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タイトル:Daily Drama Express 2003/10/16 トリック3 (1)  2003/11/04


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/10/16 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル トリック
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 山田奈緒子(仲間由紀恵)
          上田次郎(阿部寛)
          矢部謙三(生瀬勝久)
          山田里見(野際陽子)
 菊池愛介(姜暢雄)
 池田ハル(大島蓉子)
 ジャーミー(アベディン・モハメッド)

 芝川玄奘(森本レオ)
 鬼頭  (矢島健一)
 相沢即史(甲本雅裕)
 江藤  (佐戸井けん太)
 井上真一(嶋大輔)
 井上真二(荒川良々)
 南方熊作(六平直政)
 ガッツ石まっ虫(ガッツ石松)

脚  本 蒔田光治ほか

あらすじ  言霊(ことだま):古来より言葉には霊が宿り、人や自然を動か
す力があると言う。 これを過去の迷信と言い切れるだろうか。

 村人に向かって玄奘の秘書 鬼頭が語りかける。
 鬼頭 「玄奘様のお言葉は その通りになります。 自然さえも玄
奘様の言葉に逆らう事ができないのです。」
 玄奘 「この中に裏切り者がおるなあ。 雷よ 来なさい。」
玄奘のいう通り 雷鳴が鳴り響き、畏れる一同。 その玄奘が 震え
る相沢に近づき、耳元に囁く。 玄奘 『お前は 自ら命を絶つ。』


 売れない奇術師 山田奈緒子。 代わり映えのしないボールマジッ
クは 客に受けない。 契約を打ち切られ、商売道具のトランクを下
げてとぼとぼと帰途に着く。 安アパートでは、大家池田ハルに 溜
めている家賃の催促を受ける。 払えずに外に出た奈緒子を、物理学
者 上田次郎が待っていた。

 上田は、奈緒子を長野の蛾眉村(がびむら)のリゾートホテルに誘
う。 しかし、ホテルは未完成で、相沢という男の依頼で 出向くの
だ。

 蛾眉村に現れた芝川玄奘という謎の男。 「言霊」を操る玄奘が口
にしたことは 現実になるという。 催眠術のような物かと思いきや
 意思を持たない雷や雨のような自然現象まで 玄奘の言葉通りにな
る。 それで願いを叶えて貰おうと 多くの村人が多額の寄付をして
いると言うのだ。

 玄奘は、蛾眉村の森は神聖だからと 相沢の会社のリゾート開発を
妨げている。 玄奘の言葉通り、工事のクレーンが倒れ 砂利運搬の
トラックが崖から落ち 死傷者が続出する。 潜入した相沢自身も 
玄奘から『自ら命を絶つ。』と言われ 恐れおののく。 恐れた相沢
は、「どんと来い 超常現象」と言う本で 世に知られる上田を頼っ
てきたのだ。 上田は 嫌がる奈緒子を伴い、現地に赴く。 玄奘の
インチキを暴けるのか。

 依頼主相沢や 仲間の地主 江藤・工事関係者の井上真一 真二兄
弟に迎えられる上田と奈緒子。
 村人「お言葉だあ。」
玄奘の「言葉」を聴こうと小屋に集まる村人に ついていく奈緒子た
ち。 
 村人「お黙りなさい。」
 玄奘「古来より言葉には力がありました。 現代の者どもはそれを
軽んじてきたので、その力を失くしてしまいました。」

 閉め切った部屋の中に もうもうと立ち込める「柴咲香」。 その
香りを嗅ぐと、正常な判断ができなくなるらしい。 クラクラとする
感覚に耐える奈緒子たち。 玄奘は、自分の力を示す為、トランプを
取り出す。
 玄奘『私が話すと トランプの黒が赤くなります。 赤くなりなさ
い。』
実際にその通りになるが、すぐに奈緒子が奇術だと見破る。 しかし、
既にトランプはすりかえられ 証明することができない。

 さらに 玄奘は、小屋の窓からみえる山を 「言葉」で消してみせ
る。
 玄奘『オープン ザ ウィンドウ。 山よ消えなさい。』
開いた窓から姿を消した山。 玄奘の力に 圧倒される一同。

 不安になった相沢を 上田が新著『なぜベストをつくさないのか』
を引用して 励ます。  
 相沢 「私は死を選ぶはずなどない。」

 奈緒子たちは、検証する。 小屋を周囲から観察し、小屋の周囲に
ある不審な印から、奈緒子は 小屋の中でクラクラとしたのが、「柴
咲香」の為ではなく、実際に小屋をクレーンで吊るされたからだと 
気づいた。 小屋の高さを変えることで 遠くにある低い山をまず見
せ、次に小屋の位置を下げて 手前の森で山を消して見せたのだ。

 しかし 言葉で「雷を鳴らしたり、雨を降らせる」トリックは 未
だ見つけられない。 雷鳴はテープによるものか、しかし、雨は?
 奈緒子「明日は雨が降る 天気ではない。」
聞いた村人には あやふやな事を言っているだけだと見透かされてし
まう。


 長野で書道を教えている奈緒子の母 里見。 里美の書く文字には
 不思議な力があると言われ、政治家などからの依頼が絶えない。 
その里美の元に、民族研究家を名乗る 南方という男が訪ねてきた。
 里見の出身地 黒門島に伝わる願いの叶う『象の像』を探している
と言う。

 里見に 民族研究家という肩書きが 偽りだと見破られた南方は、
次には 蛾眉村の玄奘を訪ねてくる。 玄奘の不思議な力が 『象の
像』のせいではないのかと。 そして、それを1千万円で買い取ると
言う。


 度重なる事故の調査に、奈緒子と顔見知りの矢部刑事と 部下の菊
池が 蛾眉村にやってくる。 応対した鬼頭は、この森を守りたいだ
け 言葉で起こした事故が罪になるのかと 悪びれない。 それどこ
ろか 玄奘の言葉で 矢部の気にしている髪さえ自由に生やせ、それ
を優先してもいいと言う。


 翌朝、相沢が死んでいるのが見つかった。 密室の中での服毒死。
 矢部刑事が 相沢のポケットの中にあった「遺書」を読み上げる。
 矢部 『私は死を選ぶ。 恐れなどない。 これが私の意志であ
る。』
 相沢は 玄奘の予言どおり自殺してしまったのか?

 村人 「お黙りなさーい。」
玄奘一行が現れ、玄奘の言葉の通りになったと話す。
 真二 「お兄ちゃん、騙されては駄目だよ。 これはインチキだ
よ。」
動揺する兄真一に 弟の真二が玄奘のインチキだと訴える。
 玄奘 『あなたは 弟さんを殺す。』
 真二 「心配するな、お兄ちゃん。 お兄ちゃんがそんな事する訳
ない。」

 奈緒子は、相沢の死を検証する。 小屋の内部は散らかり、外部に
は無数の「柴咲香」を焚いた跡。 奈緒子は、相沢の『遺書』は 遺
書ではなく 読み方が違う事に気づく。
 奈緒子『私は死を選ぶ恐れなどない。 これが私の意志である。』

 奈緒子の見解 〈相沢の服用した液体の猛毒「カワカムリ」は、遅
効性。 毒と知らずに飲用した後、何かしらの方法で脅かされた相沢
が、テントから逃げ出す。 さらに 周囲のもうもうと焚かれた「柴
咲香」の煙から逃れるため、小屋に逃げ込み 鍵をかけてから亡くな
った。〉

 相沢の死の真相を知った奈緒子は、玄奘に対峙する。
 奈緒子「芝川玄奘。 お前たちの仕業は すべてお見通しだ。」
 玄奘 「あなたにも 言葉通りに動いてしまう人間の不思議を体験
させて上げましょう。 上田先生を縛りなさい。 私と勝負しましょ
う。」
トリックを解明するも、証拠を提示できない奈緒子に、玄奘が勝負を
挑む。

 玄奘 「5色のカードから、あなたは黄色を引く。 逆らえたら、
あなたの言う事に従いましょう。 でも、引いたなら、学者先生の命
を頂きます。」
怯える上田の目前で、奈緒子は 黄色いカードに震える手を伸ばす。
 上田 「そんな、馬鹿な。」


寸  評  初回から パロディ炸裂でした。 斉藤清六さんの村の時間 ガ
ッツ石松 おそらくマニアックな「ナイトホスピタル」まで出てきて
 驚きでした。 
 奈緒子のお母さん 里見は「文字」の力を信じている所が、「言葉」
の力を操る玄奘と似ていますね。 六平さんは どう絡んでくるので
しょう。 どうして奈緒子は 黄色いカードを手にしたのでしょう。
 来週も目が離せませんね。

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 待ちに待った「トリック」が始まりました。 担当させてもらえて 本当に
嬉しく思っています。 他のドラマより一週遅れのスタートですが、どうぞ、
よろしくお願い致します。 日曜の劇場版では 矢部刑事の頭にモザイクがか
かっていて 笑ってしまいました。 
 秋ですねえ。 東北の河原や広場では あちこち「芋煮会」の煙がたなびい
ています。 関東の友人に何で秋に芋を煮るの? って聞かれました。 私の
見解ですが、おそらく 稲刈りの後の慰労の意味と 秋の収穫を祝って 雪が
降る前に 皆で集まるのかなって思います。 芋煮という料理は、仙台では 
豚肉と里芋を使った味噌仕立てのお汁で まさに「トン汁」です。 山形では
 牛肉を使って醤油味で仕上げます。 「芋煮」でなく「バーベキュー」をし
ても、それは「芋煮会」なのです。 お相撲さんの「ちゃんこ」と似ているで
しょう? さあ、来週も芋煮に出かけるゾ。(飯塚)

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