メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 10月19日号  2003/10/19


----<あさやんから皆さんへ>-----------------------------------
毎日変化のない生活にお困りのあなたへ
コツコツと何かやりませんか?
私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。
http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821
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                     運ちゃんのひとりごと

  2003/OCT/19TH 第141回(mag2は-100回)、melten66回、e-mag44回
              購読者数 722名    posbeeは第11回

          今日現在までの走行距離991,366km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 いま東名の集中工事が行われているのですが、嫌だなぁと思っていると、
 アッチャー、関東の仕事がまわってきたよ!
 などとブツブツ言いながらも、ようやく着いたところでこの原稿を書いています。
 西の方から関東へ行く場合は、東名のほかに中央道があります。

 私は今回、嫌な思いはしたくなかったので、中央道を走ってきました。
 でもなぁ、渋滞はないんだけど、トラックのパワーがないもので坂がうまく登っ
ていかないんですよ。中央道はとにかくアップダウンがすごい。
 ほんと呆れるくらいにパワーが落ちてきているので、コリャ危ないですよ。
 後ろからやられるんじゃないかと・・・・。

 重トレーラーのようにパイロットランプか、それともハザードを点灯させながら
坂を登ってやろうかとも考えましたよ。
 それほど急に速度が落ちていくのです。
 それにしてもいまどきの15t車を見ていると、なにひとつ苦労もなく坂を登って
いくような様は、運ちゃん想いというのか仕事が楽だなぁって感じています。

 羨ましい限りですねぇ、まったく。

 私のトラックは、いまどきのトレーラーよりもとろいらしくて、上り坂で涼しい顔
をしてまくられました。
 そんなときには疲れがドッときます。

 どうも中央道は、私のトラックで走るような道ではなさそうです。
 デジタコの点数なんか無視して走らなければ、やってられないですね。
 まるで自分自身が非力なようで、情けないったらありゃしないです。
 あっ、これは偶然かどうか知りませんが、デジタコの話題を採りあげると確実
に購読者が減少するんです。

 トラックに普段接していない人にとっては、詰まんなく感じる話題なのかもしれ
ませんね。
 
 ところで、今度もらう予定の新車は12段変速のセミオートマなんですよ。
 『そんなにたくさん変速があったら大変じゃないの?』
 という、予想される皆さんの疑問に対してお答えします。
 たしかにそんなにたくさんのギヤをシフトしようとすると、左の肩が凝ってしま
いますが、そのからくりというものをちょっとお教えします。

 これはもともとは6段変速なのですが、それぞれの段にLOWとHIGHのギヤを
備えているのです。
 たとえば3速のLOW、3速のHIGHというように。
 こうすることにより、勾配・重量などの諸条件に細かく対応できるというわけな
んです。

 変速段数が少なかったりすると、どうしてもギヤとギヤとの境目あたりの苦手な
ところがパワー不足になります。
 よって、どうしても低いギヤで引っ張ることになってしまい、ミッションに負担が
かかったり、あるいは燃費に悪い影響を与えることになるのです。

 このような方式は、いままでは重量物運搬のトレーラー(2デフ)のヘッドにのみ
用いられていましたが、いつの日からか最近の15t車にも装着されるようになり
ました。
 昔は六段などのシフトレバーと、HIGH・LOWの切り替えレバーのふたつがあ
りました。

 メーカーさんの努力と汗との結晶のおかげで、私の肩は痛みから保護される
ことになりそうですね。

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 こんな内容の記事が10月に入ってすぐに、インターネット上のニュースに流れ
ました。

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◆1都3県でディーゼル車規制開始

 空気を汚す有害物質をはき出す車は許さない――。
 東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県でディーゼル車規制による広域大気
汚染防止策が幕を開けた。

 広域規制の“旗振り役”となった東京都では準備も着々と進められ、条例施行
初日となる1日午前零時をもって早速、取り締まりに乗り出した。

 「東京の空、首都圏の空をクリーンにしよう」。規制開始を目前に控えた30日
午後、小池正臣都環境局長は規制に備えて発足した同局自動車公害対策部
職員や違反車両の取り締まりを専門に行う「自動車Gメン」、計約80人を前に
訓示。

「都内登録車両の対応は8割を達成した。これからは他県からの流入車両との
広域的な戦いが始まる」とGメンを激励した。
 1日午前零時に始まる取り締まりは、まず全国から青果や水産物を載せた大
型トラックが行き交い、荷卸し作業が行われる築地の中央卸売市場でスタート。
そろいの制服に身を包んだGメン25人が初仕事に取りかかった。
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 これは、私が10月1日のあるインターネットニュースで見た記事です。
 とうとう始まっちゃいましたねぇ。
 私は幸いにして、この取締りというものにはお会いしておりませんが、どのよう
なことをしているのでしょうか。

 規制対象車両に対しては、排ガス浄化装置の装着をしますというステッカーを
貼ってもらわなければならないようですね。
 いくら10月1日からとはいえ、そういっぺんには装置をとり付けることもできな
いので、半年程度の経過措置というものが認められています。

 だけどなんなのだろう。
 今日(10月15日)、神奈川・東京・千葉と一都二県を古い私のトラックで走りま
したが、なんら取締りの様子もなく、普段と同じように仕事ができました。
 まわりを見渡しても、依然としてバタバタのダンプがもくもくと煙を巻き上げて走
っていたりします。

 9月の後半に東京に行きましたが、このトラックで東京に行くのはこれで最後に
なるとトラックに言い聞かせていましたが、何のことはない。
 特段、小さい顔をする必要もなく、生まれつきの大きな顔で首都圏に突っ込んで
いけました。

 今回の規制は、個人でトラックを買ってやっている人などには、結構大変なんじ
ゃないでしょうか。
 時代に合わないから買い直しなさいって石原さんは言うけど、いまのトラック業
界にそんな金などありはしないよというのが庶民の本音といったところではない
でしょうか。

 あの排ガス対策の装置を付けるには、結構な費用がかかるらしいです。
 聞いたところでは、150万円位するとかしないとか。

 いま、バンバン走っている大型トラックの一ヶ月の水揚げ額は、よく稼いでいる
ほうで100万円から120万円位といわれています。
 実に一ヶ月のまるまるの水揚げを、この装置に持っていかれることになります。
 これはたまったものではありません。

 生ごみ処理機を買うと国から補助金が出るようですが、この排ガス処理装置を
付ける際にはなにも補助が出ないんですよね。
 これは実におかしいですね。
 国も自然を保護するためには、それなりにこういったところにも補助を出さなけれ
ば、産業そのものが成り立たなくなりますよ。

 金持ちばかりがハンドルを握っているわけではないんですよ。
 もしかしたら20年間、トラックを持たせている人もいたりするのではないでしょ
うか。
 大事に大事に可愛がってきたその人のダンプが、石原さんが東京入るなと言っ
たばっかりにお飯(まんま)食い上げになるというのも如何なものか。

 今度来る新しいトラックには、その排ガス処理装置が取り付けられていましたが、
今まで見たことのないものだけに、なにやら異様な感じに思えました。
 これって何年くらいもつのかなぁ。

 冬場の塩でもかぶって錆びて交換ということにでもなれば、けっこうな負担増に
なりそうな気がしますが。

 そんなに急いでやらなくても、クルマなんていうのは走るだけ走れば、新しいもの
に乗り換えていくもの。
 それよりか私が思うのは、排ガス対策をメーカーと国が取り組みをおろそかにして
いたからこそ、今日の環境問題に発展したわけなんでしょ?
 ある意味、行政側の怠慢でそうなったということもいえるわけだ。

 ヨーロッパでは、早い頃から酸性雨などの対策に乗り出していて、乗用車・トラッ
クの排ガス規制はとても厳しいと聞いています。
 水だって早いうちから取り組んでいればよかったのに、いちど汚れたものを元に
戻すというのはとても時間と労力のかかるものなんですよね。

 人間だってそうでしょ?
 いちどグれると、更正するのに時間がかかるでしょ!?
 ものごとなんでも同じでしょう。

 環境問題の取り組みについて運ちゃんがまずできることといえば、それはアイド
リング・ストップですね。
 これは本人の心がけ次第でどうにでもできます。
 工事などで片側通行になっているとき、交通量が多いところだと結構待たされる
ことが多いですよね。

 そんなときにはエンジンを止めているとか、踏切などでも電車が来るのを待って
いるときには、止めたほうがよろしいですね。
 些細なことなのですがそれをするかしないかで、将来大きく変わっていくものと
思われます。

 今はアクセルを底まで踏んで、黒煙を巻き上げるような時代じゃないんですよ。
 悪いことだけ真似をするような風潮はなんとかしなければなりませんね。
 なにかにつけてトラックは悪者にされがちなのですが、これはトラックに限らず
レジャッコにもいえることなんです。

 要は、なかにいる人間がどんな考えでハンドルを握っているかなんですね。
 自分だけが速く走れればと考える者ばかりになれば、この世は闇になります。
 交通社会って、やはり皆さんの協調がいちばん重要なのだと最近走っていて感じ
ます。
 独りよがりはきっと、どこかに無理が出ます。

 長生きしたけりゃ、まわりと協調して交通社会の一員としての自覚を持つようにし
ましょう。
 毎日の新聞を賑わしている交通事故当事者は、そういう意味ではどこかひとつ考
えが欠如しているということがいえるのではないでしょうか。

 私は免許の更新の時期を迎えているのですが、更新のときに見せられるあの痛
ましい交通事故のビデオなども、自分としてどのように受け留められるかで、今後の
人生が決まるといっても過言ではないでしょう。

 それではまた、次回まで。

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