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タイトル:Daily Drama Express 2003/08/28 高原へいらっしゃい (9)  2003/09/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/08/28 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 高原へいらっしゃい
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 面川清次(佐藤浩市)
 若月誠 (西村雅彦)
 本間さおり(井川遙)
 石塚章一(堀内健)
 山村久美(市川実和子)
 中原友也(平山広行)
 貫井明夫(入江雅人)
 五十嵐俊彦(高知東生)
 関麻美 (純名りさ)
 関峰子 (大山のぶ代)
 矢野謙作(竹脇無我)
 面川祐子(余貴美子)
 小池雄一郎(菅原文太)

脚  本 前川洋一

あらすじ  若月誠(西村雅彦)が、10月に八ヶ岳高原ホテルが売却される
ことを居合わせたスタッフに打ち明ける。
 「売られたら、このホテル、どうなるんですか?みんなは、どうな
るんですか?」と本間さおり(井川遙)が心配する。
 「心配するな。そういう話もあるというだけだ。何も変わらない」
と若月。「さ、仕事にかかろうか」と小池雄一郎(菅原文太)。

 支配人室で面川清次(佐藤浩市)は、「ユナイテッド・ホテルチェ
ーンなら、人も入れ替えるだろう。彼らは、彼らのマニュアルがわか
る人間しか使わない。秋に入れ替えても、スキーシーズンには間に合
う」と言う。
 再建したのは自分たちだと若月は主張するが、面川は、社長の矢野
謙作(竹脇無我)は、やると言ったらやる人だと言う。

 矢野の会社のメインバンクの頭取は、バブル期でもないのに、八ヶ
岳高原ホテルに引きが多いことに驚く。矢野は当然、という顔。

 売却の話を聞いていなかった山村久美(市川実和子)は、いつにな
ったら休みが取れるのだろう.....とぼやく。


 本日のお客様は、17名9室。

 ノルマが達成出来ているのか聞く関峰子(大山のぶ代)に、若月は
「文句は言わせない!」ときっぱり言う。
 石塚章一(堀内健)が、こういう、上手く行っている時こそ気を引
き締めて、と言う。

 沖(宅麻伸)というお客様が、外国人女性を伴ってやってくる。仕
事で近くまで来たので泊まってみたかったと、自分と女性と2部屋予
約していた。
 沖は面川達に、八ヶ岳高原ホテルが盛況だが、割引サービスでもし
ているのかと聞く。「特には」と面川。

 面川が、矢野のアポが取れたのでこれから東京に行く、と言う時に、
「電話で予約したのですが」と宮梶(光石研)というお客様が作業着
で来た。
 中原友也(平山広行)が宮梶をお部屋にご案内すると、宮梶は禁煙
か聞く。「いえ」と中原。
 宮楫はタバコに火を付けたが、すぐに消す。

 面川は中原に、戻りは夕食に間に合わないから、ギャルソンを頼む
と言って、出る。

 沖は若月に面川が出かけたのか聞く。「戻りは夜半過ぎになるかと。
何かご用でも?」と若月。「いや.....」と沖は言葉を濁す。

 久美がボイラーを直していると、沖が覗いている。

 峰子がホテルに戻ってくると、八ヶ岳への道を聞く、作業着の男。
 それがお客様の宮梶と気付かなかった峰子は、もう八ヶ岳を登るに
は遅い時刻だったが、道を教えた。

 沖はリネン室も覗いている。挙動不審.....!?


 面川が矢野の所へ行くと、高木秘書が、矢野は福岡に発ったと伝え
る。怒る面川に、「社長の携帯に連絡してください」と高木秘書。

 直接矢野に会いたいと思った面川は、ロビーに座り、途方に暮れて
いた。そして別居中の妻・面川祐子(余貴美子)を呼び出す。
 祐子は面川に会うと、息子のまさるに、面川の記事の載った雑誌を
見せたら、喜んでずっと見ていると話す。そして、ユナイテッド・ホ
テルチェーンに見初められたことを「すごい」と喜ぶ。
 そんな祐子に面川は、8人いる従業員がどうなるか心配で、1人で
も欠けたらダメだと暗い表情で言う。


 宮梶は、6時の夕食までに戻ってくるはずが、7時を回っても戻っ
てきていない。

 近所のペンション・オーナーの貫井明夫(入江雅人)は、原付を走
らせていて、道にうずくまる人影を発見し、急停車。
 男は、八ヶ岳高原ホテルへはどう行けばいいのか聞く。だが、男は
足を捻っていて歩けない.....

 貫井が運んできた宮梶を、久美が手当てする。

 貫井は帰り際若月を呼び、最近、中高年男性が危ない。せっかく評
判がいいのだから、と注意を促す。


 沖の連れの外国人女性が、食事の時、急にベジタリアンだと言い出
す。肉、魚はもとより、卵、乳製品もダメ。
 さおりが小池に対応可能か聞くと、小池は出来ると言う。
 女性は小池の作った料理をおいしいという。

 宮梶の所に面川が挨拶に行くと、ほとんど手の着いていない夕食を
下げて欲しいという。そして、散歩に行くと言い出す。夜も更けてき
たからと面川は必死に止め、宮梶も翌朝にすると言う。宮梶の行きた
い場所は、岩がゴツゴツしていて、八ヶ岳が一望出来るところ。面川
は地元に詳しいものに聞いておくと約束して、辞す。

 沖が小池に挨拶しに来る。そして厨房を見て、「案外狭いな」と言
う。
 小池に対して、シンガポールのオリエントホテルに何度か行ったこ
とがあるが、それは小池が辞めた後で、今日初めて小池の料理を食べ
られて良かった、と言う。

 沖は部屋で、なにやら八ヶ岳高原ホテルに関するプロジェクトの文
書を作っていた。

 さおりが小池に、シンガポールのホテルが無くなった時、どうだっ
たのか聞く。
 小池は、何もかもなくした気がして、しばらく包丁も持てなかった
が、料理を捨てきれるものでもなくて、また、シェフをしていると答
える。この山のホテルができると聞いた時、心惹かれて、と。


 翌朝、宮梶が足を引きずりながら歩いていくのを見かけた面川は、
その足では無理だから、と、車で送る。
 だが、道は最後、車の通れない獣道となってしまった。
 歩いていく宮梶に、「お供します」と面川。
 そして岩山を上り詰めると、眼下に広がる八ヶ岳の風景。
 宮梶は、昔来た時は、そこにはゴルフ場も道路もなかったという。
 「いつ頃ですか?」と面川。「20年前。まだ、リストラもデフレ
もなくて、いい時代だった」と宮梶。

 宮梶はタバコを吸いながら、話す。自分は蒲田で工場を経営してい
て、最初の社員旅行がここ。作業服なのは、仕事帰りに直行したから。
 昨日、大口の取引先が倒産し、10人しかいない社員であるが、ク
ビを切るしかないと思ったが、切れず、面川の意見を聞く。
 「わたしなら、1人も失いたくありません。昔、ホテルを潰しまし
て、何十人という従業員の職を失わせました。利益を第一に考えてい
たからかも知れません。でも、今は違います」と面川。「従業員は、
家族のようなものだよね」と宮梶。
 そして宮梶は、自社の製品の、締めたらゆるまないボルトとナット
を面川に渡し、「いいもの作っていれば、きっと認められるよね」と
言う。

 宮梶は、湿布を取り替えているさおりに、今度は従業員と一緒に来
られるように、仕事、頑張らなくちゃ、と言う。


 沖たちの出立。
 沖は、挨拶する面川に名刺を渡す。沖は、ユナイテッド・ホテルチ
ェーンの関係者だった。無理なことを言ったのは、試すため。
 「そのようなお話は事務所で」と若月。「わたしから話すことはあ
りません。(このホテルを)大変気に入りましたよ」と沖。


 沖は矢野に会う。そして、八ヶ岳高原ホテルを気に入ったという。


 庭にいた面川に小池がコーヒーを出し、「同業者が来てましたね」
と言う。「気付いてましたか」と面川。「あの時もそうだった。(ホ
テルが)売られて、従業員はみんなバラバラになってしまった。矢野
は一番高いところで売ったんだよ。安く買ってね。本間君の娘のさお
り君が勤めるのか、矢野のホテルだと知って、最初、止めようとした
んだけどね。この(ホテルの)大きさは目が届きやすくていい。みん
なが頑張ったことが、却って高く売らせることになってしまう。頑張
れば報われるってのは、昔の話なのかね。八ヶ岳高原も、ここも、最
高だよ。わたしは厨房に立っているだけで、うれしい」「わたしがみ
んなを辞めさせない」「1人も欠けちゃダメだよ」


 沖は矢野に、あのホテルはロケーションも良く、気に入った。自分
が買い取れば日本屈指の高原リゾートホテルにしてみせる、と言う。
そして、正式に契約を進めたいという。


 久美が宮梶から貰ったボルトとナットでボイラーの継ぎ目を締める
と、ピタリと締まる。


寸  評  すぐには、矢野社長との対立にはなりませんでしたね。
 でも、沖の行動は怪しすぎて、最初から、買収相手のスパイなのか?
と感じてしまいました。もっとさりげなく行動した方がいいんじゃな
いかな?と思います。
 宮梶は、もし足をくじくとか、翌朝、面川が付いていくとかしなけ
れば、あの思い出の岩場から、飛び降り自殺でもしていたんでしょう
か?
 そういえば、あの岩場のシーン、スタジオ撮影との合成がありあり。
今時、あんなに下手に合成出来るのか!?とびっくりしてしまいました。

 ところで、ホテルの売却ですが、あのような小さなホテルでは、従
業員を変えるというのは、リスクが大きいように思います。サービス
が売りなのですから、それをマニュアル人間達に変えてしまったら、
価値は半減。高級ホテルどころか、宿泊費の値引き競争に巻き込まれ
るのでは。
 今回のエピソードは、前回の時にもあったのでしょうか?それとも
オリジナル?
 社会人になって、ビジネスを見てきた視聴者の目には、この脚本、
納得がいかないのでは?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 関東地方では、9月になってから、残暑続きです。
 今の学校は、教室にクーラーが入っているところも多いかとは思いますが、
そうではないところでは、残暑はつらいですね。

 ところで、今回、設定に無理があるドラマも散見されましたが、「クニミツ
の政」、はちゃめちゃ、夏ドラマならなんでもあり、という印象を受けました。
 政治家の秘書は何でも屋さんに見えますね。実際の(私設)秘書はどうなん
でしょう。(鈴木)

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