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★★★★★★★★天使になりたかった私★★★★★★ 6 ★★★★★★★★★★ 私が今住んでいるマンションは、2LDKで月28万円。 とてもじゃないけど、 昼間の仕事をしている20代半ばの女の子が一人で払える家賃ではない。 いくら二人暮らしと言えども、 愛する弟に少しでも家賃を払わせるわけにはいかない。 では? そう。 私には「ぱぱ」がいるのだ。 「ぱぱ」との出会いは、前に私が働いていた会社。 女の子なら誰でも一度は憧れるだろう某有名な大手上場会社、 しかもみんなの憧れの「受付嬢」として勤務していた私は、 持ち前の明るさと愛嬌の良さ、それに加え要領の良さで みるみるうちに人脈は広がっていった。 他の大手企業との合コンは週に5回は当たり前という、 今考えると少々恐ろしいポジションでシャアシャアと働いていたのだ。 そこの会社の取引先のひとつが、「ぱぱ」の働いていた会社だった。 「ぱぱ」は何度も出入りすることは多かったし、私とは顔なじみであった。 しかし、いくら愛嬌の良い私でも、 ハッキリ言って「おじ様」には興味がなかった。 愛想を振り撒く私でも、実際けっこう男の好みにはうるさかったし、 自分からその場で電話番号を教えたことなんて気に入った男にすらなかった。 相手から名刺をもらっても、電話番号をもらっても 自分から連絡するのは週に5回の気に入った人との合コンの連絡だけ。 いくら若くても仕事のできなそうな人や、好みじゃなかった人の名刺は捨てていたし、 ましてやおじ様なんて問題外。 頼りになりそうな大きな会社の人の名刺はとりあえず取っておいたが、 それ以外はもうその場でシュレッターにかけてしまうくらいな扱いだった。 例えその場で 「絶対に後日連絡しちゃいますねぇ~」 なんて可愛い笑顔を作っていたとしても。 ある部分ではけっこう硬かったのだ。 そんな冷たい部分に惹かれたのだと最近「ぱぱ」は教えてくれた。 ではなぜ、 そんなおじ様には興味のない私が「ぱぱ」とつきあうようになったか?というと、 ある日いつものように商談で会社に訪れた「ぱぱ」が言った。 「申し訳ないんだけど、今日仕事終わったあと、時間作ってくれないかな・・・」 「はい?どのようなご用件でしたでしょうか?」 私はとぼけたようにそう応える。 「実は娘の誕生日プレゼントを買いたいのだが何を買ってよいかわからず・・・」 「申し訳ありませんが、そのようなご用件にはお応えいたしかねます」 私はきっぱりと断った。 たとえそう誘われたのが好みの若い男だったとしても私はそう応えたと思う。 ありがちな誘い文句だ・・・ 本当に娘のプレゼントを買いに行くのかどうかなんてどうでもいい。 エロオヤジにはよくある誘い文句だ・・・そう聞き流していた。 次の日は会社休みの土曜日。 友達と銀座に買い物に出かけた私は見てしまうのだった。 某ブランドショップの前、 中を覗いては入るのをためらい、また覗いては入り口に背を向ける挙動不審な人を。 そして私は思い切ってその挙動不審な人影に声をかけ、 その人と一緒に店へと足を踏み入れたのである。 それが私と「ぱぱ」との初めてのデートであった。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ご購読ありがとうございます。 咲楽でございます。 今のマンションに住んで早9年。大学時代は良かったんですよ、 お金が有り余ってましたから。 ↑ ・・・・・これって、自慢かよっ・・・・・・・・いえ、違います・・・ ・・・・・そのからくりはまた後日・・・ 私も社会人になり4年になりますが、自活って本当に大変ですよね。 だったらもっと家賃の安いところに住めばいいんじゃない? 1ルームとか、二人で暮らすのもやめればいいじゃない! そう聞こえてきそうですが、こればかりはヤメラレマセン!! 私の愛する弟との素敵な暮らしなのですから・・・・ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ |