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============================== 7,074発行 【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語- 2003/11/05 第103号 =================================== 株式会社トランスワード http://www.transwd.com book@transwd.com =================================== 当マガジンは当社翻訳教室の生徒さんおよび登録翻訳者の方を主な対象にし 翻訳実務に役立つ情報を定期的にお送りするものです。 =================================== ■もくじ■ 1. お知らせ 2. 最近の翻訳業界 3. 翻訳しよう 4. SOHOしよう 5. リンクしよう  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1. お知らせ ___________________________________ トランスワード主催 英語と翻訳の学習者サロンへのお誘い トランスワードでは英語と翻訳を真剣に勉強している人向けに、互いの情報交 換とトランスワードからのアドバイスの場を用意することを計画中です。 サロンには私(仲谷)とそのつどゲストが参加して、皆さんと情報交換ならび に交流をしたいと考えています。英語の学習に興味がある人、翻訳家を目指し ている人、実際に翻訳の仕事を獲得したい方の参加をお待ちしています。 第1回目は広島で、11月8日(土)に開催します。 トランスマガジンの「翻訳しよう」コーナーでおなじみの荒井氏(東京在住) をゲストにお迎えします。申し込みはbook@transwd.comまで、お早めに。 第2回目は東京で、ゲストに荒井氏に加え、雑誌「翻訳の世界」元編集長、現 在フリーランス編集者・ライターとして活躍中の、業界内では「翻訳業界の物 知りおねえさん」として有名な坂本久恵氏をお迎えします。 今後のサロン開催の日程および概要です。 日時: 2003.11.8 (土) 14:00 − 17:00 広島(トランスワードスクール) 2003.12.13 (土) 14:00 − 17:00 東京都内(会場は未定) 2004.1.10 (土) 14:00 − 17:00 関西地区(会場は未定) その後、順次計画します。 参加費: 原則として無料。ただし会場費が発生する場合、参加者で割り勘と します。食事会も同様に割り勘です。 サロンの内容:最初に主催者からの挨拶と、翻訳業界の現状をお話しします。 その後質疑応答、参加者同士の情報交換と交流を行います。参加者は各自、個 人の名刺を持参するようお願いします。 翻訳サロン詳細はこちら http://www.transwd.com/salon.htm  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2. 最近の翻訳業界(仲谷) ___________________________________ 翻訳会社のトライアルに合格する方法(その2) 翻訳会社のトライアルは一般的語学力だけで良い翻訳が出来るような課題はあ りません。語学力(文章作成力)に加えてその分野の専門知識、そして仕事と しての翻訳業界の常識やルールなどが試されます。技術翻訳の場合、技術知識 がないと必ず引っかかる落とし穴があります。生半可な知識でうわべの、つま り文字面だけの翻訳では絶対に合格しません。 技術翻訳のトライアルを翻訳するときは原稿の内容をきっちり理解した上で翻 訳を開始しましょう。 技術翻訳の場合、電気を含む物理の基本知識と概念の修得が不可欠です。語学 を勉強してきた文科系出身の人にとっては高いハードルのように思えるかもし れませんが、実際はそれほど高度な知識ではなく、入門レベルの知識で十分で す。 トランスワードのホームページでは技術翻訳者向けの本を紹介しているので参 考にしてください。 まず電気の用語、そしてSI単位について勉強することをお勧めします。 おすすめ書籍はこちら http://www.transwd.com/syoseki/syoseki.htm  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 3. 翻訳しよう(荒井) ___________________________________ 詩 最近、「英文解釈」と「翻訳」とを混同している仕事に、立て続けに出会いま した。このテーマについて書きますが、今日は趣向を変えて「詩」を取り上げ てみます。I’m loving You more every day.(1)これだけですが。 これは、「神よ、私はあなた(Youと大文字で始まっており、キリスト教の 神)のことを愛し続けており、その愛の量は、毎日毎日、次第に大きくなって いる(きのうより今日、今日より明日と、だんだん愛が強くなる)」(2)と いうことです。 なお、神を相手に「愛する」というのもキリスト教独特のことで、日本人とし てはしっくりこないようで、「うやまい奉る」とでもするべきでしょうか。で すが、ここでは宗教哲学的な事項の研究は省略します。 さて、(2)はあきらかに「英文解釈」であって、仮に、翻訳の仕事で(1)を もらった場合に、こんな解釈を納品する訳にはいきません。では、どうするで しょうか。「日に日に募る、神への想い」(3)とするのだそうです… なる ほど、なかなか良いです。 このように、詩を題材にとると「英文解釈」と「翻訳」の区別がはっきり分か ると思います。学校で英語を習うシチュエーションでは(少なくとも、私が学 生だったころは)、この2者の区別をきちんと意識してなかったように思いま すが、学校で習うのは、原則として(2)です。もし、学校の課題で(3)を求 めるようなことがあれば、やりすぎと言わざるをえないでしょう。 ただし、(2)の英文解釈は低級、(3)の翻訳は高級と理解しないでくださ い。そうではなくて、「目的」が違うのです。日本人が英語を取り入れて、分 析、勉強、活用し、それにもとづいて自分で書いたり、しゃべったりするため には、(2)が必要です。(3)を扱っているのでは手も足も出ません。です が、翻訳の仕事という場面で、英語を勉強する必要性のない人にとっては (2)は不要で、ぜひとも(3)を提供しなければなりません。これは詩ではな く、文章であっても同じことです。 なお、上の(1)について付言。私は英語で「ゴスペル」を歌うコーラス(も ちろんアマチュア)に入り、毎週練習をするようになりました。その一節で す。ロック調の歌をうたい、英語のしゃべりの練習になり(結構、速い歌詞が ありますので)、さらに練習後の一杯を楽しみにしています。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 4. SOHOしよう(神垣) ___________________________________ 「SOHOのスランプ脱出法」 仕事に行き詰まったり、やる気が湧かない、何をやっても空回り…仕事をして いるとそんな状態が不意に訪れることがあります。野球選手でも快調に飛ばし ているかと思うと、シーズン途中でカクッと成績が落ち、打てない、ホームラ ンが出ないということがありますよね。内的な要因、外的な要因、人により原 因はさまざまだと思いますが、日々、真剣に仕事に取り組んでいるからこそ途 中で息切れし、陥ってしまうのがスランプだと思います。 そんなとき、手軽にできるスランプ脱出法が「人に会う」こと。身ぎれいにし て人の集まる場へ出かけたり、ご無沙汰している知人に声をかけて会ってみる のです。自宅で一人PCに向かうことの多いSOHOは、ひとたびスランプに陥ると 悪いほうへ悪いほうへと考えが及び、沈んだ状態からなかなか脱け出せないも の。そんなときほど「書(PC)を捨てて街へ出る」ことが有効に作用します。 コツは「活気のある場、活気のある人」を選ぶこと。目的を同じくする人たち が集まる場には活気があります。新しい発想や考え方に触れることで、滞って いた思考が動き出すきっかけになります。グチはとりあえずよそに置いておき、 人の「気」の中に自分をさらしてよどんだ気分を浄化してしまうのです。 「個」で仕事することの多いSOHOは、落ち込んだ時こそ自分一人の力で何とか しようとせず、「人の輪」の中に身を置き人の声に耳を傾けてみることも案外 大切なことかもしれません。自分が弱っている時は人に会って元気を分けても らいましょう。そして、自分が元気なときは弱っている人にやる気をほんの少 し分けてあげてください。 ※あなたのおすすめ「スランプ脱出法」があれば教えてください。当コーナー への感想・苦言・お便りもお待ちしています! kamigaki@transwd.com  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 5.リンクしよう(今回は書籍の紹介です) ___________________________________ [翻訳に役立つGoogle活用テクニック]http://pub.maruzen.co.jp/(新刊参照) インターネットの普及に伴い、検索エンジンが広く知られるようになりました が、英語の読み書きや翻訳に利用している人は多くないようです。本書を読ん で、Google活用法をマスターすればこれまでの学習法が一変することでしょ う。(丸善、2003年10月15日発行、1600円、ISBN4-621-07294-3 C2082) ※トランスワードでは、このスペースに載せる広告(リンク付き)を募集してい ます。発行部数は約7000部で、1回の掲載料金が7000円です。ご希望の方は、 book@transwd.comまでお問い合わせください。 −■発行■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | |株式会社 トランスワード | 〒732-0823 広島市南区猿猴橋町1-8スミヒロビル5F | Tel:082-506-3233 Fax:082-506-3234 | URL: http://www.transwd.com | e-mail: book@transwd.com | −■配信解除■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | |配信解除等は、登録した配信サイトでお願いします。 | |代表的な配信サイト | まぐまぐ http://www.mag2.com/ | −■お問い合わせ・投稿先■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | book@transwd.com | −■免責事項■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | |掲載情報により生じたいかなる事象も当方では責任を負いかねますので、ご |了承ください。配信解除は読者様において手続きください。当方では解除手 |続きの代行は請け負っておりません。どうしてもわからない時は、メールで |ご相談ください。 | |