メルマガ:MacmanusRecords前衛音楽情報
タイトル:MacRec.2003.10.02.レーベル特集〜Erstwhile  2003/10/02


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MacmanusRecords         http://www.visco.jp/macrec/
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_/_/_/_/ レーベル特集〜Erstwhile _/_/_/_/
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<試聴>マークのリンクからサンプル音源をお楽しみいただけます
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■Erstwhile
1999年からニューヨークを拠点に、世界中の良質な即興音楽〜実験
音楽作品をリリースしているレーベル。どの作品もジャケットワー
クが秀逸。
http://www.erstwhilerecords.com/


erstwhile033-040. AMPLIFY 2002: balance box set [7CD+DVD]
         \19900<予定価格>
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/033_040.asp

2002年10月に東京スターパインズカフェで3日間に渡り開催された
「AMPLIFY2002:balance」のボックスセット。CD7枚にはフェス
ティバル期間にライブ録音されたセットのうち8セットを収録。
フェスティバル前後に都内のライブスペースで録音されたセットや
ギュンター・ミュラー/中村としまるのデュオのスタジオ録音も収
録。また、映像作家ジョナス・レディントンによる同フェスティバ
ルのDVDドキュメント作品(「balance beams」109分)、フェステ
ィバル参加者や関係者によるライナーノートとフェスティバルの写
真多数を収録したフルカラー小冊子(52頁/撮影:座間裕子)も封
入。 DVDには、フェスティバルのドキュメントの他、特別付録と
してキース・ロウ/トーマス・レーン/マーカス・シュミックラー
のトリオと、ギュンター・ミュラー/大友良英のデュオのサラウン
ド効果版や、フェスティバル前後に都内のライブスペースで演奏さ
れたコンサートの模様、キース・ロウによるコーネリアス・カーデ
ューの「Treatise」のグラフィックスコアの演奏法についての興味
深いトークなども収録。限定800枚。
<内容>
●CD 1 (フェスティバル外のコンサートより):
1. トーマス・レーン/中村としまる
2. ギュンター・ミュラー/秋山徹次/中村としまる
3. クリストフ・カルツマン/中村としまる
4. トーマス・レーン/中村としまる/杉本拓
●CD 2 (スタジオ録音)::
ギュンター・ミュラー/中村としまる「tint」
●CD 3 (フェスティバルより):
1. Cosmos (Schiko M/吉田アミ)
2. キース・ロウ/トーマス・レーン/マーカス・シュミックラー
●CD 4 (フェスティバルより):
1. ギュンター・ミュラー/大友良英
2. トーマス・レーン/マーカス・シュミックラー
●CD 5 (フェスティバルより):
1. ブルクハルト・シュタングル/クリストフ・カルツマン/杉本拓
2. キース・ロウ/中村としまる
●CD 6 (フェスティバルより):
1. ブルクハルト・シュタングル/ギュンター・ミュラー
2. 中村としまる/Sachiko M
●CD 7: (7人のギタリスト):
1. 7人のギタリストによるコーネリアス・カーデュー「Treatise」
82-84頁(キース・ロウ/秋山徹次/オレン・アンバーチ/中村と
しまる/大友良英/ブルクハルト・シュタングル/杉本拓)
2. 7人のギタリストによる即興演奏
●DVD「balance beams」
AMPLIFY 2002: balanceフェスティバルの映像ドキュメント

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erstwhile032. Matt Davis/Phil Durrant/Mark Wastell - Open
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/032.asp

ロンドン・シーンで活躍するマット・デイヴィス、フィル・ドゥラ
ン、マーク・ウォステルは、2000年8月に初共演し、2002年初めよ
りアコースティックから電子音まで多彩な音を取り入れたトリオと
して本格的に活動を始めた。この頃からドゥランはソフトウエア・
シンセを使った独自のサウンドを開拓、ウォステルが使うamplified
texturesという増幅音の効果と融合し、フィールド・レコーディン
グと電子音が見事にマッチした音楽を生み出した。「Open」は、こ
のトリオの興味深い進化をうかがうことのできる作品であり、3人
のミュージシャンのサウンドが識別不可能なほどに融合しながら際
だった個性のある独特の音楽として成功している。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/032_01.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/032_02_1.ram

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erstwhile031. Martin Siewert/Martin Brandlmayr - Too Beautiful
              To Burn [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/031.asp

マーティン・シーヴァートとマーティン・ブランドルマイヤーは、
共にウイーンの即興・作曲双方の音楽シーンでめざましく活躍して
いるアーティスト。本作「Too Beautiful to Burn」は、2000年夏
から共演を始めてきた2人の初デュオ作。シーヴァートは、最近
特に数多くの作品を発表しており、ヴァーナー・デフェルデッカー、
クリストフ・カルツマン、クリスチャン・フェネス、ケヴィン・ド
ラム、ジム・オルークらとも共演している。ブランドルマイヤーは、
人気トリオRadianの主要メンバーとして、その魅惑的なパーカッシ
ョンで注目されており、Rhiz、Mego、Thrill Jockey からCDをリリ
ースしている。シーヴァートとブランドルマイヤーは、共に即興ト
リオTrapistのメンバーでもあり、hatOLOGY から珠玉の作品をリリ
ースしている。本作は、2003年1月にウイーンのクリストフ・アマ
ンのスタジオで録音された。2人のミュージシャンが駆使する巧妙
なテクニック、メロディアスなギターや流麗なシンバルの音、アコ
ースティック音と電子音が交錯する変化に富んだ演奏は、アブスト
ラクトであると同時に音楽的にも非常に聴き応えのある作品に仕上
がっている。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/031_02.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/031_04.ram

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erstwhile030-2. Keith Rowe/John Tilbury - Duos for Doris [2CD]
                \3190
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/030.asp

キース・ロウとジョン・ティルバリーは、1981年から伝説的なイギ
リスの即興グループAMMで長く共演してきたが、デュオとしてレコー
ディングを行ったのは本作が初めて。ロウは1966年にAMMを発足し、
この数年は中村としまるのノー・インプット・ミキシングボードと
のテレパシーの交信を思わせるデュオや、エレクトロニック・オー
ケストラMIMEO、トーマス・レーンとマーカス・シュミックラーとの
トリオなど、野心的な音楽の試みを続けている。ティルバリーは、
スケンプトン、ウルフ、ケージなど現代音楽のジャンルで顕著なレ
コーディングを残してきた鬼才ピアニスト。特にモートン・フェル
ドマンのピアノ曲全曲をカバーしたソロ・ピアノ集は珠玉のアルバ
ム。Sachiko M、Werner Dafeldecker、Franz Hautzinger、MIMEO等
とも共演している。穏やかな静けさと激しさが複雑な美を生みなが
らエンディングへと向かう2時間に及ぶインプロビゼーションの名
演。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/030_1_01.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/030_2_01.ram

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erstwhile029. Gunter Muller/Otomo Yoshihide - Time Travel
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/029.asp

スイス出身のギュンター・ミュラーは、パーカッションにエレクト
ロニクス・サウンドを取り入れた先鋭的な試みで、過去20年以上に
渡り数多くのミュージシャンとコラボレーションを続けている。特
にジム・オルーク、ヴォイス・クラック、杉本拓、エリックMとの
共演が長い。大友良英はあらゆる角度から「音」の性質を追求を続
け、90年代半ばには自己のバンド<グラウンド・ゼロ>やクリスチ
ャン・マークレーとの共演等を通してサンプルを用いたターンテー
ブル奏法を究めつくし、この数年は高周波を取り入れたミニマルな
エレクトロニクス音楽を制作している。ミュラーと大友は1989年に
日本で出会ったのをきっかけに、共演歴は10年以上になる。本作は
2002年に録音された2人の初デュオ作。微妙に変化しながら絡み合
う二人のサウンドが、時間の流れを変えるようなユニークな感覚を
生んでいる。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/029_02.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/029_04.ram

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erstwhile028. Jerome Noetinger/ErikM - What a Wonderful World
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/028.asp

Jerome NoetingerとErikMは、90年代の初めからフランスの実験音
楽シーンの主要人物として活躍している。本作でのデュオは初共演。
Noetingerは、1989年にMetamkineレーベルを設立し、様々な具体音、
ノイズ、アナログ/デジタル音源を組み合わせたミュージック・コ
ンクレートの伝統を、彼独特の先鋭的な感覚で現代に蘇らせている。
ErikMは、90年代半ばから熟練のターンテーブル奏者として活躍して
いる。2001年から2002年にかけてマルセイユで録音された本作は、
ターンテーブルを取り入れながらも予期せぬ音や展開が次々と飛び
出す。様々に変化するエレクトロニクス音や特定のフレーズの反復、
日常の具体音などが緻密に構成され、完成度の高いエレクトロ・ア
コースティック作品となっている。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/028_03.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/028_08.ram

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erstwhile027. Keith Rowe/Thomas Lehn/Marcus Schmickler -
              Rabbit Run [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/027.asp

キース・ロウとトーマス・レーンとマーカス・シュミックラーは、
それぞれ非常に際だつ個性で欧州の実験的な音楽シーンをリードし
ている。AMMの創始者であるロウは、最近では中村としまるやジョ
ン・ティルバリーらとのデュオで、さらなる先鋭的な即興音楽を生
み続けている。2002年にケルンで録音された本作は、レーンのアナ
ログシンセとシュミックラーのデジタルシンセとコンピュータとい
う対照的なサウンドが立体的に呼応しあい、それらの音に敏感に反
応するキース・ロウのテーブルトップギターのサウンドが音楽を刺
激的な方向へ向かわせている。また、このCDは、通常モードでは
1曲41分の演奏を通しで聴くことができる他、シャッフルモードで
聴くと1曲が42片の短いトラックに分断されてランダムにシャッフ
ルされ、同じ音楽でありながら毎回違う音の断片の組み合わせで音
楽を聴くこともできる。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/027_11.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/027_28.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/027_39.ram

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erstwhile026. Andrea Neumann/Burkhard Beins - Lidingo [CD]
              \2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/026.asp

ベルリンを代表するインサイド・ピアノ+パーカッション即興デュ
オの作品。アンドレア・ノイマンは、ピアノから弦、音響板、金属
枠の部分を取り外し、それを「インサイド・ピアノ」と称し、サウ
ンドに電気処理を施した楽器として使い始め、新しいサウンドの可
能性を追求している。パーカッショニストのBurkhard Beinsは、19
88年から即興のパーカッショニストとして活動し、キース・ロウ等
とも共演している。二人のミュージシャンが多彩な音を緻密に構成
し、時には微風のような音を、時にはエッジのある鋭い音を交錯さ
せながら、スウェーデンの小さな島の静寂と荒々しさをシュールに
リアルに彷彿させる。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/026_approaching_lidingo.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/026_loffe.ram

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erstwhile025. Burkhard Stangl/Dieb13 - Eh [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/025.asp

ブルクハルト・シュタングル(ギター)とDieb13(ターンテーブル)は
共にウイーンの即興音楽シーンを代表するミュージシャン。シュタ
ングルのギターは静寂を思わせる微音から美しい旋律、ノイズの嵐
のようなドローンまで多彩な音を生み、ウイーンの即興集団ポルヴ
ェクセルやEfzegなどで際だった個性を発揮している。Dieb13は熟
練したターンテーブル奏者。本作は、2001年12月にウイーンのスタ
ジオで録音され、伝統的な低調のウッドギターからポータブル・グ
ラモフォン、エレキギター、エレクトロニクス、コンピューターに
至るまで多彩な楽器を使用し、ノイズとメロディーが交錯する万華
鏡のような豊穣なサウンドの世界を生んでいる。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/025_eeeh.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/025_ehhe.ram

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erstwhile024. Cosmos - Tears [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/024.asp

Cosmosは、Sachiko M(サインウェーヴ、コンタクト・マイク)と吉
田アミ(ヴォイス)が1997年から続けているデュオ。Sachiko Mのサ
ンプラー自体が本来持っているテストトーンやノイズ成分を利用し
た独自のサンプラー奏法から生まれる純度の高い高周波のサイン・
ウェーブと、吉田アミが喉や舌や唇を使って丁寧に紡ぎ出す可聴音
ぎりぎりの微かなノイズとの合体が、繊細で緊張感のある音空間を
生んでいる。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/024_(untitled_cd_track_1).ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/024_(untitled_cd_track_2).ram

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erstwhile023. Polwechsel/Fennesz - Wrapped Islands [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/023.asp

ウイーンの実験即興カルテット、ポルヴェクセルは、作曲と即興、
電子音とアコースティック、ジャズとクラシックの中間的な領域で
新しい音楽を生んでいる。オーストリアのコントラバス奏者ヴェル
ナー・ダーフェルデッカーが1993年にマイケル・モーザー(チェロ)
と結成したポルヴェクセルは、Hat Hutやダーフェルデッカーの自
主レーベルDurian等から4枚のアルバムを発表している。本作には
同じくウイーンのMegoやTouchを代表するクリスチャン・フェネス
がラップトップで参加。アブストラクトな即興演奏とメロディアス
な電子音が融合し、ミクロの世界をのぞいているような深い不思議
な感覚に包み込む。アコースティックな音と電子音が、互いのエッ
ジをカラフルに際だたせながらも温かく融合している。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/023_framing_3.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/023_framing_5.ram

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erstwhile022. Poire_z - + [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/022.asp

スイスのギュンター・ミュラー、同じくスイスのエレクトロニクス
・デュオのヴォイス・クラック、それにフランスのエリックMの4
人で結成されたプワー・ジーの3作目。本作は、全3曲にそれぞれ
大友良英、Sachiko M、クリスチャン・マークレイという豪華メン
バーがゲスト参加している。ミュラー、ヴォイス・クラック、エリ
ックMが互いの音に影響を受け合いながら密度の濃い静かなノイズ
の渦を生み、そこへ3人のゲスト・ミュージシャンの個性的なサウ
ンドが加わり、化学反応のように曲ごとに異なる変化を及ぼしてい
るのが面白い。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/022_bottle_bow.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/022_cable_stitched_calypso.ram

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erstwhile021. MIMEO/John Tilbury - The Hands Of Caravaggio
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/021.asp

テーブルトップ・ギター奏者キース・ロウのコンセプトに基づくエ
レクトロニクス主体の12人編成大プロジェクトMIMEOに、元AMMのピ
アニスト、ジョン・ティルバリーがゲスト参加した演奏。メンバー
はKeith Rowe、Kevin Drumm、Phil Durrant、Thomas Lehn、Kaffe
Matthews、Jerome Noetinger、Gert-Jan Prins、Peter Rehberg、
Marcus Schmickler、Rafael Toral、Markus Wettstein、Cor Fuhler、
John Tilbury。低音のドローンから始まり、徐々にエレクトロニク
スが層をなし、そこへティルバリーのピアノが重なる。沈黙と緊張
感から生まれる即興演奏が、時にはエレクトロニクスの渦となり、
時には深い静寂を呼び、大きく波打ちながら進行していく圧倒的な
名演。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/021_the_hands_of_caravaggio_(excer
pt_1).ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/021_the_hands_of_caravaggio_(excer
pt_2).ram

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erstwhile020. Giuseppe Ielasi/Domenico Sciajno - Right After
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/020.asp

Giuseppe IelasiとDomenico Sciajnoは、イタリアのエレクトロ・
アコースティック即興シーンで最も注目されるアーチスト。Ielasi
は、これまでTaku Sugimoto、Jerome Noetinger、Dean Roberts、
Thomas Lehn、Michel Doneda、Brandon Labelleらと共演してきた
ギタリスト。一方のSciajnoはべーシストでAlvin Curranと共演し
てきた。本作は、緻密な電子音の構築が、卓越したアート作品を感
じさせる緊張感と静寂を漂わせている。真っ白い平面を思わせる静
かなホワイトノイズの上で、2人のミュージシャンの潜在的なエネ
ルギーが時折瞬間的に放出し、水面に幾何学模様のさざ波を立てる
ように音楽に立体感とパワーを与えている。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/020_two_main_rooms.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/020_three_main_rooms.ram

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erstwhile019. Greg Kelley/Jason Lescalleet - Forlorn Green
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/019.asp

アメリカで最も注目されている即興音楽シーンと言われるボストン
のケンブリッジで活躍するGreg KelleyとJason Lescalleetのデュ
オ作品。Kellyは、Anthony Braxton、Paul Lovens、Keiji Haino、
Eddie Prevost、Kevin Drummらと共演してきたトランペッター。
一方のLescalleetは、Francisco Lopez、Donald Miller、Achim
Wollscheid、John Hudak等と共演しつつ、この十数年、主にアナロ
グ・テープを用いての探究を行い、環境音のテープループに静寂の
瞬間、ホワイト・ノイズを挟むなど、独自の音響空間を構築してき
た。本作は、緻密な構成の中に、音と沈黙に対する研ぎ澄まされた
感性を感じさせる新世代のインダストリアル音楽とも言える傑作。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/019_man_on_the_outside.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/019_tight_spot.ram

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erstwhile018. Keith Rowe/Toshimaru Nakamura - Weather Sky
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/018.asp

イギリスの即興演奏コンボAMMのギタリストであり、プリペアド・
ギター、テーブル・トップ・ギターの先駆者であるキース・ロウと
日本のシーンをはじめベルリンなど欧州即興シーンでも注目を集め
る中村としまるのデュオ作品。本作は、2001年6月にフランスで録
音された3つのパートから成る合計73分間の即興演奏。2人のミュ
ージシャンのサウンドの微妙な強弱や揺らぎ方、その満ち引きのバ
ランスが、あたかも1人の人間がコントロールしているかのように
完璧に保たれている。永遠を思わせる一定の持続音が生む静かなホ
ワイトノイズの渦の中で、時折、音の周波数がかすかに揺らぐ。お
互いのエゴをすっかり消し去ったかのような清浄な感覚から生まれ
る音楽が、終始、静かな緊張感を保ちながらエンディングへ向かう
珠玉の即興演奏。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/018_weather_sky_1.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/018_weather_sky_3.ram

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erstwhile017. Cor Fuhler/Gert-Jan Prins - The Flirts [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/017.asp

Cor FuhlerとGert-Jan Prinsは、アムステルダムを拠点にヨーロッ
パの即興音楽シーンで活躍している。Cor Fuhlerはピアニストとし
てオランダのシーンでハン・ベニンクやマイケル・ムーア等のプロ
ジェクトに参加する他、プリペアード・ピアノのソロ作品でも注目
されている。本作では、ターンテーブルやムビラの音をアナログシ
ンセを通してユニークな音にプロセスしている。一方のGert-Jan
Prinsは、ラジオやテレビなどの音声を使ったノイズ・コラージュ
作品を制作している。本作は、混沌としたノイズの中からたえず新
鮮なサウンドが飛び出し、跳ね回る小動物の動きを思わせる小気味
良いテンポでスリリングな音楽の流れを生み出している。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/017_J-Fetrose.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/017_Geranium-455.ram

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erstwhile016. Stilluppsteypa/TV Pow - We Are Everyone In the
              Room [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/016.asp

アイスランドのラップトップ・ユニットStilluppsteypaと、シカゴ
のラップトップ・トリオ TV Powのエレクトロニクス・デュオ作品。
両ユニットのメンバーは、きわめて鋭敏な感覚から生まれた微細で
奥行きのある電子音により、あたかも架空の森の奥で静かなエレク
トロニクスの風が吹き荒れているかのような不思議な感覚を生んで
いる。電子音でありながらも、ナチュラルで透明な空気感が全編を
貫いている。可聴音ぎりぎりの低周波の音が静寂から次第にごう音
へ高まっていくなど、圧倒的な凄みを感じさせる作品。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/016_michigan_impossible.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/016_for_starters_we_have_nothing_c
onclusive.ram

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erstwhile015. Axel Dorner/Kevin Drumm - Axel Dorner & Kevin
              Drumm [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/015.asp

世界の即興シーンをリードするエレクトロニクスとギターのデュオ
によるコラボレーション作。Axel Dornerはベルリン在住で、ヨー
ロッパの即興音楽シーンで最も多忙なアーチストであり、斬新なア
プローチでトランペット・サウンドを探究している。一方のKevin
Drummはシカゴに在住し、その変幻自在な音楽的才能で人気を得て
いる。本作には、2000年2月のシカゴのスタジオ・セッションと、
同年10月のウイーンでのセッションが収録されており、2人の幅広
い演奏表現が聴ける。アコースティックなサウンドとエレクトロニ
クスが、時には沈黙と音の間を揺らぎながら絶妙のバランスで融合
し、即興演奏であると同時に音楽的にも十分聴き応えのある作品に
仕上がっている。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/015_part_one.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/015_(untitled_cd_track_3).ram

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erstwhile014. Phil Durrant/Thomas Lehn/Radu Malfatti - Dach
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/014.asp

Radu Malfattiは、70年代初頭から欧州の即興音楽シーンで活動を
続け、90年代以降は、まばらな音を使って静寂を感じさせる音楽を
制作している。Phil Durrantは、Ticklishの一員であり、アコース
ティックやエレクトロ・アコースティックのプロジェクトで、ヴァ
イオリンを用いた即興演奏を中心に活動している。アナログ・シン
セを操るThomas Lehnは、Marcus Schmicklerとコラボレーションし
ている。なお、Phil DurrantとThomas Lehnは、MIMEOのメンバーで
もある。本作のタイトル「Dach」はドイツ語で屋根の意味。演奏開
始時の降雨が屋根にあたる音があり、その後天気が回復して屋根の
金属を暖め始めると屋根がパリパリという音をたて始め、屋根がま
るで演奏に参加しているかのように聞こえるからである。ミニマル
なアコースティック音や電子音が、屋根から聞こえるノイズととも
に広がりのあるスペース感を生み、あたかもリスナーが同じ演奏空
間を体験しているようなリアリティを感じさせる即興演奏。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/014_1.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/014_3.ram

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erstwhile013. Toshimaru Nakamura/Sachiko M - Do [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/013.asp

杉本拓やKeith Roweらとのコラボレーションでも知られる中村とし
まると、Ground Zeroや大友良英との活動を経て精力的なリリース
を続けているSachiko Mによる即興作品。中村としまるは、本作で
「ノー・インプット・ミキシング・ボード」(外部からの音の入力
がないミキサー)を楽器として用い、ミキサーから出るフィードバ
ック音で演奏している。一方のSachiko Mは、メモリー機能のない
サンプラーを使用し、純粋なサイン・ウエーブ、プリセットのテス
ト・トーン、ノイズを用いて演奏している。2人の楽器から生まれ
る電気信号による持続音が、微かに波立つ細い曲線のようにまっす
ぐに宙を貫きながら、リスナーの脳を刺激する。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/013_do_1.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/013_do_3.ram

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erstwhile012. Thomas Lehn/Marcus Schmickler - Bart [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/012.asp

Thomas LehnとMarcus Schmicklerは、共にドイツのケルン在住のア
ーティスト。Lehnは、Konk Pack-Big Deepなどで知られる即興アー
ティスト。一方のSchmicklerは、Wabi Sabiで知られるデジタルシ
ンセのコンピュータ・アーティストで、Pluramonの名前でも3枚の
CDを出している。もともとジャンルの違う彼等がコラボレーショ
ンを始めたのは、1998年にMIMEOのメンバーとして共演したのがき
っかけ。本作は、この2人によるスタジオ・セッションの記録であ
り、あらかじめ用意されたデジタル音の素材と、即興で生み出され
るアナログシンセのサウンドがスリリングにぶつかり合い、立体的
でパワフルな演奏を生んでいる。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/012_gelb.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/012_temp_close.ram

――――――――――――――――――――――――――――――

erstwhile011. Otomo Yoshihide/Voice Crack - Bits,Bots&Signs
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/011.asp

大友良英は90年代の初頭からGround Zeroで活動。FilamentやI.S.O
などのプロジェクトではミニマルなエレクトロニクス・サウンドを
制作している。一方のスイスのVoice Crackは1972年から活動して
いるユニットで、家庭にある雑多なエレクトロニクス小道具を楽器
として使用してユニークなノイズを生む。本作は、繊細な電子ノイ
ズが飛び交う壮大なスケールのライブ・インプロ作。エレクトロニ
クス音楽のベテラン3人が生み出す多様な電子ノイズの集合体は、
広大な宇宙空間に漂う無数の星くずを思わせ、時には鳥の声や風の
そよぎなど自然界の音も彷彿させ、脳をリラックスさせる。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/011_3.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/011_5.ram

――――――――――――――――――――――――――――――

erstwhile010. Gunter Muller/Le Quan Ninh - La Voyelle Liquide
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/010.asp

ヨーロッパの即興シーンで注目の2人のパーカッショニスト、ギュ
ンター・ミュラーとル・カン・ニンのデュオ作品。本作は、2000年
1月にフランスで録音された4時間の即興演奏の中から、厳選された
75分の演奏を収録したもの。乾いたパーカッシヴな音響に、微妙に
質感を変える電子音が被さり、やがて異なる質感のサウンドが融合
して穏やかな波のように自然な音楽の流れを生む。アコースティッ
クの素朴な美しさとスリリングなエレクトロニクス音が、2人の卓
越したリズム感により一つの音楽の中で見事に融合し、無機的なサ
ウンドというよりも生命のもつ柔らかな触感を感じさせる音楽にな
っている。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/010_la_voyelle_e.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/010_la_voyelle_i.ram

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erstwhile009. Dean Roberts/Werner Dafeldecker - Aluminium
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/009.asp

Dean Robertsは、トリオThelaや自己のユニットWhite Winged Moth
でギターによるドローンやフィードバック音を追求している。一方
のDafeldeckerは、ウイーンを代表する即興集団ポルヴェクセルの
主要メンバーであり、Durianレーベルの主宰者でもある。本作は、
ウイーンのスタジオで録音されたマラソン・セッションの一部。両
者ともギターとエレクトロニクスを演奏し、時折パーカッションの
ハイハットも導入される。サインウェーヴの高周波の持続音と、遠
くから聞こえてくるアコースティックなサウンドが、広がりのある
透明なスペース感を生んでいる。終始、静かな緊張感が音楽を貫い
ており、サインウェーヴや金属的な音を繊細に扱うことにより、脳
に心地よい刺激とリラックス感を与えている。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/009_Rock_and_Roll_Part_4.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/009_Rock_and_Roll_Part_5.ram

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erstwhile008. Burkhard Stangl/Christof Kurzmann - Schnee [CD]
              \2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/008.asp

ウイーン出身のブルクハルト・シュタングル、クリストフ・カルツ
マンのデュオによる即興作品。シュタングルは即興集団ポルヴェク
セルのメンバーで、本作ではアコースティック/エレクトリック・
ギター、パーカッションを担当している。一方のカルツマンは、
Christian Fenneszらと共にOrchester 33 1/3のメンバーであり、
Charhizma Recordsの主宰者でもある。両者は1999年にニューヨー
クでポルヴェクセルのメンバーとして共演したのをきっかけに互い
の音楽に興味を持ち、コラボレーションをするようになった。本作
は、2人のお気に入りの4つの映画にインスパイアされて制作され
た。「Schnee」とはドイツ語で「雪」のこと。カルツマンがPower
Mac G3から清廉とした電子音を静かなさざ波のように放ち、そこへ
シュタングルがギターやパーカッションで乾いた音や深遠な音を投
じていく。しんとした静けさの中にも、ウイーンの先鋭ミュージシ
ャンの研ぎすまされたエッジのある感覚を感じさせるサウンドスケ
ープの傑作。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/008_nordrand.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/008_passion.ram

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erstwhile007. John Butcher/Phil Durrant - Requests&Antisongs
              [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/007.asp

80年代中頃以来イギリスの即興シーンで活躍するジョン・ブッチャ
ーとフィル・デュランのセッション。2人はは、1984年からジョン
・ラッセルのトリオで活動するなど長い共演歴を持つ。ブッチャー
の熟練したサックスから生まれるサウンドを、“電子音の魔術師”
と呼ばれるデュランがリアル・タイムで電子処理し、プロセスされ
たそのサウンドと生のサックスの外部音を再構築するというユニー
クな試み。本作ではサンプラーは使用せず、サックスの生の音と増
幅されたサックスの音がリアルタイムで重なり、そこへサックスの
信号から生じた2種類の電子処理連鎖音が、デュランの繊細なコン
トロールにより被さっていく。質感の違うさまざまな音が不思議な
エレクトロ・アコースティック・サウンドの層を生み、近未来的と
もいえるミステリアスな雰囲気を醸し出している。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/007_Sheet_Bend.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/007_Kreuzklem.ram

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erstwhile006. Kevin Drumm/Martin Tetreault - Particles and
              Smears [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/006.asp

シカゴ・シーンで活躍するケヴィン・ドラムと、カナダのマルタン
・テトローのデュオ作品。もともと異なる音楽シーンで活動してい
た両者が出会ったのは、99年9月にシカゴのLampoでのコンサートで、
ジム・オルークと2人が共演したのがきっかけ。本作は、同じ時期
にシカゴのスタジオ・セッションで録音された。ドラムとテトロー
が互いに相手の音にじっと聴き入りながら、微細な音をていねいに
重ねてイマジネーションあふれるミクロの世界を構築している。抑
制された静けさの中に、深みと崇高さを感じさせる高度な即興演奏。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/006_4.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/006_8.ram

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erstwhile005. Keith Rowe/Gunter Muller/Taku Sugimoto - The
              World Turned Upside Down [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/005.asp

キース・ロウと、スイスのギュンター・ミュラー、日本の杉本拓と
いう世界の即興シーンをリードする注目のトリオ作品。本作は、19
99年10月のフランスで3人が初共演した際のコンサートの録音。杉
本のギターのエコーに反応するように、ロウとミュラーが、幾何学
的な曲線やらせん形を思わせるエレクトロニクス音をゆっくりと重
ねていき、記憶の彼方から聞こえてくるようなイマジネーション溢
れるナチュラルな音楽のうねりを生んでいる。静寂の中にぽつりと
投じられるギターの音から嵐のような電子音の渦まで、3人の音が
絡まりながら質感の異なるサウンドを次々と生み、予期せぬ展開へ
と様相を変えていく音楽は、どこかAMMの作品を彷彿とさせる。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/005_phase_two.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/005_phase_one.ram

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erstwhile004-2. Thomas Lehn/Gerry Hemingway    Tom and Gerry
                [2CD]\3190
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/004.asp

1997年6月にトーマス・レーンとジェリー・ヘミングウェイはデュ
オとしてドイツをツアーし、その全演奏を録音した。その中から特
に厳選された演奏がこの2枚組のアルバムに収録されている。この
時の共演に刺激を受けた2人は、2000年には全米ツアーを行った。
ドイツのケルン出身のトーマス・レーンは、アナログ・シンセサイ
ザーの名演奏者として90年代初期から注目されてきた。ジェリー・
ヘミングウェイは、現代のフリー・インプロヴィゼーション・シー
ンには欠かせない重鎮であり、マイケル・ムーアやマーク・ドレッ
サー、Ernst Reijseger等とのコラボレーション作品を20枚以上の
アルバムに残している。本作は、ヘミングウェイがエレクトロ・ア
コースティックのプロジェクトに参加した貴重なアルバムであると
同時に、レーンのアナログ・シンセの鬼才的なサウンドをじっくり
と聴ける名盤。良質なレコーディングが、アナログシンセ音の手応
えのある質感や、パーカッションやドラムスの乾いたサウンドなど、
様々な感触の音をリアルに再現している。人間らしい豊かな表情を
持つ2人の掛け合いがリラックスした空気を生み、自然に呼吸する
ように素直に聴けてしまう心地よい音楽。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/004_DO4.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/004_W2.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/004_B2.ram

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erstwhile003. Earl Howard/Denman Maroney - Fire Song [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/003.asp

アール・ハワードとデンマン・マロニーは、共に1975年からニュー
ヨークの即興シーンの最先端で共演してきたベテラン・ミュージシ
ャン。アール・ハワードはアルト・サックスとシンセを演奏し、デ
レク・ベイリーやハン・ベニンク、ジョージ・ルイス等と長年に渡
り共演してきた。デンマン・マロニーは、「ハイパーピアノ」と呼
ばれるピアノの特殊な内部奏法を生み出したパイオニア。「ハイパ
ーピアノ」とは、棒、ナイフ、ベル、金属、ビン、プラスティック、
ゴムなどさまざまな素材で、ピアノの弦を直接擦ったり叩いたりし
て音を出す奏法。「プリペアド・ピアノ」とは異なり、あらかじめ
ピアノ内部に細工を施すわけではない。本作は、サックスやシンセ
やハイパーピアノから生まれる微音を最小限に構成し、精巧なガラ
ス細工のような繊細さと不思議な音の揺らぎで、アブストラクトな
美を表現している。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/003_Fire_Song.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/003_UnCaged_Bacchanal.ram

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erstwhile002. Haunted House - Up in Flames [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/002.asp 

ローレン・マザケイン・コナーズのギターに、Suzanne Langilleの
ボーカル、Andrew Burnesのギター、Neel Murgaiのパーカッション
というメンバーで構成されたユニット。本作は、Langilleによるオ
リジナル2曲と、ロニー・ジョンソンの「Blue Ghost Blues」のカ
バー曲が収録されている。本作でのコナーズは、記憶の彼方から聞
こえてくるようなエコーのかかったフレーズをたっぷりと響かせ、
彼のソロ作品よりもロック色の濃い迫力ある演奏を聴かせている。
Langilleのボーカルも、暗い闇夜に浮かぶ青白い月の光を思わせる
ミステリアスなボーカルで、音楽に詩的な深みを与えている。どこ
か哀しげではかなげな雰囲気を漂わせながらも、ブルースのように
パワフルに心に染みていく音楽。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/002_Been_So_Long_1.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/002_Been_So_Long_2.ram

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erstwhile001. VHF    Extracts [CD]\2390
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/001.asp

VHFは、Graham Halliwell、Simon Vincent、Simon H.Fellというメ
ンバーのトリオで、本作はその1998年の即興作品。アコースティッ
クな楽器のサウンドと電子音響を融合させ、音を最小限に抑えたミ
ニマルな音象空間を保ちながら、高周波から低周波までの微妙な音
の移り変わりや、微細なサウンドの感触をていねいに表現した即興
演奏である。現代音楽、即興音楽、フリー・ジャズ、電子音響など
の要素を取り入れた本作は、優れたライブ・オーディオ録音により、
通常のレコーディングでは捉えがたい即興演奏の「場」の空気感や
静寂、演奏者のテンションなどが、目前で聴いているようにリアル
に伝わってくる。
<試聴>
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/001_Xe.ram
http://www.erstwhilerecords.com/audio/ram/001_Ct.ram

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