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タイトル:Daily Drama Express 2003/10/15 共犯者 (1)  2003/11/10


===================================================== 発行部数   10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/10/15 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 共犯者
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 冬川美咲(浅野温子)
          男   (三上博史)
          高杉亮 (池内博之)
          坂下舞 (奥菜恵)
          小林浩介(吹越満)
         中尾文彦(佐野史郎)
脚  本 秦建日子

あらすじ  水底に沈んでる女.....

 午前6時。冬川美咲(浅野温子)は起床。

 −− わたしは、人を殺したことがある。

 美咲は新聞を数紙持ってくると記事を見る。88年の男性刺殺事件
の時効成立の記事。

 美咲は時報に電話を掛けると、腕時計を合わせる。

 −− わたしは、この手で、人の首を絞めたことがある。

 エレベーターで会った小林浩介(吹越満)が、今度自分の車の助手
席に、と美咲を誘うが、美咲はすげなく断る。

 −− 誰にも、わたしの秘密を知られてはならないのだ。わたしは、
地味という名の衣装を身にまとい、平凡という名の森の中にじっと息
を潜めてきた。誰に頼ることもなく、誰に悩みを打ち明けることもな
く、誰を愛することもなく、1年と10ヶ月.....

 美咲の会社の卓上カレンダーの12月17日には、小さな赤い印。
 「何かの記念日ですか?」と高杉亮(池内博之)が声を掛ける。
「田舎の両親の命日」と美咲。そして、高杉の稟議書に印を押すと人
事に行くように言う。高杉は係長に昇進。美咲が、「おめでとう」と
言うが、高杉は、「別にめでたくないですよ。営業の同期は、すでに
半年前に昇進しているんすから」と投げやり。

 その後、美咲が女子社員の遅刻やゴタゴタに小言を言っていると、
内線がかかってくる。
 美咲が出ると、「あなたは知っている。人間のクビは簡単に5セン
チ程度までになるのを。あなたは知っている。体脂肪の多い、女の人
の体には、簡単に刃物が刺さるのを。あなたは知っている。犯罪者が
みな、毎晩悪夢にうなされるわけではないことを。そして、素知らぬ
顔で部下に小言を言う殺人者がいるのを」
 美咲はその電話に気を奪われ小田広海(乙葉)が大声で、「冬川課
長!」と声を掛けているのに気付かない。
 美咲は電話を切ると、内線番号から持ち主を捜す。
 それは、『社員通用口』。

 美咲は社員通用口に駆けつけるが、誰もいない。
 その時、その通用口の電話が鳴る。
 ためらったが、美咲は出る。
 「そしてボクは知っている。君がかつてその手を血で染めたことを」
と電話の相手。
 「そんなことないわ。あなた誰よ!勤務時間中に、こんないたずら
電話」と美咲。
 「やっと君に追いついた。もうすぐ君に手が届く」と男。
 「あなた誰よ!?」と美咲が聞いても、男は高笑いするのみ。


 冬川美咲。殺人の時効成立まで、2ヶ月と2日。

 美咲は自分に言い聞かせる。15年前に会社で殺人事件があり、そ
の容疑者の1人として美咲が入っていることは、社員ならば新入社員
でも知ってる.....
 横の席の高杉が、「何かトラブルですか?課長の手、さっきから止
まっている」と言う。「よく見てるのね」と美咲。「ヒマなんです。
男のオレには、この課の課長補佐では、やることないですから」
 その時、美咲の電話が鳴った。迷った挙げ句出ると、受付からで、
警視庁の木場圭一郎(石橋蓮司)が美咲を訪ねてきているという。

 美咲が用件を聞いても、木場は、「別に」と言う。近くを通ったの
で、寄っただけだと。15年前、美咲の同期の塔山紗江(中山忍)が
殺された。今年の12月で事項。
 木場はずっとあの事件を考えているという。美咲は紗江の親友で、
第一発見者。
 木場は、新しく思い出したことがあるか聞く。
 「ありません」と美咲はピシャッと答えると、「なるほど、そうい
うこと」と言うと、木場が連れている若い刑事の斉藤茂(川端竜太)
を見て、「さっきから一言もしゃべらないのは、わたしに声を聞かれ
たくないからね。あなた、昔からわたしを疑ってた」と木場に言う。
「何のことですか?」と木場。「次に同じいたずらしたら、わたし、
訴えますからね」と言うと、美咲は席を立った。


 美咲は帰宅すると、ドアにチェーンを掛け、誰もいない部屋に、
「ただいま」と言って上がり、窓を開け、カーテンを引く。
 向かいのマンションの若い女・北岡希(加賀美早紀)が、双眼鏡で
美咲の部屋を覗いている。


 −−*−−*−−*−−*−−*−−*−−

 15年前、雨の降る日、美咲は紗江の部屋に窓から忍び込み、紗江
が訪問者のために玄関のドアを開けようとした時、美咲は駆け寄り、
紗江の頭部をスパナで一撃し、倒れた紗江の首を締め、止めに、包丁
で腹部を刺した.....

 −−*−−*−−*−−*−−*−−*−−


 美咲の部屋のチャイムが鳴り、宅配便だという。紗江から大至急の
荷物.....
 美咲が振り返ると、カーテンがはためき、灯りが消え、美咲は見知
らぬ男(三上博史)に口をふさがれた.....
 「やっと手が届いた」と男。
 恐怖に震える美咲に、「危害を加える気はない」と男は言うと、ソ
ファーにドカッと腰を下ろし、タバコをくわえる。
 「おっと、禁煙してたんだ。吸わないと決めたのに、タバコを捨て
られない。そうしたものが命取りになる」と男。
 「警察呼ぶわよ!」と美咲。
 「君は呼べない。オレは知っている。君が紗江の部屋から何を持ち
出したのか」と男。
 「何の話だか、さっぱりわからない」と美咲。
 「12年前の世田谷区駒沢本郷で建設中の建て売り住宅。その基礎
工事のセメントの中に、紗江殺害の道具と、紗江の部屋から持ち出し
たものを埋めた。そのことを言ってもいいのか?」と男。
 「あなたは誰?」と美咲。
 「今は言えない。ただの脅迫者」と男。
 「お金なんてないわ」と美咲。
 「金が欲しいなんて言ってない」と男。
 「なら何!?」と美咲。
 「君と暮らしたい。金より、君の心が欲しい」と男は言い、美咲に
キスしようとする。

 美咲は男を突き飛ばす。
 「キスは嫌いか?でも君はそのうち好きになる。ボクは知っている。
君が下唇を軽く噛まれるのが好きなことを。そして歯の裏側をなめら
れるのが好きなことを」と男。「いい加減なこと、言わないで!」と
美咲。「そして、そんなキスはしていない。もう15年も」と言うと
男は笑い、美咲を抱きしめ、「まあいい。これからはずっと一緒なん
だから、焦ることはない」と言い、どちらがベッドで、どちらがソフ
ァーで寝るか聞く。

 美咲は帰ってきた時のスーツのまま、ベッドに腰を下ろしていた。
 午前3時。美咲がそっとリビングを覗くと、男と目が合う。
 「ボクとしたくなった?それともボクを殺そうとした?」と男。
「バカなこと、言わないで!」と美咲はドアを閉める。

 午前5時53分。美咲が洗面所へ行くと、男はシャワーを浴びてい
た。

 美咲はスクランブルドエッグを作っている。男はベーコンが欲しい。
レタスが、トマトが......と言うが、冷蔵庫には、玉子だけ。しかも、
その玉子も賞味期限を何日か過ぎていると美咲。
 美咲はまた、男の名を聞く。だが男はもう答えたと言い、君の味方
だ、助けたいと言うだけ。
 そして、会社で美咲が働いている姿を見たいと言い出す。
 男は美咲に近づいてきた小林に対して、美咲に気がある。わざと美
咲の出勤時刻に合わせてゴミを出していると言う。小林は美咲に、昨
日「助手席に招待したい」と言ったことを詫びる。「いえ、なんとも
思っていませんから」と美咲は答え、その言葉に小林はがっかりする。


 美咲は、『男』は、事件関係者か、警察の知り合いで、自分を恨む
者、と推理する。
 美咲が出勤すると、電話が鳴る。中尾文彦(佐野史郎)常務が部屋
に来るように言う。

 中尾は15年前課長で、美咲と沙江の直属の上司だった。

 美咲が中尾の部屋へ行くと、小田広海の父親から30分遅れる言う
電話があったと言う。広海の父親は四つ葉銀行丸の内支店長。だから
中尾は広海を叱らず、放っておけと言う。
 「それでは、他の社員に示しが.....」と美咲。
 「大丈夫だ。コネ入社だと言うことはみんな知っている。それだけ
だ」と中尾。
 美咲は、「夕べ.....」と言いかけたが、止めて出ていく。

 美咲が出ていった後、中尾は携帯で電話する。

 今日は計算課で高杉の昇進祝いをすることになった。
 広海は、体調が悪くて遅刻したはずなのに、昇進祝いに出るという。
高杉のことを好きだから、と。坂下舞(奥菜恵)への挑戦か?

 昨日刑事が美咲を訪ねてきたことは、女子社員達の噂になっている。

 美咲が高杉の昇進祝いの会場へ入ると、カウンターで『男』が1人
で飲んでいる。
 「どうして?」と美咲。「会社に来るなとは言われたけど、ここに
来るなとは言われてはいない。いいの?ボクと話していて」と男。

 美咲は女子トイレで考える。男は店に先にいたのだから、尾行では
ない。店が決まったのは今日。だから、計算課の誰かから聞いたの
か?

 トイレから出てきた広海は、美咲がなぜ生きているのかわからなて、
と言う。趣味もないし、仕事も退屈。これ以上出世の見込みもないと、
言いたい放題。そして、「広海、今酔ってますから、マジに怒らない
で下さいね」と言って出ていく。
 広海を美咲は追いかけようとしたが、男に抱き留められる。「小娘
相手に、マジになってどうするんだ。君は堂々としていればいいんだ。
それじゃお先に」と男は店を出て行く。

 二次会はカラオケ。美咲は、「お先に」と帰る。みんなは、「これ
からが本番」と盛り上がるが、広海がいない。高杉も広海がどこにい
るか知らないと言う。

 美咲はいつものコンビニで、ついでにベーコンとトマトを買う。

 美咲が帰宅すると、男の「お帰り」の声。男は電気もつけずにいた。
 美咲が電気を付けると、男の足元に広海の死体。
 美咲が殺したいと思ったから代わりに殺したと言う。
 「そんなこと、思ってない!」と美咲は悲鳴を上げる。
 「君は、邪魔者は殺せばいいと思っている」と男。「沙江の時は、
仕方が無かったのよ。わたしも、被害者なのよ!」と美咲。
 男は広海の死体をどう始末するか聞く。
 美咲は車は持っていない。男は免許を持っていない。美咲はレンタ
カーを急に借りたら、真っ先に疑われると猛反対。

 美咲は小林に車を借りたいという。小林は自分が運転すると言うが、
小林を家の中から睨んでいる若い女性。「先生、締め切りが迫ってい
ます!」と担当の大村いずみ(はしのえみ)に言われ、小林は渋々美
咲にキーを渡す。

 美咲と男は広海の死体を毛布な包んでトランクへ入れるが、毛布の
端がトランクからはみ出している。
 美咲の運転する車はいつものコンビニの前を通過。
 途中で、飲酒運転の検問。美咲は酒を飲んでいなかった。
 「15年前の教訓を生かしてるってことだな」と男はささやく。
 警官は危ないので、毛布をしまってあげるという。

 絶体絶命!!

 動けない美咲に代わって、男がレバーを引いてトランクを開ける。
 警官が毛布をしまう。
 そしてその毛布の盛り上がりを警官は見ていたが.....トランクを
閉めて、「ごくろうさまでした」と言って、美咲の運転する車を送り
出す。

 その頃、美咲が向かっていた山の上では、若い女性・渡辺由梨(さ
とう珠緒)が車から飛び出し、車を運転していた若い男は売り言葉に
買い言葉で、由梨を置き去りにして、車を発進させた。

 霧の中、美咲が運転する車はぬかるみを突っ切って走る。
 そして、山の上に着くと、トランクの中の広海の死体を下へ下ろす。
 その時、広海の携帯が鳴る。高杉だった。
 美咲は広海の携帯をバッグから取り出す。
 男は一緒に落ちた広海の社員証を「こういうのも始末しなくちゃね」
と言って拾う。

 由梨は、広海の死体を見て、悲鳴を上げて、逃げようとする。
 それを見ても男は高笑いする。


寸  評  美咲の犯罪がまず明らかになり、美咲が時効成立前に捕まるか、
どうか、倒叙ものっぽいストーリーですが、謎の男と、次々と彼は美
咲のためと言って人を殺していく.....
 不気味なミステリーで、先が楽しみです。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 先月より、発行も、わたし自身の執筆も大幅に遅れてしまって、大変ご迷惑
をおかけしております。
 また、突然、体調を崩したため、10月28日の「ハコイリムスメ!」の第
3回目と「共犯者」の第2回目の録画が撮れているかが、未だに確認できない
状態におり、みなさまに大変ご迷惑をおかけしていまして、申し訳ありません。
 このような状態ですが、徐々に追いついていきますので、どうぞ見捨てず、
お付き合い頂けますよう、お願いします。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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