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タイトル:Daily Drama Express 2003/10/16 白い巨塔 (2)  2003/11/11


===================================================== 発行部数   10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/10/16 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白い巨塔
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 財前五郎(唐沢寿明)
 里見脩二(江口洋介)
 花森ケイ子(黒木瞳)
 東佐枝子(矢田亜希子)
 里見三知代(水野真紀)
 柳原弘 (伊藤英明)
 東貞蔵 (石坂浩二)
 財前又一(西田敏行)
脚  本 井上由美子

あらすじ  「患者はどうなんだ?小西みどり(河合美智子)は、お前のおも
ちゃじゃない」と里見脩二(江口洋介)。「オレの患者は、小西みど
りだけじゃない。彼女を切って、東(貞蔵(石坂浩二))教授に睨ま
れたら、他の患者はどうなる。済まんができない」と財前五郎(唐沢
寿明)は断る。

 金曜日に特診患者が入ったが、東教授は出張。
 患者もラッキーなのでは?と笑う佃友博(片岡孝太郎)を、「冗談
でも、そんなことを言うのではない。この教室の長は、東教授なのだ
から」と財前は窘める。

 食事を取りながら、教授達は、誤診についての講義を受けているが、
誰も身を入れて聞いていない。

 第一外科医局員の柳原弘(伊藤英明)は、難しいテーマをレポート
にまとめ、財前に目を通して欲しいと頼む。柳原の家は貧しく、奨学
金で大学を出た。財前も同じだと聞いて、勇気が出たという。財前は、
奨学金で卒業したって何も偉くない、と言う。
 柳原が出て行った後、財前は、「一緒にするな」と毒づく。

 みどりの夫は里見に財前に、すくら謝礼を包むべきか聞くが、里見
は、正当な治療費だけで、謝礼は不要だと力説。

 里見が小西の夫に言おうといた時、財前が来て、みどりのオペを引
き受けると言い出す。金曜日に緊急オペで通せば、手術表に患者の名
前は載らない。東が出張中ならば、許可もいらない。胃ガンを切った
ら、膵臓ガンが見つかって切ったことにすればいいと、財前。
 里見は、正しい治療をするのに、コソコソやるなら断る、と言う。
 「患者はお前のおもちゃでもないはずだ」と言って、財前はあの時
の意趣返しをする。


 東の出張に娘の東佐枝子(矢田亜希子)が付き添うことになる。妻
・東政子(高畑淳子)は、浪速大学医学部教授夫人の会・紅会の副会
長なので、忙しくて付き添えないから、と。今度、紅会会長の鵜飼典
江(野川由美子)のお誕生会があるから、と。


 今回のオペを説明する財前に金井講師(奥田達士)は、どんな事情
にしろ、密室のオペにはつきあえないと下りる。

 みどりをオペ室に運ぶ途中、鵜飼教授(伊武雅刀)達とすれ違うが、
鵜飼は無視する。

 金井がオペ室に戻ってきて、みどりのオペに参加。

 第一内科の竹内医局員(佐々木蔵之介)は、こんなことが鵜飼に知
れたら.....とビクビクしているが、里見は、「君も医者なら、よく
見ておくんだ。滅多に出会えるものじゃないぞ」とオペ室の見学をす
る。


 東は、佐枝子によい縁談があれば.....と同門の教授達に言う。
「独身の医局員は多いですから。こちらからお願いしたいくらいです
よ」と船尾教授(中原丈雄)。

 東の発声でパーティーは開始。


 4時間ちょうどでみどりのオペは終了。
 財前は里見に、あれでは、鵜飼が見落としたのは当然という。「検
査結果がおかしかったから、念を入れただけだよ」と里見。「誰にで
もできそうでできないことだ」と財前。「内科医のオレから見ても、
すばらしいオペだ。これならコソコソせず、他の研究室の奴にも見せ
てやりたかった」と里見。
 「お前から褒められると思わなかったよ。患者は治るんだから、そ
れでいいじゃないか」と里見。
 そして、二人は固い握手をし、財前はお互いの実力に乾杯しようと
言うが、里見は3時間おきに取らなければならないデータがあるから
と断る。


 東は、東都大学医学部の船尾教授に、教授の椅子は財前じゃなく、
他の者に渡したいと相談する。
 「まあ、それも浪速大に自分の門下生を送ることになるんだから、
悪い話じゃないだろう」とささやく。


 財前の義父・財前又一(西田敏行)は、財前を「脇が甘くて、スカ
スカや」と責める。
 そして、料亭に場所を移して又一は、財前のオペを責める。財前は
名前のでないように処置したと言うが、又一はそういう隠蔽工作が却
って命取りだと。財前は、自分の専門の食道ガンは、内科的治療が主
流となっていて、最も困難な膵臓ガンにも抽斗を増やしておきたいと
言う。
 実弾で始末しろと、又一は懐から100万円の束を数個取り出す。


 里見が帰宅すると、妻・里見三知代(水野真紀)が、鵜飼教授の誕
生日会、苦手で出たくないけど、里見のことを考えると.....と言う。
里見は、「出たくなければ出なくていい」と強く言う。


 財前は花森ケイ子(黒木瞳)を訪ねる。オペの後の興奮は、女子医
大中退のケイ子でなければわからないと言い、そして、鵜飼について
聞く。
 鵜飼がケイ子の店に来るのは月に一度程度。ケチだから、酒や女は
あまり好きではない。やはり、後に残るもの、現金がいいかも、と言
う。


 翌朝、妻・財前杏子(若村麻由美)に、出かけるから、と起こされ
た財前は、一緒に出かけないか?と言う。

 杏子は、財前の母・黒川きぬ(池内淳子)から着いた柿を、たくさ
んあるからと、乗馬クラブの人に配ってしまったと言い、箱に残って
いるのは、たった1つだけ。

 財前が杏子と向かったのは、画廊。
 そこで、偶然の振りをして、鵜飼教授夫妻に会う。そして、財前は、
自分は誤解されやすいから誤解を解きたいと鵜飼にささやく。

 鵜飼夫妻が画廊を出て行くのを見送ると、財前はすぐ杏子に、「友
達と会うんだろ。遅れると悪いぞ」と言い、行かせる。

 そして、鵜飼の気に入った絵が400万程度であることを聞き出す。

 鵜飼の自宅に、その絵が運び込まれる。送り主は、『財前マタニテ
ィークリニック』。迷惑そうな顔の鵜飼に対して典江は、「財前さん
も田舎者かと思ったら、気が利くのね」とあっさり受け取る。

 みどりの夫は、財前にまんじゅうを渡す。「まんじゅうということ
なら」と財前は押し問答の末、受け取る。


 鵜飼教授の総回診。
 「何か報告することは?」と鵜飼に聞かれて、里見は、「ちょっと」
と言って、回診を抜け出す。

 自室に戻った財前は、まんじゅうの箱の底を探すが、中に金は入っ
ておらず、本当にまんじゅうだけだった。
 そこに里見が入ってきて、オペを公にすべきでは?いつまでも旧態
依然としていてはいけない、と言うが、財前は、「医学部というのは、
古いところだ。そんなことをしては、お互い教授になれない」と言う。
 「教授は、なろうとしてなるものではなく、研究の成果が認められ
てなるものだ」と言う里見に、「そんなことをしていては地方に飛ば
される。地方では試薬一瓶、マウス一匹買うのも大変だ。今、日本で
一、二を争ういい環境で研究している君に、地方は耐えられないだろ
う。いずれ人生観は、別の機会に語り合おう」と財前。

 里見の去った後に、竹内が来て、財前に鵜飼からのメモを渡す。
「今夜、例のバーで」と書かれていた。


 東が医局に入ってくる。
 「何か変わったことは?」と東が問いかけ、それに対しておどおど
する金井を財前は目で制して、「何もありません」と答える。
 東は医局の机の上のまんじゅうを見付け、「患者からの付け届けは
一切禁止のはずだが」と言う。「かえって貰わないのも.....貰うの
も患者のためかと」と財前。そして、「返してきましょうか?」と問
う財前に、「そこまですることはない」と東はとどめたあと、「医者
は技術だけでなく、人格も優れていなければならない。言いたいこと
はそれだけだ」と続ける。財前は謝る。

 鵜飼典江の誕生日会。紅会の会員はみんな和服で集まっている。
 佐枝子はスーツで来ている。
 そこに若い人も呼んでありますと言われて、三知代がスーツを着て、
花束を抱えて現れる。
 「教授夫人と助教授夫人は、もっと仲良くしないとね」と典江。複
雑な表情の政子。

 里見がみどりを見舞うと、そこに東が入ってくる。看護師の亀山君
子(西田尚美)が内科からの患者の様子を見に来ているのだと説明。
東は、派手な功績より、こういう誠実な態度が大切だと、里見を褒め
る。
 「いえ、わたしは誠実ではありません」と里見。「この患者に何か?
」と東。「いえ.....オペは成功しました」と言って、里見は病室を
出て行く。

 典江がホールに飾っている絵を政子が褒める。典江は財前からのも
らい物だと言い、財前は派手だから、きっと東家にも、と言うが、政
子は内心の怒りを押し殺して、にこやかに否定。

 佐枝子は大学院で仏文学を専攻している。
 佐枝子はおばさん達の嬌声から抜けだし、庭の椅子に腰掛け、のび
をする。
 そこに三知代がワインを持ってやってくる。「わたし、ああいう集
まり、慣れてなくて」と三知代。「わたしも、母につけ回されてるば
かりです」と佐枝子。「大変ね」


 財前がバーに現れると、開口一番、鵜飼があの絵の意味を問う。
 財前は、舅の又一が医師会の会長で鵜飼の指導を受けたいという意
味で他意は無いという。
 鵜飼は小西のまんじゅうを取り出し、膵臓ガンの患者のオペをどう
したか聞く。そして、小西の夫が財前にオペして貰ってと喜んでいた
という。
 財前はそのオペをやっと思い出したという表情で、鵜飼が指摘した
膵臓ガンを切ったという。「東先生は?」と鵜飼に聞かれ、東京出張
中だったので、と財前。
 「主任教授を差し置いて、というのはよくないな。膵臓ガンなら、
東教授も切ると言ったかも知れないぞ.....でも、患者も喜んでいる
ことだし、今回はよしとしよう」と鵜飼。
 そして、あの絵は貰うか返すか.....とりあえず、預かっておくと
言う。
 「受け取って頂けないのですか!?」と焦る財前に、「賄賂をもらっ
たと受け取られたらな.....」と鵜飼。

 その頃又一は、誰かに、「目の中に入れても痛くないムコ」財前の
ことで、誰かに平身低頭、電話で頼み込んでいた。


寸  評  里見と財前の微妙な関係が気になります。同期として協力してい
るような、人生観、治療に対する考え方の違いで対立しているという
ような.....
 里見と又一の現金攻勢はどこまでいけるのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今回、読者の皆様にも、執筆者の皆様にも、大変ご迷惑をおかけしてしまい
まして、お詫びのしようがありません。
 やはり、メルマガを発行していくには、気を付けないと.....
 今年の風邪は、特にたちが悪いらしいですので、皆様もどうか、お気を付け
ください。
 10月21日の「ハコイリムスメ!」第3回と22日の「脅迫者」第2回の
録画はまだ見つかりません。
 先月、「ハコイリムスメ!」の第1回で助けて頂いて、また.....となると
恥ずかしい限りです。
 どうか、見つかって欲しい!と毎日祈りつつ、テープを捜しているここ何日
かです。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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