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◎ ◎ ■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼▼■▼ ◎◎◎◎◎◎◎ No.143 03/10/15 ◎◎◎ 新世紀建築住宅マガジン「すまいや倶楽部」通信 ◎ ◎ 「家は叶う 建つべし! 建つべし!」 ◎◎◎ http://homepage3.nifty.com/at-shige/ ◎ ■▲■▲■▲▲■▲■▲■▲■▲■▲■▲■▲■▲■▲ ◎ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ このところの天候不順で風邪を引いておりましたが 今日はようやく回復基調になってきました。 私の場合、人と接する機会が多くなったときが引きやすくなります。 現場や作図中や事務所内での打ち合わせは良いのですが 満員電車での移動や会議は危険ですね。 ディレクターのMさん、アナタノですぞ。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 特集 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 「CAD」 設計者に必要な道具は紙と鉛筆。 頭でひらめいたアイデアを形にするためにはそれらを伝達していかなければ なりません。 以前は製図板にトレーシングペーパーを貼り、ホールダーという特殊な鉛筆を用いて 筆圧や芯先の太さを調整しながら図面を綺麗に仕上げてゆきました。 夏になると手の汗がトレーシングペーパーに付き、その部分が伸びたり、にじんだり するので上に代わりの紙を敷いて対処したりとなかなか大変でした。 建物の規模が大きいと分担して図面を描きます。 ある程度は共通のフォーマット(取り決め)をして全ての図面をまとめた時に ちぐはぐにならないようにするのですが文字だけは個性が出てしまいます。 なので誰が描いたか一目瞭然でした。 建物を完成させることが設計者の使命なのですが 図面を綺麗に仕上げることも設計者のプライドのようなところもあり腕の良い設計者の 条件でもありました。 著名な建築家の図面を集めて解説している本まであるほどです。 安藤忠雄氏の図面も当時も注目されており、作品が雑誌で発表されると 決って図面も添えられていました。図面というより絵の感覚です。 恐らく実施図面は別にあると思いますが。 図面を描くためには現物を知らないと細かくは描けません。 専門家に見せれば設計者の力量も計れます。 駆け出しの設計者は現場に足を運び現場の職人さんに鍛えられながら学んでゆくの でした。 この鉛筆を使って図面を描く行為がコンピューターを使って図面を描くようになりまし た。この5年位で完全に変化したのです。 ソフトはCAD(Computer Aided Design)という図面を描くためのものを使います。 利点は 1 図面を描くのが少し楽になりました。 正確な作図と作図スピードが、CADの大きなメリットと言えます。 連続した形や円、寸法記入の多い図面など、手作業では手間がかかっていたのが マウスの操作で行えます。線の修正が楽できれいに直せるのもポイントです。 2 複製が楽です。 作図、修正の回数が非常に多いこの業界では、一度描いた複雑な図形や記号が、 手軽に複製できます。 3 立体も描けます。 4 更にその立体をアニメに出来ます。 コンピューターソフトの為にバージョンアップが頻繁に行なわれます。 その度に設計者は操作を習得しなおします。 平面を描けば自動的に立面も三次元も描けてしまうと思われているかもしれませんが (もちろんそのような建築専用CADもあります) デザイン性豊かな建物の場合には対処しきれないこともあるために 平面なら平面だけを細かく描けるようなCADを使っています。 平面が得意なCAD 三次元が得意なCAD グラフィックが得意なCADとあるため 2,3種類のCADを使いこなしている設計者が多いです。 設計者本来の建築技術の習得に加えCAD操作の習得も必要となっている 今日です。 アトシエシゲ一級建築士事務所 http://homepage3.nifty.com/at-shige/ 「すまいや倶楽部通信」では住環境に関することで知りたい情報を 広く募集いたします。どんなちいさなことでも結構です。 以下までお送りください。 e-mail shige.yuyama@nifty.ne.jp ■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼▼■▼ 出版: ゲリラ情報誌 「すまいや倶楽部通信」 発行者: 湯山重行 (C)Copy right 2003 ご意見・ご感想等: shige.yuyama@nifty.ne.jp おもしろ住宅ご案内:http://homepage3.nifty.com/at-shige/ ■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼■▼▼■▼ |