メルマガ:いいオトコ研究会
タイトル:いいオトコのファッション  2003/10/29


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☆   いいオトコ研究会 (いい男とは?)  03年10月29日 第84号
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▼▼今週のテーマ▼▼ >>ファッション

ファッション

いいオトコであるブランド人は、
ファッションにも細心の気を払っています。

もちろん、ブランド品の服を買い揃える。
そんな安易な方法ではなく。

今号はファッションについて。
貴方は、キレイな包装紙でラッピングされているけど、ノンブランド君?
それとも、身の丈にあった包装紙でラッピングされているブランド君?


▼ブスおとこ君

「今日はきまったな!」
と鏡に映る全身像にご満悦の"ブスおとこ君”。
そう、待ちに待った彼女との初デート。

ところが1ヵ月後、「別れましょう。」というEmailが彼女から来た。
「貴方って、最初の時に受けたイメージと全然違うのね、がっかりしたわ。」
というのが、別れの理由らしい。

「イケねー、遅刻だ」
と、そこら辺にぶら下がっているスーツやネクタイを身に付けた”ブス君”。
仕事に行くファッションには、全く無頓着のようだ。

そんな”ブス君”、仕事能力は自分の方が上なのに、
どうしても、仕事の結果は同僚に負けてしまうらしい。

「おー、この服いいなー。」
って、直ぐに手を出してしまう”ブス君。
だから、クローゼットはいつも満員。

ところが、いつも着ていく服の組み合わせが決まらない。
たくさん持っているのに。


▼いいオトコ君

”いいオトコ君”、待ちに待った彼女との初デート。
着ていく服は、お気に入りのカジュアル服。
そして1ヵ月後、恋愛関係絶好調。
彼女いわく
「彼って、最初の時に受けたイメージと中身が同じなの、よかったわ。」

「今日は、ハードな交渉がある日だな。」
「ならば、ちょっと攻撃的なタイとシャツの組み合わせにしよう。」
と、念入りに服を選び、着こなしていく”いいオトコ君”。

仕事に行くファッションは、
その日の気分、仕事内容、天気、自分のキャラ、最新モード
などを総合的に考え、上手に着こなしている。


▼ファッション

9月10日から連載している、”いいオトコ”になるためのマーケティング。
その中で、最も身近な項目が、今号のファッションです。

商店で売られている商品。
CMやカタログなどで、宣伝広告をし、
商品をパッケージに入れ、
お客さんの目を引くような販売をし、
売れたら、キレイな包装紙でラッピング。

企業経営で行われているマーケティング。
これら広告宣伝やラッピングなどは、その行為の一環ですね。

このメルマガでは、貴方自身を「商品」として見立てるべきだと、
何度も述べてきています。
だから、上述した広告やラッピングを、
いいオトコは考え、しっかりと行う必要があるのです。
そして、その1つが「ファッション」。


▼ちょっとお尋ねします

お尋ねします。
「カッコいい服を着ていますか?」
「ファッションに気を使っていますか?」

但し、カッコいい服とは、別に、高い服とか、
最先端に流行を指しているわけではありません。
ファッションに気を使っているとは、
別に、お洒落をしまくることを言っているのではありません。

ちなみに、消防士の制服、油まみれの自動車工のつなぎ服、
これらはとっても素敵でカッコいい。


▼ブランドの乱発

最初に、”ブス君”のファッションについてお話します。
よくありがちなのが、「ブランド品の乱発」。

頭のテッペンから足の先まで、名のある高級ブランドで身をまとう。
しかも、それぞれに統一性と言うか、ポリシーが感じられない組み合わせ。
更に、自分の現在置かれている知見や地位とはかけ離れた高級さ。

これって、最悪ですよね。
高いものを身につければいい、著名なブランドであれば見栄えがいい、
っていう安易な発想以外の何物でもありません。

せっかく、たくさんのお金をかけているのに、かわいそう。
かえってみっともないものです。


▼黒スーツに紺タイ

次にありがちなのが、「個性の無いファッション」。

以前、オジサンの多くがグレー系の同じようなスーツを着ているのを見て、
「どぶネズミ」と悪口を言っていた人たち。
彼らに多いですね、個性無しファッション。
オジサンのことを言っている場合ではないですよ。

特に多いのが、黒系の三つボタンのタイトスーツに、
濃紺のタイを太めの結び目で付けている。
少しばかりのロンゲか、ちょっとディップで固めたショート、
そして幾ばくかの髭。
なんとも個性の無いことったら、ありゃしない。

合コンで、右から左まで、参加者全員が同じスタイル、同じファッションで、
気が狂いそうなくらいに笑ってしまった某女の子がいたそうです。
だって、三面鏡を開いてみているみたいだって。


▼ユニクロ的

同じことが言えるのが、「ユニクロ系」、「GAP系」の男たち。
これは、いろんな世代の人々に言えることです。

ユニクロが急成長した後に落ち目になったのは、
皆が一気に手を出したから。
どこを歩いても、同じチノパン、同じTシャツ、同じフリース。

そもそも、ユニクロやGAPを着ていると、
どんなセンス無しでも、最低限のレベルはクリアしてしまうのですよね。
それがいけなかったのでしょう。皆が皆、走ってしまったのですね。

でも本当に、あのタイトなチノパン、裾短めジャケットが、
自分にフィットすると考えてから着ているのでしょうか。


▼スーツに白い靴下

折角ステキなファッションをしていても、ある一点で全体が台無しって
ことがよくあります。
その典型例が、靴下ですね。どうしても気を抜いてしまうのでしょう。

例えば、上から下までビシっと決めた。うん今日はカッコいい。
でも、濃い目のスーツなのに、靴下が白いってオトコが、結構いるんですよね。
しかも、ゴムがゆるんで、すね毛が見え隠れしている。

なんで、それ以外のファッションは完璧なのに、
たかが数百円で買える靴下の手を抜くんでしょうね。

同じように、ステキなパンツなのに、ベルトが長すぎて一周半しているとか。
完璧なVゾーンなのに、Yシャツのエリ元から下着のシャツが見えているとか。


▼その他

その他、こんなファッションを見たことがあります。
ミラノでは、短パンTシャツ姿に、ウェストポーチで、
あの高級ブティック街を闊歩、
エトロやグッチに入っていく人達。

バンコクでは、真夏のリゾート服なのに、
スーツ時に履いている黒い革靴に黒い靴下。

NYでは、免税店で、
高級ブランドのネクタイを束ねてつかみ取り。


▼ファッションとは

で、ここで言いたいのは、別にファッション雑誌ではないので、
どんなファッションがステキかということではありません。
ファッションの重要性を述べたいと思います。

ファッションとは、その人を見せる、最も手っ取り早く、
最も効果的で、最も重要なことです。

男性読者の中には、
「オトコは服装なんかではなく中身だ。」と反論される方々もいるでしょう。
でも、それは単なる逃げ口上です。

ファッションとは、「制服」です。
ファッションとは、「自分を表すもの」です。
ファッションとは、「自分を効果的にPRする武器」です。

お店で売られている商品が、広告され、パッケージ化され、
店内ではお客さんの目を引くような工夫をし、
売れたらラッピングする。
そのどれをサボっても、売れ行きにマイナスとなります。

商品である貴方も同じ。


▼ファッションを真剣に考えるべき

だからこそ、もっともっと、ファッションに気を使うべきでしょう。
そう、お金では無く、気を使うのです。

ビジネスの世界では、その日の予定に合わせてスーツを選ぶことが、
エグゼクティブの基本。
今日は、ハードな交渉が待っている。
今日は、重要な社内会議。
今日は、お客さんを接待する。

それぞれに合わせて、
タイからシャツ、スーツ、靴、カバン、時計、メガネを
組み合わせているのです。


▼ファッションの考え方

では、いいオトコ研究会がお薦めする、
ファッションへの基本的な考え方を説明します。

一つ目は、「ここ一点で気に入ったブランド」を定め、
それを中心に組み合わせをすること。

例えば、靴は何といってもコールハーンだとすると、
あとは、コールハーンの靴にあったスーツ、シャツなどを組み合わせる。
そう、ある一点に、あるお気に入りブランドを決め、
あとはそれにフィットした組み合わせにしていくのです。

他の一点でもいいです。
ベルトはエルメスだけにするとか、シャツはAOTAだけ、
ジャケットはキトンだけ、バックはバリーだけーーー。
どれでもどんなブランドでもいいです。お気に入りであれば。


▼ベーシックを決める

次に、結構安易に出来るお薦めとしては、
ベーシックなスタイルを決めること。
ベーシックなスタイルとは、アメリカン、ヨーロピアンなどのこと。
モード系、クラシコイタリア系、トラディショナル系などのこと。

どんな区分けでもいいので、
自分にフィットしたベーシックを決めると、後は楽です。
間違っても、パンツがアメリカントラッドで、
ジャケットがイタリアン・カジュアルなんていう、
恐ろしい事を避けることが出来ます。


▼自分のロール・モデル

自分のロール・モデル(目指したいモデル)を決めることも得策。
ロール・モデルは、芸能人でも著名人でも同僚でも、誰でも結構。
「あ、あんなファッションがいいな。」、
「あの人のようになりたいな。」と思う人、ファッションのことです。

これって、安直なやり方のように見えるかもしれませんが、
コーチングという手法ではよく使う基本動作です。

で、ロール・モデルが定まったら、まずは徹底的にマネしてみること。
徹底的に。

そして、どれだけ自分の生活スタイル、体のスタイルにフィットしていたかを、
後日検証してみることですね。
その繰り返しで、いつのまにか、定めたロール・モデルが、
自分流に変身していることでしょう。


▼自己主張が出来るファッション

結構お薦めなのが、
「安くても自己主張出来る」ファッションです。

周りで多くの人が身に付けている、値段の張るブランド服よりも、
安くても自己主張出来るファッションの方が、
何倍も価値があります。

30代40代の方は記憶にあると思いますが、
昔、テニスが流行った頃、多くの学生がタッキーニのポロシャツを着ていた。
学生にしては高値の2万円も出して。

でも、2万円もするほどの効果がありましたか?
多分無いですよね。だって、右も左もタッキーニ。

それに対し、ちょっと変わったTシャツとか、
自分流の重ね着をしていた人、
かけたお金が2千円でも、効果抜群だったと思います。

高い金を出して、皆と同じような格好をするよりも、
安いお金で自己主張出来る格好の方が、効果抜群なんです。


▼自分ブランドを作る

自分ブランドを作り上げることが、ファッションにも求められます。
前号で述べた「ブランド人になろう。」
を、もう少しファッションに特化させてみて下さい。

ファッションという視点でいうブランド人とは、
「あの人は、いつもこんなようなファッションをしている。」
「あの格好を見れば、あの人を思い出す。」
という、自分の代替をしてくれるようなファッションを持つことです。


▼最も重要なこと

以上、ファションの基本的考え方を述べてきましたが、
1つ、重要なことを忘れていました。
それは、「自分という商品の中身と、身につけているファッション」
に整合性、統一性を持たせること。

あるいは、自分のライフスタイルやポリシーと、
自分のファッションが同一であること。

冒頭の”ブスおとこ君”。
折角、お洒落しているのに彼女に振られたのは、
中身と包装紙(ファッション)が、あまりにも異なっていたからでしょう。

中身が100円ショップ商品なのに、ヴィトンの包装紙でラッピングしても、
直ぐにボロが出るのと同じ。

100円ショップ商品にも、ヴィトンにも、それにふさわしいラッピング。
当り前の話ですね。
それを「自分という商品」のラッピングにも当てはめることです。


▼最後に

でも、やっぱり、制服ってカッコいいと思います。
警官、消防士、旋盤工、匠(たくみ)、柔道家。
制服を着ている姿、カッコよくて似合っていますよね。
自己主張していますよね。
職業に自信を持っていますよね。

それは、「その職業を表す」もの、「PRする」ものだからです。
人のファッションも同じ。
週末カジュアルだろうが、平日スーツだろうが、
貴方の制服なんですよ、会社に来て行く服は。


▼女性の方へ

会社勤めの男性の多くがスーツ姿ですね。
で、スーツを着ちゃうと、どの男も、
そんなに差が出ない場合があります。

ところがカジュアル服。
これは顕著に差が出ます。

やっぱ、それなりにファッションに気を使っている男は、
ファッション以外にもそこそこだってことが多いと思います。

でも、気を使いすぎている男は、
やっぱ嫌ですね。



▼▼次号のテーマ▼▼  11/5配信

>>コミュニケーション

自分という商品を磨き上げた。
それをラッピングするファッションにも気を使った。
それでも、顧客(周辺の人々)は、自分を買ってくれない。
女性にモテない。

何故か?
それはコミュニケーションに問題があるからです。
では、コミュニケーションって何?
次号(11月5日)、お楽しみに。


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発行人     いいオトコ研究会 代表




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