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神無月にも、満月が在ります。 旧暦の九月十五日、今日(10月10日)です。 一昨日、十三夜を楽しみましたが、明るい輝きに見惚れました。 月は、いつも同じ輝きなのでは無いのです。 毎日が、異なった輝きと、異なる色をしています。 同じ月なのに、此の様な違いを見せるのです。 其れは、”見る角度”が、異なるからです。 詰まり、ものは、見る角度で、異なって見える事を知ります。 此の”異なり”を、表現できれば、多彩な表現が可能です。 同じものでも、異なって見えれば、新鮮です。 では、どのようにしたら、異なって見えるのか? 方法は、幾通りも考えられますが、単純な方法から検討をしましょう。 <1>色を変える。 バリエーションの世界です。 月も、異なった色を見せます。 <2>文様を変える。 異なった提案が生まれます。 月に映る模様も多彩です。 <3>原型に、新たなものを加える。 パーツの世界です。 月に雲が掛かったりします。 <4>素材を変更する。 同じデザインでも異なりを作ります。 昼に見る月でしょうか? <5>構成の組織を変更する。 織物なら縦糸と緯糸の構造を変えます。 三日月と半月の異なりと考えて下さい。 此の様に、少し考えるだけでも、色々な異なりを見られます。 満月を、漫然と見ているのでは、ものの哀れも、ものの奥深さも、計り知ることは出来ません。 満月が、貴重な存在だから、人は愛でるのです。 其の存在が、かけがえのないものならば、誰もが大切に致します。 そんな提案を、満月の姿から学びます。 今宵の月は、多くの事を照らしだしてくれます。 『満月』に、乾杯!です。 |