、床下の板を外し何か
をしまいこむのを目撃する。

 朝、ホテルの部屋のカーテンを里美が開けながら、「こんなとこに
ずっと泊まっているから悪い夢をみるんですよ」と手作りのお弁当を
差し入れる。草間は里美にここへ来ないように言うが、里美は「消え
た父親がみつかるとは思えないが、草間のことに興味がある」と自分
の手帳を出し、「感情や推測を交えずに見える事実だけを冷徹に見つ
めた裁判官の鏡。その草間がとっくに時効を過ぎた事件にこだわって、
こんなとこにいるのか」と調べて来たこと読み上げる。草間は、
70年の人生が正しかったのか間違っていたのかを勘定したくなった
だけだ。と店の売上勘定を例にとって説明する。お茶を入れようと里
美が立ち上がる。すると手帳が落ち、一枚の写真がはみでてしまう。
それを手にした草間は「どうやら本当に頭がおかしくなったのかもし
れん…」とつぶやく。草間が見た夢の中の男はその写真の男、失踪し
た里美の父親、柏木雅夫(光岡湧太郎)だった。


 「引越す?この家はどうすんのよ?」欧太郎は志摩子にこの家から
引越すことを説明すると、ものすごい剣幕で「絶対許さない」と反対
される。しかも志摩子は梓が欧太郎をそそのかしたと決めつける。

 デパートの屋上に鈴を遊ばせながら、出過ぎたことを謝る樹里に梓
は感謝をし、欧太郎に過去のことを話してみると樹里にいう。問題が
梓の心の問題ならば、それを治すのが先だから・・そこへ梓の携帯が
鳴る。もう一度会ってほしいという数馬からの電話だったが、梓は
「もう一度いいます。二度と電話をして来ないで下さい」と冷たくい
う。電話を切った後、樹里は欧太郎や鈴に話されたらことだから、ち
ゃんと話して来た方がいいと梓を数馬に会って来るように勧める。少
し考えた梓は鈴の元に行き、樹里と鈴で先に帰ってほしいと説明し、
数馬が待つホテルへ向う。

 梓が去って行くと樹里は笑いが止まらないように笑い出す。見てい
た鈴に「お父さんに面白い話を聞かせてあげようと思って」と説明す
る。

 欧太郎は家で“賃貸物件”の広告を見ていた。チャイムが鳴り出迎
えると樹里と鈴だけで梓がいない。鈴は「お母さんは他に買い物があ
るんだって」と家の中に入って行くが、樹里の目には涙が「私は止め
たんだけど…」欧太郎は理由を聞こうとすると、車田行生が“まごこ
ろの泉の会”の水を持って突然玄関に入って来る。ダンボール箱ごと
車田を家の外に出し、ふと見ると欧太郎は隣家の愛子(白石美帆)と
目があう。

 「ホテルにいます。あなたの奥さんは今国道沿いのホテルにいます。
私の主人といます。ホテルカリフォルニアに行ってみて下さい」愛子
は欧太郎に突然言い出す。「何言ってるの」と応えながら家の方へ向
うが、突然自転車にまたがり猛スピードでこいで行く。その様子を見
ていた樹里は、家の中で高笑いする。


 欧太郎が出掛けて行った松本邸の廊下を歩いていると、物入れから
かすかに水の音がする。扉を開けると“まごころの泉の会”とかかれ
たダンボールが山積みになっていて、そのペットボトルのキャップが
緩んで水が漏れているようだった。手を伸ばしてキャップを閉め、廊
下に出て物入れの扉を閉めようとするが何かを感じ、もう一度物入れ
へ入って行く…

 しばらく後、鈴がその扉の開いた物入れの前を通り中を覗くがその
まま通り過ぎて行く。


 ホテルカリフォルニアの208号室へ梓が入って行く。先に来てい
た数馬が背後から梓を抱き締めようとする。しかし、梓は「止めて、
私は話しをしに来たの」と拒絶をする。
 「教えてくれるんでしょ?あなたは誰?駿介よね?」数馬は梓をみ
つめながら、「もしそうなら僕は幽霊になるね。だってその男は死ん
だんだろ。君が殺した・・」「僕は…」

 汗だくになって欧太郎がホテルカリフォルニアに到着する。梓の車
をみつけ慌てて入って行く。
 受付で部屋番号を教えてもらえなかった欧太郎はとりあえず中に入
って行き、ポケットに入れていた携帯で梓の番号を鳴らす。208号
室で梓の携帯が鳴る。その音を頼りに欧太郎はノックをする。まるで
待ちかねていたかのように数馬が扉を開け欧太郎を中へ通す。

 「こいつか、5年前の男って」梓は震えながら首を縦に振る。欧太
郎は目から涙を流し、「そうか・・みるなよ。俺をみるなー」と部屋
から走って出て行ってしまう。梓は欧太郎の名を呼びながら追いかけ
る。数馬はそんな梓に「手遅れだよ」と言う。


 「「きゃーーー」」松本邸の廊下を叫び声を上げて樹里が這う。

 慌てて帰って来た梓は先に帰って来て寝室で座っていた欧太郎の元
へ行こうとする。すると後ろから樹里が「あなたは呪われているわ」
と梓を突然羽交締めにする。必死で抵抗する梓は樹里を突き飛ばす。
何度ももみあっているうちに樹里が二階の手すりを壊して落ちて行く。
慌てて梓と呆然とみていた欧太郎は一階へ落ちた樹里を助けに行く。
血を流している樹里をみて、欧太郎は救急車と叫んで電話をする。電
話口にいる欧太郎と梓へ樹里が突然起きて襲いかかろうとする。しか
し、頭上にあったシャンデリアが突然樹里の頭上めがけて落ちて来る。


寸  評  まさか、蟲ばばぁが死ぬ?殺される?とは思わなかったですね。
それと樹里の怪我・・ちょっとちょっとって感じです。ちょうど半分
終わったので、後半降り返しになります。松本家は崩壊してしまうの
か(きっと大丈夫だと思うけど)数馬=駿介なのかが気になります。

執 筆 者 田村(doramakakikaki@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 「ビギナー」で“ミスリード”=“誤った方向へ導くこと“と言うことばが
出て来て、「あなたの隣に…」のテレビジョンか何かの雑誌でドラマのことで
スタッフか誰かが、皆ミスリードされている・・云々と書かれていたのを読み、
このドラマには本すじと何ら関係ないことがたくさん盛り込まれているんじゃ
ないのか?と思うようになりました。皆さんはどう推理していますか?(田村)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。