メルマガ:spin around the world
タイトル:■■spin around the world 3号■■  2003/10/07


 時がめぐる。夜は鮮やかな銀箔のカーテンをひいて。
 僕等は少しだけ疲れた顔をして、それでも歩くことやめずに
 ただひたすら朝を目指した。
  そうやって朝が来ても僕等にはその朝日を浴びる余裕もなく
 気がつけばまた陽は傾き銀箔のカーテンに街は包まれる。
 
 わからないこと。
 知りたくないこと。
 見たくないこと。
 知りたいこと。

 わけもわからずに吠え立てて、それだけで
 自分を誇示していた。

 でも、何も掴めない自分に腹がたって
 何かを掴んだひとをうらやんで。。
 意味がないってわかってるけど。
 どうしてもそうしてしまう。

 同じことなのに。

    僕等は時々、「恋」とか「愛」とかについて
 真剣に考えた。
 
 何かにぶつかると、そこにはいつも誰かがいた。
 でもそれが「恋」だとか「愛」だとかじゃなきゃ
 いきなりいいかげんになったり。
 それなりにうまくやったり。。。
 本当は真実が見たいのに、目を閉じて夜に抱かれてしまう。

 そんな風に生きてきた僕等はいざそんなものに囚われると
 四方を壁に囲まれてしまう。
 
 誰かを求めれば誰かを傷つけ
 痛みがわかればわかるほどに怖くなってしまう。
 逃げだすことばかりを覚えてしまう。

    夕日がビルを指ししめす。
 この街に来てもう1年以上も時が流れ。
 こうして言葉を吐き出すことによっていきつづける意味をも知る。
 何処か知らない街でこの言葉を受け止めている誰かが居る限り。
 
 私は歩きつづける。

 僕等が失ってた「心」を取り戻すために。

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